先日某中古車販売店でトヨペットコロナを撮影した。車のボディやウインドウなどは映り込みがやっかいで修正に手間がかかる。コロナは三島が中古で入手し、11月25日に自宅から自衛隊に向かった車である。そして車中で最後に歌ったのが『唐獅子牡丹』。殴りこみに向かう池辺良と高倉健に自分達を例え、楽しげに歌ったらしい。 ヤクザ映画といえば、三島は鶴田浩二が好きで『博奕打ち 総長賭博』(68')を絶賛していた。たしかに鶴田の眉間辺りにただよう陰りはただごとではない。一時映画のポスターを収集していたことがあり、仁侠映画も集めたが、鶴田は特別にフォトジェニックであった。先日ネットで『ビージーズ』のドキュメントを見ていてロビン・ギブが耳に手を当てて歌っているのを見て鶴田を思いだした。ついでに女に刺殺された物まね芸人佐々木つとむまでも。 仁侠映画といえば、なんといっても美しかったのが藤純子である。映画をやっていなかったら絶対立ち入りたくない下町の東映系映画館で、中学生の私は顔面の大アップで、その美しさに唖然としたものである。泣いてよし怒りに燃えてよしであった。 三島に着流しを着せ、あの池辺と高倉の道行を再現したらどんなものであろうか。タイトルは当然『昭和残侠伝』ということになろう。
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