愛丸のサッカー観戦記

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R・マドリー-バルセロナ

2010-04-11 07:22:53 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/11(日)       

愛丸’s チェック
伝統のクラシコ。
同勝ち点で、この終盤戦に行われるクラシコは58年ぶり。
このクラシコを制したチームがそのままリーガのタイトルを勝ち取るだろう。
マドリーはCLからも敗退し、このクラシコに全てを賭けてきてる。
現在は得失点差で首位に立ってるが、リーガでは当該チーム同士の対戦の成績がまず優先されるため、エンパテではバルサに抜かれてしまう。
それを考えると、ここはどうしても勝たなくてはならない。
バルサはCLでアーセナルとの難しい戦いをメッシの活躍で、簡単に終わらせることができた。
プジョル、ピケはその試合がサスペンシオンだったため、コンディションは良好だろう。
エンパテでもいい状況で、気持ち的には有利だろうが、これはクラシコ。
何が起こるか・・・。

マドリーは、ここまで爆発的な攻撃で、複数得点の試合を重ねてきたが、その攻撃的な布陣をここでは封印。
ラテラルで使ってきたマルセロを中盤に上げ、DFラインは右からS・ラモス、アルビオル、ガライ、アルベロア。
やっぱり相手がバルサってことになると、ペジェグリーニも考えてきたか。
ただ、中盤に上がったマルセロがどうも消極的で、打てばいいシーンでパスってのが目立った。
いい位置でボールを受け、いいときならごり押ししてでもフィニッシュにってシーンがあったのに、クラシコって舞台に飲まれてしまったか。
これはイグアインも同じ。
なかなかいいボールが入ってこなかったのもあるが、シュートを吹かしたりで、得点の匂いすら感じられなかった。
ここがメッシと違うところ。
大舞台で、この男は結果を残せない。
リーガで得点を重ね、メッシと2点差まで詰め寄ってはいるんだが、あのCLでもそうだったが、ここって試合で決めれない。
C・ロナウドとのコンビってのもなかったし、もっとふたりが絡むシーンを作らないと、バルサレベルのチームが相手だと苦しくなる。
頼みのC・ロナウドも突破するのに苦労し、シュートまで持ち込めたのはひとつかふたつ。
この男もバルサDF陣に押さえ込まれてしまった。
攻撃が停滞しても、これまではなんとかこの男の個人技で救ってきたんだが、クラシコでは不発。
この大事なクラシコでやってこそ、マドリーのエースになれたんだろうが、まだ、その域までは達してないか。
このクラシコでもグティが途中出場で、流れを変えはしたが、これまでみたいにここで得点わけにはいかなかった。
V・バルデスの好セーブもあり、グティ投入後に得点ができてたら、マドリーに流れがきたかもしれん。
ラウル、ベンゼマと投入したんだが、これが実ることもなく、サンチャゴ・ベルナベウでバルサに0-2と完敗。
お金で、このクラシコは買えなかった。
まだシーズンが終わったわけではないが、何か、先が見えたような・・・。
バルサもマドリー同様、このクラシコで守備的な布陣で挑んできた。
これまでみたことがない、メッシ、ペドロ、D・アウベスのトリデンテ。
右のラテラルにはプジョルが入り、3-5-2とも思える布陣。
これで、マドリーの攻撃はだいぶ抑えることができた。
ただ、攻撃となると、やっぱり前線の選手じゃないD・アウベスの動きが周りと連動できず、いつものようにチャンスを作れなかった。
守備での貢献はあったが、ペップの頭の中にエンパテでもってあったのかどうか・・・。
ただ、バルサにはメッシがいる。
トップに張るだけではなく、下がってボールを引き出したかと思えば、一瞬のスピードで裏を狙う動きもある。
すばやいリスタートからチャビとのワン・ツーで抜け出し、なんと胸トラップでアルビオルを交わしてのシュートで先制。
この男のコンディションの良さが伺えるゴールだった。
この1点で、バルサはいつものプレーができるようになり、気持ち的にもマドリーよりも優位に。
後半には、またまたチャビのパスからペドロが抜けて、いいドリブルのコース取りから、カシージャスの位置を見ての落ち着いてのシュートで試合を決めた。
いつものバルサってわけではなかったが、しっかりサンチャゴ・ベルナベウでのクラシコで結果を出したバルサ。
アンリもズラタンもいない状況での勝利。
このバルサの勝利で、どれだけカンテラが重要か、チームつくりがお金ではないかってことを証明してみせた。
クラシコに引き続き、CLでもこの地で勝利の美酒に酔うことができるかどうか。

スコア 0-2

<得点者> 
バルセロナ   メッシ、ペドロ    
~愛丸's MVP~
チャビ(いつも以上にスペースが生まれない状況、違った前線だったが、それでもチャビはチャビのプレーを見せての2アシスト。さすがって言わざるを得ない)