髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

GIRL POP FACTORY 10 ライヴレポート

2010-08-07 | ライヴレポート
8月1日(日)Zepp Tokyoにて、GIRL POP FACTORY 10に参戦してきた。

ステージに向かって左側。いわゆる「かしゆかサイド」の6~7列目に陣取った私は、「ポリリズム」が終わった時点で「汗だく」というレベルを越えていた。

パンツからくつ下に到るまで汗でビショビショになっていた。
それに、後方から殴られたり、前の女の子の後頭部がアゴにヒットしたり、横からエルボーを食らったり、足を踏まれたりと、肉体的にもダメージを負っていた。

しかし、凄まじい幸福感に包まれていた。
基本的に私は後方からまったりと見るのが好きなのだが、やはりPerfumeの音楽に圧倒されながらファンのみんなと押し合いへし合い踊り狂うのは楽しい。
殴られたり、エルボーされたり、足を踏まれたって、楽しい。
「こいつ!」と思って殴ってきた奴の顔を見ると、満面の笑顔でステージに向かって応援をしているのだ。
こっちも負けてられない。

そして、最後の曲。

「Puppy love」

が始まった。

いつものことだが、私は背が低いので、いつも他人の頭の間から、振り上げた腕の間からステージを見上げることになる。
この日ももちろん、3人のパフォーマンスはまともに見ることは出来なかった。
ただ、時おり近くに寄ってくるときだけ、かしゆかや、あ~ちゃんや、のっちのことを至近距離で見ることができる。

たまらんちょたまらんちょだ。

何度も書いていることだが、この「Puppy love」は、サビの部分で「上下上上~」と腕を上下にする振り付けを、Perfumeの3人と我々が一緒にやる。

何度目のサビだったかは忘れた。

サビの直前で、のっちが我々の目の前に煽りに来た。
かしゆかを応援する気マンマンの「かしゆかサイド」に、ワザワザのっちさんが煽りに来てくれたのだ。
これは全力で返さなければ失礼に当たる。

「のっちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~!」
「のっちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~!」
「のっちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~!」

と叫びながら、私は全力で「上下上上~」をのっちさんに披露した。
女性の後頭部がアゴにヒットし、隣りの男性のヒジが顔面に入りメガネがずれる。背後からも女性に殴られる。のっちさん!見ていますか!ボロボロッス!
恐らく、回りの連中も、「上下上上~」を全力でやっていたと思う。

その時、のっちが突然に泣き顔になった。

のっちが、泣き顔になった。

「泣いた」とまでは言わないが、「泣きそう」になった。

なんと言っていいのか分からないが、私はその瞬間に「うえしたうえうえ!したうえしたした!」と泣きながら全力で叫んでいた。

Perfumeで「泣く」といえば、やはりあ~ちゃんだろう。
熱狂する我々の姿を見ると、感極まって泣く。
かしゆかも、ステージ後半になると涙もろくなるようだ。

しかし、のっちは泣かない。
上手く表現できないが、「職人」に近いと言えばいいのだろうか?
キッチリと自分に課せられた仕事をこなすことに集中しているように見える。
ステージ後半になって、涙もろくなっているあ~ちゃんやかしゆかとは違って、男っぷり全開で客席を煽り、切れ味鋭いダンスパフォーマンスを披露し、完璧な仕事(MCは除く)をして、さっさとステージを後にする。

そんなイメージののっちが、我々を見て涙ぐんだ。

今回のイベントは、テレビ局主催のもので、他のアーティストさんは

・ねごと
・SPEED
・LOVE LOVE ALLSTARS
・中川翔子
・ノースリーブス
・miwa
・Kylee
・加藤いづみ
・森若香織
・渡瀬マキ

などだ(自分は半分以上知らないが)。
しかし、はっきり言って、会場の半分以上がPerfumeファンで埋め尽くされていた。
「ピンクT」と呼ばれる、Perfumeファンクラブ会員の姿がそれを物語っていた。凄まじく目立つ!
もちろん「ピンクT」を着ていないファンクラブ会員だって大勢いただろう。
それらが、Perfumeのライヴが始まった途端に集結し、気持ちの悪い笑顔を全開にして一緒になって振り付けをしているのだ。

いつも見ている風景なのだろうが、この日は特に目立ったのかもしれない。
のっちは、それを見てしまったのだと思う。

ファンであれば、のっちが「涙もろい」ということは十分に承知していると思う。
自分も武道館DVDや直角二等辺ツアーDVDなどの特典映像で、のっちが豪快に泣いている姿を見たことがある。
しかし、それはどちらもファンの前ではない。
のっちは、ファンの前では、いつでもクールビューティー(風)なのである。

チョコレイト・ディスコ→ポリリズムと流れ、多幸感も絶頂に来て、最後の締めに来た「Puppy love」で、大団円を迎えるその瞬間に見えた、のっちの泣きそうな顔を見て、恥ずかしながら私の涙腺はやや崩壊してしまった。

終わったあとは、ボロ雑巾のようになってしまったが、たまには前で見るのもいいなあ、と感じたライヴだった。

SETLIST

M01 ワンルーム・ディスコ
M02 不自然なガール
-MC-
M03 ナチュラルに恋して
M04 マカロニ
M05 VOICE (Short ver.)
-「P.T.A.」のコーナー-
M06 チョコレイト・ディスコ
M07 ポリリズム
M08 Puppy love

結論。
かしゆか好きッス!
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NHK『MUSIC JAPAN』6月13日(日)観覧レポート

2010-06-30 | ライヴレポート
もうずいぶん前になってしまうが、6月13日の日曜日。
NHKの『MUSIC JAPAN』の観覧に行ってきた。

結論から述べると、終了後に呆然とするほど面白かった!

記憶が定かではないが、生放送の客席に座ったのは初めてだったかもしれない。
本番前の緊張感、MCをしている間のステージ転換の速さ、クレーンのカメラや、ステージ下のカメラ、ハンディカメラがめまぐるしく動いている姿。演者が次から次へと出てくる展開など、その場にいなくては分からないモノを沢山見れた。

開場は16時で、開演は17時(番組の放映は17時15分から)。

会場であるNHKホールの前には、パフュオタである証の「ピンクTシャツ」を着ている人がチラホラ見える。
いや、チラホラというか、かなりいた。
それ以外のパフュTシャツを着ている人も多く見かけたので、他のアーティストさんのファンよりは、断然に多かったと思う。
もちろん、自分は着ていかなかった。ごめんなさいかしゆか。

観覧当選はがきには、座席の場所は記されていない。
入場する際に、ランダムでチケットが手渡される。
私は「C3-21」というチケットをゲットした。
座席に向かってみると、2階席の中央。ステージを真正面から見下ろせるど真ん中だった。
紅白歌合戦をやっている会場だと思うと、相当に広いホールだと感じるが、実際に座席に座ってみると、ステージも近いし、それほど大きなホールだとは感じられない。ただ、天井はとても高い。
ステージの上に大きなモニターがあり、左右にもモニターが設置されている。
俯瞰好きの自分としては、かなりいい席だと思った。

ざわざわしながら開演を待つと、10分前くらいだろうか。ADの方がステージに上がって、いわゆる「前説」を行った。
本日の出演者の名前を読み上げていく。
当選はがきには書かれていなかったアーティストさんの名前が上がり、さらには放送後、次週分の収録までがあると分かり、会場の熱気は上がった。
ADの方は、8年目らしく手馴れた感じで会場を温めた。

収録も含めて、当日の出演者。
豪華すぎて目がくらむ。

阿部真央
加藤ミリヤ
キマグレン
坂本冬美×水樹奈々
TUBE
つるの剛士
Perfume
ヒルクライム
(収録)
ハニーエルデイズ
ガリレオガリレイ

この時に分かったのだが、Perfumeの応援団も多いが、水樹奈々さんの応援団も多いということだ。しかもかなり熱い人達だ。

放映2分前ほどになって、会場に緊張感が走る。

「それでは、MCをご紹介しま~す!」
ADの紹介で、青井アナウンサー、関根麻里さん、Perfumeの3人がテケテケとステージに登場!

会場は凄まじい熱狂。

半分くらいの客が立ち上がる。
挨拶を済ませて、青井アナと関根さんが下がる中、Perfumeの3人は残る。
熱狂を見たのっちが「凄い!皆さん立ち上がって!」と言うと、全員が立ち上がった。

ステージに残った3人は、フォーメーションを組む。
驚くべきことに、Perfumeはトップバッターだ!
ADが「拍手!」と客席に合図を出し、会場はグルーヴする。

Perfumeの「不自然なガール」で、生放送はスタートした。

「エレクトロ・ワールド」で聴かれるような「オイ!オイ!」というコールが聴こえる。やりすぎじゃろ。

モニターには、放送している映像が流れているようで、「不自然なガール」の歌詞が流れている。

もう、何と言うか興奮してあまり覚えていない。
一瞬で終わった。

それからは、本当に目まぐるしく進んだ。
テレビで見ている分には普通に歌い手が歌って帰っていく構成だが、それを目の前で生で見ているのだ。
どこか一つでも間違いが発生すれば、放送に障害が起きる。
それ故に生じる緊迫感があった。

深く印象に残ったのは、青井アナの紳士ぶりだろうか。
司会が終わって、袖に入るときに、MCの女性陣をしっかりとエスコートしているのが見えた。
そして、青井アナは長かった。ともかく縦に長い。
攻撃を加えるとすれば足だろう。

関根麻里さんもやはり可愛い。
後半の収録の時に、顔がずっと映される場面があり、そこでニコ~っと笑った笑顔が良かった。結婚したい。

そして、パフュの3人はもうなんと言いますか。

姿勢が美しい。

他の人達が姿勢が悪いのだろうか?と考えると、特にそうでもないのだが、3人の姿勢の美しさは特に印象に残った。
これはダンススキルから来るものなのだろうか??
収録では、ちょっとした待ち時間などに、観客の声援に応えて手を振ったりしてくれた。
結婚したい。

緊張する生放送が終わると、後半は収録が始まる。
収録になったとたんに噛みまくる青井アナ。
3回ほど噛んでいた。会場からはブーイングの嵐。
「どうせ放送では流れないから」的な発言で会場を煽る青井アナ。
収録なので、イマイチな部分は平気で撮り直しが始まる。

当然ながらパフュ目当てで行ったのだが、他のアーティストさんたちも素晴らしく、一瞬でも気が抜けない、楽しい時間を過ごせた。
これだけ豪華なメンツを見られて、こんなに楽しい時間が「無料」というところが凄まじい。
毎度毎度観覧に応募している人がいるそうだが、その人の気持ちが分かる。
次回があれば応募したいが、今回の当選が最後なのかもしれない。

結論。
かしゆか好きッス!
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【ファンクラブツアー『パッと楽しく遊ぼうの会』】高知公演レポート

2010-04-10 | ライヴレポート
4月3日、Perfume【ファンクラブツアー『パッと楽しく遊ぼうの会』】高知公演に参戦してきた。
3月7日に横浜からスタートした、全国10箇所 12公演を回るツアーの「千秋楽」だ。

「ネタバレオーケー!」などと言いつつも、気が付けばPerfume関連の各種ネット情報を、かなり遮断しての参戦となった。
結果、セットリストも、ライヴの内容も知らずにここまで来てしまった。
もちろん、新曲の「ナチュラルに恋して」は5秒しか聴いていない。

とりあえずギリギリの時間に到着したので(詳しくは、ツーリングレポートでどうぞ)、ホテルの部屋に入るとすぐに「開封の儀」に移った。
「開封の儀」とは、以前のブログに書いた「チキンハート」という作法によって整理番号が飛躍的に良番になったチケットが入った封筒の開封儀式のことである。

毎度の事ながらベテランの方は熟知している儀式なので、ここではややフランクに解説しよう。

まずは呼吸を落ち着けて、東の方向に向かって気をつけをして「アミューズ万歳!」と3回叫ぶ。

そしてナチュラルに全裸になる。

チケットの入った封筒を床に置き、チケットに向かって四つんばいになる。

四つんばいの姿勢から逆立ちになり、「あ~ちゃんは天使!」と叫び、再び四つんばいの姿勢に戻る。
このときに注意するのは、チケットの入った封筒から決して目を離さないことだ。
同じ動作で次は「かしゆか好きっス!」と逆立ちになり、「のっちは噛みさま!」と叫びながら逆立ちをする。
この動作を、なるべく素早く4セット続ける。
この動作が困難な場合は、周囲にいる人に助けを求めよう(ナタリー風)。

そして、床に正座をし、チケットの入った封筒を開封する。

693番だった。

私が念を送り続けたことで、1000番だったチケットがここまで良番に跳ね上がったのだ。

何故か悲しい気持ちが押し寄せる中、いそいそと着替えをして、私はホテルから飛び出した。
当日はTシャツ一枚で充分だと予想していたのだが、Tシャツどころかパーカーの一枚でも羽織りたくなるくらいの気温だった。やや寒い。
事前に地図を見ていたお陰で、高知の駅周辺と会場までの道のりは頭に入っていた。
ホテルを出てすぐにある大通りを電車に乗って真っ直ぐ走った終点が会場である「BAY5 SQUARE」だ。
とりあえずは駅を探さなくてはならない。

大通りに出ると、電車が走っている風景ではなく、すぐに地下鉄だと理解した。
「え~と、地下鉄の入り口はどこかな?」
とあたりをキョロキョロする私の目の前を、チンチン電車がゆっくりと走りすぎていく…。



なんだかあまりにも意外でびっくりしつつも、とても和んだので、とりあえず徒歩で会場まで向かうことにした。
私は知らない街に出かけると、かなりの距離を歩く。
特に外国に行った場合は7~8時間は平気で歩きまくる。
そこで生活している人たちの目線に近づいてみたいからだ。
もっと時間があればなお良かったのだが…。



これが土佐電鉄桟橋線の駅。



しかし、時間が押していたので途中の駅から電車に乗り、会場を目指した。
電車内には一目で「それ」と分かる人たちがたくさん乗車していた。
終点である「桟橋通5丁目」で降りると、驚くべきことに、乗車していた人たちのほとんどが、会場に向けて歩き出した!

「えっ?あなたは違いますよね?」
と思える作業着を着たおじさんや、可愛らしい女の子、とても真面目そうな青年など、バラエティー豊かな人々が会場を目指して歩いている。
すぐ近所に大きなホームセンターがあったので、恐らくそこの客だろうと思っていたのだったが、全員がPerfumeファンクラブ「PTA」の会員だった!

会場である「BAY5 SQUARE」は、すぐ隣りが港になっている。
というか港の中に「BAY5 SQUARE」がある。
多くのボートが停めてある場所に、突然にライヴハウスが存在しているのだ。

ここにPerfumeが来るということが、にわかには信じられない…。

すぐに仲良しの(笑)Aさん、Hさんと合流し(ちなみに彼らとは一度も相談し合っていないのに、同じ会場に応募していた)、談笑に入る。
集まった人たちを見ると、女性の方が多いのでびっくりした。
初日の横浜の状況だと、気持ち悪いおじさんたちばかりだったそうだが、高知ではそういった印象は抱かなかった。
今までのツアーの感覚と同じだった。
なんとなくだが、女性の方はみんな美人に見えた。
それに付け加え、先ほどの作業着を着たおじさんや、スポーツ新聞をケツに突っ込んだおじさんなど、不思議な雰囲気の方も見える。

今回はファンクラブ向けの公演なので、ここにいる全員がファンクラブ会員だと思うと、Perfumeは実に広い層から支持を得ているのだと、しみじみと実感できた。
それと同時に、こんなにも多種多様な人種を満足させなければならないPerfume運営サイドの大変さも想像できる。

しばらく待つと、入場のための列が形成されてきた。

入場は100番ずつのグループに分かれて整列する。
私は600~700番の列に並んだ。
ククク…。このグループの中でも俺は最後尾だよ…。
ライヴハウスが初めて、という人は「整理番号順に入場」の意味が理解しにくいようで、各所で「これは整理番号順に並んでるのですか?」といった質問が繰り広げられていた。
私も何人かに「最後尾に並んでも整理番号順に入場できますよ~」と教えてあげた。
ククク…。最後尾は俺なんだけどな…。

それからが長かった。

港なので、海からの冷たい風が容赦なく吹きつける。
整理番号的に私は最前列、もしくは圧縮ゾーンをあきらめていたので、やや厚着で臨んだが、Tシャツ一枚で整列している人がかなり多かった。
周囲でも寒い寒いと声が聞こえる。
前にいる女性は、Tシャツの肩にタオルをかけて、下を向いて無言でうなだれている。

心も身体も完全に冷え切ってからの入場となった。
693番の私が入場した頃には、会場の半分はすでに埋まっていた(キャパは1000人ほど)。
前の方には行かないので、とりあえずビールを頼んで、自分の場所を探した。
フラフラとステージに向かって左側を目指す。

会場の形は、凸の形になっている。凸の天辺がステージだ。
すでに凸の上半分は埋まっているので、私は凸の左の隅っこから見ることに決めた。
距離は近いが、ステージが低めでフロアに段差はないので、私の身長だと、3人の顔しか見えないだろうと予測できる。それでも全然かまわない。同じ空間にいるだけで嬉しい。

開演待ちのときにcapsuleの「What do you want to do」が流れた。
「キャッハー!」と奇声を上げて踊りだそうとしたら、会場の誰もが無反応で驚いた!
ねえ皆さん?神の楽曲ですよ…?
capsuleを聴きながら、暗がりの中でじっと待っているPerfumeファンの姿は、かなりシュールで面白かった。

そして暗転。絶叫。

セットリスト(まとめウィキより転載)

オープニング(10年間の軌跡)

01.The best thing
02.I still love U
03.Dream Fighter

―MC―
  トゥワーグッズ紹介
  P.T.A.のコーナー1(ルーレット)

着替え時間(有名人からのメッセージ、タイアップCM公開)

04.ナチュラルに恋して(新曲)
05.Perfumeメドレー
  イミテーションワールド
  NIGHT FLIGHT
  エレクトロ・ワールド
  コンピュータードライビング
  ジェニーはご機嫌ななめ

―MC―
  P.T.A.のコーナー2(声出し)

06.チョコレイト・ディスコ
07.Puppy love

アンコール

E01.スウィートドーナッツ
E02.wonder2


オープニング(10年間の軌跡)

すでにこの時点で涙腺が緩みまくってしまった。
3人が歩んできた道のりがここで短くまとめられていた。
もっともグッと来たのは、武道館の映像だろうか。
のっちが客席にマイクを向けている。
数千人程度だった客席が、一気に1万人以上に膨れ上がった映像だった。
3人はこの10年間を、ひたむきに走り抜けて、アーティストとしても、アイドルとしても括れない「Perfume」というジャンルを作り出してしまった。
今までがそうだったように、きっとこれからも走り抜けてくれるのだろう。

01.The best thing

ま さ か こ の 曲 か ら 始 ま る と は !
「Perfumeの楽曲は、ライヴごとに進化していく」というのは、よく言われることだが、この曲もまったく同じだった。
個人的な感想では、この曲はアルバムの中ではやや落ち着いた印象だったが、サビでがっつりと立てノリで暴れるモッシュゾーンを見ながら、日常では味わえない音圧でこの曲を聴くと、自分も自然と身体が暴れだしてきた。

ちなみに、私の見ている場所からは、3人の頭しか見えなかった。
言うまでもなく、衣装なども見ることはできない。
「ああ、今日はこういう日か」
と頭を切り替えて楽しむ。
次は頭皮に20センチくらいシリコンを盛れば、180センチの身長で参加できるさ…。

02.I still love U

神が怒り出すかもしれないが、私がこの曲を評価する場合、楽曲が2で、ダンスパフォーマンスが8くらいの割合だ。
それでもやはり神がいなければダンスパフォーマンスも成り立たないので、中田ヤスタカ氏はイケメンだと断言せざるを得ない。

03.Dream Fighter

「Perfumeの楽曲で一番『化けた』のはどの曲?」と問われれば、間違いなくこの「Dream Fighter」を挙げるだろう。
個人的には、リリース後にこれほど株を上げた楽曲は知らない。
夢を追いかけて、夢を叶えるが、それでも高みを目指して走り続けるPerfumeのテーマソングのように聴こえる。
もう40に手が届きそうな自分にとっても、ケツを叩かれているようにも感じる。

―MC―

細かいことは忘れてしまったが、印象に残ったことをいくつか。
のっちが、高知の印象について「とても田舎だから落ち着く」といった表現を、どのように話せば傷がつきにくいか考えながら話しているのが面白かった。
あ~ちゃんはスラスラと話すし、かしゆかは気の利いた優等生的な発言をするのに対し、伝えたいのに中々言葉が出てこない姿は、実にのっちらしいと感じた。

それと、会場のステージが低いので、後ろのほうの客を気遣う言葉があった。
のっちさんパネエっす!

グッズの紹介や、個人プロデュースのグッズの紹介などは、3人ともとてもリラックスした感じで楽しそうにしていて、見ているこちらもウキウキした。
思えば、今回のトゥワーは、完璧な「ホーム」だ。

そして、「P.T.A.のコーナー」が始まる。
これは、かしゆか→のっち→あ~ちゃんの順番でルーレットを回し、出たお題に従う、というもの。
ルーレットの内容は忘れてしまったが、まずはかしゆかが四国の地図に、漢字で四県の名前を書き込むことが出来るか?というクイズになった。
あ~ちゃんは「自分たちはゆとりじゃけえ、こういうのは分からんのですよ!」と自慢していた。
かしゆかは見事に四県の漢字を書いた。そして高知の会場の場所に「ココ!」と記してあった。
素晴らしい。さすがはゆとり教育だ。ちなみに私はゆとりではないので、書けニャイ!
まじめな話、漢字が書ける人を私は尊敬する。
のっちがカメラを構えて、かしゆかの全身を舐めるように撮ってくれた。
我々はそれをモニターで食い入るように眺める。
かしゆかも、終始リラックスしていたようで、あ~ちゃんやのっちが喋っている間に、ニヨニヨしていたのが印象に残った。

次はのっちがルーレットを回し「愛の告白」が当たった。
心の底からやりたくなさそうなのっち。
つい先ほどは、ステージが低くて見えにくいことに関して「私が出来ることならなんでもやりますから!」と言い放って私たちを勇気付けてくれたが、一瞬にしてハードルを越えてしまったようだ。
顔が引きつっている。
よく分からないが、芸能人としてここまで心の中が透けて見える、というのはどうなのだろうか?
今度はかしゆかがカメラを構えて、告白される男性の目線でのっちを見る。
清水の舞台から飛び降り、泣いて馬謖を斬る断腸の思いでのっちは告白に成功した。
あれほど切れ味のいいダンスを披露するのに、本当に不器用なんだと思った。

最後はあ~ちゃんがルーレットを回す。
3人によると、ルーレットはガチで回っているそうで、まったく空気を読まないらしい。
千秋楽のためか、ルーレットは完璧に空気を読み込んで(スタッフさんの操作によって)、あ~ちゃんにも「愛の告白」が当たった。
初めは「ぎゃ~!」と叫んで嫌がっていたが、ちょっと間を置いただけでやる気になっている。さすがはあ~ちゃんだ。

先ほどまで落胆していたのっちが何故か異様に興奮していた。

製薬会社に勤めるあ~ちゃんが、残業している先輩に告白するという設定で始まる。
両手にカプセルを持ったあ~ちゃんが、先輩に近づいて話しかける。

「小林さん…この薬と、この薬を混ぜたら…どうなっちゃうんだろ?」

意味が分からない!www
何度も爆笑させられる、楽しい時間だった。

それからステージは暗転し、モニターに明かりがつく。

モニターに現れたのは、木村カエラさん!
Perfumeを世に広く知らしめるキッカケを作ってくれた人だ。突如の大物の登場に会場がどよめく。
Perfumeの結成10周年、メジャーデビュー5周年をお祝いするメッセージが流れる。
何故かよく分からないが、「おめでとう!」と言われると「いやいやこちらこそ!」と頭を下げそうになる。

次に現れたのは、ライムスターの宇多丸師匠!
Perfumeに早くから注目していて、「ポリリズム」が大ヒットを飛ばしたときに「正義は勝つ!」と書いてくれた人だ。
コメントだけでなく、いちいち小芝居を入れてくれるサービス精神!

その次は掟ポルシェさん。
Perfumeが迷走しそうな時期に、「正しいことをやっているのだから、そのままの路線でいった方がいい」とアドバイスをしてくれた人だ。
ほとんどが早送りで流れる。
いつもよりラメが多めに入っていたようだ。
最後には自分の会員番号を晒すという自虐プレイ。



しかし、天下の朝日新聞に掲載されるほどの発言力の大きさ!

その次は、にしおかすみこさん。
「Happy!」では、テレビが苦手なPerfumeを、強力にバックアップしてくれた。
ものすごい良い人なんだろうな。

その次は、宮川大輔さん。
あ~ちゃんに、耳の裏の臭いを「水槽の臭い」と言われたことを根に持っているそうだ。

次に現れたのは、関根麻里さん。
カツゼツが良い。可愛いなあ。これからもPerfumeをよろしくお願いいたします。

すっかりニヨニヨしながらモニターを見ていると、最後に現れたのは、紛れもない「神」だ!
中田ヤスタカ氏が、いつものスタジオの背景とともに現れた!

細かい話の内容は忘れたが、「これからもPerfumeのために、いい曲を作る」という部分だけは、しっかりと聞いた。
これ以上に心強い言葉があるだろうか。
いつもネット上でおちょくられている感じの中田ヤスタカ氏であるが、この人にたった一言でも、こうやって言ってもらうだけで、一騎当千のパワーがもらえる。

直後に3人が「あの中田さん、やる気ないよね?」「寝起きだからしょうがないよ」「前髪が固まっとったね」などと言われていたことは、口が裂けても言えない。

モニターに現れたのは、Perfumeを強力にバックアップしてくれる人たちだが、もちろんこれだけではない。
ここに映らなかったPerfume好きを公言する有名人はまだまだたくさんいる。

こんなにも強力なバックアップがあることが、誇らしくて嬉しい。
ひとえに3人の人柄が成せる業だと思う。
とても素敵な映像だった。

そして、いよいよ新曲の情報に移る。

NATURAL BEAUTY BASICのCMがモニターに流れる。
私はテレビを見ない主義なので、ここで初めてこのCMを見た。
あーもー素晴らしいCMでした。
CMが終わると、いよいよ新曲「ナチュラルに恋して」が始まる!

04.ナチュラルに恋して

いよいよ新曲「ナチュラルに恋して」が自分の耳に入ってキター!
スゲエファンキーだ!
リズムにタメがたっぷり効いたミディアムテンポの新曲は、音圧を乗せて私の腰に直撃した。
これと同じような感覚に陥るのは「マカロニ」だろうか。ステージを見ないで踊り狂ってしまう。
もちろんダンスを見たいのだが、どちらにしてもすべては見えないので、踊りまくった。
見える範囲のほぼすべての観客は地蔵に変化。
ピタッと静かになった観客の海の向こうに、ヒラヒラと舞っているのは3人だけ。
会場ではビリビリ来る音圧を楽しんだ。
細かい音も楽しそうなので、早くCD音源でも聴いてみたい!

05.Perfumeメドレー
  イミテーションワールド
  NIGHT FLIGHT
  エレクトロ・ワールド
  コンピュータードライビング
  ジェニーはご機嫌ななめ

あっという間に終わる!楽しい!

―MC―

ここもほとんど記憶が薄れてしまったので、印象に残ったことだけ。
声だしのコーナーで、あ~ちゃんがB'zの稲葉さんの真似をしているのが笑えた!
しかも、かなりしつこい!
絶好調のあ~ちゃんは、本当に「自由」だと思う。
これも、ファンクラブ公演ならではのリラックスだったら、とても嬉しいことだ。

あと、ここで話したことか忘れたが「私たちはテレビが苦手」と話していた。また「どんな仕事でも、まずは3人に話が来る」とも聞いた。
どうにも妙にプロモーション活動が少ない、というかメディアに対する露出が少ないのは、3人の意向が反映されているということだろうか。
もはや、所属事務所やレコード会社の屋台骨を支えるまでの位置にあるPerfumeだが、そんな立場にありながらも、金を生み出す構造に取り込まれず、メンバーの意思を尊重してくれているのであれば、それはちょっと凄いことだと思う。

チョコレイト・ディスコの声だしで、かしゆかが煽りに来る。

もうね…。

06.チョコレイト・ディスコ

完璧に上がり腐った状況で、鉄板曲が来る。
私が後方から見た範囲では、100パーセントの人たちが「ディスコ!」コールをしていた!
さすがはPTA会員だ!

07.Puppy love

この曲も「Dream Fighter」と同じように、リリース後に化けた曲だと思う。大団円が似合う曲になった。
3人には申し訳ないが「上下上上下上下下」をやるだけで息が上がる。

曲が終わり、アンコール。

アンコールに応えて登場した3人。
「それでは曲をやります」と準備した瞬間に、「Dream Fighter」のインストが流れ出す。
「何?何~?」驚く3人。サプライズだ!
前回のツアー千秋楽のようにモニターに何か現れるのかと身構えたが、スタッフさんが、何かをステージに運び込んだ。
「ええ~っ!」
「ひぃえぇ~!」
驚く3人だが、最前列以外の人間には何も見えないので、反応することが出来ない。
と思った瞬間にのっちが「お客さんが見えない!お客さんが見えないから、撮って!」と、スタッフさんにお願いしてくれた。
そこで初めてモニターに、「10」「5」「3」と描かれた大きな三つのケーキが映し出された。
拍手と歓声に包まれる会場。
サプライズだろうが、瞬時に客のことに気が回るのっち。ちょっと格好いいと思ってしまった。
ケーキのろうそくを吹き消して、みんなで拍手。
この瞬間を祝うことが出来て、本当に良かった。

E01.スウィートドーナッツ
E02.wonder2

文字数が限界に近づいてきた。
「スウィートドーナッツ」は、初めてライヴで聴いたが、2003年に作られた楽曲とは思えないほどに乗り切れた。
元の楽曲の強度の高さがあるのだろう。
それにしてもみんな「オイ!オイ!」うるさいw

最後の〆は「wonder2」
後方から眺める景色は素晴らしい。みんなの手が綺麗に揃ってた。

これでライヴは終了した。
「ライヴ」というのとは、ちょっと違うか。
「パッと楽しく遊ぼうの会」だ。

Perfumeが結成して10年、メジャーデビューして5年、ファンクラブが結成されて3年。

私がPerfumeを知ったのは、2007年の夏だった。
「これはとんでもないことが起きてる!」
そう感じてからずっとPerfumeは「とんでもないこと」を起こし続けてきた。
時に逆風が吹き荒れることもあったが、3人はたくましくそれを乗り切り、我々ファンも、その逆風を乗り切った。
これでこの先は安心か?と言われれば、そうではないだろう。
まだまだ大きな壁が待ち構えているのだと思う。
逆風だって吹き荒れるだろう。
だけど、この3人と、3人を囲む素敵な大人たち、それにこのトゥワーに参加した2万人ちょっとのPTA会員がいれば、そんな壁や逆風は軽々と突破できると確信できた。

「今年は攻める!」

と言い放ったPerfumeに、これからも期待している。

これからも、もっともっと「とんでもないこと」にチャレンジしてほしい。

おしまい。
コメント (6)
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「GO! FES」3月20日参戦レポ

2010-03-23 | ライヴレポート
※「GO! FES」3月20日参戦レポとタイトルにありますが、ほとんど「Perfume見て酒飲んだレポ」になっております。ご注意くださいませ。
※短く書こうと思っているんですよ。


3月20日「GO! FES」に参戦してきた。
元々行く予定ではなかったが、当日券も販売されるほどの「閑散ぶり」に「ウドーミュージックフェスティバルの再来か?」という期待もあり、急遽前日にチケットを購入した。
参戦する目的が間違っているが、最大のお目当ては当然Perfumeだ。
当日の出演順は以下の通り。

さかいゆう
九州男
福原美穂
FLOW
青山テルマ
ヒルクライム
Perfume
FUNKY MONKEY BABYS
スキマスイッチ

フェスの趣旨として「ヒットチャートを賑わす豪華メンバーが一同に!」というものがあるようだが、どう考えても発想がぶれているように感じられる。
「ヒットチャートの上位しか音楽を聴かない」という姿勢は、基本的には音楽を馬鹿にしていると思う。
音楽が大好きな人が集まりにくい構造になっているのではないだろうか?
まあ良いんですけどね。

それよりも、ロックフェスに呼ばれても浮き、今回のフェスに呼ばれても浮くPerfumeという存在が誇らしい。
面子を見る限り、今回はPerfumeファンが最もフェス慣れしていて、凶暴な存在になるだろう。
逆に言えば、他のアーティストさんのファンがとてつもなく心配である。
えーと。凄いハイヒール履いたお母さんとかもいるしー。

開演時間の直前である10時30分ごろに会場に入った。
広大なフードエリアには人がパラパラと…。
ざっと見た感じでは、Perfumeファンが目立っていた。3分の1くらいはいたかも知れない。



入り口に「GO! FES 秋にも開催決定!」という看板があり、度肝を抜かれる。





パフュファンにはおなじみ?のサイコロ!

色々と会場を散策していると、さかいゆうさんのシングル曲がBGMとして流れていた。
「出演者の曲を流すのか…」と思っていたら、さかいゆうさんのステージは始まっていた。
始まっていたし、もうすでに終わるころだった…。
間抜けorz…。

ここで仲良しのAさんとHさん(笑)と5ヶ月ぶりに再会し、フードエリアで酒盛りに。
ともかくどこの屋台も空いているので、とても快適!
昼間から飲むビールが美味しすぎる!
私はタイカレー(だったかな?)を食べながらビールをぐいぐい飲んだ。
もはやフェスに来たというよりも、友人と飲みに来た感覚に陥る。
順調に出演者がパフォーマンスしていく音楽を聴きながら、談笑に花が咲く。
「何をするためにここに来たのだろう?」
という疑問が湧き上がるが、細かいことは気にしないと決めた。
それよりも、ステージセッティング中に流れるBGMが…歌謡曲です。

一度絶頂に酔っ払ってからクールダウンし、Perfumeに向かうためにお茶で時間をやり過ごす。
Perfume観戦の時には、酔っ払って騒ぐことは避けたい。

今までのライヴ参戦で出会った人たちと談笑しながら、いよいよヒルクライムさんの出番になった。
ヒルクライムさんは、正直に言って「春夏秋冬」しか知らない。
普段聴いているラジオでそれしか流れないからだ。
「春夏秋冬」が売れていることは、外野にいる自分にも分かる。
しかし、もっとも知りたいのは、ヒルクライムさんの「別の曲」だ。
「どんな地力を持ったアーティストなのだろう?」
というところに興味がある。
ライヴパフォーマンスに期待が高まる。

そろそろかなと思いながら、ステージに向かった。

広大な会場は、半分のところで大きな壁で仕切られていて、前半分がステージサイド、後ろ半分がフードエリアとなっている。
ステージサイドは、圧縮すれば3割くらいの入りだろうか。
私は、真ん中よりもやや後ろの場所で、ヒルクライムさんの登場を待った。

そして、ヒルクライムさん登場!
正直、馬鹿にしててごめんなさい!といったパフォーマンスだった。
「どうせ全部春夏秋冬みたいな曲なんだろ?」と思っていたが違った。
もちろん全曲知らない曲だったが、充分に楽しめた。やや自虐的なMCも好感触。
新しいシングル曲も聴けて満足だった。
新しい曲も売れそうだなあ。

「う~ん。ヒルクライムさん良いねえ~」
という感想を抱いて終了。
ここから一気に「民族大移動」が始まる。

後方に流れてくる人の波をかき分けて私は前方へ。
前方では、他のアーティストさんの最前列を死守しようとする一団が場所取りとして待ち構えている。
隣にいた友人が、そのファンの姿を見て
「可愛そうに…」
とつぶやいたのが印象的だった。

「他のアーティストさん」などという書き方はやめよう。
はっきり言うと「FUNKY MONKEY BABYSさん」のファンだ。
Tシャツを着ているので、きちんと認識できる。

フェスなどにおいて「場所取り」はタブーとされているようだが、個人的には「場所取り」はしてもかまわないと思う。
フェスの醍醐味は、自分の目当てではないアーティストのパフォーマンスに触れられる、という部分が大きいからだ。
ただ、出来ればファンの人がなるべく前で見れるのが理想だ。
最前列に構えるのであれば、しっかりとライヴパフォーマンスに参加していただきたい。
アーティストのTシャツを着ているのであれば、なおさらジェントルに振舞うのがいいと思う。

私はステージに向かって左側の最前列付近に陣取った。
強烈な圧縮が始まり、人の波がうごめく。

私の前にいたのは、そのほとんどがFUNKY MONKEY BABYSさんのファンのようだった。

中学生か高校生くらいだろうか。
いきなりの圧縮で、不満があるらしく、文句をたれている。
女の子は恐怖心で一杯のようだった。皆で手をつないで前列を死守していた。

先に書いておこう。

私の前に陣取っていたFUNKY MONKEY BABYSさんのファンの皆さんは、Perfumeのパフォーマンス中、ずっと下を向いていて、ライヴにはまったく参加していなかった。
ただひたすらに最前列にいることを優先していた。

ライヴに参加するファンに阻まれるのであれば仕方ないと思えるが、ライヴに参加しない人間が目の前に集団となっているのは、障害物以外の何者でもない。
こんな障害物に阻まれてPerfumeのパフォーマンスが見えない、ということが残念だった。
これは、たまたま私の目の前にいたFUNKY MONKEY BABYSさんのファンのマナーが悪かっただけである。
FUNKY MONKEY BABYSさんを非難するものでも、FUNKY MONKEY BABYSさんのファンを非難するものでもない。

苦言終わり。

前方から、後ろに逃げていく人がチラホラ現れる。
圧縮に身の危険を感じたのだろうか。
「人が通りますよー!」とパフュファンの男性が周りに声をかけている。

ステージには「Perfume」と書かれた看板が設置される。
それだけでどよめく。
20分ものあいだ、愉快ではない圧縮に耐えて、いよいよ暗転。

M00 edge出囃子
M01 ワンルーム・ディスコ
M02 Dream Fighter
M03 love the world
M04 Baby cruising Love
M05 チョコレイト・ディスコ
M06 ポリリズム

「edge出囃子」で、ボルテージは最高潮に上がり腐る。
気持ちよいほどの圧縮で身体が押しつぶされそうになった。
私はやや左側だったので、縦に伸びているバーのお陰で左右には振られなかったが、中央の人たちは寄せては打つ波のようにうごめいている。海面か。

M01 ワンルーム・ディスコ

いっせいに一本指が天を指す。
「ワーンルームディスコ♪」
イントロでジャンプの嵐になる。
後ろの女性が「ディスコディスコー!ぎゃははははー!」と笑いながら私の背中に打撃を喰らわせる。
楽しいので許す。
圧縮の中でほとんど何も見えない。

M02 Dream Fighter

ぎゃほー!と叫ぶ(私が)。
個人的に最近のお気に入りなので盛り上がり腐る。
後ろの女性が「さいこーをーもとーめてー!ぎゃははははー!」と笑いながら私の背中に打撃を喰らわせる。
また、別の男性は小柄な私を引き剥がして前に出ようとするが、私は正々堂々と戦いに挑み、自分の場所を死守した。
楽しいので許す。
圧縮の中でほとんど何も見えない。

ここでMCだっただろうか。
あ~ちゃんのMCもかなりの圧縮だった。
素晴らしかったのは、あ~ちゃんによる「ヒルクライムさんの真似」だろうか。
ヒルクライムさんのブログによると、この状況をモニターで見ながらメシを喰っていて、吹いたそうだ。
もちろんスタンディングの我々も吹いた。
あ~ちゃんによると、ヒルクライムさんは、チャットモンチー、capsuleの次に良いアーティストだそうだ。
立ち居地不明である。

M03 love the world

この曲でやや圧縮は緩んだだろうか。それでもパフォーマンスはほとんど見えない。
「後方に下がって見ようかな」という気持ちが若干あった。
この曲はゆるゆる踊る感じで聴きたい。

M04 Baby cruising Love

これも個人的に思い入れがありすぎる名曲!
久しぶりに復活した!嬉しい!
ゆったりとした曲に見せかけて、かなり重いベースラインがブリブリ腰に来る。
縦に乗れる曲だ。
圧縮の中でほとんど何も見えない。

ここで再びMCタイム。
お決まりのサバイバルダンス~ウルトラソウルの流れは分かる。
まさかその後に「歯みがき上手かな」も追加ですかあ~ちゃん…!
モジモジしながらも私は歌いきった。

それにしても!

相変わらずの圧縮と、目の前の障害物で3人が見えない。
背が低いくせに、中途半端な前方に来てしまった自分が悪いが、かしゆかが目の前まで来ているのに、それが見えないのはもどかしい。
あまりのもどかしさに、頭蓋骨から目の玉だけを浮遊させることを思いついたが、方法が分からない。
後にTwitterで方法を尋ねたところ、何か硬いものに頭を強打することによって同じような経験が得られるらしい。
高知参戦のときに試してみようと思った。

M05 チョコレイト・ディスコ
M06 ポリリズム

たぶん寝ている私の耳元で「チョコレイト?」と聞けば、元気よく「ディスコ!」と返すだろう。
鉄板の2曲で今日のパフォーマンスは締めくくられた。

振り返ってみれば、すべての曲がシングルというセットリスト。
「今年は攻める」という発言からすると、かなり「守り」に入った印象だった。
もうそろそろ「名刺代わり」「名前だけでも覚えて~」という姿勢も解除してもいいような気がする。
Perfumeは、シングル以外の曲にも破壊力充分な楽曲が多く存在する。
それと、4月13日に発売を控えた新曲の発表や、タイアップ情報など、販促的なMCは一切なかった。
宣伝するには絶好の場所なのに不思議である。

予想以上に汗をかいてしまって終了。着替えを持ってこなかったので、しばし震えながら乾くのを待った。
その後は、再びフードエリアで談笑談笑。FUNKY MONKEY BABYSさん(本日一番の盛り上がりだったのでは?)や、スキマスイッチさんの楽曲を聴きながらお喋りに花が咲いた。
とてつもなくもったいないことをしている。



飲んでる景色はこんな感じ。



夜はムーディーです。

その後、新宿に移動して、仲良しの(笑)AさんとHさん(笑)と、始発まで飲んだ。
その他細かいことは省略!
一つだけ記したいのは、帰宅するまでに、新宿~八王子間を眠りながら四時間も往復したことだ。

現段階ですでに「伝説」と化しているようだけど、秋にも開催される「GO! FES」…。
「ヒットチャート」という冠がある限り、厳しい道のりになるとは思うが、この状況からの巻き返しに期待したい。
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ZAZEN BOYS MATSURI SESSION @赤坂BLITZ

2009-12-27 | ライヴレポート
自分に対する「評価」とは、いったい誰が下すのだろうか?
これには、様々な答えがあるかもしれない。
上司だったり、親だったり、恋人だったり、友達だったり…。

このブログは、文体が文体なので、いつでも偉そうに見えてしまうかもしれないが、偉そうなことを書く。

自分に対する評価を下すのは、自分だけである。

私は、この10年ほど、自分に対する評価は、自分の中だけでつけてきた。
自分以外の周囲に評価を求めることはしない。
もちろん、褒められれば嬉しい。自分の仕事が売り上げを伸ばしたりしても嬉しい。金銭で評価されるともっと嬉しい。
だけど、それによって自分の評価が上がることはない。「こうすればこういう効果があるのか」と感じるだけだ。

そこで感じる「効果」が、いつでも自分の評価とは逆の方向に作用する。

「これは上手くできたな」と自分が評価する物事は評価されず、「これはイマイチだな…」と自分が評価する物事が賞賛を浴びたりする。
通常であれば、より良い評価を求めて軌道修正するのだろう。しかし私は、そこで軌道修正することはない。

信じているのは「自分の評価」だけだからだ。
周囲の評価を気にしながら生きるのって、つまらないでしょう?
一度周囲に評価されたって、いつまでもそれを続けていれば、ずっと過去の自分をキープするだけになる。

12月21日、やや仕事が忙しい中、マツリセッションに参戦してきた。
気がつけば実に2年ぶりのZAZEN BOYSだ。誘ってくれた友人と会うのも2年ぶり。

セットリスト(友人のブログより拝借&書き足し)
01. MATSURI SESSION
02. RIFF MAN
03. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
04. HONNOJI
05. WEEK END
06. NABE & SADA
07. DARUMA
08. This Charming Man(The Smith/カバー1回目)
09. SI・GE・KI
10. WHISKY & UNUBORE
11. TANUKI
12. MABOROSHI IN MY BLOOD
13. IKASAMA LOVE
14. This Charming Man(The Smith/カバー2回目)
15. SEKARASIKA
16. COLD BEAT
17. Friday Night
18. I don't wanna be with you
19. SABAKU
20. ASOBI

EN:
01.This Charming Man(The Smith/カバー3回目)
02.安眠棒(クチで演奏)

私のブログを読んでいる人であれば分かると思うが、ここ2年間の私はかしゆかにしか興味がない。
ZAZENを熱心に追っていたのは「2」くらいまでだ。「3」も多少聴き込んだ。「4」はほとんど聴いていない。
故にRIFF MAN、HIMITSU GIRL'S TOP SECRET、MABOROSHI IN MY BLOOD、Friday Nightくらいが聴ければ御の字といったところだった。

友人と会うのが久しぶり過ぎておしゃべりに花が咲き、開演間際に入場。
私はパフュオタっぷりを全面に出すためにPerfumeのツアーTシャツを着込んで参加。PA卓横の最後方に陣取った。

02. RIFF MAN
03. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
いきなりキタ!
友人の情報では、かなり演奏レベルが落ちているかもしれないとのことだったが、イヤハヤとんでもございません。
切れ味抜群の演奏だった。
「ひょっとしたら家族でも人質に取られているんじゃ…」と勘ぐりたくなるような切れ味は、ZAZENというか、向井秀徳独特のリズムだと思う。
機械的な正確さとは関係ない。

04. HONNOJI
私の持論は「向井秀徳の作品は、ライヴが料理で、アルバムがレシピである」というものだ。
HONNOJIは、初めてライヴで聴くことができた。
やはり、アルバム音源とは違うリズムが身体に伝わってくる。
「4」の楽曲群は、どれもアルバムでは感じなかったリズムが潜んでいたように思う。

書きながら思ったけど、逆に言えば、レコーディングがヘタなのか???

08. This Charming Man(The Smith/カバー)
「今日は滅多にやらないカバー曲をやります…」
ギターを手放し、軽快なステップでダンスする向井秀徳。実に不気味だ。
セットリストを見ればお分かりのように、コイツらは、この曲を3回も演奏しやがった。最後までだ。
アンコールでは、無言で登場してきていきなりこの曲を演奏した。もちろん最後までだ。

12. MABOROSHI IN MY BLOOD
実のところ、この曲が一番聴きたくて、好きな曲だ。
細かく改造されていて、原曲よりも疾走する感じが出ていた。
単純な曲だけど、切れ味最高!

15. SEKARASIKA
中盤から、リズムの渦にのみ込まれる感覚。

17. Friday Night
柔道三段のシンプルなドラムが光る。
これも単純なビートだけど、技術や正確さではない別のリズムが聴こえてくる。素敵なドラムだなあ。

EN:02.安眠棒(クチで演奏)
最近はよくやるようなのだが、初めて見た!
なんじゃぁぁぁぁぁ!こりゃぁぁぁぁぁ!というのが感想だ。
それぞれのパートをクチで演奏するのだが、見事な疾走感と切れ味!
パッと見、クチで演奏しているのだから、誰でもコピーができそうだが、このリズム感は真似はできないだろう。
というか、これはこれで相当に練習しないと無理だろうな。

ちょっと間があいてしまったので、記憶している限りでは、こんなライヴレポだ。
その他、向井秀徳が指揮者になってバンドを演奏するのも楽しかった。
アルバムは「3」から「4」にかけて、大きくサウンドに変化があった。
もっと言えば、ファーストアルバムからZAZEN BOYSは常に変化を続けている。
そして、ナンバーガールから向井秀徳はずっと変化を続けている。

向井秀徳を評価するのは、向井秀徳だけなのだろうと強く感じる。
コメント (2)
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Perfume Second Tour 2009 「直角二等辺三角形TOUR」横浜千秋楽公演レポート

2009-11-02 | ライヴレポート
アンコールラスト。

「願い」

を歌い上げた3人が深く、深く頭を下げている。

鳴り止まない拍手と声援。

今まで私が参戦したどの公演よりも長い間、頭を下げ続けたと思う。

真ん中のあ~ちゃんが、左右の2人と手をつないでから、3人で万歳をした。
3人とも泣きながら笑っている。

さらに大きくなる拍手と声援。
「ありがとうー!」
という叫び声が私の周囲にあふれる。

「それでは…Perfumeでした!」

あ~ちゃんが叫ぶように挨拶をし、3人はそれぞれステージ袖に消えていく。

拍手と声援は終わらない。

バックスクリーンに「P⊿T2009 Perfume⊿Tour」という文字が表示され、Dream Fighterのインストが流れる。
これまでの全公演の日程が表示され、ツアースタッフの名前が流れるエンドロールだ。
千秋楽だけの演出。
そのバックには、今までの公演での3人の姿が映し出されている。

ステージには誰もいなくなったが、Dream Fighterのインストで会場の熱気はさらに上昇する。
歌っている人が多かったように感じた。
3人の名前が表示されて、歓声は高まる。
曲が終わり、まるで3人がパフォーマンスした後のように盛り上がった客席。
最後に、円陣を組む3人の姿が映し出される。

「See You Next Live」

の文字を映して、客電が点灯し、千秋楽は終了した。
これで、8月から始まった全19公演、Perfume史上最大規模の全国ツアーは終わった。
インフルエンザなどの脅威に晒されながらも、大きな事故もなく、無事に走り抜けられて本当によかった。

それでは、そこに至るまでの過程を以下にレポートする。

まず、前日の追加公演初日の後、プチオフを開いたのだが、そこで飲みすぎて終電を逃した。
Perfumeのライヴ後の酒の旨さは異常だ。
調子付いて飲みすぎたために、睡眠時間2時間で仕事に挑み、仮眠も取れずに横浜へ向かった。

会場である横浜アリーナは、到着した瞬間に、明らかに前日までとは違う雰囲気を醸し出していた。
「今日で最後」
という想いが多く集まっているのだろう。
いつもの開場前のふんわりとした空気ではなく、やや殺気だった緊張感みたいなものが感じられた。
いくつものコミュニティーが集まり、それぞれが最後のステージに向かって気持ちを高めあっている。
一人参戦者はもの凄い寂しさを味わっただろう。

私は仲良しの(笑)Aさん、Hさんと静かに時間を過ごした。

今回の千秋楽は、やはりどうしても「edge」を正面から見納めたかったので、アリーナC(一般的に言うところのスタンド席で、ステージに向かって正面)の座席を選んだ。
座席に着席する。
やはり最終公演だ。BGMの音に合わせて手拍子をしている人が多い。
すでに立ち上がっている人も多かった。
開演時間の18時半を過ぎると大きな拍手と歓声。
驚くべきことにここで、ほぼ全員が立ち上がって手拍子を始めた。
今まで参戦した公演では見られなかった光景だ。

ここにいるすべての人間が3人を待っている。

諸注意のアナウンスが流れ、いつもどおりにボルテージが上がる客席。
いや、いつも以上に客席は熱狂している。
自分の予測を上方修正する必要がありそうだ。

暗転。
絶叫。

まとめウィキよりセットリスト。

01.Take off (ロングver)
02.NIGHT FLIGHT
03.エレクトロ・ワールド
04.Dream Fighter
05.love the world

―MC―

06.Zero Gravity
07.マカロニ
08.SEVENTH HEAVEN
09.Kiss and Music

10.Speed of Sound (着替え曲)

11.edge (⊿-mix)
12.シークレットシークレット
13.コンピューター・シティ
14.I still love U

―MC―

15.ワンルーム・ディスコ
16.セラミック・ガール
17.ジェニーはご機嫌ななめ

―声だし(パッと楽しく遊ぼうのコーナー)―

18.チョコレイト・ディスコ
19.ポリリズム
20.Puppy love

アンコール

E01.パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
E02.Perfume
E03.願い (Album-mix)

千秋楽公演なので、全曲のレポートをする。レポートというか、感想だ。
今までのライヴレポと内容が重複するがお許しいただきたい。
ちなみに、今回のライヴは、曲に乗って全力で楽しんだが、何故か脳内では色々な考えが巡り回った。
同じライヴを何度も見ているので脳内にスペースが出来たのか、理由は分からない。

01.Take off (ロングver)
硬直した空間をぶち破って、直角二等辺三角形が次から次へあふれ出てくる。
離陸へのカウントダウンが始まる。
私の位置からは、ステージに向かってほぼすべての客席が観察できるが、なんていうか、ちょっとびっくりするくらいの盛り上がりを感じられた。
Perfumeのライヴを創り上げる重要な役割を持った「熱い観客」の姿が見られる。
3つの丸い穴から、3人が姿を見せる。
地鳴りがしそうなほどの歓声が沸きあがる。
ここからはロングバージョンに入り、このツアーだけのダンスパフォーマンスを披露してくれる。
前にいる若いお兄ちゃんがむちゃくちゃに暴れている。
一瞬で現実社会からPerfume Worldへ飛び立つ。

02.NIGHT FLIGHT
ここでいつもの音圧チェック。
まずまずの音だったと思う。
ぐいぐいと高度を上げていくようにバスドラが腹に響いた。
やはり観客は暴走している。
前日の公演は目の前の4名が地蔵という、やや難しい座席位置だったが、今日は回り全部がお祭り騒ぎだった。ちなみに「地蔵スタイル」を非難するものではない。
「マグマのように熱いハートを持った地蔵」だっているだろう。

03.エレクトロ・ワールド
ぐいぐい高度を上げて大気圏突破。
イントロの「エーレートーワー♪」の部分がグラウンドゼロ地点だ。
そこで爆発するまでのエネルギー充填のために誰もが待ち構えている。
そこまで我慢できずに飛び始める者もいる。それは私だ。
いつ見ても客席の爆発ぶりが凄まじい。
センターもアリーナもスタンドも関係ない。
次の爆発地点は「空の太陽が落ちる僕の手にひらりと~♪」の後のブレイク。
ここで「オイ!オイ!」と叫ぶことが人生の楽しみの上位にランクインしている。

04.Dream Fighter
攻撃的にセットリストは続く。
「最高を求めて終わりのない旅をするのは、きっと僕らが生きている証拠だから」
そう。私は生きている。
彼女たちが夢見ていた武道館のステージにて初披露された曲だが、これから先は何を夢見て旅を続けるのだろうか?

05.love the world
ここで一度空気が柔らかく変化する。
バスドラの配置が心地よく聴こえる。

―MC―
一発目のMCはかしゆかがステージに残る。
15日のステージでは、緊張のあまり話すことを忘れてしまったので、少しだけ緊張感が走る。
「始まる前の皆さんの手拍子が凄く聞こえてびっくりしました!」
やはり最終日は開演前の盛り上がりが半端ではなかったようだ。
すぐにのっちが救援に走ってくれて、事なきを得た。

場数を踏んでいるにもかかわらず、毎度緊張するようで、あ~ちゃんは開演前に泣いていたそうだ。
そして、緊張が祟り、Dream Fighterではかしゆかを残し、ダンスが総崩れになったらしい(気づかなかった)。

前日の公演でのMCだが、つくづく「テレビカメラ」というものが苦手だそうで、それが無いと緊張が解けて自由になれるとのこと。
「記録されていないと強い」
芸能人としては間違っているが、なんとなくPerfumeを象徴しているように感じる。

そして、いよいよ最後の「客いじり」。

ここは一つだけ取り上げよう。
客席にいたモモンガの被り物をしていた男性のことである。
言うまでもなく、かしゆかのペットの「タム」ちゃんのコスプレだ。

のっちの「それでは、今日はかしゆかのペットという扱いになりますがよろしいですか?」という声がけの後にかしゆかが、「それじゃあ、今日も爪を切ってあげるからね~。一緒におウチに帰りましょうね~」と猫なで声を発した。
なんという羨ましいことだろうか。
もし私がこんなこと言われたら即死するだろう。
言われた彼も、なんとなく表情が硬直していたようだ。

ここで、衝撃的な事実が発覚する。
なんと、かしゆかの衣装は、おなかの部分が透けて見えていたそうだ。
「あんた、それ言っていいの?」
「いいんよ、だって今日で最後だし!」
もっと早く言ってよかしゆか…。

06.Zero Gravity
箱を使用した演出で、最後は箱の上に乗ってダンスをする。
これによって後方の観客でも3人を近くに感じることが出来る。
ほんの数十センチ高くなるだけなのだが、地上からは2メートルを越える高さだろう。
高所恐怖症の私だったら、派手に小便を放出できる高さだ。
前日の公演で私はあ~ちゃんサイドからあ~ちゃんの笑顔をたっぷりと見ることが出来た。
やはり、あ~ちゃんはただの天使だった。

07.マカロニ
「これくらいの感じで、たぶんちょうどいいよね」
これくらいの感じはいつまで続くのだろうか。
「最後のときが、いつか来るならば」
いつかは来るのだろう。

左にかしゆか、後方にのっち、右にあ~ちゃん。
強力な布陣の三角形だ。
そして、これほどまでに美しい三角形はないだろう。
最後に、センターステージに走りながら、何度も振り返るあ~ちゃん。
モニターでじっくりと見てみたが、やはりただの天使だった。

08.SEVENTH HEAVEN
何度も書いたが、この曲は「ポリリズム」シングルのカップリング曲である。
昔で言うならば、シングルのB面だ。アルバムには収録されていない。
そんな曲なのだが、イントロが流れた瞬間に客席が沸いた。
切ないメロディーと相まって、後半の間奏部分で、3人が笑いあってダンスしている姿が儚く感じられる。
パッと3人が急に姿を消してしまうのではないか?という切なさが募る。

09.Kiss and Music
千秋楽ということで、私のいたアリーナCは、ぶっちぎりの盛り上がりを見せていたが、やはりこの曲は地蔵だらけになっていた。周囲でノリノリなのは私だけだった。トホホー!

10.Speed of Sound (着替え曲)
次に来る曲に備えて休憩すれば良かったのだが、身体が反応してしまう。
楽曲がシンプルならば、VJもシンプル。

11.edge (⊿-mix)
今回のツアーでの最も重要な意味を持つ曲だと思う。
今日はこのedgeを見るためにこの座席を選んだ。

この曲の時には、3人の表情などを映し出しているバックスクリーンは一時停止する。
客席にいる全員がステージだけを見ることになる。
「これから始まるものを、しっかりと目に焼き付けて体験しろ」
と言わんばかりだ。

ステージ上のすべての演出装置を背後に、3人対1万人以上のオーディエンスが対峙する。

私の個人的な感想だが、このedgeの時には、
「Perfumeのedge」というよりも「edgeという楽曲の中に入りこむPerfume」
という印象を持った。
ステージ中央でパフォーマンスをしているのだが、生身の3人の印象が薄く感じられるのだ。
モニターに映る2次元のPerfumeと、現実のPerfumeの、合わせて6人のPerfumeが共演するからだろうか。
Perfumeの3人は、「edge」という楽曲を再現するための演出装置の一部、といった感じか。

黒い衣装に合わせて、全体的に暗い、影の部分を効果的に使った演出。
モニターに映る3人の顔は、間違いなく3人の顔なのだが生気がなく、どことなく不安がよぎる表情だ。
「誰だっていつかは死んでしまうでしょう」
というネガティブな歌詞とともに、以前の日記にも書いたが、女性アイドルグループのライヴとは思えないほどの「恐怖心」が胸に迫る。

Perfumeのどのパフォーマンスにも言えることだが、中田ヤスタカ氏が楽曲を仕上げてからの付加価値の大きさがPerfumeの魅力の大きな要素だと思う。
そしてそれが余すことなく最大限に発揮されるのがライヴだ。

12.シークレットシークレット
その付加価値の大きさをじっくりと確認できるダンスパフォーマンス。
edgeの後に続いても迫力負けしない攻撃的な楽曲。
何度も書いているが、この曲がシングルではなく、アルバムの中の一曲だということがPerfumeの懐の深さだと思う。
セットリストの認知度が上がってきているのだろうか。
最後のマネキンポーズが次のコンピューター・シティに変化するところで客席が熱く盛り上がる。

13.コンピューター・シティ
開場全体が縦に揺れる。
前の2曲が攻撃的だったが、この曲で祝福的な雰囲気に包まれる。
この曲のPVを見てしまったことが、私の運命の分かれ道だった。
低予算ゆえにもの凄くシンプルに3人のダンスだけを撮影したことも効果があった。

14.I still love U
正直に言って、この曲は苦手だ。
しかし、大人びたダンスパフォーマンスは思わす見入ってしまう。
こういった表現が似合う年齢になってきたということだろうか。
これからどういった成長をするのかと考えるだけで恐ろしい。

―MC―
ここではのっちが一人で残った。
「…直角二等辺三角形」
この初めの一言で歓声が上がるのは、世界中でのっち一人だけだろう。

のっち独特の世界観に引き込まれる。
「皆さん盛り上がっていますか!」
「物珍しいですか!」って…!
後のMCでも、写真集の宣伝をするときに、「ぜひ皆さんで見てもらって『こんなモンか』と思ってください!」
「こんなモン」なのかよのっち!
あ~ちゃんにも叱られていた。

そして、大切な千秋楽を見事に「のっち色」に染め上げた。
以前の公演で話したが、客の乗りが悪かったらしく、今回の千秋楽でぜひとも確認したかったとのこと。

のっち「…人間には、ヒジが二つあります」
あ~ちゃん「そりゃ、左右で二つあるじゃろ」
のっち「ヒジが三つあります…」
かしゆか「人間シリーズ、大丈夫なの」
のっち「とりあえずこっちに渡してください」

のっちいわく、人間には左右の「ヒジ」のほかに、もう一つ「ヒジ」があるそうだ。
それは「アゴ」である。アゴはヒジっぽいらしい。
見事に誰も賛同するものはいなく、華麗に滑り、あ~ちゃんに駄目だしを喰らって撃沈した。
しかし、本当に爆笑させていただいた。
のっちは、反省はせずに、これからも自分を磨かないで放置しておいて欲しい。

その他、あ~ちゃんは攻撃の矛先をかしゆかにも向け、かしゆか自慢の「ジョジョ立ち」を「シェー」のポーズをして馬鹿にする。
かしゆかを切れさせることにも成功した。
千秋楽効果だけではなく、MCはグダグダ感も絶頂で、長く感じずに本当に楽しかった。

15.ワンルーム・ディスコ
イントロでは約1万本の人差し指が天井を指した。
あ~ちゃんの号令とともにのっちとかしゆかの腕がくるくる回って客席を煽る。
あ~ちゃんの護衛のようで面白い。
まあ実際に強力な護衛なのだが。

16.セラミック・ガール
「ガガガループ」は、やはり正面から見るのが美しい。
ダンス指導のMIKIKO先生の才能は恐ろしい…。

17.ジェニーはご機嫌ななめ
「オイ!」コールも盛大に。
必要ない、と感じていたこの曲だが、やはり全員でコールするのは楽しい。

―声だし(パッと楽しく遊ぼうのコーナー)―
パッと楽しく遊んでいるのは、あ~ちゃん一人だけのような気もする。
だがそれがいい。

二十歳の女の子にいともたやすく操られる1万人以上の観客たち。
冗談ではなく、本当にほぼすべての観客があ~ちゃんの命令を忠実に実行していた。
「はみがきじょうずかな」
を歌うのも人生でこれが最後だ。

18.チョコレイト・ディスコ
十分に暖まった状態で開始。
開場全体が「祭り」空間に変わる。
「ディスコ!」コールも、今までの公演を吹き飛ばすくらいの熱を持っていた。
現在では、CD音源を聴いていても観客の熱い声援が聴こえてくるようになった。
会場の一体感が最高潮に達する。

19.ポリリズム
「チョコレイト・ディスコ」と合わせて、最初の山が「エレクトロ・ワールド」次が「edge」と考えればその次に来る山場だろう。
これ以上この場で暴れるのは無理だろうな、と思えるほどに会場の熱気は上昇した。
センター席の暴れぶりが美しく見渡せた。

20.Puppy love
本編はこの曲で終了する。
最後の最後まで3人は走り回って客席を煽る。
客席は「上下上上~」の振り付けを3人に見せる。
我慢していたようだったが、かしゆかは涙を流していた。
3人とも泣いていたと思う。

終了と同時にアンコール開始。
ここもさすがは千秋楽。
一糸乱れぬ大声援で再登場を待った。

アンコール
ここでのMCだったと思う。
あ~ちゃんが「え~。アルバム発売前に「事件」がありましたが…」と切り出した。
その「事件」が、何を指しているのかは分からない。某写真週刊誌のことか、捏造記事のことだろうと思う。
そもそもこの「事件」は、真相については謎が多い。
あ~ちゃんは、この事件の後、ラジオ番組でリスナーに対して
「ウソはつかずに、誠実に生きてください」というような発言をした。

一体、誰が、何に対してウソをついたのだろうか。
真相は闇の中だ。

しかし、今日のMCで、あ~ちゃんは完璧にこの「事件」について区切りをつけたと思う。
「中田さんが、こんなに良い曲を作ってくれたのに、それがみんなに伝わらないなんて…」
と泣きじゃくりながら説明するあ~ちゃん。

大丈夫。

Perfumeの曲はみんなに伝わっているし、その証拠にこれだけの人数が応援に駆けつけている。

自分が泣いている姿を映像として残すのがとても恥ずかしいとの理由から、今回のツアーは泣かないように気をつけていたとのことだが、今日は思い切り涙を流した。

のっち。
「今回のツアーで、皆さんのとても良い表情を見て、自分たちがやっていることが、皆さんにちょっとでも役に立っていると思うと、とても嬉しいです」といったMC。最後に珍しくまともなことを話した。

かしゆか。
「ポリリズムで泣くなんて、泣く曲じゃないのに…。ここに立てていられるのは、皆さんのお陰です。ありがとうございます」
ここで声援が盛り上がると、泣きながら
「こっちこそありがとうです!これからもよろしくお願いしますね!」

あ~ちゃんは、今回のツアーを締めくくるように、ツアースタッフに対して感謝の想いを話した。
「私たちはボンクラなんです!そんな私たちを、スタッフさんはみんなでキレイに可愛く見えるように一生懸命仕事をしてくれているんです」
各スタッフを賞賛し、それに対して客席は拍手でありがとうの気持ちを贈る。
本当にどこも素晴らしい公演だった。
大きなトラブルもなく、ここまで走りきったということは相当な苦労があったと思う。

文句なしの「大団円」だった。
後ろのほうから嗚咽する女性の声が聞こえたが、私も心の中では泣きながら、ありったけの声援と拍手を贈った。

ここで、3人の思い出のために客席をバックに記念撮影。
撮影は、超二流であるPV監督の関さんが行った。
撮影後に画像を確認するあ~ちゃん。
「きゃー!すごーい!」
こっちきて見んしゃい、と言わんばかりに手招きされるが、行けねえっちゅーの。

E01.パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
Perfumeが、超低空飛行を続けていたころに発表された曲だ。
この曲を最後に、Perfumeはその存在を消していたかもしれなかった。
当時の危機は実際には知らなかったが、そのときに支えてくれた人たちに感謝をしたい。
そして、踏ん張ってくれたPerfumeにも感謝をしたい。

E02.Perfume
急激に場面は展開する。
最後の祭りだ!
「のっぢ~!」
「あ~ぢゃ~ん!」
「ゆかぢゃ~ん!」
全身全霊でコールする。
「ぐるぐるゆー」という、日常生活では絶対に見られたくない動作を3人に見せる。
見せ付けてやる。気持ち悪い笑顔を目に焼き付けてやれ。

E03.願い (Album-mix)
ツアーDVDは発売されるが、千秋楽は撮影用のカメラは入っていないようだったので、このときの3人の表情が見られない、ということはとても残念だ。
それくらいにいい表情をしていた。
この曲で、8月7日から始まった今年のツアーは無事にすべての公演が終了した。

私のツアー参戦履歴

08月29日  仙台サンプラザホール
09月27日  名古屋ガイシホール
10月11日  大阪城ホール
10月15日  横浜アリーナ
10月29日  横浜アリーナ
10月30日  横浜アリーナ

仙台、名古屋、横浜1公演の3箇所で終わるはずが、結果6公演に参戦することになった。
アイドルなんぞにまったく興味がないのに(まあ今でもアイドルには興味はない)、それを追いかけて遠征までするとは、2年前では絶対に考えられないことだった。
そして、仙台から始まった生まれて初めての遠征は、頭がどうにかなってしまいそうなほどに楽しかった。
「こんなに楽しんだら、後で絶対に何か不幸が訪れるぞ!」と思うほどに楽しかった。
しかし、その後に不幸は訪れていない。訪れたのかも知れないが、それに気が付かなかった。

各公演ごとにいちいち長文ライヴレポを書いてきたが、それでも書き足りないくらいに嬉しいことがたくさんあった。
今回のライヴレポでも、終演後に凄まじくグルーヴしたオフ会のことはすべて省略するほどだ。
オフ会も神がかり的な楽しさだったのだ(mixiに転載する文字数を越えてしまうため省略)。

こんなにも楽しい時間を提供してくれたPerfumeに感謝をしたい。
それと、各公演で狂ったように盛り上げてくれた客席の皆さんにも感謝をしたい。
Perfumeの一員として、素晴らしいライヴを創り上げてきた。
そして、チケット難民だった私を救ってくれた友人、チケットを郵送してくれた友人、ともに参戦し、美味しい酒を飲ませてくれた友人、たまたま隣同士になってPerfume話で盛り上がった人、地方で困っていた私を救ってくれた人、その他今回のツアーに関わったすべての人に感謝をしたい。

本当に楽しかったです。
ありがとう。
コメント (9)
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Perfume Second Tour 2009 「直角二等辺三角形TOUR」横浜公演レポート

2009-10-18 | ライヴレポート
以下の文章には、今回のツアーに関するネタバレがふんだんに書かれています。
これから初めてツアーラストに参戦する方は、読まないほうがいいでしょう。
あと、やたらに文章が冗長です(9000文字ほど)。詳細などは、「Perfume ウィキ」で検索すると、ライヴレポートがたくさん上がっていますので、そちらでお楽しみくださいませ。

10月15日、Perfume Second Tour 2009 「直角二等辺三角形TOUR」横浜公演に参戦してきた。
追加公演を含めて、4日間開催されるうちの2日目である。
あ~ちゃんいわく、今回のツアーの「最終日」だそうだ。
今回のツアーでは、私は4回目の参戦で、最後の参戦になる。

関東圏に住んでいる人たちにとっては、ツアー初日の戸田(埼玉県)以来、お待ちかねの横浜アリーナだ。
今回のツアーは、遠征を計画した人は多かっただろうが、関東圏の人たちは、やっと「旅行」せずに行けるライヴになる。
しかしながら、今回の横浜公演は、4日間開催されるすべての日が「平日」という厳しい日程。
私もそうだが、仕事のやりくりをするのに難儀した人は多かったのではないだろうか。

という訳で、仕事をやっつけた後、急いで新横浜へ向かった。
今回は、北海道から来るパフュオタの友人Oさんと一緒に参戦する。
チケットは、そのOさんが用意してくれた。
持つべきものは真のパフュ友である。
毎度上京するたびにアル中の私に美味しそうな北海道の幸をお土産に持ってきてくれる。
サーモン美味しいですOさん。

今回の開催地である横浜アリーナは、7月4日に
「HOT STUFF 30th Anniversary Special Live out of our heads」
が開催されたときに来た。
「木村カエラ∞Perfume」
を見るためである(詳細は「ライヴレポート」をどうぞ)。
そのころは、Perfumeにとっては「逆風」の季節で、なおかつイベントは大失敗。
ガラガラの客席でのライヴとなった。
会場に到着した瞬間に「客が少ないな」と一発で感じた。

「今日はそんなことは無いはず…!」
と信じて17時過ぎに会場に到着。
会場は多数のファンであふれ返っていた。
当たり前の話だが、ちょっとホッとした。
セブンイレブン前で、Oさんと合流。前回の代々木公演以来の再開だ。
仲良しの(笑)AさんとHさんも合流して、しばし歓談してから会場に入った。

今回の座席は、センター(一般的に言うところのアリーナ)C4ブロック。
Y字に張り出した花道ステージの右側の最前列ブロックだ。
「神席!」と叫びたいところだが、最後列なので、背の低い私にとっては背比べ勝負になる。
しかし、花道先端まで15メートルくらいだろうか?表情は読み取れるくらいには近い。
ちょっと感心してしまったのは、センター席の座席の構造だった。
座席に腰をかけると座面が前に倒れ、それと連動して背もたれが後ろに下がる。
逆に、立ち上がると座面は立ち上がり、背もたれは前方に移動する。
簡単に言うと「総立ちになると足元のスペースが広く使える」ということだ。
代々木第一体育館では、前の座席にスネを連打したので、こういったちょっとしたことが嬉しい。

前日のライヴレポをチラチラ読むと、観客のノリがいまいちだったとか、初見の人が多いので、ノリかたを理解している人が少なかったなどと、ちょいとネガティブな感想が見られた。
さてはて、今日はどんな感じになるのだろう…。
大阪公演であ~ちゃんにいじられた「ピンクメガネさん」や、名古屋ではっちゃけた「そうでないひと」の姿を確認。
コスプレイヤーさんたちも数が多い。

開演予定時間の18時半になると、BGMのバスドラを拾っての手拍子開始。
毎度思うのだが、このBGMの音量をもうちょっと上げてくれれば、手拍子もしやすいと思うのだが。
前回のツアーのときの、開演直前に爆音になったメタリカを思い出す。
すでに立ち上がって手拍子をしている人も多数。
こういうノリは良い!

諸注意のアナウンスが流れる。
ここで「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」と奇声を発したが、Oさんになだめられた。
周囲の人間には、「ここに要注意人物がいるぞ」というアナウンスになる。
ああ~。いつもながらにこの緊張感がたまらない。

暗転。
総立ち。

まとめウィキよりセットリスト。

01.Take off (ロングver)
02.NIGHT FLIGHT
03.エレクトロ・ワールド
04.Dream Fighter
05.love the world

―MC―

06.Zero Gravity
07.マカロニ
08.SEVENTH HEAVEN
09.Kiss and Music

10.Speed of Sound (着替え曲)

11.edge (⊿-mix)
12.シークレットシークレット
13.コンピューター・シティ
14.I still love U

―MC―

15.ワンルーム・ディスコ
16.セラミック・ガール
17.ジェニーはご機嫌ななめ

―声だし(パッと楽しく遊ぼうのコーナー)―

18.チョコレイト・ディスコ
19.ポリリズム
20.Puppy love

アンコール

E01.パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
E02.Perfume
E03.願い (Album-mix)

さすがに4回目の公演なので、全曲レポは無理です。なので、いくつかの曲を。
MCの内容はずれているかもしれません。ご了承くださいませ。

センターC4ブロックは、ちょうどステージと同じくらいの高さの目線だった。
幸いにも私の前は小柄な女性だったので、視界は確保できたのだが、やはり基本的には誰かの肩越しにステージを見る、という感じだった。
小柄な女性の隣には、美しい日本人女性と、イタリア系?の男性のカップルだった。私はこの男性を「ロレンツォ」と名づけた。

01.Take off (ロングver)
しばしのお別れだ現実社会よ!私は飛び立つ!
周囲は完全に熱狂の渦となった。
私は再び「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」と叫ぶが、誰もが叫び声を上げている。
後半にくっつけられたロングバージョンに入り、3人が姿を現す。
無数の手が上がり、3人を歓迎している。

02.NIGHT FLIGHT
ここで、会場の音響を確認してみた。
やはり、名古屋ガイシホールの音圧にはかなわないが、しっかり暴れることができる音圧だった。
大きな音の河が、やや頭上を流れる感じがしたので、スタンドに照準を定めているのかもしれない。
やはり足元のスペースが広いので、飛び跳ねて踊れた。
それでもOさんの足を踏むし、隣の男性とも何度もぶつかった。

03.エレクトロ・ワールド
素晴らしい盛り上がりだセンター席!
ロレンツォも、小柄な女性も飛び跳ねて盛り上がっていた。
この時点で動悸、息切れが激しくなったが、ここで暴れないで一体どこで暴れるというのか。

04.Dream Fighter

05.love the world

―MC―

ここまでノンストップで走りきる。
私のようなおっさんも休憩が必要だが、Perfumeにも休息は必要だろう。
今日はかしゆかがセンターに出てきて、喋ろうとしたが、緊張しているのか言葉が出てこなかった。
それにのっちが助け舟を出す。
昨夜ステージで転倒したかしゆか(大事には至らなかったようで安心)がとても可愛いとのこと。
のっちは「特技」の欄に、「コケかたが上手い」と追加したいとのこと。
それくらいに美しく転倒したそうだが、ただ一回だけなので再びチャレンジをするそうだ。
なんのこっちゃ。

ツアーグッズである「傘」が、前日の豪雨で売れたそうで、大満足のあ~ちゃん。
「やっぱり、日ごろの行いが良いから」ってお前www

前回は長いと感じた客いじりは、実にコンパクトにまとまっていた。
中田ヤスタカのコスが全員残念すぎて笑えた。
「ただ金色のヅラをかぶってサングラスをしている」というレベルw
あ~ちゃんに「いったんクオリティー上げとこ!」と怒られるが、その場でクオリティーを上げられる人間はいないだろう。
「今日はカメラが24台も入っとるよ~」
とのことだが、ここでのMCが短かったのは、それが原因かも知れない。
あ~ちゃんがいじっている客が、すぐにモニターに映されるので、センター席でも十分に楽しめた。
相変わらず、曲が始まったときに「おっ!今日はライヴに来たんだっけな」と思い出す。

06.Zero Gravity
あ~ちゃんくらいに自由になれたら、と思う。

07.マカロニ
すぐ目の前にあ~ちゃん。美しすぎる。
かしゆかは左サイド、のっちは後方(センター前方)。強力な布陣だ。
この曲だけではないが、全体的にどこの客席でも楽しめるように演出やダンスパフォーマンスが考え抜かれている。

08.SEVENTH HEAVEN
間奏部分で、3人が楽しそうに笑っている。
メロディーのためだろうか、見る度に思うが、この幸せそうな三角形が、いつかフッと消えてなくなってしまうのでは?という切なさを感じる。

09.Kiss and Music
今回のツアーでは、この曲は地蔵になる人が多かった。
多かったというより、私以外はほとんどが地蔵と化していた。
「また独りでも踊るさ」
と思っていたら、なんと!ロレンツォと小柄な女性もノリノリでダンスしているじゃないか!
独りでも楽しいが、仲間が増えるともっと楽しい。

10.Speed of Sound (着替え曲)
ここで休憩する人や、トイレに行く人が多くて少し残念~。だが仕方なし。
「さあ!今宵も独りではっちゃけるぞ!」
と思いきや、ロレンツォと小柄な女性もノリノリで踊ってくれた!
シンプルで真っ直ぐな名曲だと思う。
ただ、ロレンツォはどんな曲でも同じようにダンスする。

11.edge (⊿-mix)
この曲のパフォーマンスを初めて見た武道館では度肝を抜かれたが、すでにそれを「過去」として葬り去っている。
前回のレポにも書いたが、Perfumeを越えるのはPerfumeだけだ。
来年の今頃は、これだけ衝撃的だった演出すらも過去に追いやってくれるのだろう。
そして、最新のPerfumeが最高のPerfume。

今日も究極のedgeを体験できた。

センター席周辺も、異常に盛り上がった。
私は、興奮の度合いが何度もピークに達して、ステージを観るでもなく、音楽を聴くでもなく、ただひたすらに真っ暗な天井に向かって叫び声を上げていた。本当に異常。
この演出は、後に映像で残るが、残念ながらこの異常な熱気は収録されないだろう。

「この場」に居合わせなかった連中は、激しく後悔すればいい。

12.シークレットシークレット
edgeの後に続いてもパワー負けしない曲だ。
四つ打ちの「ドッ ドッ ドッ ドッ」という音圧が地中深くから淡々と伝わる感覚。
根は太く黒々としているが、上に咲く花は軽やかで美しい。

13.コンピューター・シティ
シークレットシークレットの最後のマネキンポーズから、この曲のイントロのポーズに変換する3人のシルエットが美しかった。
edgeから引き継いだ硬いグルーヴがここで柔らかくなる。
それにしても良い曲だなあ。

14.I still love U

―MC―

初っ端からのっちが「直角二等辺三角形」と言えずに客席を沸かす。
本気になったのっちはやはり破壊力が凄まじい。
客席を睨みながらも最後に正確に「直角二等辺三角形」と言い放ったときには、暖かい拍手が沸き起こった。
今日ののっちは、私が「木村カエラ∞Perfume」イベントのイベントで見た「美人」なのっちではなく「男前」なのっちだったようである。

あ~ちゃんが、スヌーピーのおまけを収集しているということをライヴで話したら、全部で7セットをプレゼントしてくれて嬉しい、という話から、スヌーピー話を延々と引っ張っておきながら、最後にぽつりと
「私、スヌーピーそんなに好きじゃないんで」
と、プレゼントした人を地獄に突き落とすMC。
誰もが予想できない展開に。
チャーリーブラウンを、チャーリーブラウニーと発言。
細けえこたあどうでもいいんだよ!

15.ワンルーム・ディスコ
あ~ちゃんが煽る煽る!

16.セラミック・ガール
この曲では、観客がしなければならない振り付けがある。
しかし、その説明は一切なかった。
それでも、ほとんどの観客が振り付けをマスターしていたようだ。
本日が初見の人が半数近かったが、ライヴDVDを見て学習したのだろうか?

17.ジェニーはご機嫌ななめ

―声だし(パッと楽しく遊ぼうのコーナー)―
バスドラの音に乗って、声だしと身体を動かす練習をする。
二十歳そこそこの女の子に命令されて簡単に支配される1万5千人。
2ステップの練習では、センター席全員が左右に揺れていた。
Perfumeではない曲での声だし演出がツアーを重ねるたびに強化されてきた。
「ウルトラソウルッ」(ボーン!)では、ステージにスモークが噴出。
このまま行けば、本家を越える演出も時間の問題だろう。
「はみがきじょうずかな」の合唱では、「食べたらみがく、約束げんま~ん」(キラリーン)とSEも挿入されていた。
なんというか、こういった無関係な部分に必要以上にエネルギーを注ぐ姿勢が気持ち良い。
なぜ「はみがきじょうずかな」を全員で合唱しなければならないのか?などと考えてはいけない。感じるんだ。

18.チョコレイト・ディスコ
今回の公演の、どこで言ったかは忘れたが、のっちが「祭りじゃ祭りじゃあ!」と言ったので、遠慮なく暴れさせていただきます。
バレンタインデーの曲を、バレンタインデー当日に発売するPerfumeの攻撃的な姿勢が今でも受け継がれていると信じている。
ここからの3曲での会場の一体感は素晴らしい。
全力で「ディスコ!」コールをした。スタンドから見える我々センター席は美しかったに違いない。

19.ポリリズム
「edge」を一つの頂点だと考えると、もう一つの頂点はこの場所か。
「売れた曲で盛り上がる」傾向は少ないPerfumeだとは思うが、やはりこの曲のキラーっぷりは半端ではない。
普段はほとんど聴かなくなってしまっているが、ライヴでは何度経験しても楽しめる。

20.Puppy love
かつては「上下上上」の振り付けに集中しなければならなかったため、完全な無表情で参加していたが、そろそろ慣れてきたようで、ニヤニヤしながら振り付けができるようになった。
ロレンツォは、後半で振り付けをマスターしていた。
ライヴ後のオフで聞いた話では、この時点でかしゆかの涙腺が緩くなっていたそうだ。
センター席では見られない、壮大な景色が見えたのだと思いたい。
本編はここで終わる。
盛大な歓声と拍手の中、3人はステージ袖に消えていった。

アンコール
―MC―
ここで、ライヴDVDの発売が発表された。
今回のツアーの「edge」の演出が記録として残るのは嬉しい。
前述したが、会場の熱気までは収録されないと思うが、一度でも参加していればあの熱気は脳内で再現できるだろう。尿が漏れ出しそうなほど楽しみだ。

それと、ファンクラブ限定のツアーは、3~4箇所の公演ではなく、全国ツアーにするそうで、10箇所以上は回るらしい。
商売下手なPerfumeのことだから、信じられないような低価格でチケットを販売しそうで恐ろしい。
確かここで、あ~ちゃんのMCから、こちらがどう反応すればいいのか分からない「決めポーズ」を3人が披露してくれた。3回も連続で。なんなのw?

E01.パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
Perfumeが低空飛行(墜落寸前)を続けていたころにリリースされた曲。
「考え深い」とはまさにこのこと。
秋葉原路線に方向転換しようとしていたPerfumeに、「良いものを創っているのだから、方向転換はせずに、このままの路線でいい!」とアドバイスしてくれた掟ポルシェ氏はグッドジョブ過ぎるだろう。
パーフェクトなスターになれたPerfume。本当に良かった。

E02.Perfume
私がこの曲を初めてライヴで経験したのが、前回の「GAMEツアー」横浜千秋楽だった。
「三十路越えてアイドルのライヴ来ちゃったよテヘヘ」
という体で参戦したのだが、この曲が始まったときには全力で「ぐるぐるゆー」をしていた。
半ば号泣しながらである。
それくらいの魔力が潜む危険な一曲だ。
自宅で聴いていてもなんとも思わないが、ライヴでこの曲が始まると、幼稚園児のようにはしゃぎ、誰よりも高くジャンプし、指の先から光線でも出そうな勢いで「ゆー!ゆー!」と斜め45度を指差す。
生きて現実社会に戻ろうなんて考えていない。ロレンツォ以外は皆全力だ。

「い~まひ~き~あ~う~の~」
かしゆかが苦手な歌を一生懸命に歌っている。
この曲では、かしゆか名物「YOU乱れ打ち」というイベントが発生する。
主に最前列付近に向かって、両方の手を使って「ゆー」を連射するのだ。
かしゆかは、ステージ右側の最前列付近にいたので、恐らく周辺は悲惨な状況であったと思われる。
実際の現場を見たかったが、距離があるので、私はモニターを見ながら踊り狂っていた。

そのとき。

かしゆかの顔がモニターに大写しになった。
かしゆかが下を向いて顔を腕で隠している。
「どうした?」
と思った瞬間にかしゆかが顔を上げた。

さっきまで目を▲ ▲にしていたかしゆかの顔はくしゃくしゃになり、号泣しているようだった。

突然の出来事でびっくりした。
それまでの流れが見えなかったので、詳細は分からないが、あまりにも盛り上がりすぎている客席を見て、感情が爆発したのだろうか。
すぐに笑顔に戻り、最後の決めポーズはいつものように適当にポーズを決めてくれた。

E03.願い (Album-mix)
ステージセットが夜空に変わる。
夢のようなPerfume Worldもいよいよ終わりの時間が来る。
皆、思い思いに揺れている。ロレンツォは同伴の女性を抱き寄せて揺れていた。暑いだろうなあ。

深く深く、深く頭を下げる3人。
声援と拍手で応える我々。
私は「ありがとうー!」と何度も叫んだ。
手が痒くなるほどに手を叩いた。

顔を上げる3人。
かしゆかだけ、顔をくしゃくしゃにして泣いていた。
話すことができないほどに泣いていたが、「ありがとうございました」だけはしっかりと言ってくれた。
あ~ちゃんは清清しい笑顔。
のっちも珍しく鼻を赤くしていた(もしかしたら怒っているのかもしれない)。

前回のツアー千秋楽でかしゆかは、
「正直に言って、楽しもうという気持ちよりも不安のほうが大きかった。それが、ツアーが終わるのが嫌だな、と思えるほどにまで気持ちが変わった」といった感じのことを涙ながらに話していたが、今日も同じように感じたのだろうか?

仙台公演の2日目で、かしゆかが泣いたときにのっちが「泣かしたな?」と客席を睨みつけたそうだが、まさしくそうだと思う。
かしゆかの涙は、客席が作り出したものだろう。
「ライヴは『見に来る』んじゃなく『しに来る』もんじゃ己ら!」(やや誇張)
というのっちの有名なMCがあるが、今回はしみじみとそれを感じることができた。
私もロレンツォも、前の小柄な女性も、センター席のみんなも、アリーナ席のみんなも、スタンド、立ち見のみんなも、地蔵も、みんなでライヴを「しに来た」と思う。

Perfumeのパフォーマンスも最高だったが、俺たちだって上がり腐った。
わきの下がびちょびちょになるくらい暴れた。
「今日のライヴを作った」
と言っては大げさだろうか??
少なくとも、ここまで双方が熱を発するライヴは、私は未だに経験したことは無い。

これでもか!と言わんばかりに拍手と声援を送る。
仙台、名古屋、大阪、横浜と、4回も参戦してしまったが、本当にどの公演も楽しめた。
どの公演もPerfumeは全力でパフォーマンスしたし、オーディエンスも負けずに全力で応えたと思う。

毎度のことだが、感動が折り重なって、会場の外に出てもため息しか出ない。
受け取った情報量を脳がコントロールできない状態になっている。
恍惚とした表情でたたずんでいると、なんと!以前の「木村カエラ∞Perfume」イベントのときに、隣同士座って休憩しながら感想を述べ合っていた男性と再会できた!
こんなに人が多い状況で再会できるとは!
お互いに、再びどこかで合えることを祈って、硬い握手をして別れた。
本当にまた会いたい。

その後は、恍惚とした表情をしている顔見知りの5人が集結して、恍惚としたまま居酒屋に流れた。
そして、恍惚としながらも乾杯をして、恍惚とした表情で語り合った。
酒が旨すぎる。この時間もやっぱり楽しい。「大人で良かったなあ」と思える数少ない瞬間だ。
気がつけば、この居酒屋で居残っているのは、我々を含めて4つのライヴ後パーティーだけとなった。
全員で今日の感想を言い合い、店員さん以外誰にも迷惑をかけないので、はっちゃける。
一人、また一人と帰宅の路につく者を「wonder2」で送り出す。

きっちりと終電を逃したところで私は退席し、タクシーの運転手に気持ちよく1万円を支払った。

8月29日からスタートした私の「ツアー」は、これで終了した。

あ~楽しかった。
何度も何度も頭を下げられたし、お礼も言われたけど、礼を言うのはこちらのほうだ。

ありがとうPerfume。
コメント (8)
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Perfume Second Tour 2009 「直角二等辺三角形TOUR」大阪公演レポート

2009-10-16 | ライヴレポート
以下の文章には、今回のツアーに関するネタバレがふんだんに書かれています。
これからツアーに参戦する方は、読まないほうがいいでしょう。
それと、やっぱり「大阪で過ごした楽しい/楽しくない日記」になっています。
詳細などは、「Perfume ウィキ」で検索すると、ライヴレポートがたくさん上がっていますので、そちらでお楽しみくださいませ。

10月11日、Perfume Second Tour 2009 「直角二等辺三角形TOUR」大阪公演に参戦してきた。
大阪公演の二日目である。
結論から述べよう。
前回の名古屋公演では、10年間愛用していたメガネを紛失した。
しかし、今回はそれを上回り、着替えやバイク用の防寒着一式をいれたカバンごと全部「盗まれた」。
詳細は「ツーリング」の日記をご覧ください。
散々な目にあった。酷いことする奴がいるもんだなあ。

さてはて。
当日は、早朝の4時からバイクで東京を出発して、12時過ぎに大阪に到着した。
カラッとしているが日差しは鋭く、暖かい日だった。
とても腹が減っていたので、大阪城近くをうろついたが、食べ物屋さんが見当たらない。
たぶん、上手に食べ物屋さんを避けて道を歩いてしまったのかもしれない。
仕方なく14時ごろ、大阪城ホールの下のたこ焼き屋さんで昼食にした。
もっとソースをたくさんつけて欲しかった。



ホールの周りは公園になっていて、休日に開催されるのであろう、バンドが演奏するブースが作られていて、狭い空間でたくさんのバンドが演奏を披露している。
「バンドの屋台」みたいな感じだ。
もちろん、音が混ざり合って聴こえる。
ちょっとこれでいいのか?と思った。
ホール入り口、階段の下は噴水広場になっていて、ここにパフュオタどもが多数集結している。
今回は、仲良しのAさんやHさんは来ておらず、私は孤独に参戦することになった。
孤独ついでに、今日はライヴが終わったらオフ会には参加せず、独りで大阪の夜を楽しんでみようと思う。
なので、噴水のそばには近寄らずに(顔見知りに出会ってしまうので)、独りでひっそりと開演を待った。
黒地にオレンジのアディダスのジャージだったので、巨人ファンと間違えられてフルボッコにされるかと心配だったが、周囲は私がハゲだということには気づいていないようだ。
当たり前の話だが、周りの人が全員、関西弁を喋っている。
ベタな感想だけど、本当に漫才を聞いているような気がする。

孤独で凄まじくテンションが下がる。

パフュオタの男女が楽しそうにしていたりしているのを眺めていると、殺意が沸いてくる。
公園のトイレの行列が長いことに腹が立つ。
座っている石でお尻が痛い。
さっきのたこ焼きのソースが指についてべとべとしてきた。
なんて貧弱なつまようじだッ!
隣の男の彼女が可愛い。
あいつの彼女も可愛いな。
みんな幸せそうで良かったね。

がっつりとネガティブな感情を溜め込んで、15時25分、会場に入った。
掟ポルシェ氏が、颯爽とグッズ売り場に走って行く姿も腹立たしい。



本日の座席は、2階スタンドのCブロック。
そもそも、今日の目的は「edgeの演出を正面からじっくり観る」ということなので、あえてアリーナなどは狙わなかった。
ステージより高い位置で、しっかりと正面から鑑賞したかった。
実際に席に着いてみると、思ったよりも「正面」で、中々良い。
大阪城ホールは、外から見た感じよりも中は小さく、これも思ったよりもステージは近かった。
武道館の2階よりははるかに近い(高さ的に)。
むっつりとした顔で開演を待つ。
アリーナには、知った顔が何人もいる。
みんな良い席だなあ。

やっぱり今日も、開演時刻の16時と同時に拍手が始まる。
早くもニヤニヤ開始。
開演前の諸注意のアナウンスが、若干関西寄りのイントネーションになっていて萌える。

暗転。
絶叫。総立ち。

まとめウィキよりセットリスト←まあ、毎度変わるものじゃないんですけどね。検索される方が多いので。

01.Take off (ロングver)
02.NIGHT FLIGHT
03.エレクトロ・ワールド
04.Dream Fighter
05.love the world

―MC―

06.Zero Gravity
07.マカロニ
08.SEVENTH HEAVEN
09.Kiss and Music

10.Speed of Sound (着替え曲)

11.edge (⊿-mix)
12.シークレットシークレット
13.コンピューター・シティ
14.I still love U

―MC―

15.ワンルーム・ディスコ
16.セラミック・ガール
17.ジェニーはご機嫌ななめ

―声だし(パッと楽しく遊ぼうのコーナー)―

18.チョコレイト・ディスコ
19.ポリリズム
20.Puppy love

アンコール

E01.plastic smile
E02.Perfume
E03.願い (Album-mix)


01.Take off (ロングver)
これを観るのは三回目になる。
⊿の記号が絶え間なく流れ続け、その隙間から顔を覗かせる3人。
「直角二等辺三角形」は、やはりPerfumeの3人のことを指し示しているのだろうか。
3人が現れて、ロングになっている後半が上がり腐る!
このバージョン欲しいです徳間さん。
「現実」から「非現実」に簡単に移動できる導入部。
「GAME TOUR」から、毎度毎度このイントロダクションの演出は凝っていて、楽しませてくれる。

02.NIGHT FLIGHT
うん!良い盛り上がりだ!
2階から観ていると、アリーナの盛り上がりがよく見えて、さらにこちらも盛り上がる!
しかし、開始早々、この曲で音圧が少々足りないことに気づいた。
名古屋ガイシホールの音圧が良すぎたのだろうか。低音は出ているがバスドラが腹に響かない。
公演二日目なので、これ以上には音圧は上がらないだろう。

03.エレクトロ・ワールド
アリーナの皆さん凄い!
スタンディングかッ!と言いたいほどに縦に暴れていた。
もちろん2階も負けずに暴れていたけど。
私の背後の男共が威勢が良いので心強い。
前の高校生男子4人組もはっちゃけてた!
この曲は、CD音源で聴いても、完全に観客の声と共に再生されるようになっている。

04.Dream Fighter
もう駄目だ…。カッコいいよこの曲。

05.love the world
この曲はリズムだけでご飯が食べられます。
散らせているバスドラを一気に四つ打ちに集約するAメロ。

そしてMC。
初めのMCは、たっぷりの「客いじり」だった。
正直に言って、この「客いじり」はちょっと長く感じた。
毎度恒例で、あ~ちゃんがやりたがっているようなので仕方ないが、今日はあまりにもPerfumeとは関係ない、ただ単に「目立つ」格好の客が多かったと思う。
この傾向がエスカレートしないことを望む。私は客を見に来たのではない。
名古屋公演にいた、「そうでない人」くらいには我々を楽しませてもらいたい。
↑この人は表面に「そうでない人」、裏面に「彼氏募集中」と書かれたTシャツを着ていた。お見事!

それと、あ~ちゃんが話し始めているのにいつまでも声をかける人も多かった。
うーん。

前日の公演初日が3時間半を越えてしまい、Perfume最長の公演時間になったようで、「いくらなんでもそれは長い」とのクレームが主催者から入ったそうで、あ~ちゃんはコンパクトにMCを進めると宣言。
それにしてもアドリブでなんであんなに面白いことが言えるのだろうか?

06.Zero Gravity
「無重力」と歌っているだけあって、重力を感じさせない振り付けが所々見れる。
こっちに向かって指差す振りが一瞬あるのだが、それが良いね。

07.マカロニ
またもやステージを見ないで踊り狂う。
ライヴで聴くたびに味が深まってきたように感じる。
このシングルのリリースは、私が絶望的な病気から復活して退院した日だった。
とても寒い日だった。寒い雰囲気にぴったりだと思う。

08.SEVENTH HEAVEN
間奏部分で3人が顔を見合わせて笑顔で踊っているのが確認できた。
どんな意味の笑顔なのかは分からない。
しかし、観ているこっちまでほっこりさせられる。

09.Kiss and Music
どうせこの曲で踊り狂うのは私一人だ。
後方から見ていると、アリーナ、スタンドの全員が地蔵になっているのが確認できて寂しいw

10.Speed of Sound (着替え曲)
アルバム「⊿」の中でも、屈指の名曲だと思っているのは私だけだろう。
ちょっと話はずれるが、活け花の世界で「マイナスの美学」という言葉がある。
「これ以上はもう引けません!」というギリギリの部分まで草花を削り取って表現をする。
私は、音楽にもこの言葉は当てはまると考えている。
パッと思いつく感じだと、ニルヴァーナなどがこの典型になるか。
ビートルズの楽曲も「これ以上は引けない」と思う。
やや冗長な展開を好む中田ヤスタカだが、この曲は歌詞も含めて見事にシンプルに作り上げたと思う。
手抜きだったりしてw
もちろん踊り狂っているのは私だけだ。

11.edge (⊿-mix)
さて、本日のライヴの「目的」だ。
この曲を聴くため、観るため、参加するために、片道550キロの道のりをバイクでかっ飛ばしてきた。
暗転した状態のまま、タッ タッ タッ タッ とスネアの軽い響きからスタートする。
スネアの音が、ダッ ダッ ダッ ダッ と変化するがまだ爆発してはいけない。
中々バスドラの音が来ないが、もう身体は完全にリズムを捉えて頭の振りが止まらない。
しっかり引っ張ってからバスドラが来る!

天井に向かって両手の拳と雄たけびを挙げたが、周りの歓声にかき消された。

アリーナも、私のいるスタンドも雄たけびダンスフロアに変化する。

緑色のレーザー光線が客席を上下に分断し、雲海が目まぐるしく変化する。

背後に控えた演出装置をすべて従えて、Perfumeが全観客と対峙する。
Perfumeのライヴでよく言われる「会場の一体感」は消し飛ぶ。
眼前で巨大な大砲を放たれる感覚か。しっかりつかまっていなければ弾き飛ばされそうだ。
この大砲の狙いは、我々観客などではなく、もっともっと遠くに標準を合わせているのかもしれない。

こんなにも度肝を抜く演出が、世間では大して話題にもなっていないことが痛快だ!
世界にはもっと自分の知らない、素晴らしいものがあると確信できる。
涙が少し出てきた。

もしも、Perfumeを知らない友人に、一曲だけ体験できる機会があれば、私は迷わずこの「edge」を勧める。
それくらいに素晴らしい。
今回のツアーの「edge」は、現時点でのPerfumeの究極の姿だと思う。
そして、何よりも楽しみなのが、その「究極の姿」を近いうちにぶち壊すのはPerfumeであるということだ。
今までがそうであったように、Perfumeは、必ずこの演出を越えるステージを我々に見せてくれるだろう。
Perfumeを越えるのはPerfumeだけである。

12.シークレットシークレット
「edge」の興奮状態を引きずったままにスタートする。
興奮が冷めずにここでも雄たけびを挙げてしまった。
あ~ちゃんのバックステップがカッコいい。
のっちが一人残って首をカックンがカッコいい。
かしゆかが3歩前へ進むのがカッコいい。
最後の「ランランラン…」のところは、徐々に徐々に「コンピューター・シティ」のポーズに変化して終わる。

13.コンピューター・シティ
2年ほど前に、この曲の振り付けを見て一発で落ちました。
私の好きなPerfumeベスト5には入る名曲。

14.I still love U
ダンスは面白いんだけどなあ。

さてMC。
ここだったかな?
かしゆかが一人で中央に登場。
端っこの人まで、全ての人に楽しんで帰ってほしいと。
やや緊張気味に見えたが、話が「ジョジョの奇妙な冒険」に流れると、水を得た魚のようにはしゃぎながら喋っていた。
「ジョジョ」は私も大好きなので(5部までしか読んでいないが)、聞いていて楽しめた。
かしゆかは、登場人物のブチャラティがお気に入りのようで、ブチャラティがいかに素晴らしいかを力説していた。確かにブチャラティは後半、主役を喰うほどにキャラクターが立っていたし、格好良かった。
そのブチャラティに、のっちが似ているという話w
客席から「のっちの方が格好いいよー!」と声援が上がるが、それは滑るだろう。
私も一人で撮影をしているのだが、「ジョジョ立ち」というものがあって、それを次のツアー大阪で披露すると約束をしてくれた。3人でやってくれるそうだ。
ステージで体育座りをしながら聞いていたのっちとあ~ちゃんが合流。
のっちとあ~ちゃんに「ジョジョ」を貸して勉強してもらうそうだ。
のっちはともかく、あ~ちゃんは絶対に読まないと思いますw

ここでついでに本日の「かしゆかポイント」を書いておく。

かしゆか愛好者の間では、ライヴでかしゆかの「ぱっつん」が乱れることを「乱れぱっつん」と呼び親しんでいる。
その「乱れぱっつん」を、ダンス中に「ぱっつん」に修正する姿が確認できた。
ダンスしながらも、頭をフルフルと振って「ぱっつん」に戻した。
なんて恐ろしい子だろう。

「Puppy love」のイントロで振り間違え。
ステージに向いていたが、肩がヒョコと上がっていた。
どんな表情をしていたのか想像するだけで恐ろしい。

アーティスト写真などでは常に眉毛が見えないので、無表情でクールな雰囲気をかもし出すかしゆかだが、その眉毛が見えると一気に優しい雰囲気になる。
したがって、ライブで髪型が乱れてくると、どんどん幼い雰囲気になってくる。
入り口ではかしゆかだが、出口ではゆかにゃん。
それがかしゆかの楽しみ方だ。

15.ワンルーム・ディスコ
イントロであ~ちゃんが手で煽り、それに続いてのっちとかしゆかも煽る。
あまりにも簡単に盛り上がる客席。
直角二等辺ではないが、のっちを先頭にした美しい正三角形だ。
人差し指が一万本くらい並ぶ光景は壮観。

16.セラミック・ガール
前回の名古屋公演では、この振り付けを真横から観たが、やはり「ガガガループ」は正面から観るものだ。
早く「見飽きた」と言ってみたい。

17.ジェニーはご機嫌ななめ
観客がオイオイ言うための曲w
全力でコールする。

―声だし(パッと楽しく遊ぼうのコーナー)―
四つ打ちに合わせて、常人の殻を脱ぎ捨てていく時間。
ここは大阪だ。間違っても近くに知り合いはいない。
恐らく私は、「この人がこんなに幸せそうな顔をしているのを見たことがない」というくらいに幸せそうにニヤニヤしていることだろう。
全力で行く。「ディスコ!」コールの用意はいいか?

18.チョコレイト・ディスコ
この曲が始まったときの「お祭り感」がうまく表現できない。
ともかく、3分46秒の「祭り」だ。
阿呆であれば、踊らないと損をする。
このあたりから、会場には酸っぱい臭いが充満してくる。
男たちのボルテージが最高潮に達している証だ。

19.ポリリズム
ははは。やっぱり凄いエネルギーだ。
しっかりと観客を煽る部分が作られていると感心する。
でも、ここまで熱狂的な観客の前で披露されるとは思っていなかっただろうな。
「ポリループ」部分でリズムを失う人が多い。

20.Puppy love
「絶対的な信頼と 対照的な行動 絶望的な運命が ある日恋に変わる」

どうでもいい情報だが、オリコンチャートでおなじみの「オリコン」とは、Original Confidence (絶対的な信頼)という意味である。
意識しているのかは分からないが、深読みできそうな歌詞だ。
すっかりと「ラストナンバー」として定着してきたようだ。
3人の「やりきった!」という表情も見れる。

アンコール

ここでのMCだっただろうか。新しい写真集の発売と…。
来春のツアーの告知が来た!
しかもファンクラブ限定だ!
すでに情報は得ていたが、しみじみと感動した。

「来春までPerfumeというグループが存在する」

という確約を得れたのが嬉しい。
どことなく「今回のツアーが最後のツアーになるんじゃないか…」という不安が付きまとっていた。
仙台公演で至近距離で見たあ~ちゃんが、(失礼ながら、クチパクなのに)本当に心を込めて歌っているのが痛いほどに伝わった。
本当に近くの人にしか分からないのに、なぜあんなにも心を込めてパフォーマンスするのだろう?
と不思議に感じた。まさか、これで最後ってわけじゃないよね…?という危惧が杞憂に終わった。

度々ブログなどで「全力で!」「心を込めて!」と言っているあ~ちゃんだが、単にそれを実行しているだけだった。
「なんだよ、ただの天使か」といった感想だ。

E01.plastic smile
この部分は、公演ごとに「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」と交互に披露しているらしい。
3公演に参加して2公演はこの曲だった。

E02.Perfume
かしゆかの「YOU乱れ打ち」は、ステージ向かって右側に集中的に砲火されていた。
老若男女全てが飛ぶ。
最後の決めポーズ。
かしゆかは「ジョジョ立ち」をしてくれたのだと思う。
やけにエレガントだった。

E03.願い (Album-mix)
現実と理想。
その二つに別れた自分をくっつけるための願い。

これで本当に最後だ。
前回の名古屋と同じく、深々と頭を下げてから、こちらをジッと見つめる3人。
「それでは…Perfumeでした!」
と叫んでステージを去る。
かしゆかが
「今日は本当にめっちゃ楽しかったです!」
と叫び、最後の最後、はけるまで手を振って声援に応えた。

大阪公演が終わった。

幸福感いっぱいでホテルまで歩いた。

まずはチェックインして荷物を部屋に放り込もう。
それから夜の大阪に繰り出す!
ニヤニヤしながらホテルに戻ると…。

バイクにくくり付けていた荷物一式が全て消え去っていた。

バイク移動するための防寒着と、着替えが全て盗まれた。
翌日の帰りの道が断たれている。
それから先への対処と心の乱れにより、大阪の夜を楽しむ余裕は消えて、その日はコンビニ弁当とビールで心を整理して睡眠に当てた。
今すぐに帰りたい。

天国から一気に地獄への急降下である。

マゾっ気たっぷりな私だが、さすがにこれは堪えた。
続きは「ツーリング」日記でどうぞ。
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Perfume Second Tour 2009 「直角二等辺三角形TOUR」名古屋公演レポート

2009-09-29 | ライヴレポート
以下の文章には、今回のツアーに関するネタバレがふんだんに書かれています。
これからツアーに参加する方は、読まないほうがいいでしょう。
それと、やっぱり「名古屋で過ごした楽しい日記」になっています。
詳細などは、「Perfume ウィキ」で検索すると、ライヴレポートがふんだんに上がっていますので、そちらでお楽しみくださいませ。


9月27日、Perfume Second Tour 2009 「直角二等辺三角形TOUR」名古屋公演に参戦してきた。
名古屋公演の二日目である。

当日の朝は、まず激しい二日酔いからスタートした。
前乗りで東京から名古屋にバイクで移動して、前日は風来坊金山店にてマイミクと飲み、21時からは初日の公演に参加した人たちとのオフ会に行くために、またもや風来坊錦店に移動して飲んだ。
その日は、生まれて初めてのバイクでの長距離移動をして、疲労が蓄積しているにもかかわらず、調子に乗って飲んだために、完全に酒に飲まれて、周囲の人間に迷惑をかけた(らしい)。

そして、今回の遠征で一番大きなニュースとして、10年間愛用していたメガネを紛失してしまった。

恐らくタクシーに忘れてきたと思うが、記憶がない。

さっぱりとあきらめて、バイクをホテルに停めたまま、とりあえずメガネ屋を探す旅に出る。
腕の皮がざっくりとめくれているなあ。
なにはともあれ、メガネが無いと何も始まらない。
私が停泊したホテルは、名和(なわ)というところで、名古屋在住のマイミクに「なんてマニアックな場所!」と驚かれてしまったが、なるほどマニアックな雰囲気だった。
東京で言えば、飛田給くらいだろうか。
とりあえず名和にはメガネ屋は無さそうだったので、前日に出かけた金山に向かう。
駅に到着しても何も見えません。
壁伝いに手で移動しながら(うそ)、いきなり「メガネプラザ」というお店を発見した。
価格が高そうだったが、現在の視力では何もできないので、そこに決定。

入店するなり、あ~ちゃんを激しく意識して、
「黒ぶちのメガネをください!」
と、元気良く声だしをした。
事情を説明すると、一時間ほどでメガネを作ってくれることに。
フレーム、レンズ込みで67,200円。
67,200円
67,200円
67,200円
こんなモンで許してやろうか。

むしゃくしゃしたので、名古屋名物の「ひつまぶし」を退治してやろうとギラギラした視線で街を舐め回すように眺める。

メガネ屋さんのとなりのお店がひつまぶしの有名店である「三福」だった。

まだ11時だったので、30分を目の前のコンビニで潰して、開店直後の「三福」に突入。
シャッターが開いた瞬間に満席になった。

なんと、待つこと40分!
最初は無臭だったが、次第に香ばしい匂いがしてきて、再び無臭タイム。
その後、激しく香ばしい匂いがしてきて、私が注文した「釜まぶし」(2,500円)が到着した。



メニューに食べ方が書いてあるので、初心者でも安心して臨むことができる。
まず、ここの「釜まぶし」は混ぜないほうが良いらしい。
うなぎが焼けた、カリッとした食感があるそうだ。
なので、そのままお椀によそって食す。

この美味さは書けません。

次に、薬味であるネギとわさびを投入して食す。

この美味さは書けません。

次に、お茶漬けにして食す。

書かない。

目を閉じて食べてしまった。
ボリューム的に、4回目も挑戦できたので、最後は薬味で食べた。
薬味で食べるのが、一番美味しく感じた。
お漬物と肝吸いもいただいて、深呼吸をして店を出る。幸せな1時間を過ごせた。

新しいメガネ(合うように細かく調整をしてくれた)を手に入れて、バイクが停めてあるホテルに戻る。
途中、電車内で10代後半くらいの女の子が酔っ払ったおっさんに絡まれ(手を握られて)ていたので、おっさんに「女の子は迷惑そうにしているが、それに気づかないのは男として恥ずかしいとは思わないのか?」とニコニコ顔で説教。あまりにも私がニヤニヤしているのが気色悪かったのだろう。おっさんは別の車両に移動した。
これからPerfumeを見るというのに、心の曇りは払っておきたいものである。

ホテルに到着し、バイクでガイシホールに移動。
駐車場のおじさんに停めさせてくれと頼んだが、自転車の駐輪場に置けといわれる。
うーん。と悩んでいると、私のバイクの後ろにハーレーが止まった。
サングラスをかけた、いかつい男性が私をにらみ付ける。
「な、何か御用でも?」
と言いかけたところで、その男性のジャケットの胸元から、ファンクラブ公認Tシャツである「青Tシャツ」が見える。
いかついパフュオタだ。
私のナンバーを見て「東京から来たの?」と、しばらく談笑となった。
駐車場に停められなくて困っている、と話すと、「それは地元民としては忍びない」と言って、駐車場のおじさんと交渉し、クルマと同じ金額を支払い、二人とも駐車できることになった。
なので、仲良く二台並べて駐車。



挨拶をして別れ、会場付近をぶらぶらする。

メガネを新調したせいなのか、女の子たちがやたらと可愛く見える。
男性も、お洒落ピラミッドの頂点を極めそうな若者が多い。
小さな女の子を連れたお母さんお父さんの3人組(3枚チケットが確保できたのだろうか?)も数多く見られた。
そういった中に、ツアーグッズであるガチャガチャを袋いっぱいに買い込む50代くらいのおっさんも…。
仙台公演以上にカオスな客層だ。
本当に様々な層からの支持を受けていることがわかる。

今回の私の座席は、もはや「都市伝説」とまでささやかれているほどに当選率の低い、アミューズモバイルでの当選チケットだ。
自慢だが、私はアミューズモバイルは3戦3勝している。
さぞ良席が来るだろうと期待していたが、2階Bブロックって…。
最大1万人収容のガイシホールは、代々木第一体育館をちょうど半分に切ったくらいのサイズだった。
アリーナの左右と、ほぼ中央まで3つの花道が作られたステージ。
前回の仙台公演では、ステージに近すぎて演出を楽しめなかったが、今回はステージに向かってやや右側から見下ろすように全体が見渡せた。
逆に、私のいる場所よりもステージに近い、ステージに対して角度がついたスタンド席の人は、演出が見えなかったのではないだろうか。
私のいた2階Bブロック周辺は、ほとんどが一人で参戦しているようだった。
少なくとも私がいた列は、すべてが一人で見に来ていた。

まとめウィキよりセットリスト。

01.Take off (ロングver)
02.NIGHT FLIGHT
03.エレクトロ・ワールド
04.Dream Fighter
05.love the world

―MC―

06.Zero Gravity
07.マカロニ
08.SEVENTH HEAVEN
09.Kiss and Music

10.Speed of Sound (着替え曲)

11.edge (⊿-mix)
12.シークレットシークレット
13.コンピューター・シティ
14.I still love U

―MC―

15.ワンルーム・ディスコ
16.セラミック・ガール
17.ジェニーはご機嫌ななめ

―声だし(パッと楽しく遊ぼうのコーナー)―

18.チョコレイト・ディスコ
19.ポリリズム
20.Puppy love

アンコール

E01.plastic smile
E02.Perfume
E03.願い (Album-mix)

セットリストは、仙台までのホールツアーとは変更になった。
「Baby cruising Love」が消えて、「コンピューター・シティ」と「セラミック・ガール」が追加された。

「外は暑いから、会場で涼もう」なんて言って入ってきたのに、クーラーは効いておらず、蒸し暑かった。
チラシでパタパタとウチワをする人多数。待っているだけなのに汗をかく。嫌な予感がする。
開演前のアナウンスが流れる。
歓声と拍手。
あ~毎度ながら、この瞬間がワクワクする。
しばらく待って、暗転。
総立ち。

01.Take off
前回の仙台公演が、本当に演出が見えなかったのだと痛感した。
初めて見る感覚。
なるほどこうやって登場していたのかと分かった。
丸い穴の中に3人が登場する。
しかし、何度も書いているが、ステージを縦方向に長く使うと、横から見ている客には見えにくいと思う。
仙台公演では、あ~ちゃんとのっちは見えず、真ん中の穴からかしゆかの姿が見えていた。
うあ~!しかし楽しい。

02.NIGHT FLIGHT
やや地蔵気味ですよ名古屋のみなさん!
この曲は乗りにくいのだろうか?
ここで、ガイシホールの低音の効き方が中々良いなと感じた。
音が良いか悪いかは判断できなかったが、2階のスタンドでもバスドラが腰にがつがつ来る感じだ。
3人の表情は見えなかったが、スクリーンは見ないで、生の3人を楽しもう。

03.エレクトロ・ワールド
やや地蔵気味ですよ名古屋のみなさん!
私がいる周囲は、ノリが今ひとつ。
あ~ちゃん言うところの「お手並み拝見」の姿勢なのだろうか?
それともはじけ飛ぶ私がおかしいのだろうか?

04.Dream Fighter
「こ~のままでいれたら~」の時に「ドーン」とかなりの低音が入る曲だが、それが心地よかった。
ダサいと感じていた曲だったが、おっさんにはジワジワと効いてくる歌詞だ。
2階スタンドだと、ダンスのフォーメーションがじっくり鑑賞できる。
相変わらず切れ味は抜群。

05.love the world
ここまで切れることなく連続で披露される。


そして、MCに入るのだが、全体を通して今日はかなりリラックスしているように感じた。
というかグダグダともいえるほどにゆるい感じ。
「3人合わせて~」をやらずに終わってしまうのかと思った。

そして、いきなりかしゆかが中央で一人MCとなった。
これは予測できなかった。仙台公演ではほとんど喋らなかったので、嬉しい展開。
最近見たBlack Eyed Peasのメンバーが、埼玉スーパーアリーナで「TOKYO!」と50回ほど叫んでいたのが印象に残ったようで、それを名古屋でやってみたかったとのこと。
「埼玉スーパーアリーナは東京じゃないよ」
と心の中で突っ込んだが、それは気にならなかったのだろうか。
「名古屋~!」
「うぉ~!」
のやり取りを数回。

そのときだった。

突然にのっちが現れ「人にはそれぞれ役割があります…。」と、しみじみと説法を始める。
「突然じゃね」とかしゆかに言われるが、のっちにとっては絶好のタイミングだったのだろう。
流れを完全に断ち切り、今一歩飲み込めない話の展開に、周囲からも「何を突然に」と笑いを取っていた。
要約すれば「日常では様々な役割を担っていて、嫌なことや辛いこともあるだろうが、それは今は忘れて、この会場に置いて行け。そしてゴミは持ち帰れ」という内容だった。

MCのことはここですべて書いておこう。

はっきり言って、あ~ちゃんパラダイスとしか言いようがない。
前日は風邪をこじらせていたようだが、復調したようで、宇宙の果てまで行きそうなほどに自由だった。
一番印象に残ったのは、観客を気遣って、エコノミー症候群にならないためのストレッチを観客全員にやらせたことだ。
台本もなく、単なる思いつきで進行していく。

花道先端、アリーナ中央の円形ステージで
「はい全員座って~!」
と号令をかけると、スタンドもアリーナも全員が着席した。
しかし、きっちりと着席したアリーナ前方の観客は、着席した瞬間に前方を向いてしまうので、3人に背を向けることになる。
それに気づいて慌てて正面のステージまで戻る。
この不思議な光景で爆笑してしまった。

あ~ちゃん指導の下、全員がいすの下まで手を伸ばしてストレッチした。
「こっち見んな!」
その光景を見ようとする観客に厳しい指導が飛ぶ。

その他、「おかあさんといっしょ」の話題で盛り上がる。
「パジャマでおじゃま」や「歯磨きじょうずかな」などをみんなで歌った。

果てしなく長いMCを聞いていると、本当に心の底から、今日は何をしに来たのかを忘れる。
Perfumeのライヴを観に来ていることすら忘れそうだ。
トークショウも大いに盛り上がり、本日も3時間越えの公演となった。


06.Zero Gravity
あ~ちゃんがこちら側の花道先端に来てくれた。
表情が読み取れるくらいの距離だ。

07.マカロニ
もはやステージを一切見ないほどに踊り狂える。
やはり会場の音圧が良い。

08.SEVENTH HEAVEN
ダンスのことは詳しくなくて分からないのだが、この曲の後半の振り付けがツボだ。
アイドルっぽい雰囲気がある。

09.Kiss and Music
なんでこの曲で全員が地蔵になるのか不明だ。
踊っているのは周囲では私くらいだったorz…。
ねっとりとしたリズムの「タメ」が分かりにくい曲なのだろうか?

10.Speed of Sound (着替え曲)
この曲でもはじけていたのは私だけさ!
3人がダンスしたら、きっと全員がはじけ飛ぶんだろうなあ。
孤独に盛り上がった。

11.edge (⊿-mix)
やはり、今回のツアーの「肝」はこの曲だ!
前回の仙台公演では見れなかった演出が全部堪能できた!
sugeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!
この1曲だけで、このツアーに参加した価値のほとんどが詰め込まれていたと思う。
開いた口がふさがらないとはまさにこのこと。
これは、世界中どこを探したってPerfume以外には演出はできません。
圧巻だった。
観ている側が用意していた測定メーターは役に立たなかっただろう。
それくらい、このステージを創り出したすべてのスタッフの情熱が感じられた。
「どれどれ、お手並み拝見」
と観に来た人間の度肝を確実に抜いたはずだ。
不完全だったがすでに一度見ている自分でさえ涙ぐんだほどだw

そして、この楽曲は、後方で上にいる人ほど、全体を観れて楽しめたと思う。
ステージから一番遠い、正面の2階が一番楽しめたのかも。

Perfumeのステージ照明は「松井さん」という女性が担当している。
この「松井さん」の照明がヤバかった。
2階Bブロックから観ても最高潮にヤバかったです松井さん!
目の前に存在する「現実のPerfume」と、モニターに映る「二次元のPerfume」の融合のシーンが個人的に盛り上がった。
そう、Perfumeは「ダブルスタンダード」なんだよ!

楽曲は中田ヤスタカ。
舞台演出、振り付けはMIKIKO先生。
衣装は内沢研。
照明は松井さん。
その他にも多くの人間が3人に想いを託して入力し、それを最大限に増幅させて出力する3人。
本当に素晴らしいパフォーマンスだった!

「最新のPerfumeが最高のPerfume」
という言葉があるが、まさにこの日のedgeは、最高のPerfumeだった。

12.シークレットシークレット
早いとこ「見飽きたよ」と言ってみたいものだ。
何度見ても面白さを感じ取れるダンス。
今回は、最後に「コンピューター・シティ」のイントロのポーズを取って終了(暗転)した。

13.コンピューター・シティ
ホールツアーでは消えていた、感激の「シティ」復活!
私をPerfumeへの深い谷へ突き落とした一曲だ。
このダンスパフォーマンスも見飽きることはない。

14.I still love U
あんまり好きではないんだよなあ。

15.ワンルーム・ディスコ
後方から、アリーナ全員の人差し指が上がるのが美しく見えた。
後にMCで、かしゆかは「部屋を片付けて~の腕を伸ばす振りがきつくてウッとなる」と心情を吐露していた。
そうなのかかしゆか。ウッとなるんだねかしゆか。

16.セラミック・ガール
これも、今回のアリーナツアーで復活した曲。
去年のツアー曲の中では「最もむずかしい」といわれていたダンス。
ともかく動きが細かい。虐待だといっても許されるレベルだろう。
先端のステージで披露されたので、「ガガガループ」と呼ばれるパフォーマンスを横から見ることができた。
まあ、正面からみるもんだと思う。

17.ジェニーはご機嫌ななめ
私の経験だと、だいたいこの曲を境にして、常識人の殻を脱ぎ捨てて変態になるか、あくまでも常識人を演じ続けるかの決定が下されると思う。
ここではっちゃければ、以降は自らの心の声に従って行動すればよい。
3人とも均等に応援しなければならないが、どうしても「ゆかぢゃぁぁぁん!」の声が大きくなってしまう。

18.チョコレイト・ディスコ
「ディスコ!」コールも完全に定番になった。
つまらない日常生活の中で、いつもこの曲を聴きながら心の中だけで「ディスコ!」コールをしている。
しかし、今日は思い切り声に出して「ディスコ!」と叫んでも許される日だ。
その後のオフ会でも「ディスコ!」と叫んでもいい日だ。
声がつぶれるまで叫ぶ。

この曲の照明も。際立って美しかった。

19.ポリリズム
「ポリリズムはさすがに聴き飽きたし、もう見飽きたよ(笑)」
と毎度思うのだが、毎度「ポリループ」で抵抗をやめてしまう。
やはり、楽曲の持つパワーを感じる。

20.Puppy love
この曲をもって、本編は終了する。
何回か書いているが「上下上上~」の振り付けは三十路越えには少々厳しい。
お隣の50代くらいの先輩は、何度もタイミングを失っていたようだ。
3人の笑顔が素晴らしい。
きっと私たちの笑顔も気持ち悪く輝いているのだろうな。

E01.plastic smile
文字通り鳴り止まぬアンコールを受けて登場した。
あ~ちゃんはアンコールの歓声をずっとイヤーモニターで聴きながら着替えをしているという。
手の震えが止まらずに、うまく着替えができないそうだ。
「けんけんぱ」のダンス。

E02.Perfume
お隣の先輩と一緒に飛ぶ。
現実社会では、様々な役割を背負っているだろう老若男女たちが、飛ぶ。
悲しいことや辛いこと、苦しいことや切ないことを忘れて、飛ぶ。

E03.願い (Album-mix)
何かしら観客が取るべきリアクションがないので、思い思いに楽しんでいたようだ。
「ああ、終わるんだな」
という気持ちがよみがえってくる。

曲が終わり、3人がステージに並ぶ。
そのまま3人は黙ってこちらを見ている。
凄まじい歓声と拍手が続く。
3人はまだ黙ってこちらを見ている。
この時間はかなり長く感じた。
そして、あ~ちゃんが
「それでは、Perfumeでした!」
と、半ば叫ぶように発して、3人が深々と頭を下げた。
さらに音量が上がる歓声と拍手。
「ありがとう!」という声が周囲に聞こえる。
私も手がちぎれるほどに拍手をしたし、叫び声をあげた。
それが、「ありがとう」の代わりだった。

長く長く、頭を下げてから、3人はステージ袖に消えていった。

今回も本当に心の底から楽しめた公演だった。
ありがとうPerfume。


2階Bブロックから観た感じだと、8,000人収容した今回のガイシホールくらいの規模が、Perfumeの公演での、参加者が全員楽しめるギリギリの最大規模だったのではないかと思った。
1万5千人収容の代々木第一体育館レベルになると、後方はやはりキツイ。
ガイシホールくらいだと、花道中央が中心位置になり、どの場所にいても「正面にステージ」という構成になる(観る方向は様々だが)。
そして、3人は見事にこの大きなステージと、8,000人の観客を支配していたと思う。
上にも書いたが、照明の演出や、ステージ全体の演出を楽しめるのは、後方や上の方の客席だろう。
そこまで考えて演出されているのも素晴らしいことだと思う。

次回は、横浜アリーナの2日目だ。
それが私の参戦の最終日になる。
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「SCHOOL OF LOCK! LIVE TOUR "YOUNG FLAG 09"」ライヴレポ

2009-09-23 | ライヴレポート
9月20日。
「SCHOOL OF LOCK! LIVE TOUR "YOUNG FLAG 09"」
に参戦してきた。

Perfumeの対バンは以下の通り。

・間々田優
・9mm Parabellum Bullet
・Dragon Ash

会場はZepp東京。
オールスタンディングだ。

整理番号2300番台なので、のんびりと開場時間に到着。
すでに行列が数百メートルを越えていたが、自分には関係の無い話なので、ゆっくりと物販などを冷やかしつつ、カオスな参戦者たちを眺めていた。
やはり対バンがアレなので、ライヴ慣れしてそうな猛者ふうの若者が目立つ。
というか、ここにいるおっさんは確実にPerfumeファンだ。
相も変わらず、ファンクラブ会員限定の「青Tシャツ」で目立っていた。
↑他のバンドのファンのほとんどが「黒Tシャツ」なので、とても目立つ。
私は、Perfumeへの忠誠を示すために、最新のツアーTシャツ白を着込み、ツアータオルで参戦した。

当日は見事な快晴で、気温も上がったが、夜になれば寒くなるとの予測を立て、しっかりと防寒着を用意した。
その予測は見事に的中したのだが、着替えを持ってくるのを忘れていたことに気づき、仕方なくヤンフラのTシャツを購入。
共に参戦するAさん(今回のチケットを用意してくれた)と「2300番なんてまだまだ先だよアハハ」などといいながら小便をしたり散歩したりして過ごしていたら、すでに1階席の入場は終わっていて、2階の指定席入場が始まっていた。
完全に乗り遅れたorz…。

まあ、今回は番号も番号なので、後方でじっくり観戦するかと思っていたので、焦らずに入場した。

そして、何を思ったのか、私は最前列近くの扉から会場内に侵入した。

何度も何度も書いているが、私の身長は163センチです。
体重は50キロを割っています。
戦闘力は1200前後です。

「最前 or Die」

の道を突然に選択してみた。

やはり、頭のどこかで、「これがPerfume最後の『圧縮経験』になるかもしれない」という思いがあったのだろうか。
前回のツアーを最後に、Perfumeは単独ではオールスタンディングでの会場ではライヴを開催していない。
そして、それは今後も開催されるのかは分からない(色々な意味で)。
もう一つ。
Perfume First Tour 『GAME』
に収録されている会場の映像は、そのほとんどが今回の会場、Zepp東京だ。
あの映像で見られる、凄まじい圧縮っぷりを一度この身で体験してみたい、という思いもあったのかもしれない。
ちなみに私が経験した圧縮は、ZAZEN BOYSの最前列と、自慢だがフジロックの第一回目だ。
フジロックのことは、いつか別に書こうと思う。
あれに参加して生きて帰ってこれたのは今でも奇跡だったと思う。
死者が出ていないということが、未だに信じられない。

ぬるりぬるりとかしゆかサイド(ステージに向かって左側)壁際を伝って、ステージ前方10メートルほどに陣取る。

首に巻かれたタオルから判別するに、相当数のパフュオタが確認される。
後ろにいた他アーティストファンの若者は「俺はあのバーに乗って飛び上がるわ」などと話している。
なんて凶暴な若者だろうか。

15分ほど落ち着かない時間を過ごし、会場が暗転した。

と、そのときに民族大移動が始まった。

流れに乗り、凄まじいスピードで最前3列目を確保。
幸いにもそこはステージに向かって前方がすべて女性だったので、視界は良好だ。
最前列ではないが、死ななくても良さそうだった。

まったく覚えていないが、なんだか泣きそうになる映像がスクリーンに流れ(今になって書くが、これは「SCHOOL OF LOCK!」というラジオ番組のイベントだ)、DJであるやましげ校長とやしろ教頭が現れる。
正直に告白すると、私はこのラジオ番組をラジオで聴いたことがない。
意味が分からないやり取りを経て、やましろ校長が客席にダイブしやがった。
美しくクラウドサーフしてステージに帰着する校長。
嫌な予感がする…。

そして、会場を盛り上げに盛り上げて、トップを切る間々田優が登場。

今回の対バンは、大変に申し訳ないが、そのすべてが聴いたことも見たことも無い。
すべて初見だ。予習もしていない。

盛り上がった会場のボルテージを最低限にまで引き下げる間々田優の1曲目。
緊張感が漂って素晴らしかった。
2曲目以降は
「Perfume姉さん!先にダンスさせていただきやす!」
の奇声と共に、どう捉えればいいのか分からないパフォーマンスを披露。
目指す方向が本人のキャラクターと若干ずれているようなところに好感が持てた。
もう一度どこかで見ることがあれば、注目してみたいと感じた。

間々田優のステージが終了し、次のセッティングに入るスタッフたち。
見ているだけで楽しくなるほど、素早い動作で機材を片付けて行く。
そして機材は片付けられ続け、新しい機材はステージには運び込まれない。

この、何もない平面のステージ。これはPerfumeのステージだ。

俄然、心拍数は跳ね上がり血中酸素濃度が低下していく。

「3人以外に何もない」

なんて素敵なステージだろうか。
「畳2畳で再現可能なステージング」
なんて経費を削減するユニットだろうか。

SET LIST

1.edgeイントロ
2.ワンルーム・ディスコ(ショートVer)
3.I Still Love U(ショートVer)
4.Night Flight
5.Love The World
6.Dream Fighter
7.ポリリズム
8.チョコレイト・ディスコ

ステージ前面に垂れ下がるスクリーンに
「Perfume」の文字。

雄叫びと共に背後から強力な圧力がかかり、周辺の酸素が一気に少なくなった。
これを機に前方に割り込もうとする男たちが、必死に引き剥がそうと肩に手を回してくる。
その手を払いのける。
私の前にいた女の子の頭部は、私の胸部に凄まじい圧力をかける固形物と化した。

edgeのイントロが流れ、うねるように上下運動が始まる。

さらに少なくなる酸素。
その代わりに立ちこめる生臭いにおい。

そして、ステージに3人が現れ、ワンルーム・ディスコで幕を開ける。
1曲目にして全力で臨んだので、体力を大幅に消費。

それからはあまり覚えていない。
ただ、ひたすらに踊り狂った。
威勢の良かった隣のおっさんが、「のっち。のっち。のっち」とつぶやいてから、後半に行くにしたがって、死んでしまったかのように無言で揺れていたのが印象的だった。
彼が「のっち」とつぶやいたのは、MCのときだった。
3人がバラけてステージに広がったとき、我々のほうにはのっちが来たのだ。
なんと言いましょうか。
手を伸ばせば届きそうなほどに近くに感じた。
もちろん、こんな至近距離でのっちを見たのは初めてだ。
陳腐な表現しか思いつかないが、凄まじい美しさだった。

どうでもいい情報だが、前回参戦した仙台公演はのっちサイドほぼ最前列。次に参戦する名古屋公演はのっちサイド。今日はかしゆかサイドなのにのっちサイド。
神はなんと気まぐれなのだろうか。

そして、注目のかしゆかだが、仙台に引き続き至近距離でダンスパフォーマンスを凝視した。
やや確信に近づいた感があるが、私はかしゆかのダンスパフォーマンスを至近距離で見ると、ほのかな「恐怖心」が沸き立つようだ。
なぜ「恐怖心」などが発生するのかは目下研究中だが、大まかに言えば、かしゆかがダンスをしている動作が、あまりにも人間離れして見えていることが原因だと思われる。
それと、ダンスしているときと喋っているときのギャップも埋められない。

自分の中で正確な評価が下せない。これが「恐怖心」のポイントだと思う。
やはり人間は、「理解できない」ものに恐怖を感じる。
簡単に言うと、意味が分からんほどに可愛かった。

そしてあ~ちゃん。
ワンマンではないのに、相変わらずの天才的MCを惜しげもなく披露してくれた。
勢いに乗って「セイホー!」のコール&レスポンスを始めたときに、のっちが「うへえ。それやんの?」という表情をしたので、MCはあ~ちゃんのアドリブ部分が多いのだと分かった。
それに、前方で圧縮の波に揉まれていると、あ~ちゃんの長いMCがとてつもなく効く。
本人たちも息を整える時間に使うのだろうが、最前列のおっさんたちも酸素が必要だ。

ライヴ後のオフ会でも意見が出ていたが、今回のセットリストには不満の声が多かった。
あ~ちゃん「今日はアウェイという気持ちで来ました!ところで、アウェイって意味知っとる?」
かしゆか「『居心地悪い』って意味じゃろ」
というやり取りがあったが、アウェイに殴りこみをかけるには、もっと最適な楽曲があったはずだ。
「エレクトロ・ワールド」や「GAME」や「シークレットシークレット」や、それこそ「edge」のフルバージョンなどを披露していただきたかった。
Perfumeを初めて見る人が多かっただろうが、行儀のいい連中ではない。
あまりにも無難にまとめられたセットリストだった。

が、ポリリズムで終わると読んで最後に思い切りはっちゃけた直後に来たチョコレイト・ディスコにはやられた。
そして、やっと最後にかしゆかがこちらに煽りに来てくれた(涙)。
最後に、校長と教頭が出てきて、のっちの21歳の誕生日をみんなでお祝いした。
のっち21歳の誕生日おめでとう!
お風呂からざばっと出た直後のように汗だくになってライヴ終了。
最後まで最前で見ようなどという気は粉みじんに砕け散って、一気に離脱の波に乗った。
次々に離脱していくパフュオタを、鼻をつまんで見送る他アーティストのファンの女の子が印象的だった。

そして、初めて最前列付近でPerfumeの圧縮を経験したが、今後は機会があっても後方でまったりと見ることにすると決めた。
そうやってじっくりとステージを見るほうが、自分には向いているようだ。
そのことが確認できただけでも大きな成果だった。

一気に会場の外まで出て、通路にへたり込む。
肉体労働をしているくせに、我ながら情けない体力だ。
放心状態でタバコを吸っていると、隣のおっさんに声をかけられ、しばらく話し込んだ。
お互いに、仕事の合間をぬってライヴに参戦している。
ちょっとの間だったが、楽しい会話が出来て、嬉しかった。

「次のライヴが始まりますよ~」
というアナウンスがあったが、腰が重く、中々動き出せなかった。
おっさん頑張れ。

9mm Parabellum Bulletの演奏途中で会場に戻る。
もちろん最前に行く気は無く、次は一番後ろの扉から入った。
「音が悪い」と評判のZepp東京だが、最後方は音が悪いというか、届いていない。
数メートル先に、見えない壁でもあるかのような印象だった。

すべての曲が初見の9mmだったが、がっつり頭を振れた。
というか、頭を振りやすく作ってあるように感じた。
最前列付近では人間が飛び上がったり、ごろごろと転がっているのが見える。
「もしもPerfumeがトリだったら…」と考えると恐ろしい。
しかし、最近の若い人は演奏が上手いなあ。
汗が引かない内に冷房直下だったので凍える。

再び外に出て、汗だくのシャツを着替える。

さて。
今宵のトリであるDragon Ashの登場だ。
次はスタート前から会場に入って、開演を待った。
同じ場所で見ようと思ったのだが、先ほどよりも人が増えている。
やはり、Dragon Ashの客が一番多かったのだろうか。

会場が暗転し、メンバーが登場する。
中央で華麗に赤い旗を振り回す男性が確認された。
「お。降谷さん、ダンス上手いんだなあ」
などと思っていたら、降谷さんは中央のギターを持った小柄な人で、赤い旗を振っていた男性は、ダンサーだった。
まず始めに衝撃を受けたのは、この「ダンサー(アジテーター?)がいる」ということだった。
パフュオタのくせに、悪い言い方で恐縮だが、「踊っているだけの人がいる」ということが衝撃だ。
私は終始右側のダンサーさんのダンスに目を奪われ続けた。
うーん。
わざわざアジテートしなくてもいいような気がするのだけど…。

それともう一つびっくりしたのは、もの凄くラテン寄りな楽曲だったことだ。
後に聞いた話では、2000年以降に音楽性に変化があったようだ。
かつてCDが擦り切れるほどに聴いたSublimeが脳裏に思い起こされる。

馬場育三さん発光しているのも気になった。

しかし、生まれて初めてのDragon Ashは、とても楽しめた。
飛んだり跳ねたり、コールは分からなかったが、熱というか、エネルギーは感じられた。
Dragon Ashの演奏中に、今日の4組のパフォーマンスをどれも楽しめた(一つは突出しているが)自分が嬉しくなった。

やっぱり音楽は楽しいね。

その後、アンコールがあったのかどうかは分からないが、オフ会の時間が迫っていたので、本編が終了した後に会場を出た。
後悔しても仕方ないことだが、体力を消耗しすぎて、歩き方がおかしくなっていた。

新橋にてオフ会に参加させていただき、こちらも存分に楽しめた。
私は翌日に仕事を控えていたので、きっかり終電を逃した時間にオフ会を退散し、タクシーに乗車して1万円を消費した。

そして、今度の日曜日は再びPerfumeの名古屋公演が待っている…。
これは、往復600キロ以上の、人生初のロングツーリングとセットで楽しむ予定だ。
人間は、楽しすぎて死ぬことはないと思うが、こんなにも楽しいことが連続すると、どこか知らないところで不幸の種が大きく大きく育って、突然に目の前で発芽しそうで恐ろしい。
もしも不幸の種が存在するのであれば、できれば小出しでお願いします。














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Perfume Second Tour 2009 「直角二等辺三角形TOUR」仙台公演レポート

2009-09-01 | ライヴレポート
以下の文章は、Perfumeの仙台公演のライヴレポートです。
ネタバレを避けている方はお読みにならないでください。
そして、「ライヴレポ」というより、「仙台で過ごした楽しい夏休み日記」になっています。
ご注意ください。

8月29日(土)、Perfume Second Tour 2009「直角二等辺三角形TOUR」に初参戦してきた。

当日に大型自動二輪の卒業検定を受けてから仙台に向かうという、中々の強行軍だった。
上手い具合に時間を切り詰めて、開演15分前に到着する予定を一気に1時間前に到着する予定に変更できた。
しかし、こんな綱渡りはもうしたくはない。

本来は昼過ぎくらいに到着して、仙台の街をゆっくり歩いたりしながらのんびりとしたかったが、ホテルに到着して、荷物を投げ出して速攻で会場に向かった。
せっかくメルパルク仙台を予約したのに、ホテルを楽しむ時間はなかった。

仙台サンプラザホールは、想像していたよりもはるかに小さく、そしてやや老朽化した印象だった。
不吉な印象の表示に目をむく。



すでに会場の前には青いTシャツを着込んだ連中がたむろしている。



到着したころには、ちょうど物販の販売が終了したようで、テーブルの撤収作業をしていた。
入り口の広場では、中央でコスプレした人たちがフリコピを披露していて、それを取り囲むように人が輪になっている。
残念ながらコスプレとフリコピにはまったく興味はないので、周囲の人間を観察した。
女性と、わりとカッコいい男性が多い印象だ。
私が初めてライヴに参戦したPerfume First Tour 『 GAME 』のときの印象とは大きく違っている。
親子での参戦も目についた。「良いPerfume」が着実に広がっている証拠だ。

会場周辺をウロウロしていると、Perfumeのライヴでは必ず見る顔を何人か見る(自分もその一人だけど)。
「今日のオフ会は?」と訊ねると、「まあ、惰性で」とのことだった。
私はとあるスレッドのオフ会の幹事をすると書き込んでしまったので、今夜の予定がまったく見えない。

程なくしてパフュ友のAさん、Hさんと合流。
今回の公演のチケットは、Hさんがゲットしてくれたものだ。
持つべきものは真のパフュ友。

間に合わなかった物販が、会場内で購入できるということで、水分を購入してから(重要)早速行列に並んで入場。
早々とグッズを購入できて良かった。
物販は、武道館や代々木体育館などに比べるとさすがにスムーズだった。
今回はTシャツ2枚、パンフレット、キーホルダー、水筒、ステッカー、それを収納するためのトートバッグ(しっかりと購入したものが収まったのには驚いた)。
しめて14,000円也。
アイドルのグッズを嬉々として購入する36歳の独身男性は、非常に不気味な存在ではあるが、公演するアーティストにとっては貴重な存在といえる。
一般的に、ライヴを開催する場合、チケットの売り上げだけではアーティストはあまり潤わない。
会場でアーティスト公認(これ大切です。屋台の生写真などは、アーティストに1円も入りません)の物販を利用することで、やっと儲けが出る。
別にPerfumeに限った話ではなく、私は気になるアーティストがいたら、応援する意味合いで、必ずそのアーティストが作製したものを、新品で購入するようにしている。
それで資金を得て、再び楽しめるものを創造してくれるのなら、安い買い物だと思う。

Aさんと別れて、早速座席に向かう。
途中で扉の中からステージが見えたが、あまりの会場の小ささに興奮。最後列でもかなり近い!
私の座席は、ステージに向かって右側の端っこ。いわゆる「のっちサイド」と呼ばれるゾーンだ。
そして、かなりステージに近い。
Perfumeのライヴは7度目の参戦だが、今まで見た中で一番近かった。
しかし、端っこなので、ステージ右側がスピーカーの影になりステージ全体の半分ほどしか見えない場所だった。
まあこれは近さとの引き換えかと思う。まだこれから2公演に参戦する予定なので、今回は「近さ」を楽しもう。
会場は3階建てで、振り返ると、後にあ~ちゃんがMCでも言っていたが、まさに「プチ武道館」といった印象だった。

満席の会場に諸注意のアナウンスが流れ、盛大な拍手と歓声に包まれる。
毎度のことながら、ここでゾクゾクとする。
小さめで流れているSEのバスドラ部分を拾って全員が手拍子開始。
関東の人間が多いとは思うが、中々ノリが良いぞ仙台。

暗転。

「Take Off」が流れて始まる。
しかし、ステージ上で何が起きているのか見えないwww
右の端っこからは、かろうじてかしゆかが見えたwww
そうか、今日はこういう日なんだと理解した。

セットリスト:(まとめウィキより)

01.Take off (ロングver)
02.NIGHT FLIGHT
03.エレクトロ・ワールド
04.Dream Fighter
05.love the world

―MC―

06.Zero Gravity
07.マカロニ
08.SEVENTH HEAVEN
09.Kiss and Music

10.Speed of Sound (着替え曲)

11.edge (⊿-mix)
12.シークレットシークレット
13.I still love U
14.Baby cruising Love

―MC―

15.ワンルーム・ディスコ
16.ジェニーはご機嫌ななめ

―声だし―

17.チョコレイト・ディスコ
18.ポリリズム
19.Puppy love

アンコール

E01.パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
E02.Perfume
E03.願い (Album-mix)

それこそまとめウィキを読めば、詳細は書きつくされているので、個人的に印象に残ったことを書く。

03.エレクトロ・ワールド
前回の代々木公演ではカットされたこの名曲の復活が嬉しかった。
Perfumeの楽曲群の中で、最もこぶしを振り上げるのに向いている曲か。
現在の中田ヤスタカは、もうこういった曲は作らないと思われる。
しかし、3年も前にこの楽曲が存在する、というところがPerfumeの懐の深さだろう。

07.マカロニ
何度か書いたかもしれないが、この曲はがっつりとしたファンクだ。
あまりにもノリ過ぎて、ステージを見ていないことが多い。

08.SEVENTH HEAVEN
これも何度も書いたかも知れないが、これほどの名曲が「ポリリズム」のカップリング、という懐の深さ。
代々木公演での評判が良かったのだろうか。
前回のツアー、武道館では披露されなかったナンバーが復活。

09.Kiss and Music
「マカロニ」と同じ理由でがっつり腰を入れて聴ける。
しかし、多くの人にはノリにくいのか、会場全体は静かになっていた。
前回のツアーで披露していた「Take me Take me」に代わるセクシー路線のダンスだった。

10.Speed of Sound (着替え曲)
予想通り「着替えの曲」になってしまった。
う~ん。
かなり好きな曲なのになあ。
幸いにも隣の知らない男性もガンガンにノッていたので、私も遠慮することなく弾けまくった。
いつかダンスパフォーマンスが付けられることに期待する。

11.edge (⊿-mix)
今回のツアーの大きな目玉となる部分だと感じた。
ステージ上の演出をすべて使ってのパフォーマンス。
音圧も十分で弾けとんだ。
「かっこえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
と叫んでしまった。

まあ、見えてないんですけどねw
次回の参戦でじっくり見てみたい。

12.シークレットシークレット
何度見ても素晴らしいダンスパフォーマンスだと思う。

13.I still love U
実のところこの曲のダンスパフォーマンスはろくに見たことがなかった。
今回じっくりと見たが、なるほど面白いダンスパフォーマンスをしている。
しかし、やっぱり歌謡曲だ。
残念ながらこの曲では踊れない。

15.ワンルーム・ディスコ
14.Baby cruising Loveも同じだが、家で聴いているのとライヴ会場で聴く印象がかなり違う。
BPMが若干上がっているのでは?と疑いたくなるほどにグルーヴを感じる。

16.ジェニーはご機嫌ななめ
写真週刊誌に掲載されてこの曲をやっちゃうPerfumeはもはや無敵か。
全力でコール。

17.チョコレイト・ディスコ
楽しすぎる。

19.Puppy love
アルバム「GAME」が出たときには違和感を感じた楽曲だったが、見事にライヴで定着した。
「上下上上!」「下上下下!」と、腕を上下に振る振り付けがあるのだが、三十路を半ば越えたおっさんには少々厳しい。

E01.パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
先ほどまで、まったく知らなかったのだが、このアンコールの一曲目は、公演によって「plastic smile」と交互に披露されているようだ。
私はこちらの曲のほうが好きなので良かった。
この曲での振り付けがツボに入っているようだ。
特に3人のフォーメーションが美しいと感じる。

E02.Perfume
ここで「ぐるぐるユー」をやらずにどこで「ぐるぐるユー」をやれというのか。
そうか、自宅ですればいいのか。
かしゆかの「You乱れ打ち」は、中央ブロックに連射されていた。
中央ブロックからの血しぶきを確認できた。

前述したが、ステージの右側半分が見えない場所だったので、演出自体は楽しむことができなかった。
また、床に照明が仕込んであるようだったが、それも確認はできず。
しかし、今回のステージセットは、前回のツアーと比べると格段に向上している。
ステージの上下を利用して、遠い客席にも近く感じられるような配慮が見られた。
これは、是非とも次の名古屋公演で確認したい(座席の場所がどこなのか分からないけど)。

それとは引き換えに、やはり「近さ」を堪能できた。
「のっちサイド」であるから、のっちはもちろん近くで見れた。
そして、予想通りにのっちに睨まれた。
かしゆかも、あ~ちゃんも、こちらに来たときには信じられないほどの至近距離で見れた。

近くで見た3人は、そこにいるのに何故か現実感が乏しい。
「どこにでもいるような女の子」
などと形容される3人であるが、こんな女の子はまずどこにも居ないだろう。
居たらまず紹介してほしいし、できれば結婚を前提としたお付き合いを始めたい。
武道館や代々木体育館では距離がありすぎて感じなかったが、初めて体験したPerfume First Tour 『 GAME 』のとき以来の「凄み」を体験できた。
やはり第一線で活躍している正真正銘の「プロ」だという「凄み」だった。
月並みな表現だが、やはりあのパフォーマンスは凄まじい。
一朝一夕で仕込める芸ではない。人間離れしている動きをしていると思う。
そして、かしゆかが大好きなおっさんなのだが、今回のライヴを見て、改めて3人の良さを感じられた。
それが大収穫だったと思う。

あ~ちゃん。
MCが長い!とてつもなく長かった!
汗は完全に乾き、何のためにここに集まっているのかを忘れさせるくらいに長かった。
黒い報道以来、かなり調子を崩していたようだけど、もう完全に復活しているようで良かった。
グッズの押し売りや、果てしなく遠い方向に向かっていく話題、本人にしか理解できない表現。
私がいた場所から見ていると、時折MCを熱心に話すあ~ちゃんの後姿しか見えない時があった(のっちや、かしゆかに向かって一生懸命に喋っているとき)。
その姿が、もう完全に井戸端会議の「おばさん」にしか見えない。
しかし、それが完璧にはまって、たまらなく愛おしく感じさせるのがあ~ちゃんの魅力だろう。
こんな雰囲気を持つアイドルは他には居ないと思う。
居たらまず紹介してほしいし、できれば結婚を前提としたお付き合いを始めたい。
ともかく、天才的なMCのセンスは、さらに磨きが掛かったようだ。
19.Puppy loveのときに、こちらのコーナーに来て、全員で「上下上上」をやっているときに、感極まったのか、泣く寸前の顔になった。
本当に心を込めてパフォーマンスしているというのが、痛いほど伝わった。

のっち。
前から薄々思っていたが、やはりのっちは基本的に怒っている。
どうも、我々のはしゃぎっぷりがまだまだ足りないようだ。
本日もライヴにおける暴れ方について説教が始まったが、開始早々にセリフを噛んで会場を和ませた。
そして、本当にあ~ちゃんを見るときの目と、我々ファンを見るときの目が違う。
あ~ちゃんには優しい視線を送るが、我々を見るときには、文字通り「見下す」視線で見る。睨む。
今にもダイブしてきて殴られそうな勢いだ。
それくらい、ライヴでは気合いがみなぎっているのだろう。
「この本が面白かったから読め」と薦めながらもタイトルを失念するあたりにも気合いが感じられた。
ともかく、ライヴでは一番血がたぎっていると思われるので、頼りになる存在だ。
こんな雰囲気を持つアイドルは他には居ないと思う。
居たらまず紹介してほしいし、できれば結婚を前提としたお付き合いを始めたい。
敵地に侵入する際は、是非とも前衛に置きたいタイプだ。

かしゆか。
他の公演に比べると、今回は「聞き役」に回っていて、そんなに喋ることがなかった。
近かったので、とりあえず脚を嘗め回すように見たが、エロティックなことは考えられなかった。
そういった想像を打ち消すほどの圧力を感じた。やはり「プロとしての凄み」なのだろうか。
3人の中では一番、現実感が乏しい。本当に人形か、ロボットのように見えた。
しかし、パフォーマンス中にニコニコとしているのが何度も見られた。
ステージサイドのスタッフにまでニコニコと視線を送っているのも確認できた。
やはり「気配り」のきくタイプなのだろう。
かしゆかと結婚したい。

大満足で汗だくになってライヴ終了。
毎度のことだが、とてつもない多幸感に包まれるも、私にはもう一つの「仕事」がある。
とあるPerfume関連スレッドのオフ会の幹事になっているのだ。
「やります」と書き込んだからには、一応責任を果たさなければならない。
ライヴ終了時点では参加表明は一人だけだったが、もしかすると大勢が参加するかもしれない。
「~スレオフ会」と書いた封筒を持って会場そばのファミマに立った。
初めて見るのか、ダフ屋のおっさんに注目されたので、現在のネット社会の構造について軽く説明をしたら、えらく感心されてしまって、危うく参加されるかと思い気をもんだ。
結果、AさんとHさん、呼びかけで集まったMさんとDさんの5名でささやかなオフ会となった。
大勢集まったら困ったことになるところだったが、小規模に開催できて良かった。
たった5名でも、予約なしの居酒屋確保はギリギリだった。

全員で本日のライヴの感想を言い合い、常駐するスレッドの話題で大いに笑い、盛り上がった。
通常は、顔も見えずに名前も分からない文章だけのつながりだけど、同じものが好きな同士、盛り上がらないわけがない。
初めて出会う人とのメールを交換。
持つべきものは、真のパフュ友。
近くのテーブルで開催されていたパーティーにも挨拶をする。
いつもは日が出るまで語りつくすのだが、翌日の参戦を控えている人もいたので、2時くらいに解散。
ホテルに戻り、幸せな気分で爆睡できた。

翌朝、ふくらはぎの激痛と二日酔いで起床。しかし、爽やかな仙台の朝。
今日は一人で仙台観光を楽しもうと、さてどうするかと仙台駅のペデストリアンデッキで考えていたら、Aさん発見。Hさんがすでに牛タン行列に参戦しているとの話。
まだ朝の10時半だけど…。
なんとなく流れで我々も仙台駅3階の「牛タンストリート」へ。
他の牛タン屋はまだ行列は発生していなかったが、「利久」だけは行列が発生していた。
約20分ほど待って入店。
私はタンシチューが大好きなので、やや邪道かとも思ったが、「牛タンシチュー定食」を注文した。



「柔らかいので箸で切れますよ~」
といって持ってこられた牛タンのシチューは、確かに箸で切れるほどに柔らかかった。
最高に美味かった~。
テールスープの長ネギが存在感を放っていた。
これがなければ多少は胃にもたれていたかも知れない。
まあ、値段も普段だったら絶対に食べない値段なんですけどねえ。
お昼ごろにもう一度この店の前を通りかかったら、大行列に発展していたので、朝に食べて正解だったかも。

その後は、単独では行動せず2ちゃんねらーらしく(?)、3人でグダグダと観光して回った。
仙台城跡に行くと、ファンクラブTシャツを着込んだ中学生くらいの男子3名が、交互に伊達政宗像のところで記念撮影をしていたので、「私が撮りますよ~」と声をかけた。
私はツアーTシャツを着ていたので、同じくファンだ、ということが分かる。
すると、「では、『3人合わせて?』と声をかけてください」ときた。
引き受けたことをやや後悔したが、ここはノリの良い反応を示したい。
「3人合わせて~?」「Perfumeです!」と3人でポーズを決めやがった。
むしゃくしゃしたので、「もう一枚撮るよ!」と号令し、「チョコレイト?」「ディスコ!」と仕返してやった。
後悔はしていない。
もちろん、こういった行為も楽しい。
「家に帰るまでがライヴです」とはよく言ったものだ。
私のライヴはまだまだ終わっていない。




その後、二日目も参戦する二人を見送って、私は慎重に帰りの弁当を選び、帰路についた。
脳内麻薬が分泌されているのだろうか。「心の粒子」を浴びすぎたのだろうか。
このときに感じた寂しさすらも楽しめた。
これが遠征する者の気持ちなんだと実感した。
身体は完全に疲れきっていた。
言うまでもなく、心地よい疲労だ。

帰宅すると、AさんとHさんから、本日のライヴも最高だった!とのメールが届き、一人ニヤニヤする。

私がPerfumeのライヴに参戦してすでに3日が経過しているが、未だにライヴの余韻が続いている。
ライヴが楽しかったのは言うまでもなく、仙台にいた2日間は、日常とは完全に切り離されていて、「楽しい」という感情しか沸かなかった。その2日間の余韻。

あ~ちゃんは、相変わらず感謝の念を爆発させていたが(レーザー光線やLEDに対しても感謝をしているのだ)、感謝をするのはこちらのほうだ。
本当に楽しい、楽しく感じられる2日間を過ごせた。

ありがとうPerfume。











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木村カエラ∞Perfume 「HOT STUFF 30th Anniversary」

2009-07-05 | ライヴレポート
昨日、横浜アリーナで開催された
「HOT STUFF 30th Anniversary Special Live out of our heads」
に参戦してきた。

異常なほどに客の入りが悪く、ある意味「伝説?」とも呼べるようなイベントになった。

出演アーティストは

ザ・クロマニヨンズ/東京スカパラダイスオーケストラ/浜真心(浜崎貴司+真心ブラザーズ)/
FLYING KIDS/HOME MADE 家族/凛として時雨/
ammoflight/鴉/SCANDAL/のあのわ/moumoon

そして、スペシャルオープニングゲストに
「木村カエラ∞Perfume」(木村カエラパフューム)
15分限定、たった2曲を披露して解散するユニットだ。
言うまでもなく、このオープニングゲストを観ることが今回の最大の目的で、10月にPerfumeがここでワンマンライヴを開催するので、その下見という目的もある。

しかし、それ以外のアーティストもすべて初めて観る面子なので楽しみだ。
特にザ・クロマニヨンズ、スカパラ、凛として時雨には期待したい。

このイベントは、元々チケットの売り上げが少なく、なんというか、ちょっと無理やりにスペシャルオープニングゲストに木村カエラとPerfumeを詰め込んでチケットをさばこうとしたようだ。
残念ながら、当日券も出ているので、それほど売り上げには貢献できなかったのかもしれない。

しかし、会場に到着して、入場待ちの列を見て驚いた。

Perfumeオフィシャルファンクラブ限定の「青Tシャツ」を着込んだ連中がかなり目立っていた。
私は、たった15分のために「青Tシャツ」を着るのはちょっとキモイかと思い代々木公演でのタオルだけを首に巻き、「青Tシャツ」は自重していたのだが、着てこなかったことを後悔した。まあ、その前に購入していないが。
例の「フライデー騒動」が起きてからの初のライヴなので、声援以外にも、目に見える形でPerfumeの3人を応援したい気持ちが大きいのだろう。

それ以外では、スカパラTシャツ、あからさまにクロマニヨンズファンとわかるファッションが目立っていた。

それにしても、他のアーティストのファンは
「この青いTシャツとか、ピンクのタオルを持っている軍団は何なの?」
と思ったかもしれない。

私は、センター席立ち見(一般で言うところのアリーナスタンディング。以降アリーナと表記する)で入場番号が1000番台だった。
入場待ちをしている段階で、人の少なさが気になった。
12時半ごろ、会場に入場した。

私は身長が低いので、他の人に紛れ込むと視界が確保できない。
最前ブロックは華麗にスルーして、アリーナ第二ブロックの最前列を確保した。
ここでもステージまでの距離は充分に近い。
会場を見渡す。
3階のスタンド席はすべてが空席になっていた。やはり、チケットの売れ行きは芳しくなかったようだ。
ここにいると、最前ブロックの混み具合がよく見えるが、最前ブロックはまだまだ余裕のある段階で入場を規制してしまった。
あまり見たくない光景だが、2階スタンド席も6割~7割ほどしか埋まっていない。
私のいるブロックも、スカスカで余裕のある状態で開演時間を迎えた。
Perfumeのダンス指導をしているMIKIKO先生がアリーナ後方に移動していくのが見えた。
恐らくPA卓から、今回のダンスのチェックをするのだろう。

暗転、開演。

ステージ後方から、トラボルタポーズでせり上がってくる4人の影!
「木村カエラ∞Perfume」の、「チョコレイト・ディスコ」が始まった。
生カエラ!
生あ~ちゃん!
生のっち!
生かしゆか!

いつもの3人のフォーメーションではなく、4人用に再構築されたダンスパフォーマンス。
カエラさんは、主にかしゆかとコンビを組んで、ダンスが披露された。
3人は白い衣装、逆にカエラさんは、真っ黒な衣装。

ディスコ!コールが炸裂…というほどでもなかった。
アリーナ最前列の「青T軍団」が気持ちの悪いほどに熱狂している以外は、生温かい目で声援を送ってもらえただろうか。
「4人合わせて『無限大』です!」「名前だけでも覚えて帰ってください!」「あと一曲で解散しますけど!」
あ~ちゃんが毎度お馴染みの「声だし」をするが、しっかりと「3階」はスルーしていた。
「声だし」の声援を聞くだけでも、会場に人が少ないのがはっきりと分かる。

そして、ついに最後の曲。木村カエラの「Jasper」。

ここで、衝撃的なパフォーマンスが披露された。
カエラさんが、素早い動作でかしゆかのスカートをめくった。
なんというグッドジョブなのだろう。
カエラさんは、我々ファンの気持ちをしっかりと把握している。
見えたところで、ただのショートパンツなんだけどさ。
夢を与えてくれてありがとうカエラさん。

この曲では、フリーにダンスをする場面があって、皆楽しそうに踊っていて良かった。
この光景をみて、心の底から安堵したPerfumeファンは多かっただろう。
きっちりと、前座の仕事はしたと思う。

4人がはけると、最前ブロックから、大量の「青T軍団」が離脱してくるのが見えた。
もちろん帰るのではなく、最前列を他のアーティストファンに譲るためだ。
しかし、ごっそりと人がいなくなったので、やや心配ではある。
私の回りも人が入れ替わった。
私は、かなり良い場所を確保していると思ったので、まだまだ陣取るつもりで残った。
ステージセッティングで、次のアクトがスカパラであると判明した。
まさかスカパラがトップバッターとは…!
これを受けて、最前ブロックが再び埋まり始めた。

スカパラの曲は数曲しか知らないが、かなり楽しめた。
やはりスカはどうしても身体が反応してしまう。
どうやら、明日からヨーロッパツアーが始まるそうで、その都合でトップを飾ったのだろう。
スカパラが終了すると、すぐ隣のステージで、「鴉」(カラス)というバンドの演奏が始まった。
しかし、見ている途中で腰が痛くなってきた。
後ろを振り返ると、ごっそりと人がいなくなっていたので驚いた。
ほとんどの人達が床に座り込んでライヴを見ていた。
ア、アリーナですよねここ…。

「鴉」のステージが終了すると、再び長いセッティングの時間が訪れた。
バックスクリーンにはストーンズのライヴ映像が流れているが、長い時間見ていて楽しめる内容でもなく、繰り返しなので、どうしても飽きてしまう。
椅子とアコギが用意され「浜真心(「はまごころ」浜崎貴司+真心ブラザーズ)」の演奏が始まった。
浜崎貴司の声は格好良い。

「浜真心」の演奏が終了。ここで私も一時退散した。
再びサイドステージで他のバンドの演奏が始まったが、腰が砕けそうだ。
ロビーに出ると、休憩している人達で溢れかえっていた。
やはり長丁場なので、始めからがっつくのは良くないようだ。

それにしても客が少ない。
信じられない話だが、アリーナもスタンド席も出入りが自由になっている(スタンド指定席の人はこの状態に気付かなかっただろう)。
スタンド席は全席指定なのだが、どこにでも好きな場所に座れたので、次のアクトは席に座って観ることにした。
10月のPerfumeワンマンライヴの下見としては、様々な場所へ移動できるのはありがたい。
次のアクトは「HOME MADE 家族」だ。
うーん。
恐らく、今回のイベントで一番の「アウェイ」だったのではないかと思う。
それでも、気合いも感じられたし、上手に盛り上げていた。
ライヴが始まっていたので声を掛けなかったが、スタンド指定席の熱狂的な「HOME MADE 家族」ファンは、アリーナに移動すれば良かったのにな、と思った。
コール&レスポンスで、客席全体に照明を当てる演出があるが、ガラガラのスタンドを見た彼らは、何を思っただろうか。
単独で武道館を埋める実力がありながら、組み合わせの悪さでこの状態。
この段階でスタンド席は50パーセントほどが空席になっていた。

「HOME MADE 家族」が終了し、次がお待ちかねの「凛として時雨」(りんとしてしぐれ)の順番だ、という話を聞いたので、再びアリーナ第二ブロックへ移動。
やはりアリーナの床に座って待機www
そこそこ人が集まってきたので、前方へ詰める。
「おー!中々人が集まってきたな!」
とか思っていたら、なんとなんと、次のアクトは「ザ・クロマニヨンズ」だった。

クロマニヨンズも、一曲も知らなかったがかなり楽しめた。
バンドの持つパワーが違うのだろう。
一瞬にして場の雰囲気を変えた。
生まれて初めてヒロトとマーシーを見たが、惚れてしまうほどに格好良かった。
ヒロトのMCが、ここまで面白いとは思わなかった。
裏で「時間が余っている」と言われたらしく、だらだらとしているのが面白い。
「Perfumeとカエラちゃんのファンの皆さん、残ってくれてありがとうー」
と、我々を気遣う発言も。
びっしりと汗をかいて終了。
再びロビーで一服をする。

ここで、メインステージで残すところは「FLYING KIDS」と「凛として時雨」のみとなった。
我々Perfumeファンとしては「凛として時雨」のライヴは是非とも観ておかなければならない。
何故ならば、ドラマーのピエール中野氏が、熱烈なPerfumeファンであり、今回の「フライデー騒動」で大変に心を痛めているとの情報を得ているからだ。
ストレイテナーとの対バンに向けて「殺伐としたライヴをお楽しみください」とのMCもあったようだ。
また、技巧派としても名を馳せている彼のドラミングも観てみたい。

なんといいますか。
もう全体の半分以下になったかと思われる観客数の中、私は再びアリーナへ。
最前列ブロックはだいたい埋まっていたが、第二ブロックは10パーセントくらいの入りだろうか。
「凛として時雨」の演奏が始まった。
申し訳ないが、このバンドも曲は知らない。
しかし、クロマニヨンズと志向は違うが、会場の空気感を一気に変えてしまった。
一分の隙もない、鋭利な演奏を魅せてくれた。
ただ、仕様なのか分からないが、聴き取りやすいギターに対しベースの演奏が何をしているのか聴き取りにくいのが残念だった。
しかし、ウワサどおりの堅牢なリズム隊が聴けて楽しめた。
ピエール中野氏のドラミングも気迫がこもっていて、何かどうしようもない苦しさや怒りを誰かに伝えたがっているかのように聴こえたのだが、まあ聞き違いだと思う。
MCは一切なしで、クールに仕事をこなして去っていった。

そして、サイドステージではガールズバンドの「SCANDAL」が演奏開始。
「時雨」のあとにアイドルガールズバンドというのも中々オツなものである。
相当にショボく聴こえるのかと思ったが、それほど悪くもなかった。
ドラムの子が可愛い。

さて。これで残すは「FLYING KIDS」だけなのだが、時計の針は既に20時に近づいている。
今回のライヴを肴に飲みに行く時間などを考慮すると、残念ながらこの場を離れなければならない。
エントランスは、続々と帰る人達が出て行く。
私が帰ったあとのステージがどのようなものだったのかは分からないが、客席は相当に厳しい状態だったのではないだろうか。
「時雨」が演奏している段階で半分以下になっていたのだから、ヘタをすれば三分の一くらいになっていたかもしれない。

正直、今回のイベントは「大失敗」だったのではないだろうか。
私はガランドウのスタンド席を眺めながら、伝説の「ウドー・ミュージック・フェスティバル」を思い出した。

http://www.st.rim.or.jp/~r17953/impre/Other/LIVE/ZZUDO_Main.html
↑これは本当に面白いので、是非読んでいただきたい。

ここまでファンタスティックな状況ではなかったが、これに近いものがあった。
これは、単に景気の悪さなどの問題ではないだろう。
単純にバンドやアーティストを沢山呼んで、パフォーマンスさせただけ。という印象だ。
夏フェスを目前にしてのタイミングの悪さ、アーティストの組み合わせの悪さ、出演数の多さ、それに伴う終了時刻の遅さ(正直、19時には終了すると思っていた。21時まで開催するのであれば、その旨を始めに公表していれば、まだまだ観客は残っていたかもしれない)など。
恐らく急遽決定したオファーなのだろうが、Perfumeも木村カエラも、単体で30分ほどのステージで出演していれば、楽にチケットはさばけたかもしれない。
イベント自体としては、長丁場をしのぐだけの催し(飲食)がない、など。
ステージセッティングの間の待ち時間なども、もうちょっと頭をひねれば、それを楽しむ時間に変えられるのではないかと思った。

ともあれ、ここまで観客の少ない、客席の間を自由に行き来できる、まったりとしたイベントを味わうチャンスは中々無いかもしれない。
チケット代金の6,500円分は充分に楽しんだと思う。



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Perfume 日本武道館ワンマンライブ 「BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!」

2009-05-18 | ライヴレポート
2008年11月8日にmixiに投下した「BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!」ライヴレポートです。
個人情報などを若干削りました。
約10,000文字のボリュームがあります。
読めるなら最後まで読んでみろ!

11月6日、7日Perfume 日本武道館ワンマンライブ 「BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!」が無事に終了した。以下はセットリスト。

コンピューターシティ
edge
エレクトロ・ワールド

MC
plastic smile
love the world
マカロニ

MC
Baby cruising Love
Take me Take me
Butterfly
GAME
シークレットシークレット
パーフェクトスター・パーフェクトスタイル

MC
セラミックガール
ジェニーはご機嫌ななめ
チョコレイト・ディスコ
ポリリズム
Puppy love

Dream Fighter
Perfume
wonder2

初日と2日目に分けてレポートをしようと思う。初日はファンクラブ先行予約で当選した2階南スタンド席だった。18時開場で、公演は19時スタートである。朝に起きた段階で既に物販に列が出来ていると知り、少しだけ憂鬱な気分になりながらも15時には会場に到着した。Perfumeのライヴでは、恒例となりつつある「プラカード組」の姿はほとんど見られなかった。直前になってチケットの余剰が発生したことが原因と思われる。その代わりに、「おいお前、あからさまにダフ屋だろ」といった見た目の金髪女性と、メガネをかけた女性が「チケット譲ってください」とカードを掲げて立っていた。あの態度ではまず無理だろう。金髪の女性は、2ちゃんねるで即話題に。子持ちだった。

物販の行列は150メートルほどだった。皆静まり返って黙々と並んでいる。既に会場付近にはかなり多くの観客が集まっていた。以前の横浜公演と比較すると、「一般の観客」の姿が多い。しかしながら毎回輝いて見えるのは、「絵に描いたような」キモヲタの姿である。何故、彼らは皆、似たようなスタイルなのだろう、何故、彼らは皆、似たように話すのだろう、などと考えているうちに行列は進み、会場付近に到達した。リハーサルの音がかなり大きく漏れている。今までのライヴでは披露されなかった曲が聴こえる。完全なネタバレ。

今回の物販で購入したものは以下の通り。

パンフレット(2,000円)
卓上カレンダー(2,000円)
ぶどう缶(ぶどう味キャンディー。800円)
エコバッグ(500円)

ぶどう缶は、会場限定商品だ。この場所でなくては購入できない。「限定」という言葉に弱いおっさん共が、複数買いをしている。ちなみに、私の前に並んでいたおっさんは、身長が190センチ以上はあっただろうか。もしもアリーナ席で彼が前だったら確実に死ねるだろう。彼は2万円ほど物販で消費していた。
私は、明日やってくる同伴者の分も購入した。

その後、共に参戦する女性と合流。会場付近の見学と看板撮影(これはさすがに撮らなければね)などをし、近所のジョナサンで待機した。客はほとんどが今回の観客であった。

今回の公演では、参加する観客のTシャツが大きな話題となっていた。ファンクラブ会員しか手に入れられない「オレンジTシャツ」(オレT)の存在だ。3,000枚ほどしか注文が来なかったらしいので、今回の公演2日間を20,000人と見積もると全体の15%ほどの人数しか購入しなかったことになる。しかし、余りにも鮮やかなオレンジ色なので、嫌でも目立つ。上記のジョナサンで、客が今回の観客と判断できたのは、客の中に一人二人とこのオレTを着た人間がいたからだ。私は2日目に着ようと考えていたので、今日はツアーTシャツを着用していた。これも、同じTシャツを着た人間を多数確認した。

17時ごろ、再び会場へ戻った。なんと、物販の列が消滅していた。ぶどう缶はソールドアウト。恐らく今頃はオークションに上がっているだろう。17時半ごろから、入場の行列が始まった。指定席なのに何故行列するのかは謎。国民性なのだろうか。18時15分ごろ、やや遅れての会場だった。寸前までリハーサルの爆音が聴こえていた。調整が難しいのか。

2階南スタンド29番D列は、ステージに向かってほぼ中央、いや、完全に中央の位置だった。予想していたよりも距離も近く、かなりの良席だった。上から見下ろす感じだ。気になるステージの構成は、センターに花道が作られていて、先端が円形のステージ。ダンスのフォーメーションがあるので、花道と円形のステージをどのように使うのかが楽しみである。

1時間の間に客席もほぼ埋まり、スタートを待つ段階に。やはり今回は「一般人」の姿が多い。目の前にはおじいさんに近い年齢の男性がいる。生真面目そうなスーツ姿の男性や、キレイなお姉さんなども。気持ちの悪い変態紳士たちの活躍に期待する。2階スタンドをダンスフロアに変えるんだ。

客入れの音楽が少しずつ音量を上げていく。

暗転。

総立ち。

イントロの映像が爆音で流れる。「近未来テクノポップユニット」を地で行くような映像。宇宙服に身を包み、宇宙船に乗った3人が駆け巡る。ダサイ。かなりダサイ。もちろん、そのダサさが味わいになるのだが。カウントダウン開始。興奮も最高潮に達する。

ステージ後方中央に3人の姿が現れる。興奮のるつぼ。

1曲目、「コンピューターシティー」のイントロが流れると同時に、なんと花道先端の円形ステージからせり出してきた3人の姿。後方にいた3人は、フェイクダンサーだった。想定の範囲外。レーザー光線がスモークを雲海のように見せる。全開のツアーのイントロと同じく、表情がない印象(実際は見えなかったが)。メンバーに照明が当たらず、やや暗い中でのパフォーマンス。開演して、楽しいのだけど、どこかに不吉な予感をさせる。そんな不吉な予感が的中した。後半の「絶対故障だ~」の部分で、音飛びと同時に本当に故障する3人。

想像を超えた演出にバードスキンが立ちまくるなか、2曲目、「edge」のバスドラが鳴り響く。ライヴ初公開。この曲も、決して明るい曲とはいえない。歌詞に「死」という言葉が散りばめられているからだ。ダンスパフォーマンスが物語のように構成されていた。その物語の内容は、初見では理解できなかった。「誰だっていつかは死んでしまうでしょう」と歌いながら、スクリーンに映る自分たちの姿をじっと座って見る3人は不気味。

「この先はどうなるのか?」と不安に掻き立てられたところで、3曲目は「エレクトロ・ワールド」がきた。安堵と嬉しさの余り、ぴょんぴょん跳ねた。

ここで、一発目のMC。やはり長い。とてつもなく長い。あ~ちゃんは、数日前にaikoのライヴを武道館で見たらしく、「いかにaikoが素晴らしいのか」を力説する。若干引き気味で、やっとaikoの話が逸れたと思った瞬間に「あ、それとね!」と再浮上するaikoループ。記憶がほとんどないのだが、のっちのハッピーバースデイなどを全員で歌った。あ~ちゃん曰く、緊張の余り吐きそうだと言っていたが、かなりリラックスしていたように見えた。のっちはチビりそうだったらしい。もちろんMCは面白い。聴いてはいないが、彼女たちのラジオ番組が人気だったことが判る。テレビ番組はつまらないが。

前回のツアーと同じく、完全に「うん。コレは良いトークショウだね」と思い込んでいるところで4曲目「plastic smile 」がスタート。ライヴ初公開。なんにも記憶がない。5曲目「love the world 」の後半で、円形ステージの、3人がせり出してきた部分が降下し始めた。マイクスタンドが乗せられ、再び上昇しながら6曲目の「マカロニ」が円形ステージで始まる。円形に合わせて、三方向に分かれてのパフォーマンス。振り付けで、ステージ淵に向かって笑顔で後進するかしゆかが心配だった。後半は円形ステージが回転した。

2発目のMC。猛烈に長い。あ~ちゃんがステージ脇に下がる。残った二人が一生懸命に喋る。のっちがステージセットの裏側の話を暴露する。トロッコに乗って先端部分まで移動し、待機していたらしい。その間には客席の話し声を聞いていたそうだ。途中であ~ちゃんが戻り、「何故、ネタバレの話をするのか、そんな調子だから取材の時に話すネタがなくなるじゃろ」と説教を開始。うなだれて反省するのっちに対し、「そんなん知らんもん」と口をとんがらせるかしゆか。このかしゆかに殺された。MCの部分は、記憶が曖昧なので、前後する部分があると思う。

7曲目の「Baby cruising Love 」がスタート。ライヴDVDの「教育」が行き届いているのか、もはやガンガンに乗る曲となった。Perfumeの楽曲は、ライヴで披露されるたびに評価が変わっていくから面白い。

8曲目「Take me Take me 」はやはり「地蔵」になる変態紳士が続出。ダンスの切れ味も向上したか。

9曲目「Butterfly」。今回も着替えの時間に使用された。VJが新しく作られている。この映像が欲しい。

10曲目「GAME」。前回、ツアーのスタートを切った曲だ。DVD効果もあり、凄まじく盛り上がった。ライトセイバーの振り付けはデフォルトになった。

11曲目「シークレットシークレット」。「GAME」で上昇した熱気もさらに加速する。2階スタンド席なのに汗をかき始める。隣の紳士の腕が既にびちょ濡れになっているんだけど。なるべく大人しくしていただきたい。

12曲目「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」。以前にも書いたが、この曲は、「Perfume解散予定」といわれた頃に作られた曲だ。この曲が収録されたベストアルバム1万枚が奇跡的に完売したことによって、次の「チョコレイト・ディスコ」のリリースにつながった。武道館にこの曲が大音量で響き、3人がここでパフォーマンスをすることは、とても感慨深いものがある。彼女たちは、ツアーでも各地でこの曲を、まるで復讐でもするかのように鳴り響かせてきた。表情は読み取れなかったが、満面の笑みが想像できる。正義は勝つ。

MC3発目。もちろん長い。のっちの指がウインナーに見えるということで盛り上がる。のっちは「ウインナーみたいではない」と反論するが、二人に言いくるめられる。「でもウインナーって超美味しいじゃないか」と論点がずれていく。次の曲、「セラミックガール」の振り付けの練習。

13曲目「セラミックガール」。「ガガガループ」と呼ばれる振り付けは、円形ステージで披露された。相変わらず素晴らしい振り付けだ。

14曲目「ジェニーはご機嫌ななめ 」。うーん。もうやんなくていいと思う。だが全力でコールをする。

終了後、バスドラの4つ打ちが始まる。全員でジャンプの練習と声だしの練習。実際、2階スタンド席は傾斜がきつく、足元も狭いので、ジャンプするのが怖い。バスドラに合わせてあ~ちゃんまさかの「Say Ho-!」を開始。おなじみのサバイバルダンス(時事ネタか)に続き、「ウルトラソウッ!」(ボーン!)で終了。かしゆかが「Perfumeの歌も歌いましょうよ」とあ~ちゃんに提案し、「チョコレイト・ディスコ」の「ディスコ!」の練習。十二分に温まって「チョコレイト・ディスコ」がスタート。

15曲目「チョコレイト・ディスコ」。今回、しみじみとこの曲の威力を思い知らされた。初っ端のあ~ちゃんの「いぐよ~!」と、「ひゃふぅー!」という煽り、初期の振り付けから変化してきた煽り振り付け。「ディスコ!」コールが会場全体に。この一体感がたまらない。

間髪入れずに16曲目「ポリリズム」。やはりこの曲が一番盛り上がる。銀テープが射出される。

16曲目「Puppy love」は初披露。アルバム「GAME」のトリを飾る名曲。この曲を期待していた紳士は多かったと思う。涙腺が緩む。いい曲だ。この曲で本編は一度終了する。

アンコールの後、「カラシ色の衣装」に身を包んで登場する3人。新曲「Dream Fighter」フラグが立ち、異常な雰囲気に包まれる会場。たしかここでもMCは長かったと思う。中田ヤスタカを絶賛してからスタート。

17曲目「Dream Fighter」。発売前のシングルのダンスパフォーマンスが宇宙初公開。背後のスクリーン映像はPVなのだろうか。生も見たいし、PVも見たいので、多少困った。振り付けはもちろん忘れたが、とてつもなく変な動きをする部分があった。まあ、カッコイイですよ。

18曲目「Perfume」。楽しい。楽しいよかしゆか。助けてくれ。全身全霊で「ぐるぐるゆー」を行った。

19曲目「wonder2」。訳は「不思議な二人」。Perfumeのライヴはこの曲で終了する。スクリーンにエンドロールが流れ、深く、深くお辞儀をする3人に幕が下りて終了。鳴り止まない拍手と歓声。すると、バックスクリーンに大きな文字が出現する。

2009年

5月9日 10日

代々木第一体育館でお会いしましょう

いっそう盛り上がる観客。より上へ上がっていくのか。この代々木第一体育館は、恐らく新しいアルバムとツアーで絡めてくるはずだ。

ありがとう

という言葉と、メンバーのサインが映されて終幕。

ここで初日は終了した。正直に言えば、涙は出なかった。前回のツアーと比較すれば、感動は薄れたのかも知れない。というよりも、やはり前回のツアー最終日が「神公演」だったのかもと思う。あと、やはり「初めてライヴハウス以外でワンマン公演をした」というのも違和感を感じたのかも知れない。全席指定というのも初めてだ。スタンディング会場の圧縮ぶりも見られないし、強烈な変態紳士たちが分散されて配置されているので、一般の地蔵客と混じり、やや大味になった感がある。それにしても、もちろん「多幸感」は充分に感じられたが。

さて。2日目のレポート。ここまでで5,800文字。10,000文字で終了できるのか。

物販の心配をしなくても良いので、ゆるめに出発。交通手段の事故の可能性も考えられるので、会場2時間前には到着した。昨日に続き、汗ばむほどの陽気。「オレT」を着こんで来た。今日の同伴者は、北海道からやってくる。自分より2~3歳年下の男性だ。物販の行列はほとんどなかった。昨日の長蛇の列は、もしかすると、一番長い行列だったのかも知れない。そこに並んでしまったわけだ。

ほどなく、北海道から紳士そうに見える変態紳士が到着した。彼は、物販を購入する気が満々である。考えてみれば当たり前だ。わざわざ北海道から来ているのだから、ここで色々と購入したいのだろう。「Perfumeガチャガチャ」という、ちょっとメーターを振り切ったデザインの携帯ストラップが販売されている。これは恥ずかしい。が、彼の情熱に負けて購入した。デザインは全部で9種あり、中身の確認はできない。彼はのっち派で私はかしゆか派。念を込めて選んだら、二人とも見事にお目当てのストラップを一度で買えた。道端では、変態どもがガチャガチャの交換会をしていた。仲が良くて素晴らしいことである。

ふと気が付いたが、リハーサルの音はしていない。

相変わらず、開場前に行列を作っている。今日はアリーナCブロック。アリーナの最後方である。アリーナは、アリーナ専用の入り口から入場する。ちょっとした優越感に浸れる。昨日見下ろしていたステージが、今度は同じ目線で見える。距離はやはり近い。問題は目の前の「障害物の高さ」だろう。ステージに向かってやや左側になる。自分から見て、右前方の人物の身長が問題になってくる。幸いにも、端の席だったので、自分の右側が通路になり、自由に動けそうだ。昨日よりも格段に足場の確保が出来るので、思い切り飛べそうだ。

昨日には確認できなかったカメラなど数台が確認できた。

少しずつ客席も埋まり、自分にとって致命的な高身長の男性2名が、私の右前に着席した。揃いも揃って180センチはありそうだった。どうしようもないことなので、あきらめる。

前日もあったのだが、開演前の注意事項のアナウンスで盛り上がる。
「本日はエスキモーピノプレゼンツ、Perfume 日本武道館ワンマンライブ『ぶどうかぁぁぁぁぁぁん』にお集まりいただき…」会場は大きな拍手。昨日よりは盛り上がっていた。開演時間の19時丁度にも大きな拍手が起きた。これからがドキドキする時間だ。いつ暗転するかまったくわからない。

中田ヤスタカが入場した。

自分の背後10メートルほどの1階席南スタンドの関係者席に着席した中田ヤスタカ。確認できたのは、アリーナ後方の人間だけだったと思う。背後に向けてコールが巻き起こるかと思った瞬間に暗転。2階席の人間は、何が起きたのかはわからないだろう。

やはり、前方はまったく見えなかった。時折頭が見えるくらいだった。しかし、それと引き換えに、足場はしっかりしていて、尚且つ右側の通路に出て踊り狂えた。見えなくても思い切り乗りまくれるので、それも楽しい。「エレクトロ・ワールド」あたりですぐに酸欠になった。

MCでは、天井の日本国旗を見たあ~ちゃんが突然に「君が代」を独唱。結局会場全員で歌うことに。最後の「苔のむすまで」の手前で「誰か止めてくださいよ」と突っ込むが、かしゆかに「あと一行で終わりなんですから!」と逆に突っ込まれる。

感謝の言葉を述べる途中で、あ~ちゃんは、こらえきれずに号泣した。
「ありがとう」という言葉以上の「ありがとう」を伝えたいのに、言葉が見つからないようだ。心配するかしゆか。のっちは、「また泣いてるよコイツ」と思っているはず。

MCは、全体的に昨日とは違った。それにしても面白い内容だ。たいしたものであると思う。曲を始めるためにひざ立ちになったかしゆかをもう一度立たせてでも喋るあ~ちゃん。 ともかく、感謝の言葉を喋りまくる。後半のMCで、中田ヤスタカについて触れたとき、会場の観客が3人に「来ているよ!」と教える。恐らく、彼女たちのライヴに中田ヤスタカが足を運んだのは初めてなのではないだろうか。関係者席に照明が当てられる。スクリーンにも映し出され、ここで会場の全員が理解する。半べそ状になりながらも、「中田さん!中田さんが来ているの?いや~!今日はネタにしなくて良かった~!昨日はボロクソ言ってたんで」と、機敏にヤスタカをいじる。それにしても中田ヤスタカは小さかった。関係者席には、その他有名人がいたが、全て省略。

ライヴを見るに当たって、「どれだけ無心に楽しめるのか」は、大きなポイントだと思う。気になる要素はなるべく排除して、目の前のライヴだけに集中したい。昨日で言えば、隣の男性のびしょ濡れの腕が何度も自分に当たることと、周りの観客がイマイチ盛り上がらないのが多少、気になった。だけど、楽しみ方は人それぞれでいいと思う。しかしだ。今回は言わせていただきたい。私の前方に、致命的な障害となって立ちふさがった大男。Perfumeの熱烈なファンではないことは挙動から分かるが、Perfumeのライヴパフォーマンスよりも、そんなに中田ヤスタカが気になるのか。5分に一度は真後ろの中田ヤスタカを確認していた。いっそ、ずっと後ろだけを見ていてもらったほうがありがたい。君がこちらを向くたびに私は君の顔を見てしまうからだ。こういう男と付き合う女性は、不幸になるだろうと断言する。

それ以外は、アリーナらしく盛り上がっていたと思う。昨日とは違って、足腰の破壊は進んだ。後半の「ポリリズム」のイントロで噴出する銀テープには、メンバーによる感謝の言葉がプリントされているという情報をつかみ、アリーナだからと期待したが、3列くらい前にしか届かずに、手に入れられなかった。残念。

あと1,500文字ほどしか余裕がなくなったので、詰めて書く。終演後、同伴の男性のホテルに荷物を置き、オフ会開始まで飲むことになったが(まあ、それもオフ会なんだけど)、同伴の男性の知り合いも参戦しているとのことで、3人で飲むこととなった。出合った瞬間に深い話が出来るのは、ヲタ同士の会話の良い所だと思う。説明なしに専門用語で話せるのは気がラクだ。「かしゆかに乾杯」「かしゆかに乾杯」「のっちに乾杯」と続き、あ~ちゃんが居ないことに気付き、フォローを入れる3人の変態紳士。

24時になり、新宿ロフトプラスワンにて開催される「Perfume武道館公演記念2ちゃんねるアイドル板オフ会『PLUSWaaaaaaaaaaaN!!!!』」という、凄まじく恥ずかしいオフ会に参加した。前回の横浜のオフ会のメンバーが中心になり、主にネット上で相談されて作り上げられたイベントだ。ゲストに、古くからPerfumeを取り上げてきた掟ポルシェ、熱心なPerfumeヲタを自認するダイノジの大谷ノブ彦が参加した。まずは、二人のトークショウからスタートする。正直、酔いがさめるほど濃い内容だった。特に、彼女たちが幼い頃から一緒に仕事をしてきた掟ポルシェの話は深かった。Perfumeと出会う業界人は、そのほとんどが彼女たちの魅力に気付き、頼んでもいないのに特集を組んだり、大きく取り上げたりするらしい。ともかく性格が良いそうだ。「顔を見ればわかるでしょ?」と言っていたw
とにかく、書ききれないほどの情報を頂いた。感謝。まあ、仕事なんだから当たり前だが、二人の話術のうまさに驚く。握手をしてもらったが、何故かまったく嬉しくはない。

その他に興味深かったのが、彼女たちがブレイクする直前までマネージャーを勤めていた人物に対するアンケートの結果報告。涙なしには聞けない内容だった。今では暗黒史と言われる数多くの汚れた仕事も、彼女たちは何一つ嫌な顔はしないで臨んでいたそうだ。やりたいことをやるのではなく、今するべき事を常に考えていたたとのこと。「アキハバラブ」に路線を展開しようとしていたのを止めたのが掟ポルシェだというエピソードも。

その後は、「一体、なんでこんな映像持っているの?」と聞きたくなるような初めて見る映像などが流れた。どのような手段を持っているのだろうか。恐ろしい集団である。始発が走り始めた頃にお開き。5月に再び合うことを約束して皆と別れた。

という訳で、内容の濃い2日間だった。普段から私の脳内は「Perfume漬け」だが、周囲の人間に至るまで「Perfume漬け」になることは、中々機会がない。しかも、変態紳士同士は、やはり嗜好が被る傾向にある。通常では通用しないアニメやマンガの話も堪能できた。

そんな場を提供してくれたPerfumeに感謝したい。

あ~ちゃんは、「ありがとう」以上の言葉が見つからない、と号泣するが、「ありがとう」を言うのはこちらのほうである。

楽しかったです。本当にありがとう。





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代々木第一体育館ワンマンライブ2DAYS 「ディスコ!ディスコ!ディスコ!」ライヴレポート2日目!

2009-05-16 | ライヴレポート
5月9日(土)、10日(日)、Perfumeの約半年振りのワンマンライヴ「ディスコ!ディスコ!ディスコ!」が代々木第一体育館にて開催された。

初日は私のチケットで入場したが、本日は北海道の友人がファンクラブ先行2次で当てたチケットで入場だ。
前日の深酒による内臓の筋肉痛と、はしゃぎすぎによる筋肉痛、喉のダメージ。
エネルギーは確実に消費され、補給はされていない。
14時ごろにぬぼーっと起床し、本日は一時間早めに開場、開演されることに気付いて、あわてて家を出た。

今日は恐らく徹夜になると思われるので、体力温存のため極力交通機関を使って会場に向かった。
15時半ごろに会場に到着。
前日よりも人が溢れかえっている。
「今日こそは青Tシャツを!」
と思い、販売テントに向かったが、やっぱり完売だったorz…。
物販のテントを見ると、なんと行列ゼロ!
何か、参加した証しを残したいと考え、敬遠していた「Vネックシャツ」を購入した。
後ろに並んでいる人には申し訳ないが、自分の番が回ってきた時に現物をじっくりと見させてもらい、「Sサイズ」を購入した。

これがドンピシャ!
誰も指摘してくれないので自分で言うが、ジャストサイズだった。
そして似合う。似合いすぎる。
すっかり気分を良くした私は、再び北海道の友人と待ち合わせ、11月に一緒に飲んだ友人などと話しながら開場時間を待った。

昨日は1階南スタンドのE。今日は2階南スタンドのCだ。
2回とも同じような角度で見ることになった。
しかも、今日は昨日よりも遠い…。
座席に着くと、やっぱり遠い!
しかし、「Perfumeにクソ席なし!」と思い、楽しみに開演を待った。
何故かは分からないが、なんだか今日はワクワクが昨日よりも大きい。
曲も流れていないのに脳内DJがぶるんぶるん皿を回すので、身体が勝手にリズムを刻む。
「最終日効果」なのだろうか。

私の3つ前の席に、可愛い女の子がお父さんと一緒にいた(4~5歳?)。
自作したであろう、ファーのついた青い大きなうちわを持っていた。
片面には「かしゆか」、片面には「Perfume」と書かれている。
こんなに微笑ましい親子がいるだろうか?
ニヤニヤではなく、ニコニコが止まらない。
ライヴ終了後に気付いたのだが、なんと「ワンルーム・ディスコ」のかしゆかのコスプレをしていた!
写真を撮りたい衝動に駆られたが、ぐっとこらえた。
彼女のお母さんの手作りらしいが、とても完成度が高かった。
じっくりとこの女の子とかしゆかの魅力について話し合いたいが、自重した。

オールスタンディングのライヴハウスでは見られない光景だ。
今回は踊りまくって前の座席に膝をぶつけ過ぎて、正直座席が憎たらしかったが、こういった光景を見ると、やっぱり座席指定の「コンサート」もやる方がいいのだろうな、と感じた。

アリーナではウエーブらしきものが発生している。
やっぱり今日は何かが違う。
脳内DJも熱を上げてくる。

暗転。
総立ち。

ここで一曲ずつ再び解説したらたいしたものだが、もちろん昨日のレポに譲る。
ただ一つだけ言えるのは、3人とも驚いていたが、観客と、会場全体の熱気が凄まじかったことだろう。
天井に手が届きそうな席だったが、周りの客のノリも昨日よりも断然良かった。

さて。
私はPerfumeの3人とも大好きで、当然のごとく「3人合わせてPerfume」だと考えているが、もしも家族を人質にとられて、
「この3人の中で一番好きなのは誰だ?答えなければ殺す!」
と言われれば、間違いなく「かしゆかが大好きです!」と泣き叫ぶだろう。
泣き叫びながら白ご飯を食べるだろう。
「ゆかさま!どうぞそのピンヒールで私の醜い肉体を踏みつけてくださいませ!」
と、仰向けで床に転がるだろう。

という訳で、今回の「ディスコ!ディスコ!ディスコ!」の、「かしゆか殺戮ポイント」をいくつか上げてみる。

・曲はなんだったか忘れたが、南側のステージ先端で、ミラーボールにつまづいてステージから落下しそうになって、かなり慌てていた姿。
・「ジェニー」の時に、マイクスタンドがどこにあるのか発見できずにオロオロした姿。
・「Puppy love」の時に、端っこ同士ののっちと「打ち合い」を演じていた姿。
・「Perfume」の時、「今引き合うの~」の部分で、感極まって「今引き合うの~うぇあ!」と叫んだところ。
・「Perfume」の時の「You!」乱れ打ち。

書いているだけでニヤニヤしてしまった。
もちろん、のっちはライヴの時には頼りになるし(ライヴ以外では頼りにならないと言っているわけではないこともない)、あ~ちゃんはやっぱり天使だ。

この3人の組み合わせは、本当に「奇跡」だと思う。

昨日よりも確実に汗だくになって、会場の外に出た。
この後のオフ会に参加する友人を待ってトイレ脇で待機。
感動が尾を引いて、言葉が出てこない。
今後のツアーのチケ取りの戦略について話しながらとぼとぼと渋谷へ移動。

今夜は某巨大掲示板というか2chの仲間が集結するオフ会だ。
なんだかんだで、私は2008年6月1日、2008年11月7日、そして本日と、3回目の参加である。
オフ会自体は何度も参加したことはあるが、2chのオフ会は、正直に言って初めは不安でいっぱいだった。
初参加となった「GAMEツアー」の時には、かなり「アレ」な人達が多く見られ、「今夜会うのはこの人たちなのかな~?話が合わないだろうな~」と、かなり不安になったものだ。

しかし、フタを開けてみれば、なんてことはなかった。

単なる
「最高度に気持ちの悪いおっさんの集まり」
に過ぎなかった。

隣に座るお兄さんも、向かい側に座るおっさんも、裏に座っているデブも、誰も彼もがPerfumeの熱烈なファンだ。
ライヴ直後の上がりきったテンションと、日ごろ抑圧されているだろう猛烈なPerfume愛を、誰にも遠慮をすることなく発揮できる。
「説明なし」で語り合えるストレスの無さは、ここでしか味わえない。
乱発する「ディスコ!」コール。
「エレクトロ・ワールド」が封印されたことがよほど悔しかったのか、イントロの「オイ!」コールを何度も再現する。
誰かが帰る度に「ら~ら~ら~ら~」と「wonder2」を歌う酔っ払い集団。
こんな痛快で愉快なパーティーが一体どこにある?
70名以上の最高にキモいおっさんとお兄さんと一部お姉さんたちが集結した。
月並みな表現で申し訳ないが、心の底から
「インターネット万歳!」
と叫びたくなる。

そして、今回のオフ会の目玉は、はるばるアメリカからやってきたthispenguin君の歓迎だ。
YouTubeで「penguin perfume」で検索すれば一発で出てくるだろう、アメリカのPerfumeヲタだ。

細かいことは書かないが、目の前で「アレ」を実演してくれたので感激したw
彼はビデオで撮影をしていたので、近日中にYoutubeにこのオフ会の映像も晒されるかもしれない。
私は正面にいたので、完璧に映っていると思う。

ともかく驚いたのは、彼の「腰の低さ」だった。
異国の、しかもヲタが熱狂的な宴をグルーヴしているあの場にいて「デカイ態度」をするのも無理があるとは思うが、それを差し引いても謙虚な姿勢だった。
あそこまで何度も深いお辞儀をするアメリカ人もいるんだな、と考え深かった。

一次会、二次会の幹事さんには、本当にお世話になりました。
正直に書くと、本当は「mixiの方に行っちゃおうかな?」なんて考えていました。
こっちに参加して大正解だったと思います(もちろん、mixiの方も楽しいのでしょうけれど)。

なんだかんだで、4次会?までグルーヴし、朝の7時に渋谷で別れた。

オフ会は終了した。
しかし、このオフ会を含む、長大なパーティーは、一体いつから始まったのだろう?
去年の11月6日から?
それとも2007年の7月1日?
いやいや、2005年の9月21日か?
それとも1988年の9月20日なのだろうか?
通勤、通学の流れを遡って
「完璧な計算でつくられた楽園」
から、現実世界に戻っていく。

そして、新しく始まるこれからのパーティーについてあれやこれや考えながら泥のように眠った。


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代々木第一体育館ワンマンライブ2DAYS 「ディスコ!ディスコ!ディスコ!」ライヴレポート

2009-05-15 | ライヴレポート
5月9日(土)、10日(日)、Perfumeの約半年振りのワンマンライヴ「ディスコ!ディスコ!ディスコ!」が代々木第一体育館にて開催された。
一部では「都市伝説」とさえ言われるアミューズモバイルでの当選と、友人の協力によって、幸いにも両日のチケットを定価で確保できた。

前日は仕事の追い込みで幽体離脱寸前まで疲労していたが、翌日のことを考えると興奮して眠れなかった。
アルコールを大量摂取して、無理やりに眠りに入って二日酔いで起床。
これまでの数日間がウソだったかのような快晴。

というか晴れすぎだろう。

Tシャツ一枚でも汗をかく気温だ。これはマズイ。
何故マズイのかというと、今回の代々木公演で、ファンクラブ限定のTシャツが販売されるからだ(当初、ネット販売だけだったのだが、当日会場でも購入できるようになった。敬遠していたが、会場で購入しようと思った)。
これが、目を見張るほどに「青い」。

こんなに「青い」Tシャツが似合う男性は日本には少ないだろう。
ジャケットかパーカーなどを羽織ればなんとか誤魔化せるが、これ一枚はキツイ(何度も洗濯してクタクタになったら味が出そうだけど)。

前回の武道館公演でも眩暈がしそうなほどに鮮やかな「オレンジTシャツ」が販売された(もちろん日常では着れない)。
今回の「青Tシャツ」も「オレンジTシャツ」も、ファンクラブ会員しか購入できない。
つまりは「Perfumeファンクラブ会員の証」なのだ。
Perfumeの3人に分かりやすく忠誠を誓う姿を見せるのには最適なので、着ない訳には行かない。

仕方なく、なんとか青Tシャツを着ても破綻しないような服装にした。
「黒いTシャツに重ね着する」という方法でなんとか痛さを回避できるかもしれない。

何故こんなに服装に気を使うのかというと、それはやっぱり「一般人の目」を気にするからだ。
「Perfumeのファンは気持ち悪い」と思われるよりも、「Perfumeのファンはカッコイイ」と思われたい。
「カッコイイ」までは思われなくても良いが、「気味が悪い」とか「異常だ」とか思って欲しくはない。
「気味が悪くて異常」なのは自分の脳内だけで充分だ。

14時頃に家を出た。

いきなり原宿から会場に着いてパフュヲタどもを見るのはつまらないので、初日は渋谷から歩いて代々木体育館に向かうことにした。
渋谷駅から、徐々に会場に近づいて、徐々に青Tシャツ軍団に囲まれようという寸法だ。
がしかし、渋谷から会場に行くまで、青Tシャツや、それらしき人間は一人も見なかった。

16時頃、会場に足を踏み入れると、予想通りのカオス状態だった。
代々木体育館のキャパシティーは、約1万2千人だが、恐らくそれ以上の人で溢れかえっていた(チケットはないが、物販を購入しようとしている人がいると思われる)。
毎度の気持ち悪い雰囲気のヲタ風のおっさんもいれば、オシャレで爽やかな青年もいる。
武道館公演以上のコスプレ率の多さ。
そして特筆すべきは、女性の観客の多さだろう。
これは嬉しい。
「青Tシャツ」は、全体の四分の一ほどだろうか。

共に参戦する北海道の友人と待ち合わせし、武道館以来の久しぶりの挨拶がてら、200mほどの物販の列に並んで近況報告をし合った。

正直、今回の物販には欲しいものが一つもない。
パンフレットが欲しかったのだが、制作はされなかった。
↑原価率低いと思うんですけどねー。
しかしながら、アーティストを応援するためには何かしら物販を購入するのがファンの役目だ。
物販販売は、アーティストにとっても大きな資金源となる。

フェイスタオル(1,500円)のみ購入した。

ファンクラブ限定の「青Tシャツ」は、完売していたorz…。
着る気満々だったんですけどw

北海道の友人に竹下通りの惨状を見せたり、水分補給のための水を購入したり、かつてのオフ会参加者と話をしたりしつつ、17時過ぎに入場した。
この時点でちょっとグッタリ気味w

薄くスモークが漂う会場内は外と違い、冷房が強く効いていて肌寒かった。
初日は私が当選したアミューズモバイルの1階南スタンドEブロック。
ステージに向かって左側(かしゆかサイド)の真ん中くらいだ。
すぐ下が「ロイヤルボックス」(関係者席)なので、割と良席なのかも。

座席の確認をしてから、北海道の友人とそそくさと喫煙エリアへ。
いつまでもタバコが止められないダメ人間の姿を確認する。
期待が高まりすぎているのだろうか?
皆、神妙な面持ちでタバコを吹かしていた。

座席に戻る。
私の左隣は若いお姉さん二人組み。
どれくらいのファンなのかは計れない。
こちらは開演と同時に踊り狂う最高にキモいヲタですよー。
ロイヤルボックスには、続々と関係者が着席しているが、誰が誰だかさっぱり分からない。

ステージ構成をじっくりと観察。
大方の予想通り、左右に大きく張り出したコの字型のステージ構成だった。
そして予想外のセンター「出ベソ」ステージ。
この「出ベソ」は、武道館公演とほぼ同じサイズだろうか。
アリーナBが最前列となっている。
我々はこれを、やや斜め上から見下ろす感じだ。
遠いとも近いとも言えない微妙な距離。
だが、それよりはるか後方のアリーナCやDよりは良い条件で楽しめると思う(音響で負けたと思うがな!)。

センターステージ先端部に、今回の公演タイトル「ディスコ!ディスコ!ディスコ!」を象徴するように、超巨大ミラーボールが鎮座している。

「一曲目は『ワンルーム・ディスコ』だろうな」
漠然とそう思った。

開演時間である18時ちょうどに場内に拍手が沸きあがった。

それから数分遅れ。
暗転。
総立ち。

「What is Disco?」
の文字がバックスクリーンに現れて、ステージに鎮座していた巨大ミラーボールがゆっくりと上昇していく。
一曲目、「ワンルーム・ディスコ」で幕が上がった。


---「ディスコ!ディスコ!ディスコ!」 SET RIST---
M01 ワンルーム・ディスコ
M02 ポリリズム
M03 シークレットシークレット
M04 edge
MC
M05 コンピューターシティ
M06 plastic smile
M07 マカロニ
MC
M08 love the world
M09 SEVENTH HEAVEN
M10 NIGHT FLIGHT
M11 What is Disco yoyogi mix
M12 Dream Fighter
M13 パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
M14 ジェニーはご機嫌ななめ
MC
M15 チョコレイト・ディスコ
M16 Puppy love
MC
EN01 Perfume
EN02 願い


M01 ワンルーム・ディスコ

予想はしていたが、まさか本当にこの曲で幕を開けるとは!
「上がり腐る」イントロで、場内はどうなのかは知らんが、私は全開に上がり腐る!
3人と同じく、トラボルタのポーズで奇声を上げながらびよんびよん飛び跳ねた。
隣のお姉さんが急に30センチほど距離を開けてくれたので、遠慮なくびよんびよん飛び跳ねる。
やっぱりこの曲は最高だ!
しかし、ここで確実に分かったのは、「この席では、3人の表情は見えない」ということだった。
でもあえてモニターを見ないで、生の3人のパフォーマンスを見ようと思った。
可能性は低いが、後にDVDでじっくりと見れるかも知れないし、WOWOWで後日放送される予定だ。
現実に目の前にいる3人に集中。

M02 ポリリズム

「今回も攻めの姿勢で行きますよ!」
というあ~ちゃんの言葉通り。
読者の皆さまに分かりやすく、ガンダムで例えるならば、第一話でいきなりゲルググに乗ったシャアがサイド7に侵入するようなものだ。
必殺の楽曲が2曲目に。
いきなりのポリループ!
この姿勢に感動するが、同時に不安にもなる(毎度のことになっているが)。
「2曲目に『ポリリズム』って!こんなことしちゃってこの後のライヴのセトリ、どうすんだ?」
と思うのである。
まあ、今後「ポリリズムは封印」するのだろうな、と感じた。
ともかく序盤から絶好調。

この時には、まさか「あの鉄板曲」が「すでに封印」されていることに気付くはずもなかった。

M03 シークレットシークレット

ほっほっほっほっほっほっ。
おほほほほほほほほほほ!

初の全国ツアー「GAME」でも、
1.GAME
2.エレクトロ・ワールド
3.コンピューターシティ
という殺人的なセトリで我々の度肝と血中酸素濃度を抜いてくれたが、これはこれは!
踊り狂い、息つく暇もない。
これ以上の「おもてなし」ってあるだろうか?
半年間待った我々をこんなにも嬉しくさせてくれるなんて。

M04 edge

あはははははははは。
ぎゃははははははは!
「おもてなし」はまだまだ終わらないよ!

強烈な4つ打ちのキックと共に3人がセンターステージに移動してくる。
女王のように1万2千人の観客を指差しながら。
「死ぬわ~Say Yeh!」
は、観客全員でコール。
武道館の時にはずいぶん距離があったが、今回は割と近くで変態的ダンスを堪能できた。
この曲は、今回のライヴで、足場をしっかりと構築できたような気がする。
今後の定番になりそうだ。
知らない奴が見たら、びっくりするだろうなw

MC

曲で興奮しきった気持ちもすっ飛ぶくらい長いMCがPerfumeの持ち味w
何を話していたのかはすっかり忘れました。
なんとな~くあ~ちゃんの「切れ味」が落ちたのかな?といった印象。
それでも天才的なトークだが。
隣のお姉さんたちは座って休憩。

M05 コンピューターシティ

MCで落ち着いた雰囲気も一気に解消!
一度耳がクリアになったのか、このあたりで気付いたが、スピーカーから放出される音が、完全にアリーナに向かっていて、こちらのスタンド側に来ていない。
ステージからアリーナに轟々と河が流れていて、そのおこぼれをスタンド席で堪能している感じ。
このあたりから、「音が小さいな」と思うようになった。

M06 plastic smile

修行が足りないのか、この曲はそんなに好きではない。
ダンスは素敵なんですけどね。
「けんけんぱ」
は可愛い。

M07 マカロニ

個人的見解としては、この曲に「手拍子」は不必要だと感じるが、3人から要求されれば全力で応える。
すげーファンクだ。

MC

確かこのあたりで南北スタンドとアリーナの客いじりをしたのかな?
私がいた南スタンドいじりの時の幸福感と、北スタンドに行ってしまったときの敗北感w
近所でかしゆかを応援している人物はいなかったので(あ~ちゃんコールが最多)、全力でかしゆかを応援する。
とりあえず、ここも長いぜ!

M08 love the world

この曲は、ノリノリにはなりにくいが、つくづく良い曲だと感じる。
ウソだと思うのなら、私のように600回以上聴いてみると解ると思うよ。

M09 SEVENTH HEAVEN

ピアノのイントロが流れた瞬間に、涙腺が緩んでしまった。
ついに…。
ついにこの曲を生で堪能する時がきた!
この曲を知らない人はこの会場にはいないと思うが、何せシングルのカップリングだ。
アルバムにも収録されていない。
Perfume名曲中の名曲。
異論は認めないよ。
私と同じように、この曲をずっと待っていた人は多かったのではないだろうか。
それくらい、この曲はイントロからみんなが盛り上がった。

センターステージが上昇し、私の斜め下でダンスパフォーマンスする3人。
こんなに愛らしい振り付けだったのかと、改めて感動した。

M10 NIGHT FLIGHT

「SEVENTH HEAVEN」の感動も冷めやらぬうちにいきなりの新曲披露。
フルバージョン宇宙初公開。
初めて見るので、じっくりと眺めたくなるが無理だった。
踊り狂ってしまってダンスはよく覚えていない。
同じく踊り狂う馬鹿が近所に数人いたので心強かった。
ただ、ひたすらにアルバムが楽しみになる名曲だ。
でも、この曲で「手拍子」するか?

M11 What is Disco yoyogi mix

「Baby cruising Love」

「GAME」

「コンピュータードライビング」

「おいしいレシピ」

「リニアモーターガール」

「セラミックガール」

「スウィートドーナッツ」

Perfumeのライヴは、基本的にクチパクである。
CD音源を流して、3人の冴えない田舎娘がちょっとだけ上手なダンスを披露しているだけである。
バンドが演奏を披露するわけでもなく、歌手が生の声で観客を魅了するものでもない。

では、何故私はそんなものを観るために何度も足を運んでいるのだろうか?
では、何故何万人もの人間がそんなものを観るためにチケットの奪い合いをしているのだろうか?

その答えが、この「What is Disco yoyogi mix」に凝縮されていたように思う。

この楽曲は、タイトルが示すように、代々木公演のために作られたスペシャルメドレーだ。
披露するのは今回が最初で最後だろう。
もちろん、会場にいる全員が「生まれて初めて体験する」パフォーマンスだ。
ある人は初見のために「地蔵」になっただろう。
私はやっぱり踊り狂ってしまったけど。

しかし。

これでさえ「クチパク」だ。
初めから終わりまで、すべてがプログラムどおりに進行していく。
もう一度言うが、Perfumeの「ライヴ」は、バンドが演奏を披露するわけでもなく、歌手が生の声で観客を魅了するものでもない。
予め組み立ててあるプログラムが実行されるだけだ。
「実行されるプログラム」を確認するために2万人以上の人間が集合するのだ。

そして、これを体験した人に問いたい。

「もう一度体験してみたい」
と思わなかったか?と。

もうすっきりと忘れたが、凄まじくグルーヴィーでディスコティックな音に合わせて、バックスクリーンに「黒いPerfume」と「白いPerfume」が現れる。
「黒いPerfume」が、「白いPerfume」に対して、「ディスコとは何だ?探して来い!」と命令する。
散々苦労して「白いPerfume」はディスコを探す。
「ジャスコ」は見つかるが、ディスコはどうしても見つからない。
そして最終的な結論に達する。
「ディスコは代々木にある!」(ここで観客が映し出される)
「もうあなたたちには操られない!」
と、カメハメ波で「黒いPerfume」を殲滅する(これが何を示唆しているのかは現在不明)。

恐らく。
「ディスコの定義」、についての彼女たちの素直な感想なのだろうと思う。
「ディスコと言えば『ミラーボール』だよね~。でも後はワカンニャイ!楽しければいいんじゃない?」
といったところだろうか。

確かに、楽しむことに理由は不要だ。
しかしながら、理由がなければ楽しめない人も多いのだろうと思う。
「黒いPerfume」は、一体誰のことなのだろうか?
「自分自身」のことだろうか?

M12 Dream Fighter

これはコピペしたセトリなので、記憶が曖昧だが、確かこの前にもMCがあったような気がする。
今年で37になるいい大人が、この曲で毎日元気をもらってるって…。
Perfumeが伝える言葉だから伝わるんだと思う。

M13 パーフェクトスター・パーフェクトスタイル

もうこれは「公然の秘密」なのだろうか?
相変わらずソースは無いが、いわゆる「Perfumeの解散が決定した知らせを受けて、中田ヤスタカが、彼女たちへの『はなむけ』として作った楽曲」説。
「今まで振り付けを指導してくれてのに、何故かこの曲は振り付けを指導されなかったので、自分たちで考えて振り付けをした」説。

あ~ちゃんが、必ず「ありごとうございます!」と挨拶するこの曲。

相も変わらず、まるで復讐するかのように会場に響き渡った。
流れ星のように消える「スター」ではなく、本当に手が届かない「パーフェクトなスター」になれた3人。
何度聴いても素晴らしい楽曲だ。

M14 ジェニーはご機嫌ななめ

もうこの曲はやらなくてもいいのでは?
ゆかちゃーん!コールは全力でしたが。
↑一番弱いんだもの!

MC

凄まじい要約をすると、あ~ちゃんは、最近ライヴもなかったし、学校とテレビ局の往復ばっかりで、「本当にファンはついて来てくれているのか?」という実感が無くて、不安だったらしい。
そして、「こんなことをやっている自分は正しいのか?」と不安定な気持ちになった。
そんな不安な中で、「ワンルーム・ディスコ」は1位を取り、ライヴDVDも1位を取った。
そして、ふたを開けてみれば、このライヴ会場には溢れんばかりのファンが詰め掛けた。

この状況を見て、一瞬でもファンを疑った自分が恥ずかしいと思った。
「サークル活動をしたりする普通の大学生」の生活を送りたいと思った自分が情けなくなった。
自分たちが青春のすべてをかけたPerfumeを、今後もどうぞよろしくお願い致します。
見捨てないでください。

こんな感じのMCだった。
2日目よりも、初日の方が上手くまとめられていたと思う。

しかし、「色々と意見をいう人が増えて」と言う下りは、苦悩を感じさせた。
最小限に考えたって2万人くらいがあ~ちゃんの味方なんだ(ファンクラブ会員)!
最大限に考えればmixiの7万人と2chの雑兵も味方だよ!

しかしここまで自由に喋るアイドルというのも珍しいのではないだろうか。

M15 チョコレイト・ディスコ

公演タイトルが「ディスコ!ディスコ!ディスコ!」で「チョコレイト・ディスコ!」
もう何も言うことは無い。
1万2千人が一体化する瞬間。
椅子が邪魔だ!

M16 Puppy love

この曲もラストの〆として定番化するのだろうか。
アルバム「GAME」の〆としても使われているスルメ曲。
「上下上上下上下下」
と片手を上下する振り付けを観客全員でする。

正直に言って、この「上下上上下上下下」が難しい。
神経を集中させて無表情にならないとついていけない。
一度でもつまづくと修正もままならない。
申し訳ないが、直立不動で右手だけ真剣に動かして参加した。
さらに申し訳ないことに、右手が疲れてしまったので、途中で左手で参加した。

これにて本編は終了。
手が千切れるくらいに拍手をした。
本当に素晴らしい。
同時に頭の中で
「『エレクトロ・ワールド』はまだやっていないな~」
と、アンコールに期待を寄せる。

EN01 Perfume

ここでの発表だったかな?
7月8日、新しいアルバムが発表されることになった。
そして、アルバムを引っさげての全国ツアーも決定!
アルバムは、望めば誰もが手に入るだろうが、さてさてツアーはどうなることやら?
ともかくいい知らせだ。

Perfumeの、「最もアイドルらしい」側面が強調される曲。
「ぐるぐるゆー」という振り付けを観客全員がする。
もしも、これをやっている姿を会社の同僚や友人などに見られたら、相当のダメージがあると思われる。
全然関係ないけどね。

EN02 願い

まさかこの曲で終わるとは!
個人的には大好きな曲だが、振り付けがなく、3人が「万感の思いを込めています」風な演出はちょっとクサイと感じてしまった。
「最後は『wonder2』で〆ろ!」
とは言わないが、観客が参加するアクションもなく、ただ聴いているしかなかったのはちょっと残念だった。

最後のピアノソロで、深々とお辞儀をしてステージ奈落に下がっていく3人は美しかった。

これにて「ディスコ!ディスコ!ディスコ!」の初日が終了した。
ざっくりとした感想としては
「やっぱり会場が大きすぎる」
ということだろうか。
一度横浜BLITZのPA卓横で見てしまった者としては、あの感動が忘れられない(3人の膝から上と、表情がしっかりと見えた)。

そしてそして!
「エレクトロ・ワールド」がセットリストから外されていたのだ。
あの鉄板曲を外すとはなんと大胆な決断だろうか。
その姿勢に、「新しいPerfume」を期待せずにはいられない。
「すべて新曲のみ」でツアーなんかやってくれたら面白いだろうな。

帰り際に渡されたチラシに、全国ツアーの日程が記されていた。
いくつか「小さい箱」も見つかる。
今度は生まれて初めての「遠征」かなあ…。

北海道の友人と、本来はこのあと開催されるクラブイベントに参加する予定だったが、体力をかなり消耗してしまっていたので、ひっそりと二人だけのオフ会を開いた。
終電をギリギリに逃した時点でオフ会終了。
渋谷駅で「ディスコ!」と叫ぶと、見知らぬカップルが反応してくれた。
タクシーにて帰宅。

次は、翌日のレポートを書きます。
初日と違って二日目は2階のCだった。
「遠くてイマイチなのか?」
と思えば、そんなことは全然なかった。
やっぱり最高だった!



コメント
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