明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

  


Kさんの怪我の状態は、幸い恥ずかしくて外を歩けない、という程度のようである。私といった浜松の自衛隊広報館で買ったパイロットキャップを目深にかぶってコソコソと薬局へいったりしているようである。 K本でも酔っ払ってころんだり階段から落ちたという、オジサンというよりお爺さんに近い人をたまに見るが、決まって顔が悲惨な状態になっている。家に帰っても肩身の狭いことであろう。一度冗談で躾のなってない若者をたしなめたら逆にやられたことにしたら?といってみたが、そういう腫れに見えないし、お父さんが大和田伸也のような正義の使徒でないことは家族中がご存知であろう。 K本のチューハイやホッピーは氷を入れずに亀甲宮の正調であり、そこらの物とちがってアルコール度も高い。KさんがめったにK本に顔を出さないのは、おかげで頭を打って2度ほど救急車に乗ったからであり、ハシゴ酒のKさんとしては最初のK本で終ってしまうからでもある。 Kさんの寂しがりは生い立ちにも原因があるようだが、酒を飲んでも寂しさは増すだけである。私は幸い鎮痛剤をいくら飲んでも虫歯は治らないものだ、と20代の半ばで知ったので、Kさんのような飲み方は一切しない。それにしても、このままでは身体も心配だが、事故死の可能性だって大いにある。いちおう注意はしてみるものの、一方、立派に堅気の会社を勤め上げた61歳の人にたいして、私のような者がいうことでもないな、とも思うのである。可愛いといっても、私の想像力では頭の薄い小さいおじさんにしか見えないし。

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05:58 from web (Re: @senomin
@senomin そうなんですか?それにしても植木等の笑いながら歌うというのは、常人にできるものではありませんね。
by k_ishizuka on Twitter

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