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祭りの秋

2014-10-11 06:28:17 | diary
えー、お題の「祭りの秋」です。

私が転校してから、けいちゃんと友達になりました。

それから暫くして、もう1人友達が出来ました。

私が小学4年の終わり頃、家から歩いて10分ぐらいの所にある、
さとしくんという男の子と知り合いになりました。

さとしくんは今で言う所の自閉症の子で、始めはちょっと変わった子かなぁ、
というくらいの子でした。
基本的には無口で、自分の好きな事には一生懸命になるのですが、
興味の無い事は一切目もくれない子でした。

きっかけは小学校の近所にある駄菓子屋で、そこで飼われている犬をかまっている、
さとしくんをはじめて見た頃から、何となく話す様になり、
私も犬が好きだったので、その犬がきっかけで仲良くなりました。

家が近かった、といっても歩いて10分の所ですから、当時としてはちょっとした散歩ぐらいの感覚で、
さとしくんの家に遊びに行ったり、家へさとしくんが遊びに来たりする仲になりました。

そこで、さとしくんのお兄さんとも知り合いになり、そのお兄さんが漫画を描くのが上手で、
その漫画を楽しみにしていたのです。

そして、半年が過ぎた頃、秋祭りの準備の為に私はさとしくんのお父さんに、
太鼓の叩き方を教わる事になったのが、きっかけで、家族ぐるみの付き合いになったのでした。

私は当時、本当に小柄で、ひ弱な子供でした。
その私がハマったのが祭りの太鼓のたたき役になったことでした。

実は祭りの時に太鼓台が出るのですが、そこには子供が2人載って叩く事になっていました。
体が小柄だった私はさとしくんとペアで太鼓台に載る事になったのです。

それからというもの、太鼓の練習に足しげくさとしくんの家に通って、
さとしくんのお父さんやお兄さんから太鼓の叩き方を習って、
家でも練習していたのです。

その地域では、小学4年になると、祭りの太鼓台を引くのに、子供がかり出されるのでした。
そこで、太鼓台を引く役と太鼓を叩く役に分けられて、私は太鼓を叩く役になったのです。

私は手にマメを作ってそれをつぶしても、太鼓の練習をやめませんでした。
それくらいハマっていたのです。

おかげでかなり上達しました。
こんなに一つの事に夢中になったのははじめてでした。

祭りの楽しみは実はもう一つあります。
それは祭りのお花というおひねりを地域の人からもらって、祭りが終わるとそれを
子供たちで分け合って、お小遣いになるという夢の様な時間が待っていたのでした。

私は、太鼓を叩いたので、普通の子よりも、多くそのお花を頂く事が出来たのでした。

好きなことをやってお金をもらえるなんて、なんて素晴らしいんだろうと、非常に感激したのを覚えています。

それ以来、毎年秋祭りになると私は太鼓の叩き手になったのでした。

続きます。

ではでは。