猛暑の中、出かけたついでに図書館へ。美術全集など眺めていると、浮世絵、かつての日本画の自由さを取り入れたい、と図書館に通ったものだが、今さらながら、手掛けている作品は、それを通り越して水墨画時代のモチーフである。友人にどうせならモノクロでやったらどうなんだ?といわれるが、確かに作るのが私でなければ私もそういうかもしれない。だがしかし、友人には繰り返し言ってるが、モノクロ写真は、被写体に自分で色を塗らなくて良い人専用の物である。写真が発明された時、最初からカラーであったら、わざわざモノクロにしただろうか?最近、昔の写真をAIだかでカラー化したものを見るが、それがどうした、という感じである。 東洋の山水画はドローン撮影したような縦パノラマみたいなものばかりで、風景が主役ならこれで良いが、私の場合は人物及びその表情のためにあるので、これでは使えない。人をみる角度で山並みも眺めることになるだろう。