永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

和み。寒中伺い。

2010-01-22 12:01:01 | 日記・エッセイ・コラム
Sさんが5年振りに訪ねてくる。「元気しとるかね」。ぼくより三つ年上だが、5年見ぬ間にしっかり丸々と太っている。顔が真ん丸となって大仏さんみたいになっている。ぼくと同じで頭も枯れている。人のことは言えない。ぼくも同じ状況。Sさんは根っからサービス精神が旺盛だから、この変化をおもしろおかしく話してくれる。ひと通り喋ると「ところでお前はからだは健康にしとるね。もう俺たちの世代はそろそろ鬼門に入った連中が増えてきたぞ。暮れは喪中の挨拶が多かった」。「俺、ずっと血圧が高いんよ」。「ぼくもそうですよ」。「保険はええのに入っとたがよかぞ」。「ぼくはまだ若いですよ」。「何言いよる、歳はそう変わらんやないか」。「いや、まだアラカンは先のことですから」。たがいに冗談でやり返す。「お互い痩せような。じゃあな」。Sさんは嵐のように喋りまくると帰っていった。