愛丸のサッカー観戦記

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レッチェ-カターニャ

2009-05-01 21:36:43 | セリエA
観戦日 5/1(金)       
 
愛丸’s チェック        
降格圏の19位に沈むレッチェ。
ビッグクラブ相手にいい試合をできてる時期もあった。
あの面影はどこへ。
まだ降格が確定してるわけでもないし、17位のトリノとは3P差。
ひとつの勝利で順位は入れ替わる。
そうなると、同じプロビンチャのチームに、ホームで負けるわけにはいかない。
チーム一丸となって戦うしかない。
一方カターニャはもう残留は確定。
ここからは来シーズンへ向けての戦いになっていくだろう。
手を抜くようなことはないだろうが、どこまでモチベーションを高められてるか。
個人でのサッカーになるだろうし、いい方にでたら、手負いのレッチェに一泡吹かすことができるかも。
森本がどこまで成長したか、興味深く見ていきたい。

レッチェが魂の勝利。
この時期、残留を賭けて戦うチームは今まで見せなかったような戦いっぷりを見せてくれる。
とくに前半は完全にレッチェペース。
ここまでの戦い方をしてくれると、ティフォージも満足だろう。
多くのチャンスを作って、2点をゲット。
ティリボッキが決定的なシーンを全て決めてれば、まだ点は入ったはず。
このフィジカル重視のプリマプンタと、よく動き回るパパドプーロスとの相性はばつぐんだった。
2点目なんかは、このふたりのウノ・ドゥエで決めたもの。
バルサが見せるような華麗なウノ・ドゥエではなかったが、ごり押しのウノ・ドゥエでも突破できればそれでいい。
気持ちのこもった突破だった。
ここまで気持ちを全面に押し出していつも戦ってたら、こういう順位にはいなかったはず。
この前の選手たちだけでなく、中盤もしっかり守備ができてたし、守備陣もベヌッシを中心にしっかり守れた。
攻撃で異彩を放ってたジャコマッツィも守備に奔走してたし、こういうチーム一丸での戦いが結果を生む。
後半は、かなりカターニャに押し込まれ、際どいシーンもいくつか見られたが、後半早々の失点のみでしっかり耐えた。
CKから決定的なシーンを作りだされたが、これはベヌッシがスーパーセーブで切り抜けた。
FWがしっかり仕事をして点を取れば、そのリードを守備陣が一致団結して守りきる。
この戦いを忘れないでもらいたい。
ボローニャ、トリノの結果がわからないが、とりあえず、今は勝ち続けるしかない。
上のふたつも勝ち続けると、この順位は変わらないが、そういうことはないはず。
レッチェにはセリエAに残るだけの力がある。
カターニャは明らかにいつもとは違った形で試合にはいってきた。
GKはなんとスロバキアの若手コシツキだったし・・・。
ミスってシーンはなかったが、2失点したわけで、ほろ苦いデビュー戦になったはず。
プリマプンタに森本で、セコンダプンタにマルティネス。
森本はまあいいとしても、マルティネスがこのポジションってのには驚いた。
中盤のサイドで輝いてたように思うが・・・。
ただ、この男のテクニックからすると、このポジションでも十分やっていける。
でも、相手によるかも。
ビッグクラブのDF相手に中央でどこまで通用するか。
もっと大事な試合だったら、ここはマスカーラだろう。
森本は、このマルティネスがボールを引き出すような動きがない分、しっかりポストになって楔を受けたり、DFの裏をつく動きでスペースを作ったりと、チームのための動きがよくできてた。
フィジカルも強くなってるし、早く代表で見てみたい。
あの小さい選手揃いのFWには、こういうトップがいてこそ輝いてきそうな気がするが・・・。
自分で行こうってシーンも見られたし、岡田監督も早く招集すべき。
後半、頭からふたりを代えて流れをつかみ返したが、その代えた選手が見事な活躍ぶり。
スピネージについては今さらどうのこうのってこともないが、中盤のサイドに入ったシャッカってのが切れてた。
この男の積極的なミドルから1点返したし、仕掛けのタイミングもよかった。
物怖じせず戦えてた精神面も大したもんだし、来シーズン、ちょっと楽しみな選手になるかも。
若い力がどんどん伸びてきてるし、この陣容で来シーズンも行ければ、次も残留は確定だろう。

スコア 2-1

<得点者> 
レッチェ   ムナーリ、ティリボッキ
カターニャ  マルティネス
~愛丸's MVP~
ティリボッキ(重戦車てタイプのプリマプンタだが、守備もそつなくこなしてた。突進しての突破からのレテは圧巻だった)