テムテムな日常

頑張れみんな!頑張れ自分!

ゆとり教育の意味

2007-05-17 | 雑談
今日は息子の参観日・・・年長組になってからの初参観日です。

実は、昨日個人懇談もあったのですが、息子の保育園での様子にちょっとヘコむようなことを言われてしまっていて・・・もっと親がちゃんとしなあかんのか??と思いつつ参観にのぞみました。今日は普段の園生活を見ることと、外部講師を招いて週1回行われる「知育あそび」の様子を見る、ということで、こういう「お勉強」っぽいことは苦手な息子、大丈夫やろか・・・と、かなり心配しながら行きました。

今日の息子の席は、一番前でしかも先生のひくピアノのすぐ脇、という、いかにも「問題児ポジション」でいきなりガックリ。まぁでも、以前に比べて気持ちが盛り上がりすぎることもなく、みんなと同じようにあさのご挨拶やら歌やらがきちんと出来ていて一安心。お友達ともうまくつきあっているようです。

そして問題の「知育あそび」の時間へ・・・。今日は、先生のお話をきいて、あらかじめ配られたプリントの絵を完成させる、というのをやったのですが・・・私がこういうの、結構苦手なのでどうかな?と思いつつも息子は楽しく取り組んでいました。

内容は・・・「くまくんとうさぎさんとらいおんくんといぬさんがいました。今日はらいおんくんのお誕生日パーティーです。うさぎさんはあたまにリボンをつけていました。くまくんはプレゼントの箱をもってきていました。いぬさんはなにももってきていなかったので大きな声で歌をうたいました。おやつはドーナツが2つずつでした。うさぎさんはジュースをまだ飲んでいません。いぬさんは半分くらいジュースを飲みました。らいおんくんはもうジュースを全部飲んでしまいました」
・・・こういった話を全部聞いてから、「うさぎさんはどんな格好でしたか?」「おやつは何でしたか?」と、配られたプリントに絵を書き足していくのです。息子、意外とすいすい書いていたのですが・・・。

「らいおんくんのお誕生日やのに、らいおんくんがジュース全部飲んでしまったからゆうてジュースは入れてあげたらあかんのん??」と言い出したのです。

そりゃ、そうですよねぇ。こういった場合、主役の飲み物が空、というのは、絵的にも変です。で、息子としては、絵の中にみんなの飲み物があるのにらいおんくんが(いくら全部飲んでしまったからといって)コップが空なのはイヤ、というか気に入らなかったようで・・・。まぁでも、ここでゴネられても困るので、「それはそうやけど・・・今は先生の言わはったようにしとこうか」と、なんとか納得させたわけですよ。

その様子を見ていた外部講師の先生が、参観終了後にこのことをとりあげはって「ゆきくんがこんなことを言っていましたが、今の段階ではそれで当たり前です。でも来年の今頃になって、1年生であれではダメなんです」と・・・。ダメなんか、息子・・・。私としては、いくら架空の話で本質がそこにないとしても、誕生日の絵で主役のコップが空なのはかわいそう・・・という息子の思考回路はすこぶるまっとうで人間らしいとちょっと感心したのですが、世の中的にはダメだそうです・・・。「ゆとり教育」だの「管理教育はあかん」だの「自主性をはぐくむ」だの、耳障りのいいことを言ってはいますが、実際は息子の言ったような情緒的・道義的なことは、「学校教育」のなかには必要のないことだったのか・・・と、暗澹たる気持ちになりました。

ちょっと気弱でひとりっこ気質全開のわがまま息子だけど、いいとこあるな!と親として感心した場面を、「教育者」という立場の人から否定されてしまって、ちょっとガックリ。世の中的には、私が間違っているのでしょうね。