愛丸のサッカー観戦記

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CSKAモスクワ-インテル

2010-04-07 09:05:16 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/7(水)       

愛丸’s チェック
ジュゼッペ・メアッツァでの1legはインテルが1-0で勝利。
CSKAはアキンフェエフの活躍で、なんとか1失点で済んだ。
このホームでの2leg、まずは先制点を奪って、アグリゲイト・スコアで追いつくこと。
これができないことにはベスト4への道は閉ざされてしまう。
ただ、クラシッチ、アルドニンのサスペンションは痛い。
ここの代役を誰がどう務めるか。
インテルは、無理して攻める必要のない試合。
0-0でもいいわけで、まずはそれを念頭に置いて戦うことだろう。
モウリーニョ体制になってかなり守備が安定してきたし、守りきるって試合も簡単にやってのけれるだけのチームにある。
できれば、早い時間にアウエーゴールを奪い、早々に楽な展開に持ち込みたいところ。

CSKAはやっぱりアルドニンの不在が響いた形に。
インテルが試合開始から前がかりできたところを、中盤で防波堤になる選手がおらず、ずるずると下がる展開に。
この試合、本田がいつもよりひとつ下がってのプレーだったが、本田とアルドニンを比較してしまうと・・・。
実際、早い時間に失点してしまったんだが、これは本田の不用意なバックパスのミスから生まれたFK。
守備に重点を置いたプレーだったから、あそこでのバックパスだったんだろうが、もっと自分の持ち味を出してもらいたかった。
このFK、スネイデルが壁の下を狙ったいいシュートだったが、この壁での本田の下を抜けていったもの。
この試合で、本田はちょっと運に見放されたか。
ここからも積極的なプレーは見られなかったし、クラシッチが右にいてのトップ下ってのが一番プレーしやすそう。
ジャゴエフとの共存はこの試合を見る限りでは無理か。
インテルが1点を取り、守備的に振舞うようになって、ここで力の差がまざまざと出てしまった。
誰かの突破が決まれば、なんとかチャンスに持ち込むことはできたが、パスの交換だけでは、ほぼノーチャンス。
インテルの中盤を突破するのも難しい状況で、DFライン、J・セーザルにとったら、かなり楽な展開だったはず。
ロシアの未来を担うと言われてるジャゴエフも、スローモーなルーレットなんかを見せはしたが、まだまだ世界レベルではない。
1点を取られ、ベスト4へ進出するには3点が必要な状況になり、右のSBに攻撃的なオディアを投入したが、ミドルでいいシーンを見せただけで、後半に退場。
この退場で数的不利になり、CSKAはここでこの試合のモチベーションが一気に下がってしまった。
今のCSKAの現状を考えて、ここまでこれただけでも、満足のいく結果だろう。
本田も、インテルとの2戦ではいいところが全くなかったが、世界を体感できたことはプラスに働くはず。
インテルはさすがっていうしかない試合内容だった。
試合前、0-0で行くか、アウエーゴールを狙いにいくか、迷ってるみたいな発言があったモウリーニョだったが、腹の中は決まってたはず。
3トッププラススネイデルできたってことは積極的にアウエーゴールを狙いいって、相手から早い段階で戦意を喪失してしまおうって作戦。
これがずばり的中し、スネイデルのFKで先制して、ここでプランは固まった。
相手にボールをキープさせても、危険水域には進入させず、ボールを回させるサッカーに。
スタンコビッチ、カンビアッソのふたりはCSKAにとったら、かなり嫌な存在になったはず。
このふたりだけで、CSKAの攻撃を食い止めたといっても過言ではない。
パンデフ、エトーのトップの両翼も、守備を怠ることはないし、今、この1点を守りきれって試合をさせると、インテルはかなり力を発揮しそう。
マイコン、サネッティのオーバーラップはほとんど見られず、試合を決めるための選手交代も守備固め。
2トップにして、ケガから復帰してきたキブを投入。
これで中盤にサネッティを上げ、さらに守備が強固に。
攻めて相手をねじ伏せるサッカーも魅力的だが、イタリア的に、1-0を美学とする完璧な守備で相手を押さえ込むサッカーもこれまた魅力的。
インテルのベスト4での相手がどちらになるかわからないが、攻撃対守備の図式になるのは間違いない。
中盤の守備があれだけ安定してれば、インテルのファイナル進出もなくはない。

スコア 0-1

<得点者> 
インテル   スネイデル    
~愛丸's MVP~
スタンコビッチ(攻撃的な選手ってイメージをモウリーニョがきてからだいぶ変えてきた。この試合、上がりを我慢して守備に専念。カンビアッソとのコンビは鉄壁に)