愛丸のサッカー観戦記

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バレンシア-オサスナ

2010-04-10 16:34:06 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/10(土)       

愛丸’s チェック
前節、降格の危機にあるサラゴサに完敗を喫したバレンシア。
ミッドウイークのアトレチコとのELもカーサで2-2のエンパテ。
3位という順位にいるものの、どうもその順位通りのサッカーが展開できてない。
ビジャが離脱してしまうと、攻撃の厚みが極端になくなり、並のチームに成り下がってしまう。
ただ、頼みのビジャは戻ってきてるし、ここから3位をキープするために、全力で戦ってもらいたい。
オサスナは現在13位。
まだ残留が確定ってまではいってないが、ほぼ大丈夫だろう。
フエラ戦では苦しむだろうが、カーサで結果を出せば問題ない。
そうなると、このバレンシア戦、どこまで力を出してくるかわからないが、勝ち点1でも持って帰れれば御の字だろう。
守備が崩壊しなければ、今のバレンシアになら・・・。

やっとバレンシアが、すかっとする試合を見せてくれた。
前節のあの不甲斐無い試合を見てると、イライラするだけだったが、この試合では、アクシデントにもしっかり対応できた。
スタメンのCBはマドゥーロとデアルベールのコンビだったが、デアルベールが早々にケガで離脱。
ベンチにも本職がおらず、M・フェルナンデスがCBを務めることに。
マドゥーロも本職ではなく、不慣れなコンビになったが、セサルの好セーブにも助けられながら、なんとかオサスナを無失点に抑えることができた。
今後、このコンビが見られるかどうかわからないが、早く本職の選手が戻ってくることを願う。
ちょっとでも相手が強くなったら、これでは持ちこたえられない。
左のラテラルもJ・アルバが勤めたが、この男も攻撃的なサイドの選手。
危なっかしい場面もあったが、こちらもなんとか最後までやりぬくことができた。
オサスナのサイド攻撃がぱっとしなかったこともあるが、カムーニャス、アスピリクエタが、うまく連携して、こっちサイドを攻略したと思うと・・・。
何はともあれ、急造感が否めなかったDFラインではあったが、オサスナをセロに押さえたわけで、これは誉められることだろう。
攻撃ではやっぱりビジャがいてくれんないと。
この男の動きでチャンスを作るシーンもあるし、点もしっかり取ってくれる。
ビジャがセルヒオを引き出してくれて、その空いたスペースをホアキンが使うってシーンが多くみられた。
先制点はまさにそのような形で、左に展開されたボールから、中に詰めてきたのはビジャではなくホアキン。
こうなると、オサスナのDF陣はなかなか捕まえきれない。
ここでホアキンが技ありのシュートを見せ、これで流れがぐっとバレンシアに来た。
この得点シーンでクロスを上げたのはマタだったが、このプレー以外ではどこか疲れを溜め込んでる印象が。
切れが感じられないし、動きも重い。
これは途中出場のP・エルナンデスにも同じことが言え、今後、ホアキン、ビセンテのベタラン勢に託してもいいかも。
ビジャ、D・シルバ、バネガと中央の選手たちはコンディションもよさそうだし、ここで勢いにも乗れたから、ELも期待していいかも。
ここがこれだけやれれば、リーガで3位という当面の目標は達成できそう。
ただ、ビジャが、P・エルナンデス、マタとの連携がうまくいかず、表情が曇ることが多く、この点は気になる。
ここから終盤戦に向けて、チーム内でのごたごたがないといいんだが・・・。
オサスナは、うまくサイドを攻略できなかったのが、点を取れなかった要因か。
カムーニャス、カジェハが目立つこともなく、ラテラルとの連携もなかった。
オサスナの両ラテラルはビッグクラブからも狙われてるふたりだし、いつものコンビで崩すことができれば、もっとバレンシアを苦しめることができた。
トップにはアランダ、パンディアーニと高さ、フィジカルで勝負できるふたりが待ってるから、うまくクロスって展開に持ち込めれば、チャンスは広がったはず。
そこまでバレンシアのサイドアタックが強力じゃなかったことを考えると、気持ちがこの試合に入ってなかったのか。
カーサでやる気持ちのこもったサッカーを展開できないことには、ビッグクラブ相手のフエラ戦では結果は残せない。

スコア 3-0

<得点者> 
バレンシア   ホアキン、ビジャ×2    
~愛丸's MVP~
ビジャ(この試合での2得点で20の大台に。メッシ、イグアインに離された感はあるが、まだ諦めずにピチッチを狙ってもらいたい)