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「川」シリーズと呼ぶには最高の作品だった。
タイトル通り、セーヌ川に浮かぶ船の書店主ジョンが主人公。
いなくなった恋人を忘れられない未練の人、ジョン。
結婚相手リュックとジョン、二人の男性を同時に愛して亡くなった、マノン。
マノンは一人の男性じゃ満足しない、と抱擁力ありありの、リュック。
はっきり言ってこの3人より、脇役たちのほうが魅力的。
特に気に入ったのはジョンの両親。
もはや同士であり、親友のような二人はある意味夫婦を超えた関係に見える。
そしてこの作品ならでは、「読書」についての一文が印象深い。
「長い、まさに永遠の旅で、その途上、人はだんだん穏やかになり、
愛情深くなり、他人にやさしくなっていく。」
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