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要薬考 石膏 知母

2012-11-15 00:15:00 | 漢方市民講座

石膏 知母

共に清熱瀉火薬に分類されますが、対比されることの多い薬剤です。

石膏シーガオ セッコウ 辛大寒 通常使用量 1日15-30g 帰経 肺胃 清熱火(気分実熱症) 硬石膏清熱収斂生肌の作用を有し、外用される。

(胃-中焦)清熱火 外邪による高熱「陽明経症」「気分症」の要薬

方剤例:

清瀉胃火:清胃散(脾胃論)当帰 生地黄 牡丹皮 升麻、黄連 加減として

麻杏石甘(傷寒論) 風熱が肺に溜まり肺熱となり、咳が出る場合

組成:麻黄、杏仁、石膏、甘草 :清肺熱止咳

知母 ちも ジームー 苦甘寒 帰経 肺胃腎 清熱火 滋陰潤燥(性味 甘寒による)

肺胃実熱(肺:上焦、胃:中焦の気分実熱) 肺熱咳嗽 陰虚燥咳、陰虚盗汗、腎陰虚による骨蒸、消渇、虚火上炎による胃虚熱にも適応する。

知母の臨床メモ (肺、胃、腎の三焦)清熱火、滋陰潤燥

滋陰潤燥:大熱の後での津液不足の未病を防止する目的で石膏と知母を併用する

     肺陰虚が原因の燥咳にも有効

     腎陰虚にも効果がある(骨蒸、潮熱)

一般に生知母は清熱火作用が強く、焦知母、塩水炒知母は清退虚熱に効果が増す

中国での臨床:腎内科では知母、黄柏各10 知/柏 各10のように処方箋に記載

/柏 各10の組み合わせは尿路感染症を合併した場合にも、使用されている印象がある。

Jpeg

スライド 天然石膏 知母

Jpeg_2

スライド 石膏 知母の共通点 相違点

補講:

二仙湯と二至丸

更年期の肝腎不足証:腰酸 眼がかすむ 踵(かかと)が痛い

方剤:二仙湯と二至丸の合法 或いは知柏地黄丸加減

二仙湯 (陰陽双補 降火)(上海中医学院付属曙光医院方剤)

仙茅615仙霊脾915当帰9巴戟天


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