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みいちゃんといっしょ

みいちゃんとみいちゃんのパパの日記

フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展 見てきました。

2011年05月12日 | アート

 渋谷 Bunkamura フェルメール 《地理学者》 とオランダ・フランドル絵画展 見てきました。ナイト・ミュージアムといって一般観覧が終わった後にゆっくりと見られるというもので、楽しみにしていました。3月17日に開催予定だったのが、震災の影響で中止の憂き目に会い、その後復活したという、イワクつきのものです。

 開館15分前ぐらいについたのですが、まだ人がまばらで、結局開館したときも、30人ぐらいの人でした。集まった人もシニアが多く、整然と順路どおりに、はじめの絵からゆっくり見ていたので、いち早く「地理学者」の前に駆けつけたときには、誰も絵の前に人がいませんでした。

 それから10分ばかり、じっくりと鑑賞させてもらいました。修復がよくできていてとってもきれいな絵でした。写真ではつぶれてしまいがちのテーブルクロスの繊細な柄の描き方にはただ驚くばかりでした。この絵は円熟期と言われてますが、地理学者の着ている衣服(ヤポンス・ロック)には、相当簡略化された後期の特徴が出ています。最高傑作「絵画芸術」などと比べれば、どうしちゃったのかなという残念なところがあります。しかし、他に展示されていたシュテーデル美術館のフランドル絵画から比べると超越した芸術性と技巧があり、やはり天才というのは、こういうものだなと思い知らされました。

 今回、もうひとつの収穫がありました。なんと12月に同じBunkamuraにフェルメールがやってくるのです。それも最高傑作、MyBESTの《青い衣の女》がとうとうやってきます。これに加えて《手紙を書く女》~これも真珠の輝きが最高~、《手紙を書く女と召使い》がいっしょにくるそうです。今回で実際に見たフェルメールの絵画は11点となりましたが、さらに近々増えることになりそうです。原発の影響で中止にならないことを祈るばかりです。菅チョクト早くやめろ。民主党早く代われ!!


クリムト、シーレ ウィーン世紀末展 見てきました

2009年10月12日 | アート

日本橋高島屋で開催されている「クリムト、シーレ ウィーン世紀末展」見てきました。
 この展覧会は主催者の説明によると、「1890年頃から第一次世界大戦にかけてのわずかな30年足らずの間にウィーンに花開いた芸術に焦点を当て、クリムトの代表作のひとつ《パラス・アテナ》やシーレの《自画像》をはじめ同館の所蔵品の中から選りすぐりの油彩画など約120点を展覧する」ものだそうです。
 まあ、クリムトがお目当てだったのですが、数点しかありませんでした。

でも、この↓クリムトの[愛]は、感動しましたね。


≪幼少期≫、≪青年期≫、≪老年期≫、そして≪死≫など、人生の経過とその儚さを表現したものといわれています。


フェルメールの模写にとりかかりました

2009年08月29日 | アート

いよいよ画材も揃い、フェルメールの模写にとりかかりました。
 題材は、自分としてはフェルメール作品中最高傑作と思っている「手紙を読む青衣の女」(Woman in Blue Reading a Letter)です。
 キャンバスサイズが46.5 x 39 cmと変形なので、F8号のキャンバスで多少トリミングをしようかと迷ったのですが、それではフェルメールの計算し尽くされた画面構成が台無しになってしまうので、10号の中心に描くことにしました。あとで、張りなおしても良いし、枠を作って10号額に飾ることもできると考えたからです。


 これが↓模写の題材です。フェルメールの特徴であるラピスラズリの青がふんだんに使われているとてもシンプルな構成となっています。



 フェルメールには女性が手紙を読んだり書いたりする絵が多い。これは、17世紀半ばにオランダは郵便制度の発展があり、民間人が手紙を自由にやり取りできるようになって、ちょうど今の携帯メールのような流行があったからだそうです。また、商業国ということで、オランダ女性の識字率が高かったことも背景にあるそうです(江戸もむちゃくちゃ識字率が高かったそうですが)。

 まずは、鉛筆によるデッサンです。久々のデッサンで、書いては消し、書いては消しで、6時間ぐらいかかりました。



フェルメールの絵は、輪郭というものがはっきりせず、無限のグラデーションが形を形成しているため、鉛筆では描ききれないところが多く大変苦労しました。

 とくにダビンチやミケランジェロのマリア様のような気品のある女性の表情は難しく鉛筆ではこんなもんでいいだろうということにしました。ここで、描きこんでも、白黒の濃淡で表現するグリザイユでうまくいかなければしょうがないからです。また、口元などは、油絵の具の溶け込むような濃淡でなければ表現できない部分が多く、グリザイユでがんばることにしました。



 デッサンしてみて、フェルメールのすごいところがいくつが発見できました。
グリザイユするときの注意点として、書きとめておきたいと思います。
1.まず目です。手紙を伏し目がちに真剣によんでいるのですが、瞳などはなくシルエットしか分からないのですが、手紙の何行目のどこを読んでいるのかはっきりと分かります。この辺が表現できません。
2.口元ですが、後ろの壁に掛けてある地図に溶け込んで、はっきりと唇の輪郭が分かりません。しかし、唇がかすかに手紙を読んで動き出しそうなものとなっています。ここもどうしても表現できません。
3.首筋なんですが。この女性は妊娠しているのかボディー部分はすごくボリュームがあるのですが、首筋がすごくシャープでその線がうまく上着のなかに滑り込んでいます。この角度が微妙でうまく表現ができません。
4.後ろの地図の垂直線がめくりあがっているのか、微妙に斜めになっています。水平線も同様です。これが絵全体の自然さを出しているのかも知れないので、注意すべき点です。
5.地図の表面は、紙にしわがよってでこぼこしているが、それでも下の木の棒よって張力がかかっています。これを光の濃淡で表現しなければなりません。
6.他の小道具はすべて、椅子の枠でさえ、面取りされて丸みを帯びているのに、手紙だけは鋭利な刃物のように直線で描かれています。この絵の主役だからでしょう。ここを強調する必要があるようです。
7.後は窓が描かれていないのに明らかにその存在を想像させる壁の淡い光のグラデーションと青い輝き。これを表現できるでしょうか。

 とにかく、フランツハルスのように太い筆でさっさと描き上げたものではないことは確かです。細い筆で、デルフト焼きの絵付け職人のように少しずつ慎重に描いたことが容易に想像されます。グリザイユがんばろう。


油絵の具

2009年07月12日 | アート

久しぶりに画材を買ってきました。このほかにキャンバスをF8号とF10号。8号は、フェルメールの模写用、10号はオリジナル用を予想したもの。(本当は模写用の号数がうる覚えで、失敗しないように両方を買ったのですが)
 長年描いていないので、油絵の具や筆はもう使えなくなっているはずなので、当面必要な材料をそろえた感じ。絵の具も必要なものだけでいいのだけれど、面倒なので、セットものを買いました。まずは模写で感覚を取り戻そうと思い、フェルメールのグリザイユ用に白は多量に必要なのでもう1本別個に買いました。


 グリザイユとは単色の油絵の具で描くデッサンのこと。フェルメールはまずグリザイユで下絵を完璧に仕上げてから、上に透明色を乗せて色彩の輝きを加えていったと言われています。映画の中でもそんなやり取りがありました。したがって、模写をするにも、単に塗り絵のように描いていくのではなく、この方法をとることによって、絵の深みを与えていく計画です。
 ここで、インターネットで気になる記事が。「グリザイユの溶き油はダンマルペインティングオイルやコーパルペインティングオイルなど樹脂系の溶き油が最適だと思われます。」 ポピーオイル買ってしまった。あ~へたこいた。



う~ん 講釈は十分だがうまくいくか


見てみたいフェルメールベスト5

2009年05月25日 | アート

去年に続きフェルメールの絵を実際に見ることができたので、またフェルメールづいてしまいました。そこで、実際に見てみたいフェルメールの絵ベスト5です。どれも円熟期のものです。


第1位「青衣の女」

ラピスラズリの青と壁の柔らかな光最高です。

第2位「真珠の首飾りの女」

映画のなかでも、すごい時間をかけて書いていました(フィクションですが)。そんな感じの傑作です

第3位「天秤を持つ女」

2000年に大阪市立美術館に来ていますが、さすがに大阪までいけませんでした。悔しいです!!


第4位「絵画芸術」

最高傑作といわれるものです。フェルメールが最後まで手元においていた絵としても有名です。去年のフェルメール展にも来る予定だったのですが、急遽キャンセルになってしまいました。悔しいです!!


第5位「窓辺で手紙を読む女」

 初期の作品と言われていますが、室内に佇む女性を描く形式が確立した記念碑的作品。2005年に来日してたようですが、見逃してしまいました。悔しいです!!


 ついでに、もう一度みたい絵No1はこれです。真珠の耳飾の少女は、テレビ等でも頻繁に取り上げられていますので、なんだかいつでも見れる気がしてしまいますが、この「手紙を書く女」は貴重だと思います。机の上の真珠の表現が秀逸で、引き込まれそうでした。


「手紙を書く女」




 この真珠、良く見たらリボンがついていて、「真珠の首飾の女」がつけている真珠のネックレスじゃないですか。再発見!!


フェルメール見てきました。

2009年05月23日 | アート


 国立西洋美術館のルーヴル美術館展というか、フェルメール見てきました。今回は、フェルメールは1点「レースを編む女}のみ(というかルーヴルにはあと1点「天文学者」しかないのですが)です。

 
 小品ですが、ルーベンスなんかのどでかい絵の散漫さからすると、やはり秀逸という感じでした。これで、実際に見ることができたフェルメールは10点となりました。
 
 新型インフルエンザが怖いので、フェルメールだけじっくり見て(並んだ甲斐あって1番のりで正面からじっくり見れました)、早々に引き上げました。