愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

R・マドリー-バレンシア

2010-04-23 10:49:34 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/23(金)       

愛丸’s チェック
前節のクラシコで、なんとサンチャゴ・ベルナベウで、バルサに屈してしまったマドリー。
果たしてその後遺症はいかがなものか。
続けてのバレンシア戦で、かなり厳しい日程に。
ただ、前日の行われたデルビー・カタルーニャでバルサは痛恨のエンパテ・ア・セロ。
この結果を受けて、マドリーは俄然やる気が沸いてきただろう。
2位、3位の対戦とは言え、バレンシアはかなり離された3位だし、力の差は歴然か。
バレンシアは、なんとか、ここで勝ち点を奪いたいはず。
4位のマジョルカとの差も縮まってきてるし、まだ残り試合でどう転ぶかわからない。
今シーズンは是が非でも3位を確保し、CLにストレートインしたいはず。
ケガ人に悩まされてはいるが、攻撃陣の層に問題はないし、なんとかマドリーを苦しめることができれば・・・。

マドリーが力でバレンシアをねじ伏せた。
バルサが、あんな結果に終わってなかったら、どうなったかわからないが、あのエンパテで、マドリーは息を吹き返した。
サッカーとはわからないもので、前節、もう終わったかと思ったが、まだまだそうは行かない。
バルサはCLもあるし、マドリーにも大いにチャンスはある。
このバレンシア戦のような戦い方で、全ての試合に勝利すれば、バルサにもプレッシャーは与えられるだろうし、最後までリーガの覇権はわからない。
この試合、中盤をボックスにし、ラフィとグティが攻撃的に、ガゴ、X・アロンソがドブレ・ピボーテとしてプレー。
これで、中盤のクオリティがかなり高くなった。
ただ、グティにいつもの切れが感じられず、ここってところでのプレーが甘かったような・・・。
それでも、この男がいるいないでは、相手へのプレッシャーが全然違ってくるから、この男は、今後も貴重な戦力に。
よかったのが、ドブレ・ピボーテ。
X・アロンソだけでなく、ガゴにも展開力はあるし、どちらかに守備的な選手を使うよりかは、この方がいいかも。
ガゴ、X・アロンソにも高い守備能力はあるし、ここにきて、やっと中盤の形ってのが出来上がったか。
前線はもう不動になったイグアインとC・ロナウドの2トップ。
実際、このふたりが得点もしてるし、マドリーのこの破壊力は、この2トップで持ってるようなもん。
ただ、先制点を挙げたイグアインは、この時点ではよかったんだが、この後の追加点を取れる場面で、決めきれず、どこかまだ信用が置けない感じ。
C・ロナウドがいい突破を見せて、ここへパスを出しても、中盤からいいスルーが出ても、うまく相手の裏をついて抜け出しても、決め切れなかった。
早い段階で、2点目を取ってれば、もっと楽になれたはず。
貴重な2点目をゲットしたのは、C・ロナウドで、左からマルセロが突破し、マイナスの戻しをきっちり決めてみせた。
大事な場面で仕事をしてくれるのは、この男か。
危なげなくバレンシアを退け、これでまたバルサにプレッシャーを与えることができた。
それを受けてか、バルサはCLでインテルに完敗し、なおかつ、このときの10時間のバス移動で、心身ともに披露してる。
次節にもまた首位交代ってのが見られるかも。
バレンシアは、ちょっと今の2強とは差がありすぎる。
あの攻撃ユニットを持ってしても、押し込まれる展開になると、どうにもカンターにも繋げられない状況で、これでは点は期待できない。
なんとか守備陣ががんばって1失点で凌いでたいたんだが、この間にエンパテに追いつけなかった。
チャンスが全くなかったわけではなかったが、ここってとこではビジャにボールが渡らず、いくのはマタのとこばかり。
古巣への恩返しだったのか、これをマタがどれも決められない。
今シーズンのマタは明らかにコンディションが悪い。
これはP・エルナンデスにもいえることで、両サイドがこんな感じだと、ビジャにもいいボールが入らない。
バレンシアはなんと言ってもビジャが点を取ってなんぼだし、これがなかったら、こんな結果になってしまう。
D・シルバへの依存を大きくなるし、相手がここをつぶさないわけもないし、うまく攻撃できてない。
この大事なマドリー戦で、またしても、左のラテラルでJ・アルバを起用したエメリだが、いつまでテストし続けるのか。
攻撃的なラテラルとしては魅力だが、守備はまだまだ。
このままラテラルの選手になってしまうのか。
守備能力が向上すると、なかなかのラテラルになるとは思うが、まだその域には達してない。

スコア 2-0

<得点者> 
R・マドリー   イグアイン、C・ロナウド    
~愛丸's MVP~
C・ロナウド(額面通りの活躍ができてる。突破もしかり、ゴールもしかり。大事な場面で輝くのはイグアインではなく、やっぱりこの男)