愛丸のサッカー観戦記

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ジェノア-インテル

2011-12-15 15:21:18 | セリエA
観戦日 12/15(木)       

愛丸’s チェック
大雨の影響で順延になった試合。
この試合の収益金は全てジェノアの街で洪水被害の義援金に当てられるらしい。
そうなると、ジェノアはしっかりホームでインテルに勝利して、地元のために、結果を出したいところだろう。
ただ、強豪相手になると、どうしても消極的な戦いに終始してしまうし、2節前のミラン戦の再現ってことも・・・。
インテルは、ようやく波に乗れそうな感じだし、いいウインターブレイクを迎えるためにも、ここは連勝といきたいところ。
2011年の試合もあとわずかだし、ひとつでも順位を上げたいはず。
アウエーでの戦いでやりにくい面もあるかもしれんが、ここは、きっちり勝ち点3といきたい。

ジェノアは、最初っから0-0の勝ち点1でいいという試合運びだった。
前半はひとつも決定機を作れなかったし、先発のゼ・エドゥアルドが目立ったのは、ハーフウェー付近でボールを追いかけることぐらい。
期待のメルケルも全く攻撃でいい面は出せなかったし、ここまでがっちり守りに入らなくていいはず。
点が取れれば楽に戦えるわけで、インテル相手にゼロに抑えるってサッカーの方が難しいはず。
3バックに中盤を6枚にして、がっちりスペースを埋め、ひとにも激しくいくサッカーで前半は持ちこたえたが、これが90分続くことはなかった。
1点を奪われ、攻撃陣に厚みを持たせる布陣に変更してきたが、守備でかなり体力を消耗しており、効果的な攻撃は数えるぐらい。
それでもチャンスは作れた。
ATに怒涛の攻撃を見せたが、長友にブロックだれ、こぼれをM・ヴェローゾがミドルを放つもJ・セーザルのセーブでレテならず。
サイドから何度かチャンスになるシーンはあったが、それでも、レテの匂いはしなかった。
カラッチョロを投入しても、ここを活かす展開には持ち込めず、最後の最後にパワープレーで見せ場と作っただけ。
この試合でも、M・ロッシが獅子奮迅の活躍を見せ、歳を感じさせない運動量でピンチを救ったが、この動きがチーム全体にほしかった。
攻撃になったときにも、一番動いてたのはM・ロッシだったし、この男がいないと、ジェノアからは魂の欠片も感じないサッカーを展開してしまいそう。
守備でも、あれだけがっちがちに守ってたが、活躍するのはフレイだったし、その前のDFライン、中盤の守備としっかり機能してなかったことに。
こんな時代遅れのサッカーをやってるようでは、セリエ自体のレベルが上がることはない。
いい加減、イタリアのベテラン監督たちもやり方を見直さないと、どんどん世界から置いて行かれることになる。
プロビンチャのチームだからって考えは国内だけの話だし、ドイツに追い越された現状を、だれも危機だとは思ってないのかも。
プロビンチャだからこそ、チームの改革ができやすいし、そろそろオーナーも名前だけの監督とおさらばしてもいい時期。
インテルは、ジェノアの時代遅れのサッカーに苦しむ時間が多かったが、それでもチャンスは作れてたし、いつかレテは奪える雰囲気だった。
前節、いい働きをして、ラニエリがこの4-4-2にこだわる要因になったであろうファラオーニが、この試合は効果的な攻めを披露できず。
ただ、右でのこのサイドからの攻撃は、2トップを活かすなら必要だし、もっともっと経験を積ませて上げてもいい。
この試合は、結果、代わったアルバレスのクロスから長友のヘッドでの点が決勝点になったが、ファラオーニがダメってわけではない。
このレテのシーン、よく長友はあの位置まで上がってきたもんだ。
前節のレテで気をよくしてたんだろう。
グランクビストとメストの間に入り込んできて、メストの前で完璧なヘッド。
長友が流れの中でヘディングでレテを奪うなんて。
点を狙う動きがいい結果を生んだ。
ATに一度受けた猛攻でも、M・ロッシのティロを長友はJ・セーザルの前で頭でクリアしてみせたし、守備でのカバーリングもかなり注意深くやってる感じ。
インテルは、ファラオーニのおかげかどうかわからないが、2トップを活かす意味もこめ、これから、この4-4-2が主体になりそう。
スネイデルがいつ戻ってくるかわからないが、もし、このシステムが成熟してくれば、スネイデルは必要ない。
サイドでは若いファラオーニ、F・コウチーニョ、アルバレス、オビ、この試合でインテルでのデビュー戦を迎えたポーリと枚数は足りてる。
若手がこれだけいるし、この状況は若手をうまく起用できるチャンスでもあるから、このままラニエリには継続していってもらいたい。
冬のメルカートでモラッティがどう動くかわからないが、インテルは今変われるときかも。

 
スコア
0-1
<得点者> 
インテル   長友                

~愛丸's MVP~
長友(このレテがこの試合の全て。アルバレスのインスイングのクロスにヘディングってこれから見られるシーンかどうか。いい位置に入ってきてたし、守備もしっかりやりながらレテも狙う。この姿勢を貫いてもらいたい)