古石場文化センターに行き、小津のDVDを数十本借りてくる。暮れから正月にかけて、小津にドップリ浸かろうというわけである。帰ると階下のYさんからK本を開けてもらうから来ないか、という誘い。最終日に来られなかったKさんとHさんの総勢4人。Yさんは『エドはるみ物語』にスタッフで参加していたが、通行人役で出てたのをたまたま見てしまったので、ただの通行人にあるまじき演技をからかうのだが、Yさんがプロデュースした浅田次郎の『プリズンホテル』(1997)が正月に放送されるそうで、これもまた出演までしていて笑わせてくれそうである。 舞台俳優のKさんは、先日奇声を発しながら走る自転車にぶつかり、止まったところで注意すると、泥酔したモンゴル出身の女子レスラーで、道端で大乱闘になったそうである。Kさんは空手2段で古武術の心得もあるのだが、相手はやたら強かったそうで、警察まで駆けつける始末だったそうである。そういえば、最近来日したと聞いた覚えがあるが、モンゴルからは、ちゃんと躾されたものを輸入すべきであろう。 帰ると織田裕二版『椿三十郎』と市川崑 が自身の作品をリメイクした『犬神家の一族』をやっていた。『椿三十郎』は、なぜこんなものを作ったか不明である。TV時代劇ではしかたがないが、どんな蛍光灯がぶらさがっているのだという安っぽいライティング。最近小津映画の、隅々まで気を使った画面にはまっている最中なので観ていられない。その点市川崑 の画面は昔から美しく大好きな監督なのだが、横溝がいけない。誰がどうのと面倒な話にどうでもよくなり、何度観ても、ストーリーは覚えていない。美輪明宏が、乱歩の世界は黒のサテンに無造作に宝石がころがっているが、横溝は肥溜めのにおいがしてウンコ臭いといっているが、それはともかく。 『椿三十郎』は最後がオリジナルと違うと聞いていたので、そこを観ると、オリジナルでは三十郎がどう切ったか一度では解からず、2本立てを2回観るハメになったものだが、今回はどれだけつまらないか、スロモーションで解説する馬鹿らしさ。織田裕二は決して嫌いではなく、むしろTVは結構観ているのだが、持っていないものを出そうとしても無理がある。
01/07~06/10の雑記
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