プラグインやスクリプトを使って、他のソフトで作成したデータをAfter Effectsに読み込むと、異常が起きるケースがあります。
2つの例は、どちらもモーションブラーを適用すると見えていない動きがブラーで見えてきます。
■ 例1.
過去の記事に載せていますが、LightWave 3Dの物理演算を使って、Y軸を回転させると下図のようなグラフになります。
自動で生成されたモーションをプラグインを使ってAfter Effectsに読み込むと、そのまま同じグラフになります。
のこぎり波の頂点になるフレームの画像は、下図になります。
モーションブラーを適用していなければ、平面が立っている画像ですが、モーションブラーを適用すると角度が180°回転するモーションがブラーとして現れます。
■ 例2.
After Effects CS5にバンドルされている mocha で起こる現象を例にしています。
CS5からモーションブラー対応になったmochaで、回転するオブジェクトをトラッキングすると、下図のグラフになります。
例1と同じく、モーションブラーを適用しなければ普通の平面ですが、モーションブラーを適用して、グラフの頂点のフレームをレンダリングすると360°回転するモーションがブラーとして現れます。
上のムービーで、チラッとノイズのように見えるのがこのフレームです。
■ 解決策
今回の2つの例は、すでに対処されています。
例1は、LightWave 3Dのプラグイン「AE Link」を使うと、After Effectsとの相性が解決されます。
AE Link で回転のデータは変換されてAfter Effectsに送られます。
例1のデータは、下図のように変換されます。
例2は、バンドル版なら CS5.5 又は、製品版の mocha v2.6 から、この不具合は修正されています。
CS5ユーザーであれば、「タイムワープ」のモーションブラーを使うか、サードパーティーのプラグイン RSMB を使えば解決できます。
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