永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

彼岸の入りは回帰。

2010-03-18 18:23:42 | 日記・エッセイ・コラム
彼岸の入り。朝一番に早めの墓参り。暑さも寒さも彼岸までと言うが、寺のお堂は底冷えする。天気予報では朝は曇り午後から晴れとなっていたが、寺から遠望する海峡は北風と雨にどんよりとしていて波が荒い。かみさんに今日は珊瑚婚と言われて、ああきょうは結婚記念日だと気づく。かみさんに恥じる。彼岸の入りと重なりこれも因果と思う。記念日をと振り返ってみると、誰かの歌では無いけれど、思えば遠くへ来たもんだ。
寺からの帰りに別院通りの朝日市場に立ち寄り、魚屋で早採りのあさり貝と豆腐を買う。魚屋でとうふは場違いだが、べんりにいろいろ品を置いていて、ここの豆腐は絶品なり。どこから仕入れているかは解らないが、ここの豆腐の味はチーズの味にも似て醤油なしでも食することができる。同じ市場にある百科屋でキビナゴを購入。店主のお姉さんはぼくの友人である豊前のMくんの姉さん。ひさしぶりに長話。商いの店先を邪魔する。市場はほとんどが閉店している状況。営業している店は6店なり。
新潟湯沢からぼくの童画作品が戻ってきていた。3月はじめから1週間開催されていた全国童画展に出展していた作品。二ヶ月ぶりに対面。
NHK・AAMラジオで相撲中継をながらイラストのフィニッシュワーク。日馬富士に把瑠都が楽しみなり。




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(C)2010 hiromi nagano 『お祭りに行ったよ。』


温故知新。

2010-03-16 15:57:16 | 日記・エッセイ・コラム
イラストラフスケッチを2点アップ。スキャニングしてメール送信。便利な情報時代になったものだ。しかしコミュニケーションのとりかたとしては味気ない時代になってきた。17年前、パソコンを使いはじめの頃は機能性を理解するように恐る恐るやっていたものだが、慣れは恐い。
0さんが2年ぶりに訪ねてくる。懐かしく話しが弾む。門司港の昭和時代とマンガの話しに終始する。
FMを聴いていたら、ボブ・ディランの『レイ・レディ・レイ』が流れてきた。もう35年前の曲だと思う。当時、この曲をはじめて耳にして、それまでのディランの投げやりな感じの唄い方とは違って、フォークとロックを混ぜ合わせたような感覚の曲に驚いたことがある。メロディは美しく、甘い声でささやくようにディラン独特の鼻から抜けるような唄い方を真似して、レコードをかけながらよく口ずさんだものだ。ラジオによるとディランが近く来日するようだ。今聴いてもまったく、発表当時と変わらない新しさを感じる。



鉄の路。点と点。線で繋ぐ路。

2010-03-15 09:29:04 | 日記・エッセイ・コラム
門司8時12分発きらめき3号、博多9時31分発乗り換え10時50分熊本着。車中、小柄小太りの40代半ばの車掌。高い声で「ありがとうございまっす! ありがとうございまっす!」と語尾を上げる特徴あり。腰を90度くらいに折り、チケットの確認をするしぐさ。あまりの腰の低さに、ほほえましくもおかしくなる。博多からの乗客多し。大牟田を過ぎたあたりから田園が拡がり沿線は菜の花がひろがる光景が素晴しい。熊本で早咲きの桜を堪能。門司を出た時は肌寒かったが熊本は一転、かなりの暑さに汗をかく。上着とシャツを脱ぎTシャツで町中を歩く。中心街は凄い人出。ほとんど福岡天神あたりのそれと変わらない。熊本市は一局集中の体をなす消費都市だからうなずける。老若男女が通り歩きを楽しんでいるようす。5時間ほど遊び、熊本16時12分発有明に乗車。小倉18時50分着。小倉はまだ寒い。


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史実とノンフィクション。

2010-03-12 14:30:24 | 日記・エッセイ・コラム
文藝春秋今号四月号掲載の原武史さんの『「昭和史発掘」を再発掘する』興味ふかく、そしておもしろく読む。『昭和史発掘』にとりあげられている昭和時代に起きた事件やできごとが、現代でも似たようなことが起こっていることをを示唆されていた。原さんの記述を読んで、改めて『昭和史発掘』を、最初から読み直そうと思い、本棚から『松本清張全集32』を引っ張り出す。1973年に発刊された本だから、活字が小さく目が疲れるけれど夜の読書タイムが楽しみだ。
原武史さんは、折しも小倉の松本清張記念館で開催されている『神々の乱心』展を記念して今月21日に小倉で講演される。1月に『神々の乱心』展を観たばかりだから、これも楽しみだ。



町と人の契り。

2010-03-10 09:03:26 | 日記・エッセイ・コラム
朝ドラ『ウエルかめ』が佳境に入ってきた。今流行りの地域プロデューサーなるよそからきた人と町に住む人びととの葛藤。商工会議所や地域の代表をプロデューサーが巻き込み町のブランド化の提案をする。タレントなどにPR協力を仰ぎ町に呼んでマスコミにアピールをし活性化を図る。宿場の人の善い亭主は乗り気になるが、ある漁師はその計画に気がすすまない。どこの地方地域もかかえている地域の問題と世相をうまくドラマで表現している。全国どこでも均一翼賛的な今の時代戦略は、地域に住む人には通用しないのかもしれない。ドラマには大学教授の役で、ミュージシャンのあがた森魚さんがぎこちないが味のある演技が懐かしい。