京王線の線路に沿って新宿方面に仙川駅に向かって歩いていくと、つつじヶ丘あたりからすごい坂(滝坂)になっています。その登り切った頂上から西を見ると東京とは思えない山並みが望めます。前にもブログに書いた丹沢の山並みです。
この高台にいたる地形が国分寺崖線と言われるものです。国分寺崖線は立川市から国立市、国分寺市、府中市、小金井市、三鷹市、調布市、狛江市、世田谷区を通って大田区まで続く、延長約25kmに及ぶ、高さ10~20mほどの崖の連なりです。なかでも、国分寺市付近に目立った崖の連なりがあることから、この名が付けられました(財団法人 世田谷トラストまちづくり ホームページより)。オボコちゃんと違ってちゃんと引用を記載するよう心掛けています。
この崖線は、野川近く、川筋とほぼ並行して連なっているため、てっきり野川が作った崖かと思っていたのですが、実は多摩川が武蔵野台地の南側を削ってできた河岸段丘だということです。これは、国土地理院のデジタル標高地形図をみるとはっきり分かります。
「国土地理院ホームページ掲載のデジタル標高地形図画像データ(1:25,000デジタル標高地形図「東京都区部」)を使用」
左下の青いのが多摩川ですから、すごい距離の谷を削ってきたことがわかりますね。
では、多摩川の南岸の崖線はどうかというと、統括した名前が無いようで、東京都が指定した「多摩川南岸崖線斜面林」というのがそれらしきもののようです。
日野市の高幡不動から神奈川県川崎市の夢見ヶ崎公園まで連なる崖線のようで、国分寺崖線は結構なじみがあるのですが、多摩南岸崖線はいつもいっている生田緑地以外あまり、探訪したことがないので、こんどいろいろ訪ねてみたいと思いました。