愛丸のサッカー観戦記

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レッチェ-ユベントス

2012-01-12 12:01:21 | セリエA
観戦日 1/12(木)       

愛丸’s チェック
未だホームで勝利のない最下位レッチェ。
ドローも1つしかなく、さすがにここで勝ち点を稼げないと、この順位も納得できる。
ミランとの一戦を見たが、前半で3点のリードを奪いながら逆転負けを喫したりと、守備が不安定。
コズミが就任し、まずは、ここを強化するだろうが、この戦力でどこまで戦うことができるか。
コズミがユーベに相性がいいってことだけが救いか。
ユーベは、無敗を続けてはいるが、順位ではミランに抜かれての2位。
どうもアウエーでのドローが多過ぎる。
負けないってことは素晴らしいことなんだが、勝ちきれないってことは問題。
攻撃的なサッカーを指標してるコンテだし、もっともっと点を取りにいくサッカーを展開してもいいはず。

レッチェは、この試合、守備で崩れることはなかったんだが、今度は攻撃が最後まで不発。
チャンスらしいチャンスも作れなかった。
個人で持ち込んでのティロってシーンはあったが、サイドを攻略したり、いいスルーパスが出たりとチームとしての崩しは皆無。
ユーベがそれをやらせなかったのかもしれんが、ミラン戦を見てると、もっとアグレッシブに攻撃できてたような・・・。
ジャコマッツィが、中盤でタクトを振るう場面がそもそも少なかったし、レッチェはここからの展開が全て。
チームの核となるべき存在の選手が仕事ができないと、攻撃は機能しない。
前半のうちに投入されたオリベイラも古巣相手に何かやってやろうという意気込みはあっただろうが、どうもポジションが下すぎる。
2トップの近くでプレーできれば、厚みも出てくるし、中に集中させてサイドを使うことも可能。
どうにもレッチェはポジションに固定されすぎ。
後半、選手交代の都合でクアドラードが左でプレーしてたが、これを前半のうちにもうまくポジションチェンジができるようだったら、ユーベも守りにくくなったはず。
こういう工夫をコズミが求めてない感じだし、とにかく、システムを崩さず現実的に守備をすることを念頭に置いて戦ってる感じ。
ここまで点は取れても、それを守りきれないってパターンが多かったから、新しく就任したコズミにしてみたら、守備を安定させることをまず先にやるのはわかるが、この試合のユーベだったら、もっと積極的に攻撃を仕掛けてもよかった。
ここまで勝ち点は奪えなかったが、点は取れてたわけで、そのいい部分だけをここで披露できてたら、また違った展開になったかも。
相手がユーベだし、そう思い切ったプレーができないのもわかるが、相手が強豪なだけに失うものはないはず。
その気持ちをティフォージにも見せてもらいたかった。
今節の結果がどうなってるかわからないが、19位チェゼーナ、18位ノバーラとは勝ち点の差は3Pしかないし、ひとつの勝利で上には行ける。
早く降格圏から脱したいだろうが、まだまだそれは難しそう。
ユーベは、ケガのボリエッロをこの冬に獲得したことで、ユベンティーノがこれに猛反発。
それを揶揄するかのような横断幕を掲げ、このおかげでこの試合のスタートが遅くなってしまった。
あれだけのFW陣を擁し、なおかつバンディエーラであるアレを起用せず、今シーズンでの契約解除も通告。
そんな中でのプリマプンタの獲得は納得できないんだろう。
だからと言って、試合に影響を及ぼすようなことをティフォージがしてはいけない。
こういうことで、ユーベ自体が混乱してしまったら、スクデットってこともミランに及ばないことになってしまいそう。
その影響だったかどうかはわからないが、この試合、最下位のチーム相手にいいところをほとんど見せれなかった。
よかったのは勝ち点3が取れたってことぐらい。
ピルロにもミスは目立ったし、ペペは消えた時間が多過ぎ。
ヴチニッチもいつもパフォーマンスからほど遠かったし、マルキージオもあのダイナミズムさがなかった。
これでは破壊力のある攻撃は展開できない。
リヒトシュタイナーのあの攻撃力も成りを潜め、挙句の果て、コンテは最後のデ・チェーリエを投入し、5バックでこの試合を終えようとした。
結果を重視するイタリアだし、これはこれでいいんだろうが、コンテは4-2-4という攻撃的な布陣でセリエに風穴を開けるような監督ではなかったのか。
現実主義的なサッカーだし、1点を奪った段階で、攻撃よりも守備に重点を置いて戦ってた。
ウインターブレイク明けの初戦で、気持ち的な問題もあったかもしれんが、ユーベがミランの上を行ってスクデットを獲得するには、今までのイタリア的なサッカーから脱却しないと。
シーズンの始めはそれができてたし、また新たにそれを思い出してもらいたい。

 
スコア
0-1
<得点者> 
ユベントス   マトリ                

~愛丸's MVP~
マトリ(クアリアレッラの不慮の故障で急な出番になったが、それでも、ここってシーンを逃さず点が取れたのはさすが。この男がしっかりエースとしてやれるのに、どうして先発じゃなかったのか、ボリエッロを獲得するのかユーベの内部が謎)