愛丸のサッカー観戦記

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ローマ-ユベントス

2011-12-14 10:33:09 | セリエA
観戦日 12/14(水)       

愛丸’s チェック
前節、ヴィオラとのアウエー戦で3人の退場者を出して、3-0と大敗を喫したローマ。
まだ、エンリケのやりたいサッカーは実を結んでない。
ただ、これは長期に渡ってチームを変えるってことだし、今、結果がでなくてもそう慌てることはないだろう。
トッティも戻ってきたし、このユーベとの大一番で何かきっかけを掴めれば。
ユーベは、未だ無敗を継続中。
ドローの数が多いのは気になるが、それでも、負けないことが重要。
2位グループとは勝ち点2しか離れてないが、それでも、今シーズンのユーベの安定感は際立ってる。
このままシーズンを終えるとは考えづらいし、チームが下降線を辿ったとき、コンテはどのような対応をするか。

ローマは、デ・ロッシをCBとして起用しないといけないぐらいの緊急事態。
サスペンションにケガ人にかなりのスクランブルだったが、それでも負けることはなかった。
ラッキーな形で先制し、このリードを守ることはできなかったが、1失点しか喫してないし、なんとか、この状況を考えたら、及第点の出来だろう。
急造のCB、デ・ロッシは起用な面を見せてくれたし、このポジションでもそれなりにやれることを証明。
本来のホジションで起用できてれば、もっと攻撃が活性化したかもしれんが、この状況なら仕方ないだろう。
デ・ロッシがCBだったため、アンカーにはビビアーニが入ったが、このローマユース出身の若者にはちょっと荷が重すぎた。
いい展開が見せれなかったし、今のローマは、このポジションの出来にかかってる。
それが、パスミスも多かったし、効果的な展開もなし。
デ・ロッシがここにいたらと何度も思ってしまった。
後半は、グレコがここに下がってきたが、まだグレコの方がパス能力は高い。
ただ、この男もインサイドハーフから前で活きてくるし、このパターンになった場合のアンカーの選択が今後のローマの課題か。
攻撃面では、ラメラの個人技が目立った。
荒削りな部分もあり、不用意なパスミスもあったが、個の力はかなり高いものがある。
テクニックに問題はないし、これからもっとチームでの経験を積んでくれば、トッティ、オスバルドといい関係を築くことができそう。
アルゼンチン人らしいプレーもい多かったし、これからに期待。
ローマは、全体的に雑なパス回しが目立ち、エンリケが目指してるサッカーには遠く及ばないものだったかもしれんが、徐々に、やるべきプレーってのは確立されてきたか。
トッティにいい形でボールが入れば決定機に繋がるし、うまく周りが連動して、トッティがフリーでボールを持てる形を多く作れれば、もっと点は期待できる。
やるべきことが明確だし、あとはそれに近づくだけ。
守備でmのまだステケレンブルクに頼る部分は多いが、固定したDFラインが築ければ、もっと安定感も増すだろう。
これからケガ人も戻ってくるだろうし、追い込み型のローマが、どこまでカンピオナートを盛り上げてくれるか。
ただ、あのリゴーレをトッティが決めてればユーベに初黒星をつけれたのに・・・。
ユーベは、堅い守備で、ローマに決定機を与えなかった。
あの失点もビダルがしっかりクリアしてればよかったわけで、あの位置での空振りってのは信じられないプレー。
いくらのブフォンもどうにもできなかった。
その分、トッティのリゴーレを見事ストップし、さすがブフォンというプレーを披露してくれた。
イタリアを代表する選手同士のリゴーレ、久しぶりに痺れるリゴーレだった。
この失点を防ぎ、あとは、カウンターから何度もチャンスを作ったが、これを決めきれず。
エスティガリビア、ジャッケリーニと左サイドでフリーでボールをもらうシーンが多かったが、どうしても、ティロではなく、中へのパスを選択してしまう。
遠慮がちなプレーになっており、もっと自分がって気持ちでプレーしてもいい。
ユーベは、ローマと比べて、最後まで戦うフィジカルを全員が持ち合わせており、スタミナ面で大きく上をいった。
だからこそ、長いATにもっと攻め込んでもよかったんだろうが、ここがイタリア的というか、やっぱり守りに多少の意識が。
ローマが変わろうとしてる今、ユーベも今までと違ったサッカーをやれるはず。
あのメンバーで、コンテも4-2-4という超攻撃的なサッカーを指標してるんなら、こういうところで畳み掛けるサッカーを展開してくれてもいい。
この2チームがカンピオナートの流れを変えてくれれば、イタリアがヨーロッパで4位というランクからまた3位に浮上できるはず。
 
スコア
1-1
<得点者> 
ローマ    デ・ロッシ
ユベントス  キエッリーニ                

~愛丸's MVP~
ステケレンブルク(かなりのピンチが訪れたが、いい飛び出しでこれをことごとくセーブ。守護神の安定感で、なんとか1-1のドローで終えることができた。CB陣が固定されない中、なんとか戦えてるのは、この男がいてくれるから)