愛丸のサッカー観戦記

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ジェノア-ACミラン

2011-12-05 18:22:56 | セリエA
観戦日 12/5(月)       

愛丸’s チェック
インテルとの試合が大雨で延期になり1試合消化が少ないジェノア。
その中、勝ち点15Pで9位という順位はまずまずだろう。
ただ、前節、最下位のチェゼーナの敗れ、ティフォージの怒りがだいぶ溜まってるとの噂が。
それにより、マレザーニ解任まで囁かれてるし、ちょっとチーム状態が不安定。
好調ミランが相手だし、ホームでの試合とは言え、苦しい展開が予想される。
ミランは、CLではバルサの後塵を排することになってるが、突破は決めたし、とりあえず、カンピオナートに集中できる。
ユーベとの差も縮まってきたし、もう射程圏。
まだケガ人が全て戻ってきてないが、それでも、セリエではナンバー1の攻撃を誇ってるし、このまま一気に首位に躍り出ることも。

ジェノアは、前半をかなり押し込まれながら無失点で切り抜け、後半に勝負を賭けるってところまではプラン通りだっただろう。
最終ラインがなんとか踏ん張って、ミランの猛攻に耐えたが、その最終ラインでがんばってたカラーゼがズタランにまんまとやられてしまった。
カラーゼが来てるがわかったズラタンは、エリア内でうまくボールを浮かせてファールを誘う動き。
これに引っかかって、リゴーレを献上。
それだけでなく、2枚目のジャッロも頂戴し、カラーゼは退場。
失点もし、数的不利な状況に追い込まれ、かなり苦しい状況になってしまった。
ただ、これでも、ジェノアはまだ諦めず、残り15分になって、セリエ初出場のゼ・エドゥアルド、メルケルを投入し、なんとか同点に追いつこうと前がかりの策に。
これが間違ってるとは言わないし、やるべきことをしただけだったが、前線からのプレスも活発になった矢先に、失点。
この2点目で試合は決まった。
個人で攻められたら、やっぱり力で劣ってしまうし、あれだけ踏ん張ってきたDF陣は、そうとう疲労もたまってたんだろう。
ボアテンクの突破を止めることができず、2列目から飛び込んできたノチェリーノも捕まえきれず。
もっとうまく対応できてれば、防げた失点だったかもしれんが、仕方ないだろう。
ジェノアの問題は選手の起用。
コンスタンがキエーボ時代の輝きがまるで感じられず、これならメルケルを先発させた方が、おもしろかった。
古巣相手だし、多少はミランのやり方がわかってるはず。
クツカがいてくれれば、もっと中盤は安定したんだろうが、使えない選手をとやかく言っても始まらないが、M・ロッシ、M・ベローゾがあれだけがんばってたのに、コンスタンはあまりにも不甲斐なさすぎ。
ズラタンに食ってかかるシーンがあったが、どうしてああいう事態になってしまうのか。
トップではパラシオがサスペンションで使えなかったのが痛かった。
プラットとのコンビだと、いい形を作れそうだったし、これからゼ・エドゥアルドとのコンビも期待が持てそう。
ただ、このサントスから加入してきたブラジル人、これが初出場だったから張り切るのもわかるが、1点ビハインドの状況で、下がってきてボールをもらって捌く仕事を託されてたわけではない。
レテを期待されての投入なのを忘れてたのか。
ラボーナなんかも見せてたが、そういうプレーは勝ってる状況でやるもの。
マレザーニがこのまま指揮を執るかどうかわからないが、いい選手が揃ってるし、チームとしてまとまればおもしろくなるんだが・・・。
ミランは、完勝と言ってもいい試合。
前半の15分ぐらいに催涙スプレーが撒かれたのか、スタンドもピッチも目を抑える人が多く現れ、試合続行も危ぶまれる難しい状況で、自分たちのサッカーを貫いた。
今のミランは、多少のことでは動じない強さがある。
それも攻撃陣の調子がいいからだろう。
ズラタンは、ここまで最高のパフォーマンスを見せてくれてるし、ホビーニョも状態を上げてきた。
ボアテンクもすっかりこのポジションの第一人者の振る舞いだし、それに加え、この試合では、インサイドハーフのノチェリーノもかなり積極的にティロに絡んだ。
この動きが、この試合でのミランの一番よかった点か。
セードルフとはまた違った動きだし、ガットゥーゾではこのプレーはない。
アクイラーニも自分のプレーに集中できてたし、アンブロジーニは可もなく不可もなく。
とにかく、層が薄いって不安視されてるミランの中盤だが、ベテランと中堅がうまく融合できてる。
ここに活きのいい若手が2枚ぐらいいたら万全なんだが・・・。
守備の不安も感じさせなかったし、このままミランがカンピオナートの主役になってもおかしくない。
パトがケガから復帰してきて、インフルエンザにかかったのは残念だが、万全の状態になれば、ズラタンの負担も軽減できるだろう。
 
スコア
0-2
<得点者> 
ACミラン   イブラヒモビッチ、ノチェリーノ                

~愛丸's MVP~
ノチェリーノ(ここまで前線に積極的の顔を出す姿を初めてみた。中盤の選手がこれだけティロに絡めば、攻撃はより一層厚みを増す。ズラタンが下がってプレーすることに目覚め、ミランは新しい攻撃のパターンを手に入れたか)