愛丸のサッカー観戦記

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インテル-フィオレンティーナ

2011-12-12 22:28:50 | セリエA
観戦日 12/12(月)       

愛丸’s チェック
インテルは、前節、ウディネに敗れ、CLでもCSKAに敗れで、公式戦2連敗中。
まだ、安定した戦いを続けることができないで苦しんでる。
フォルラン、スネイデルが戻ってくれば、形になると思うんだが・・・。
この苦しい状況で、いかに勝ち点を積み上げていくかで、今後が決まってくるし、なんとか我慢して勝利をもぎ取ってもらいたい。
ベストの布陣ではなくとも、十分に戦えるだけの戦力があるわけで、ラニエリの腕の見せ所。
ヴィオラもホームでは結果が伴ってくるが、アウエーとなるとからっきし。
監督が途中で交代するアクシデントに見舞われてはいるが、ジラも戻ってきたし、そう無様な試合をやるチームではない。
ヨベティッチが戻ってくれば、ヴィオラの本来の力が発揮できるか。

インテルは、ようやく、形が見えてきた感じ。
いつまでも、スネイデルがいないとなんて言える状況でもないし、現有戦力でなんとかしないといけなかった。
この試合、ラニエリはオーソドックスな4-4-2の布陣を採用。
F・コウチーニョをトレクァルティスタではなく、左のサイドに置いて、右には若いファラオーニ。
このインテルの今後を背負って立つであろう若手を活かすには、この形がベスト。
F・コウチーニョを軸にするなら、4-2-1-2がベストだろうが、起用な選手だし、中盤の攻撃的なポジションならうまくこなせる。
結果、この布陣がピタリとはまった。
マイコンのオーバーラップって面では、今までの破壊力が鳴りを潜めたが、その分、ファラオーニが仕事をしたし、そう問題はない。
左は、F・コウチーニョが中でのプレーを好んでるから、ここは、長友がサイドでの攻撃で活躍。
今使える戦力を活かすなら、これがベストかもしれん。
それに、パッツィーニ、D・ミリートの2トップも試合を重ねるごとにいいコンビになってきたし、この形を成熟させるのが、今インテルがやるべきことかも。
先制点は、パッツィーニの個人能力の高さから奪ったものだが、2点目は、チームとしてうまくコンビプレーを使って奪ったもの。
左で起点を作り、長友は、ここに加担するのではなく、空いた中のスペースをうまく使うことができた。
しっかりトラップして、ドカンと決めれれば申し分なかったが、点が欲しい状況で形はどうであれ点が取れたことを褒めるべき。
珍しくF・コウチーニョが左サイドで組立に参加し、ここでヴィオラのDF陣を左に引きつけ、長友が中を狙う。
これだけしっかりとした崩しができれば申し分ない。
ラニエリも満足したはず。
インテルは、ルッシオが復帰したことも大きな要因。
高さ、フィジカル勝負でジラに負けることがなかったし、自慢のドリブルもいい攻撃のアクセントになってた。
ルッシオが上がったスペースはカンビアッソがしっかり埋め、チームとしての連動性も感じられた。
この勝利で今度こそは流れに乗れるだろうし、ラニエリも何か掴んだはず。
2トップの組み合わせもまだ変えれるだろうし、中盤の構成もいくつか考えられる。
DF陣は、この4枚がベストだろうし、ケガがなかったら、このまま固定して戦った方が安定感も増すはず。
光が差し込んだインテルは、ここから上位を狙えるチームに変貌するだろう。
ヴィオラは、D・ロッシってのが今のチームには合ってない感じ。
ジラはやっぱり1トップでの起用がベストだし、2トップでは動きがぎこちない。
リャイッチが純粋なプリマプンタではないにしろ、D・ロッシは、その動きを要求してる。
これではふたりとも活きてこないし、ヨベティッチが戻ってきたら、果たしてどんな布陣になるのか。
縦関係の2トップならわかるが、横に並べると、これまた機能不全に陥ってしまう。
左のバルガスにもどんな指示が出てたかわからないが、中へ入ってプレーすることを要求しかたのか、この男も良さを引き出せてない。
D・ロッシ以前では、4-2-3-1ってのがこのチームのシステムだったが、これを自分の形にはめようとし過ぎな感が。
監督のやりたいサッカーをやることが一番なのかもしれんが、今の戦力に見合ったサッカーをしないと結果は伴ってこない。
このままではヴィオラはヴィオラとしての魅力が出せないままシーズンを終えてしまうことに為りかねない。
いち早くヨベティッチ、モントリーボが戻ってきたら、もともっと攻撃的なサッカーが展開できるはず。
この試合では、全くレテの匂いがしなかった。
ジラの調子も上がってこないし、もう一度、監督を考え直す必要があるかも・・・。
 
スコア
2-0
<得点者> 
インテル   パッツィーニ、長友                

~愛丸's MVP~
ルッシオ(インテルの最終ラインには必要不可欠な存在。なかなか調子の波に乗れなかったのは、この男が負傷離脱してたから。ジラを完全に抑えたし、ドリブルでの攻撃参加もいいアクセントになった。戦う気持ちがあるのも今のインテルには必要)