愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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R・マドリー-バルセロナ

2010-04-11 07:22:53 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/11(日)       

愛丸’s チェック
伝統のクラシコ。
同勝ち点で、この終盤戦に行われるクラシコは58年ぶり。
このクラシコを制したチームがそのままリーガのタイトルを勝ち取るだろう。
マドリーはCLからも敗退し、このクラシコに全てを賭けてきてる。
現在は得失点差で首位に立ってるが、リーガでは当該チーム同士の対戦の成績がまず優先されるため、エンパテではバルサに抜かれてしまう。
それを考えると、ここはどうしても勝たなくてはならない。
バルサはCLでアーセナルとの難しい戦いをメッシの活躍で、簡単に終わらせることができた。
プジョル、ピケはその試合がサスペンシオンだったため、コンディションは良好だろう。
エンパテでもいい状況で、気持ち的には有利だろうが、これはクラシコ。
何が起こるか・・・。

マドリーは、ここまで爆発的な攻撃で、複数得点の試合を重ねてきたが、その攻撃的な布陣をここでは封印。
ラテラルで使ってきたマルセロを中盤に上げ、DFラインは右からS・ラモス、アルビオル、ガライ、アルベロア。
やっぱり相手がバルサってことになると、ペジェグリーニも考えてきたか。
ただ、中盤に上がったマルセロがどうも消極的で、打てばいいシーンでパスってのが目立った。
いい位置でボールを受け、いいときならごり押ししてでもフィニッシュにってシーンがあったのに、クラシコって舞台に飲まれてしまったか。
これはイグアインも同じ。
なかなかいいボールが入ってこなかったのもあるが、シュートを吹かしたりで、得点の匂いすら感じられなかった。
ここがメッシと違うところ。
大舞台で、この男は結果を残せない。
リーガで得点を重ね、メッシと2点差まで詰め寄ってはいるんだが、あのCLでもそうだったが、ここって試合で決めれない。
C・ロナウドとのコンビってのもなかったし、もっとふたりが絡むシーンを作らないと、バルサレベルのチームが相手だと苦しくなる。
頼みのC・ロナウドも突破するのに苦労し、シュートまで持ち込めたのはひとつかふたつ。
この男もバルサDF陣に押さえ込まれてしまった。
攻撃が停滞しても、これまではなんとかこの男の個人技で救ってきたんだが、クラシコでは不発。
この大事なクラシコでやってこそ、マドリーのエースになれたんだろうが、まだ、その域までは達してないか。
このクラシコでもグティが途中出場で、流れを変えはしたが、これまでみたいにここで得点わけにはいかなかった。
V・バルデスの好セーブもあり、グティ投入後に得点ができてたら、マドリーに流れがきたかもしれん。
ラウル、ベンゼマと投入したんだが、これが実ることもなく、サンチャゴ・ベルナベウでバルサに0-2と完敗。
お金で、このクラシコは買えなかった。
まだシーズンが終わったわけではないが、何か、先が見えたような・・・。
バルサもマドリー同様、このクラシコで守備的な布陣で挑んできた。
これまでみたことがない、メッシ、ペドロ、D・アウベスのトリデンテ。
右のラテラルにはプジョルが入り、3-5-2とも思える布陣。
これで、マドリーの攻撃はだいぶ抑えることができた。
ただ、攻撃となると、やっぱり前線の選手じゃないD・アウベスの動きが周りと連動できず、いつものようにチャンスを作れなかった。
守備での貢献はあったが、ペップの頭の中にエンパテでもってあったのかどうか・・・。
ただ、バルサにはメッシがいる。
トップに張るだけではなく、下がってボールを引き出したかと思えば、一瞬のスピードで裏を狙う動きもある。
すばやいリスタートからチャビとのワン・ツーで抜け出し、なんと胸トラップでアルビオルを交わしてのシュートで先制。
この男のコンディションの良さが伺えるゴールだった。
この1点で、バルサはいつものプレーができるようになり、気持ち的にもマドリーよりも優位に。
後半には、またまたチャビのパスからペドロが抜けて、いいドリブルのコース取りから、カシージャスの位置を見ての落ち着いてのシュートで試合を決めた。
いつものバルサってわけではなかったが、しっかりサンチャゴ・ベルナベウでのクラシコで結果を出したバルサ。
アンリもズラタンもいない状況での勝利。
このバルサの勝利で、どれだけカンテラが重要か、チームつくりがお金ではないかってことを証明してみせた。
クラシコに引き続き、CLでもこの地で勝利の美酒に酔うことができるかどうか。

スコア 0-2

<得点者> 
バルセロナ   メッシ、ペドロ    
~愛丸's MVP~
チャビ(いつも以上にスペースが生まれない状況、違った前線だったが、それでもチャビはチャビのプレーを見せての2アシスト。さすがって言わざるを得ない)

ラシン・サンタンデール-R・マドリー

2010-04-10 17:58:17 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/10(土)       

愛丸’s チェック
この間、カンプノウでのバルサ戦では戦力を落として、強豪とのフエラ戦ではやる気セロの試合を展開したラシン。
ここはマドリーが相手とは言え、カーサだし、しっかり戦ってくることだろう。
マドリーへの移籍が決まってるカナーレスが、サンチャゴ・ベルナベウで見せた活躍ができれば。
押し込まれ、自分たちのペースで試合を運べないとは思うが、少ないチャンスを逃さなければ、絶好調マドリーを止めれるかも。
マドリーは現在リーガで11戦負けなし。
それでいて、10試合連続で3得点以上。
バルサも負けてないが、マドリーも負けておらず、得失点差で首位をキープ。
次節のクラシコに向けて、ここはいい形で勝利したい。
バルサがCLを戦ってることを考えると、コンディション的にはマドリーが上。

ラシンは前半、けっこういい形を作ることができ、マドリーの右サイドの裏のスペースを有効的に使い、チャンスは作れた。
ここでがんばってたのがムニティス。
マドリーにも在籍してたこのベテランが攻撃の起点になった。
カウンターからここにボールが収まると、ひょっとしたらって期待も持てたし、なんとかここで点がほしかった。
チテが落として、左にって展開が多かったし、こうなると、トップ下のカナーレスがうまく入ってこないと。
このプレーがちょっと少なかった。
カナーレスはサンチャゴ・ベルナベウであれだけやれたのに、カーサではちょっと遠慮気味だった。
来シーズンからマドリーの一員になることが確定しており、やりづらかったのか、個人での仕掛けも少なかったし、パスワークで見せることはなかった。
プロなんだし、今いるチームで、チームのためにもっと働いてもらいたいんだが・・・。
ラシンは、ひとつ失点しても、そこまで崩れることはなかったんだが、グティが途中で入ってきてから、どうもリズムが崩された。
そのグティからのロングパスにイグアインが抜け出して2点目をゲットされてから、がくっと落ち込んだ印象が。
1点ならなんとか返せるかもって思いで戦ってたんだろうが、それが2点差になってしまうと・・・。
今のマドリーを相手に2点差を追いつくってのはかなり難しいミッションだし、ラシンレベルのチームとなると、この2点差は致命傷か。
前半のいい時間で点が取れてればよかったんだが、そうも簡単に事は運ばない。
それでも、マドリーの連続3得点以上という記録は止めたわけで、それは自信に繋がるかもしれん。
マドリーは、なかなかペースを握れず、あの破壊力満点のマドリーの攻撃を展開できなかったが、最初は、C・ロナウドの個人技で先制。
イグアインとの距離が遠かったし、X・アロンソも不在だったし、ボールの出所もなければ、コンビプレーの見られない。
それを打開するのはあの個人技ってことに。
シザースを何度も入れながらエリアに進入し、そこで一瞬のスピードで前に出る。
おくなると、ついてるディフェンダーはからだを張って止めるしかないし、どうしてもこれがフアルタになってしまう。
これがお金の威力か。
チームプレーで苦しんでも、個人でなんとかしてしまう選手がいる。
ペレスの目指すサッカーってのはこのことなのか。
ただ、後半、グティが投入されると、個人のサッカーよりもチームで崩すサッカーに変貌。
やっぱりこの男は何かを変えてくれる。
のどから手が出るほどほしかった追加点は、グティのロングボールから。
ここまで高い位置でのスルーだったり、こまかいパスでの崩しだったりにこだわってたように思えたんだが、一瞬のすきをついてのロングパス。
これが裏をついて抜け出したイグアインにどんぴしゃ。
最高のタイミングのパスを最高のタイミングでの抜け出し。
これを落ち着いて決めたイグアインは5試合連続のゴールで、この5試合で7得点目。
メッシとのピチッチ争いが熾烈になってきた。
この後もマドリーは魅力的な攻撃を展開し、点こそは取れず、3得点以上の連続記録はストップしたが、クラシコに向けてはいい試合になったはず。
カカがまだ戦列に復帰できないみたいだが、グティがいてくれる。
スーペルサブとして起用するか、スタメンからいくか、ペジェグリーニも頭を悩ませることだろう。
果たしてマドリーはリーガでの連勝を伸ばし、サンチャゴ・ベルナベウでの無敗を維持できるか。
同勝ち点のクラシコは盛り上がること間違いない。

スコア 0-2

<得点者> 
R・マドリー   C・ロナウド、イグアイン    
~愛丸's MVP~
グティ(停滞してた攻撃陣の流れを変えたのはこの男。2トップの下でボールをさばくもよし、下がっての展開もぴか一。クラシコではこの男の力が必要)

バレンシア-オサスナ

2010-04-10 16:34:06 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/10(土)       

愛丸’s チェック
前節、降格の危機にあるサラゴサに完敗を喫したバレンシア。
ミッドウイークのアトレチコとのELもカーサで2-2のエンパテ。
3位という順位にいるものの、どうもその順位通りのサッカーが展開できてない。
ビジャが離脱してしまうと、攻撃の厚みが極端になくなり、並のチームに成り下がってしまう。
ただ、頼みのビジャは戻ってきてるし、ここから3位をキープするために、全力で戦ってもらいたい。
オサスナは現在13位。
まだ残留が確定ってまではいってないが、ほぼ大丈夫だろう。
フエラ戦では苦しむだろうが、カーサで結果を出せば問題ない。
そうなると、このバレンシア戦、どこまで力を出してくるかわからないが、勝ち点1でも持って帰れれば御の字だろう。
守備が崩壊しなければ、今のバレンシアになら・・・。

やっとバレンシアが、すかっとする試合を見せてくれた。
前節のあの不甲斐無い試合を見てると、イライラするだけだったが、この試合では、アクシデントにもしっかり対応できた。
スタメンのCBはマドゥーロとデアルベールのコンビだったが、デアルベールが早々にケガで離脱。
ベンチにも本職がおらず、M・フェルナンデスがCBを務めることに。
マドゥーロも本職ではなく、不慣れなコンビになったが、セサルの好セーブにも助けられながら、なんとかオサスナを無失点に抑えることができた。
今後、このコンビが見られるかどうかわからないが、早く本職の選手が戻ってくることを願う。
ちょっとでも相手が強くなったら、これでは持ちこたえられない。
左のラテラルもJ・アルバが勤めたが、この男も攻撃的なサイドの選手。
危なっかしい場面もあったが、こちらもなんとか最後までやりぬくことができた。
オサスナのサイド攻撃がぱっとしなかったこともあるが、カムーニャス、アスピリクエタが、うまく連携して、こっちサイドを攻略したと思うと・・・。
何はともあれ、急造感が否めなかったDFラインではあったが、オサスナをセロに押さえたわけで、これは誉められることだろう。
攻撃ではやっぱりビジャがいてくれんないと。
この男の動きでチャンスを作るシーンもあるし、点もしっかり取ってくれる。
ビジャがセルヒオを引き出してくれて、その空いたスペースをホアキンが使うってシーンが多くみられた。
先制点はまさにそのような形で、左に展開されたボールから、中に詰めてきたのはビジャではなくホアキン。
こうなると、オサスナのDF陣はなかなか捕まえきれない。
ここでホアキンが技ありのシュートを見せ、これで流れがぐっとバレンシアに来た。
この得点シーンでクロスを上げたのはマタだったが、このプレー以外ではどこか疲れを溜め込んでる印象が。
切れが感じられないし、動きも重い。
これは途中出場のP・エルナンデスにも同じことが言え、今後、ホアキン、ビセンテのベタラン勢に託してもいいかも。
ビジャ、D・シルバ、バネガと中央の選手たちはコンディションもよさそうだし、ここで勢いにも乗れたから、ELも期待していいかも。
ここがこれだけやれれば、リーガで3位という当面の目標は達成できそう。
ただ、ビジャが、P・エルナンデス、マタとの連携がうまくいかず、表情が曇ることが多く、この点は気になる。
ここから終盤戦に向けて、チーム内でのごたごたがないといいんだが・・・。
オサスナは、うまくサイドを攻略できなかったのが、点を取れなかった要因か。
カムーニャス、カジェハが目立つこともなく、ラテラルとの連携もなかった。
オサスナの両ラテラルはビッグクラブからも狙われてるふたりだし、いつものコンビで崩すことができれば、もっとバレンシアを苦しめることができた。
トップにはアランダ、パンディアーニと高さ、フィジカルで勝負できるふたりが待ってるから、うまくクロスって展開に持ち込めれば、チャンスは広がったはず。
そこまでバレンシアのサイドアタックが強力じゃなかったことを考えると、気持ちがこの試合に入ってなかったのか。
カーサでやる気持ちのこもったサッカーを展開できないことには、ビッグクラブ相手のフエラ戦では結果は残せない。

スコア 3-0

<得点者> 
バレンシア   ホアキン、ビジャ×2    
~愛丸's MVP~
ビジャ(この試合での2得点で20の大台に。メッシ、イグアインに離された感はあるが、まだ諦めずにピチッチを狙ってもらいたい)

ボルドー-リヨン

2010-04-10 12:05:24 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/10(土)       

愛丸’s チェック
フランス勢同士の対決の1legはホームのリヨンが3-1で勝利。
リーグアンでは、ボルドーの後塵を拝するリヨンが、このCLでは意地を見せた。
ボルドーは、アウエーゴールを1つ持ってることで、この試合をどう戦うか。
崩壊しかけた守備の建て直しも重要で、このホームでの2legで失点するようなことになると、上にはいけない。
2-0というスコアでの勝利を目指しての戦いになるが、点を与えず、なおかつ2点を取る。
そう簡単にはいかないかも。
リヨンは1点取られても、まだ勝ち抜けることが可能。
ただ、守備的に振舞うだけでは、相手のポゼションを高めることになるし、攻撃もしないと・・・。
ただ、L・ロペスがサスペンションなのが痛い。

ボルドーはしっかり自分たちのサッカーをやりぬくことができた。
ただ、あと1点が遠かった。
前半の終了間際に貴重な先制点をゲットし、ここでかなり勢いはついたはず。
後半も、ほぼペースを握ったのはボルドーだったが、なかなかフィニッシュまで持ち込めなかったのが・・・。
ポゼションはしてても、最後の崩しの手前で跳ね返され、これを繰り返すばかり。
グルキュフが、この崩しの局面でなかなかボールに絡むことができなかったのが、その要因か。
FKではいいキックを見せて存在感をアピールできたんだが、流れの中では・・・。
この試合のボルドーはサイドを起点に攻撃を展開した方がチャンスは生まれた。
1legでは全く機能しなかったグフランに代えて、ジュシエを起用したのがよかった。
左サイドではトレムリナスとのコンビでの突破が有効的だったし、もっともっとここを使ってもよかったかも。
逆にヴェンデウが、いつものパフォーマンスになく、この男がいつも通りのプレーができてたら、2点目ってのは簡単に取れたかも。
これってチャンスもやっぱりヨリスの牙城を崩せず、突破の最低条件である、2点目を奪えなかった。
守備では1legに出場できなかったふたりが大活躍。
まずは中盤の底でピンチの芽を摘み続けたA・ディアラ。
危険な場面では真っ先にこの男が顔を出し、未然にピンチを防いだ。
やっぱりこういうタイプの選手はチームには必要。
それともうひとりがプラニュス。
頼れるCBが1legはいなかったから、ああいう事態を招いたわけで、頼れるキャプテンが健在だったら、しっかり相手を押さえ込むことができる。
このふたりの守備での貢献を考えると、1legにふたりがいてくれれば、あのスコアにはならなかったはず。
終わったことだし、これを今さら嘆いても仕方ないが、今後を考えたら、ボルドーがベスト4に進出した方がおもしろい試合を見られたかも。
OLは悲願のCLベスト4進出。
これまで、どれだけこのベスト8の壁に跳ね返されたことか。
リーグアンでの連覇も途絶え、これまでチームを支えてきた選手がいなくなった中での、この結果。
リーグアンを捨てて、ここに賭けたわけではないんだろうが、えてして結果とはこういうもの。
この勢いで、バイエルン戦に望んでもらいたい。
この試合のように、1点は許しても2点目を与えなければって状況だったら、この布陣でしっかり戦うことができる。
攻撃は前の3人だけ。
あとはしっかり中盤からスペースを消し、相手に自由にプレーをさせないようにする。
デルガド、バストスの両翼も、戻ってサイドの守備をこなしてたし、ゴミスだけが前線に残ることも。
ボルドーが中盤でA・ディアラの貢献が目立ってたが、OLではトゥララン。
この男のしつこい守備でグルキュフのよさを消したって言っても過言ではない。
シーズン当初はスクランブルで、CBもやったりしてたが、今は本職の中盤で、しっかり自分の役割を果たしてる。
それと何といってもヨリス。
この男がどれだけチームを救ってることか。
タイミングのいい飛び出しで、クロスをキャッチ、FKをパンチングとただセービングだけで魅せるGKではない。
GKとしての総合力でもう世界で5本の指に入だけの実力はある。
後半の80分を過ぎた時間にヴェンデウの完璧なヘッドをセーブした段階で、OLがこのラウンドを突破すると確信した。
トゥララン、ヨリスがシーズンを通してこれだけやってくれたから、チームの悲願であったベスト8突破ということが実現した。

スコア 1-0

<得点者> 
ボルドー   シャマフ    
~愛丸's MVP~
A・ディアラ(中盤にはやっぱりこんなタイプの選手が必要。フランス代表でトゥラランとコンビを組むようなことがあったら、かなり強固な中盤の守備になる)

マンチェスターU-バイエルン

2010-04-08 10:51:44 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/8(水)       

愛丸’s チェック
アリアンツ・アレーナでの1legはATの劇的なゴールでバイエルンが2-1で勝利。
あの最後のゴールがどう2legに影響を及ぼすか。
ユナイテッドはこのバイエルンとの連戦の間に、チェルシーとの首位攻防戦を戦っており、フィジカル的には万全とはいえない。
それに加え、結果も残せてないし、ルーニーも離脱中。
オールド・トラッフォードでの強さってところに賭けるしかないか。
バイエルンは1legをものにしたアドバンテージをどこまで活かせるか。
力関係だけみると、ユナイテッドに分があるように思われるが、バイエルンにはあの魂ってものがある。
リードを許す展開になっても、諦めるってことはないだろうし、ドイツ特有の熱い魂で、また何かやってのけるかも。

ユナイテッドは、ここオールド・トラッフォードでは負けなかった。
ただ、アウエーゴールの差で、このラウンドで敗退。
前半のうちに3-0とリードし、これでユナイテッドが勝ち抜け決定と誰もが思ったはず。
それが・・・。
この3点のリードで、どうも選手たちの気持ちが緩んだ感じ。
前半の終了間際にオリッチに決められたゴールも、キャリックのマークが甘くなり、オリッチにシュートを打たせたことが要因。
プレミアであれだけ激しいプレーをやる選手が、エリア内の一番踏ん張らなければいけないところで、簡単に倒れるようだと・・・。
このオリッチにボールが来るまでも、バイタルエリアでミュラーをフリーにしてたし、あれは本来のユナイテッドの守備ではない。
この1点でバイエルンに勇気を与えることになったし、これが後半に・・・。
後半は、ハファエウの退場が全て。
前半はかなりいい守備を披露し、リベルを押さえ込むことができてたんだが、イエローももらってるにもかかわらず、後ろからつかむようなファールで2枚目。
まだ危険水域に突入してないことを考えたら、うまくマークの受け渡しで対応すればよかった。
ここで数的不利な状況になり、さらにバイエルンに勇気を与えることに。
ここからは防戦一方になり、結果、CKからロッベンのスーパーボーレーで失点し、3-2。
この試合だけ見るとリードしてるが、アグリゲイト・スコアで同点になり、アウエーゴールの差でバイエルンがリード。
ハファエウが退場してからのユナイテッドからは、覇気も感じられなくなり、オールド・トラッフォードも沈み込んだまま。
サー・アレックス、ギグスなんかが、サポーターの後押しが必要なんてコメントしてたが、それが、この苦しい場面でなくなってしまった。
ルーニーが脅威の復活を遂げるも、見せ場はなく、ハファエウの退場でベンチに引っ込むことになり、この男の持ってるものも出せないまま、終わってしまった。
バイエルンに力の差を見せつけられての敗退ではなく、これはユナイテッドの自滅。
気持ちが切れたところで失点し、集中力の欠如が招いたもの。
バイエルンはユナイテッドの隙をしっかりついて、このラウンドを突破。
下馬評を覆す結果となり、V・ハールもしてやったりだろう。
1leg、2legとも早い時間に失点し、苦しい状況だったことに間違いはないが、最後まで諦めない力で、なんとかユナイテッドを退けた。
前半、3失点した段階では、やっぱりダメかと思われたが、あのオリッチのゴールで息を吹き返した。
ほんとにオリッチって男は何かやってくれる選手。
テクニックがあるわけでもないし、足もそう速くない。
ただ、気持ちだけは誰にも負けないものがある。
今のバイエルンを象徴してる選手。
プレミアでも重宝されそうなタイプだし、ここでの活躍で更なる飛躍が見込まれる。
後半、前半にかなりゆっくり休むことができたリベリ、ロッベンが両サイドでいい動きを披露し、ユナイテッドを自陣に押し込めることに成功。
こうなると、もう1点を取るのは時間の問題で、なおかつ、ここから失点しないことも簡単にやってのけた。
S・Fの相手はフランス勢だし、この熱い気持ちがあれば、ファイナル進出もそう難しいものではない。
ユナイテッドを蹴散らしてのベスト4進出だし、これは自信にもなるだろう。

スコア 3-2

<得点者> 
マンチェスターU  ギブソン、ナニ×2
バイエルン     オリッチ、ロッベン    
~愛丸's MVP~
ナニ(このラウンドで敗退はしたんだが、試合はユナイテッドが勝ったわけで、そうなると、一番よかったのはこの男ってことに。2点目のあのヒールシュートは見事だった)

バルセロナ-アーセナル

2010-04-07 10:48:10 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/7(水)       

愛丸’s チェック
エミレーツでの1legは2-2のドロー。
バルサにとって、アウエーゴールを2るとってのドローだから、結果だけ見れば申し分ないと思うんだが、流れはアーセナルに渡したまま。
カンプノウでばつぐんの強さを発揮するバルサだから、そう心配ないとは思うんだが、メッシ、チャビが封じ込まれれば・・・。
アーセナルは、0-2から追いついたあの勢いのまま、この2legを戦いたい。
ウォルコットがだいぶ機能してたことを考えると、ここも右サイドの攻撃で活路を見出し、なんとか主導権を握りたいはず。
ただ、相手はカンプノウでのバルサ。
そう簡単にいつものアーセナルのサッカーが展開できるとも思えず、守備的に振舞うことになると、あっさりバルサの前に敗れ去ることも。
どちらが自分たちのサッカーを貫けるか。

バルサは全てがメッシのプレーで成り立ってる。
チャビのプレーも、かすんで見えるほど、メッシが光輝いた。
このCLのベスト8という舞台、なおかつ相手はプレミアでビッグ4と言われる強豪。
そんな中、前半でハットトリックを達成し、後半にもダメ押しの4点目をゲットし、この試合はメッシのひとり舞台。
アーセナルの守備がそこまで屈強ではないとは言え、ここまでやれる選手ってそうはいない。
っていうか、メッシをおいて他にはいないかも。
強烈なミドルで1点目。
ゴール前の混戦からこぼれたボールにすばやく反応しての2点目。
裏に抜け出して、アルムニアの動きを見てのループで決めた3点目。
個人技でエリア内に進入し、一度はアルムニアにセーブされるも、そのこぼれを拾って、アルムニアの股を抜く4点目。
それも完璧なゴールだった。
ベントナーに決められ、先制を許し、チームの状況がちょっと暗くなったところでの、あの同点ゴールが全てだった。
あれでチームも生き返り、メッシも乗っていくことができた。
あそこまで乗りのりのメッシはなかなか見られない。
この状態で、突き進めば、セミ・ファイナルも、ファイナルもメッシ劇場でCL連覇も夢ではない。
ほんとにメッシばかりが目立ったこの試合だったが、あのアーセナル相手に一時はポゼションが80パーセントを越えるサッカーを展開し、チームとしての動きも最高だった。
カウンターから失点し、ちょっとDFラインに不安を覚えたシーンもあったが、それ以外はピンチらしいピンチもなかった。
プジョル、ピケのレギュラーふたりがいなくても、ガビー、マルケスでしっかり対応。
レギュラーふたりほどの安定感はなかったが、アーセナルの攻撃があの程度ならなんとかなった。
懸念された左サイドの守備もアビダルが対応し、試合が決まった段階でマクスウェルを投入。
最初からマクスウェルだったらどうなったか疑問だが、アビダルだったら、ウォルコットの輝きも消すことができた。
これでセミ・ファイナルはインテル-バルサが決定。
これが事実上のファイナルなのかも・・・。
アーセナルは、やっぱりセスクがいないと、攻撃の厚みが薄れてしまった。
あそこまでバルサにポゼッションされてしまうと、いつものアーセナルのサッカーは展開できない。
そんな中、バルサの唯一の弱点である、DFラインの裏のスペースをついて、カウンターから先制するまではよかった。
ただ、アーセナルもDF陣には不安がいっぱいで、そこをメッシに突かれてしまった。
ベルマーレンは計算ができるが、パートナーのシルベストルが・・・。
ギャラスがいてくれれば、まだなんとか気持ちの部分でも違ったんだろうが、この男ではどうにもこうにも。
中盤の底にソングもいなかったし、そもそも、アーセナルはフィジカルで勝負するようなディフェンスシステムを持ってない。
自分たちがポゼッションして試合を運んでいくため、相手がそれを上回ってしまったら、それに対応できない。
この不安を解消しない限り、CLという舞台で輝くことはできないかも。
セスク、アルシャービンがいたらなんてエクスキューズもこの試合でもメッシを見たら、言えないことだろう。
これぞ完敗。
今のアーセナルの限界が見えた試合に。
相手がイタリア勢だったら、なんとかなるかもしれんが、リーガの強豪が相手になると、この展開になってしまいそう。
ウォルコットのスピードが活きたのもあの先制点時だけだし、ナスリ、ロシツキの個人技も冴え渡らず。
ディアビが前線に顔を出すシーンもなかったし、ベントナーもあんなもん。
アーセナルがヨーロッパを制するために、ここでチームの変革が必要かも。

スコア 4-1

<得点者> 
バルセロナ   メッシ×4
アーセナル   ベントナー    
~愛丸's MVP~
メッシ(この試合で、この男は神の領域に達したか。このパフォーマンスが代表でもできれば、マラドーナを越えるのは時間の問題。今、誰もこの男を止められない)

CSKAモスクワ-インテル

2010-04-07 09:05:16 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/7(水)       

愛丸’s チェック
ジュゼッペ・メアッツァでの1legはインテルが1-0で勝利。
CSKAはアキンフェエフの活躍で、なんとか1失点で済んだ。
このホームでの2leg、まずは先制点を奪って、アグリゲイト・スコアで追いつくこと。
これができないことにはベスト4への道は閉ざされてしまう。
ただ、クラシッチ、アルドニンのサスペンションは痛い。
ここの代役を誰がどう務めるか。
インテルは、無理して攻める必要のない試合。
0-0でもいいわけで、まずはそれを念頭に置いて戦うことだろう。
モウリーニョ体制になってかなり守備が安定してきたし、守りきるって試合も簡単にやってのけれるだけのチームにある。
できれば、早い時間にアウエーゴールを奪い、早々に楽な展開に持ち込みたいところ。

CSKAはやっぱりアルドニンの不在が響いた形に。
インテルが試合開始から前がかりできたところを、中盤で防波堤になる選手がおらず、ずるずると下がる展開に。
この試合、本田がいつもよりひとつ下がってのプレーだったが、本田とアルドニンを比較してしまうと・・・。
実際、早い時間に失点してしまったんだが、これは本田の不用意なバックパスのミスから生まれたFK。
守備に重点を置いたプレーだったから、あそこでのバックパスだったんだろうが、もっと自分の持ち味を出してもらいたかった。
このFK、スネイデルが壁の下を狙ったいいシュートだったが、この壁での本田の下を抜けていったもの。
この試合で、本田はちょっと運に見放されたか。
ここからも積極的なプレーは見られなかったし、クラシッチが右にいてのトップ下ってのが一番プレーしやすそう。
ジャゴエフとの共存はこの試合を見る限りでは無理か。
インテルが1点を取り、守備的に振舞うようになって、ここで力の差がまざまざと出てしまった。
誰かの突破が決まれば、なんとかチャンスに持ち込むことはできたが、パスの交換だけでは、ほぼノーチャンス。
インテルの中盤を突破するのも難しい状況で、DFライン、J・セーザルにとったら、かなり楽な展開だったはず。
ロシアの未来を担うと言われてるジャゴエフも、スローモーなルーレットなんかを見せはしたが、まだまだ世界レベルではない。
1点を取られ、ベスト4へ進出するには3点が必要な状況になり、右のSBに攻撃的なオディアを投入したが、ミドルでいいシーンを見せただけで、後半に退場。
この退場で数的不利になり、CSKAはここでこの試合のモチベーションが一気に下がってしまった。
今のCSKAの現状を考えて、ここまでこれただけでも、満足のいく結果だろう。
本田も、インテルとの2戦ではいいところが全くなかったが、世界を体感できたことはプラスに働くはず。
インテルはさすがっていうしかない試合内容だった。
試合前、0-0で行くか、アウエーゴールを狙いにいくか、迷ってるみたいな発言があったモウリーニョだったが、腹の中は決まってたはず。
3トッププラススネイデルできたってことは積極的にアウエーゴールを狙いいって、相手から早い段階で戦意を喪失してしまおうって作戦。
これがずばり的中し、スネイデルのFKで先制して、ここでプランは固まった。
相手にボールをキープさせても、危険水域には進入させず、ボールを回させるサッカーに。
スタンコビッチ、カンビアッソのふたりはCSKAにとったら、かなり嫌な存在になったはず。
このふたりだけで、CSKAの攻撃を食い止めたといっても過言ではない。
パンデフ、エトーのトップの両翼も、守備を怠ることはないし、今、この1点を守りきれって試合をさせると、インテルはかなり力を発揮しそう。
マイコン、サネッティのオーバーラップはほとんど見られず、試合を決めるための選手交代も守備固め。
2トップにして、ケガから復帰してきたキブを投入。
これで中盤にサネッティを上げ、さらに守備が強固に。
攻めて相手をねじ伏せるサッカーも魅力的だが、イタリア的に、1-0を美学とする完璧な守備で相手を押さえ込むサッカーもこれまた魅力的。
インテルのベスト4での相手がどちらになるかわからないが、攻撃対守備の図式になるのは間違いない。
中盤の守備があれだけ安定してれば、インテルのファイナル進出もなくはない。

スコア 0-1

<得点者> 
インテル   スネイデル    
~愛丸's MVP~
スタンコビッチ(攻撃的な選手ってイメージをモウリーニョがきてからだいぶ変えてきた。この試合、上がりを我慢して守備に専念。カンビアッソとのコンビは鉄壁に)

バルセロナ-A・ビルバオ

2010-04-06 10:50:10 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/6(火)       

愛丸’s チェック
アーセナル戦で2点のリードを守れずドローに終わったバルサ。
ただ、エミレーツでの2-2だし、結果だけ見ればそう悪くない。
ミッドウイークには2legが控え、来週はクラシコ。
バルサにとって、この週が一番の山場に。
そのためにも、このビルバオ戦はうまくメンバーを落として疲労を残すことなく、次週につなげたい。
どんな選手を起用しても、バルサのサッカーは変わらないし、ここは楽にいけるはず。
ビルバオは現在6位とEL圏内でがんばってる。
マドリーを撃破したり、力は持ってるチーム。
ただ、カンプノウでの試合だし、ある程度守備を意識しての戦いになると、思うが、ただ引くだけはバルサの思う壺。
いくところはしっかり行かないと、やられてしまう。

バルサは、いつもとは違った布陣でこの試合に挑んできた。
メッシをトップ下に置く布陣はここまでよく見られたが、ここまできっちり4-2-3-1的にやるんのは初めてかも。
ドブレピボーテにブスケツとトゥーレ・ヤヤ。
トップはボージャンで、右にジェフレン、左にはなんとマクスウェル。
左のラテラルにアビダルが戻ってきたら、この布陣なんだろうが、マクスウェルはインサイドハーフとしての役割ではなかった。
これをどこまで練習してきたのかはわからないが、これがまたびったりはまった。
メッシの切れは相変らずだったし、これにボージャンがデビュー当時を思い起こさせるようなでき。
この男は使われるとしっかり結果を出してくれる。
ズラタン、アンリがいたりすると、なかなかトップでの起用はなかったんだが、やっぱり活きてくるのは、このポジション。
メッシとの関係もよかったし、この試合は、周りもよく見えてた。
味方の位置を確認することも、相手の動きを見ることも。
特にフィニッシュにいくシーンでイライソスの動きがよく見えており、逆をつくシュートで2点をゲット。
ズラタンがこの試合前に肉離れを起こしたみたいで、こうなると、今後の重要な試合でも、ボージャンのトップでの起用が多く見られそう。
そためにも、この試合で自信と取り戻したことはチームにとってもかなりプラス。
マクスウェルの新しい起用法も発見できたし、チャビも前半は休ませ後半からの起用で、疲労はないはず。
代わりにブスケツを後半休ませることができたし、バルサにとったら、いい試合になった。
ただ、問題はDFライン。
V・バルデスのビッグセーブで2点を防いでくれたが、これがなかったら4-3と危ない試合展開に。
裏を取られるケースが多く、プジョルが右のラテラルに入ったから、中でのリーダーが不在。
アーセナルとの2legはプジョル、ピケが使えないし、果たしてこれで大丈夫かどうか・・・。
ガビーは間違いないだろうが、このパートナーがどうなるか。
マルケスだったら、この試合使っただおるし、ここでチグリンスキを使ったってことで、これまたわからなくなった。
V・バルデスがこの状態ならいいんだが、ポカもあるGKだけに、ひょっとしたらひょっとするかも。
ビルバオは、スタメンの段階で、守備的にいきますよってのをバルサに宣言し、これが功を奏することはなかった。
バルサをカンプノウでセロに押さえるなんて並のチームができることではない。
肉を切らせて骨を断つってサッカーをしないと・・・。
実際、後半、2点を追う形になって、ジェステ、トケーロを投入してから、チャンスは増えたし、このいつもの攻撃的な選手たちをスタメンで使ってくれば。
気持ちのこもったサッカーを展開するチームだし、このバスクの血を燃やすサッカーを展開できれば、また違った展開もあったかも。
それと前半1点ビハインドの状況で訪れたチャンスをF・ジョレンテが決めることができてれば。
完全にフリーになってうまくシュートできればよかったんだが、V・バルデスが気になったのか、ボールはゴールのはるか上に。
ああいう場面をしっかり決めれるようになったかと思ってたんだが、バルサが相手となると、気合が空回りしたか。
ただ、ビルバオはこのバルサ戦で勝ち点3をっては考えてなかっただろうし、次からの試合をしっかり戦えれば、このままEL圏でのフィニッシュも可能。
こういうチームががんばってくれると、リーガはさらにおもしろくなる。

スコア 4-1

<得点者> 
バルセロナ   ジェフレン、ボージャン×2、メッシ
A・ビルバオ  スサエタ    
~愛丸's MVP~
ボージャン(デビュー当時の切れを彷彿とさせる動きで2点をゲット。トップで起用されると結果を残せるし、ズラタンが離脱するときに代役が確保できた)

マンチェスターU-チェルシー

2010-04-06 09:43:23 | プレミアリーグ
観戦日 4/6(火)       

愛丸’s チェック
ユナイテッドが1位、それを勝ち点1P差で追うチェルシーの首位攻防戦。
スタンフォード・ブリッジではチェルシーが1-0と勝利。
ユナイテッドはバイエルン戦での敗戦とその疲労ってのが心配。
それに加え、ルーニーがこの試合で負傷し、2~3週間の離脱。
エース不在で、この首位攻防を勝ち取ることができるか。
まずは失点をしないこと。
ドローでも順位は変わらないし、これでもOKとしないと・・・。
チェルシーはCLを戦うわけでもなく、一週間、しっかりこの試合に合わせてコンディションの調整ができたはず。
それに加え、ユナイテッドが手負いの印象があるので、ここはいけるって気持ちは強いはず。
ユナイテッド相手にシーズンダブルを達成できれば、久々のプレミア制覇も見えてくる。

ユナイテッドはどこか元気がなかった。
オールドトラッフォードでの試合でありながら、主導権はチェルシーに握られてたし、アウエーで試合をしてるみたいだった。
バイエルン戦の影響がかなり出てる印象で、サー・アレックスの叱咤激励もチームに響いてない感じ。
ルーニーがいないだけで、ほぼベストの布陣が組めてたユナイテッドだったが、これが機能してたとはとても言いがたい。
中盤ではチェルシーのクオリティが上だったし、ここで相手に主導権を渡してしまうと、どうしても守備に廻るケースが多くなる。
ユナイテッドにリズムってのは生まれなかったのはそのせい。
ベルバトフも孤立してるシーンが多かったし、ひとりでテリー、アレックスの屈強なコンビに立ち向かえってのはとても無理な話。
バレンシア、パク・チソンと、そこまで中に入ってきてトップと絡むプレーを得意をしてない分、より孤立してしまったか。
そうなると、中盤にいたギグスがもっと高い位置を取れればよかったんだが、それもできず。
DFライン、中盤、トップがバラバラで、これではコンディションばっちりのチェルシーとは互角に戦えないだろう。
G・ネビル、リオ、ヴィディッチ、エブラと並んだ4バックは、最高のメンバーなんだが、ここも昨シーズンほど強固さが感じられなかった。
先制点を奪われたシーンは、マルダの突破についていったのが、フレッチャーだけで、ここでもっとフォローがあれば、エリア内まで突破されることはなかったはず。
このままの感じでバイエルン戦を乗り切れるかとても心配な状況で、短い間に何かを変えることができるかどうか・・・。
この試合、不運も重なり、パク・チソン、ベルバトフがエリアで倒されたのは明らかにPKだったし、ドログバが上げた決定的な2点目はオフサイドだった。
マケイダの得点で1点を返したことを考えると、このあたりの不運がなかったら、チェルシーにダブルを許すこともなかったはず。
この試合後のサー・アレックスのコメントがひじょうに興味深い。
ユナイテッドは心身ともに疲れきってる感じで、CLに賭けるか、プレミアを狙いにいくか、今の状態だと2冠ってのは難しい状況。
チェルシーは、このアウエー戦の勝利で、首位に返り咲いた。
この試合の安定感を考えると、このままフィニッシュしてもおかしくない。
アウエー戦だったし、もっと守備的な布陣でくるかと思われたチェルシーだったが、ドログバをベンチに置いてたためか、中盤は攻撃的に。
バラックのフィジカルを捨てて、デコのファンタジーを使ってきた。
これがユナイテッドから主導権を奪うことに。
デコが中盤でためも作れれば、ここからのキラーパスもある。
状態もいいみたいだった、ここまで不遇を囲ってきたP・フェレイラもデコがいるおかげでプレーが積極的。
デコが中盤を支配し、前の両サイドが自ら仕掛けられる選手だったし、これはユナイテッドは守りにくかったはず。
ここにきてデコがあれだけ機能したことを考えると、この男がシーズンを通して使えれば、首位独走もあったかも。
中盤であれだけ主導権を握ってくれると、DF陣も楽な展開だったはず。
PKを取られてもおかしくないプレーもあったが、これはなんとか主審に見逃してもらった。
ドログバのゴールもオフサイドだったし、運を味方につけ、首位奪回に成功。
CLもないし、今の段階ではチェルシーがかなり有利か。

スコア 1-2

<得点者> 
マンチェスターU  マケイダ
チェルシー     J・コール、ドログバ    
~愛丸's MVP~
デコ(もっと早くからこの布陣を手に入れてたら、楽に首位を独走してたかも。レジスタ的な起用よりも攻撃的なインサイドハーフとしてより機能する)

インテル-CSKAモスクワ

2010-04-03 13:04:36 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/2(土)       

愛丸’s チェック
優勝候補のチェルシーを下馬評を覆し下したインテル、こちらも格上セビージャを退けたCSKAの試合。
1legは、ジュゼッペ・メアッツァ。
インテルは、この1legで試合を決めたいところ。
グループリーグではこのロシア勢に苦しめられたことを考えると、そう簡単にいかないかも。
ただ、戦力だけを考えたら、間違いなくインテルが上だし、普通に戦うことができれば。
CSKAはセビージャ以上にここでは胸を借りる感じか。
なんとかこの1legを乗り切れば、圧倒的な地の利のあるモスクワで戦うことができる。
リーグ戦も3試合しか進んでないし、コンディションはインテルよりも上。
アウエーゴールを取って、勝ち点が拾えればベストだが、最小失点での敗戦でも御の字かも。

インテルはこの試合をしっかりものにした。
最低限の結果は出すことができたが、スコアが1-0って言うのが・・・。
あの攻撃を考えれば、もっと点が入ってもおかしくなかった。
アキンフェエフが乗ってたのもあるが、それでも後2点は取れたはず。
D・ミリート、エトー、パンデフの3トップは破壊力満点だったし、これにスネイデルが絡むとさらに迫力が増す。
このカルテットでどれだけCSKAの守備陣を苦しめたことか。
これにスタンコビッチ、カンビアッソも機を見て攻撃参加してたし、どうしてこれで1点しか取れなかったのか。
いつでも取れるだろうって軽い気持ちも感じられなかったし、いい攻撃は展開できた。
こうなると、やっぱりCSKAのDF陣をアキンフェエフを誉めるしかないのか。
大きい展開だけでなく、細かいパス交換からの突破もあり、サイドも有効に使ったり、ミドルも枠を捉えたり、どれがどう入ってもおかしくなかったのに・・・。
よくを言えば、左のサネッティがもっと攻撃に参加してくれば、まだ厚みは持たせられた。
ただ、ここまで攻撃ばっかりに重点を置いても、カウンターの餌食になるし、バランスは需要。
そのバランス面では全く問題がなかった。
1点しか取れなかったが、しっかり勝利したわけだし、2legもこのサッカーが展開できれば、そう簡単にCSKAにゴールを割られることはないだろう。
カンビアッソがアンカーの位置でかなり効いてたし、DFラインではサムエルが大きく立ちはだかった。
キブもベンチに戻ってきたし、サネッティをひとつ前にあげれば、中盤の守備もかなりアップする。
2legはここまで攻撃的には出ないだろうし、インテル悲願のビッグイヤーも現実のものになるかもしれん。
今のインテルは守備の安定があるし、2legはその守備で見せればいい。
この試合で、ネチドに全く仕事をさせなかったし、本田もほとんど見せ場を作れなかった。
クラシッチも自分を出せてなかったし、選手交代をしてきても、インテルDF陣が慌てることはなかった。
マテラッツィでここまでやれたんだから、ルッシオが戻ってきたら、さらに強固になる。
1点しか取れなかったことをマイナスに考えず、勝利したことを念頭に置いて戦えば、このラウンドは間違いなく突破できるだろう。
CSKAは攻撃陣に精彩を欠いたが、これは世界レベルの守備が相手だったし、アウエーだってことを考えれば、これはこれで仕方ない。
本田が、このレベルでの戦いを経験できたことは日本にとってかなりプラスになる。
スネイデル、エトーとW杯で戦う相手のキーマンと肌を合わせたわけで、この情報をしっかり日本に持ち込んでもらいたい。
まだホームでの2legもあるし、本田には、モスクワで輝いてもらえれば。
守備陣は、あれだけインテルの攻撃陣に翻弄されながらも1失点で終えたことはかなり自信になっただろう。
A・ベルズツキは、パンデフのシュートをゴールラインの一歩手前でブロックしたり、アキンフェエフは神がかりなセーブで失点を防いだ。
DF陣がこの調子で守りきることができれば、まだチャンスはある。
そのためには得点が必要。
M・ゴンサレス、ジェゴエフと後半途中に登場したが、ここがそこまで機能しなかったことを考えると、トップ下の3人は、この試合でのスタメンがベストかも。
ネチドに切れが戻れば、もっとFKももらえるだろうし、そうなると本田の出番か。
インテルというか、J・セーザルから決めれることがあれば、もっと世界にアピールできる。

スコア 1-0

<得点者> 
インテル   D・ミリート    
~愛丸's MVP~
カンビアッソ(あれだけ攻撃的だったチームにおいて、守備での貢献がぴか一。DFラインに負担を掛けさせなかったのはこの男が集中して自分の役割をこなしたから)