活血化瘀法は中医学の最大特徴とも言えるの治療概念です。<o:p></o:p>
慢性腎不全に伴う皮膚症状の処理:慢性腎不全の患者さんの皮膚に常見するものは;肌膚甲錯、乾燥、ざらざらして不潤、頑固な掻痒などです。漢方治療は養血活血潤燥祛風が宜しいのです。具体的には、解毒活血湯(連翹20g 桃仁15g 紅花15g 赤芍20g 生地黄20g 葛根15g 当帰15g 牡丹皮15g 丹参20g 柴胡20g 枳殻15g 甘草10g 大黄7g)(等)に白鮮皮(清熱解毒祛湿止痒)、蝉衣(疏風熱 抗アレルギー)、荊芥(疏風解表止痒)の類を加え、いわゆる「治風先治血、血行風自滅」(風を治するには先ず血を治する、血が巡れば風は自ずから消失する)の治療原則に従うのです。相応な効果を多症例にて得ることが出来ます。
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写真:37歳男性 腎不全維持透析中。全身の皮膚掻痒と掌蹠膿皰症合併、経口ステロイド治療を受けたが浮腫が出現し、治療中止 当院に紹介される(初診時写真 3枚)治療2ヶ月半後、掻痒感、掌蹠膿皰症も共に改善(下の写真2枚)<o:p></o:p>
手掌の膿胞は消失、角化病変は改善し潤いが生じてきている。<o:p></o:p>
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同じく、足底の膿胞も消失、乾燥と角化病変の消失。<o:p></o:p>
2014年6月14日(土)<o:p></o:p>
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