日本カメラ172Pに飯沢耕太郎さんによる、オイルプリント制作の取材記事を載せていただいた。『次はピクトリアリズム?』作品は江戸川乱歩と黒蜥蜴である。 HPのトップには長らく“ピクトリアリスト石塚公昭のHP”としていたが、通じそうにないので止めたが、いずれリオニューアルの際には復活させることも考えよう。そもそも最初はオイルプリント技法の公開を主な目的として立ち上げている。 様々な技法が淘汰され、写真といえば銀塩という時代に、油性絵具で印画されたオイルプリントを写真と称すのには無理があった。制作した方からすれば、まず感じて欲しいところであるが、“成分”がなんなのか解らず眼に灯りがともらない人達を個展会場で随分見てきた。ならば成分を明かしておこう、という訳である。もっとも読んでもわからないとはいわれるが。 この技法の最初のハードルは紙にゼラチンを塗ることである。それは私も使用している田村写真製ゼラチン紙を使う方法もある。あとは子供でも画が出せる。しかしそれはピアノは鍵盤叩けば誰でも音が出る、ということであり、弾けるようになるには修練を要する。他の技法とは少々使う所が違い、向き不向きはあろう。 ブロムオイルの場合、海外には横着というか合理的というのか、ジグソーを改良し、ブラシでズドドドとインキングする人がいて笑ったが、特にゼラチン層を厚くした石塚式ではゼラチンが壊れてしまう。オイルプリントはむしろ手首の柔らかさがものをいうだろう。そんな技法である。
※6月27日には田村写真にてワークショップがあり私がお待ちしています。
※6月28日まで鵜の木のハスノハナに3点出品中
個展『ピクトリアリズムⅡ』のレビュー artscape
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