子供たちが休みに入り世間はすっかり夏休みモードなのだ
我が家の近隣でも夏祭りなどが開催されているのだ
各所で花火大会なども催されるようだ
アコギの様子を見ながらさらに品質を高めているのだ
ギターの調整は奥深い
特にアコギの場合は木部の構成比が高いので変化が予測できないのだ
さらに調整≒削るという作業になるので慎重に行う必要があるのだ
ドライバーやレンチ一本で簡単に何度でも調整が可能なエレキとは異なるのだ
個人的には難易度は倍以上だと考えているのだ
それ故に高価なギターの購入には足踏みしてしまうのだ
経年変化でトップ板が浮きあがってしまう事も多々あるという
いわゆる安ギターでは起こらない
材が厚く頑丈なのだ
初心者の使用を前提に設計されているのだ
音よりも耐久性を優先させる
マーチンなどの高級機においては鳴りを重視する為に各部の材を極限まで薄く作るのだ
薄い板の単板を使用する事で本来の木部の性能や特徴を引き出すという設計なのだ
今回は各部のチェックと同時にサドルを微調整した
オクターブの追い込みが足りないのだ
このような作業は弦交換のタイミングで行うのが良い
今回は荒業として弦はそのままに作業を進めたのだ
まぁ、ミニギターには勿体ない
エレキでも良く使うのだ
弦交換には早いかな?
という段階のメンテにはこの方法を使う
ヘッドに近い部分をテープで固定するだけのだ
これによって弦の暴れを防げるのだ
通常、サドルの加工はオリジナルの残す事が多い
プロでも失敗する事がある作業なのだ
”削り過ぎ・・”
は致命傷なのだ
後戻りできない
過去に何回か失敗しているのだ
実はこの事実を知らないままにフルサイズアコギのサドルを削ってしまったのだ
それ故にデフォルトのサドルは無いのだ
まぁ、デフォルトよりも音程が良い、鳴りの良いサドルが完成したので善しとした
今回は安ギター故にオリジナルに手を加えるのだ
失敗した場合に限り、新品のサドルを購入する覚悟で挑んだのだ
まぁ、失敗はしないが・・・
緑色のブロックもヤスリの一種なのだ
何かと重宝するのだ
『削り三兄弟』なのだ
過去にレスポールのボディを削った時にはさに大型のヤスリを使用した
現在は何処かに消えてしまった
マシンヘッドはヴィンテージさながらのオープンタイプなのだ
マーチンやギブソンなどのオールドがこのタイプなのだ
ちなみにアコギのヴィンテージパーツの精度は低い
頻繁にチューニングを調整する必要があるほどなのだ
それも含めて愛おしく可愛いと言う事なのだ
ヴィンテージのマシンヘッドをグローバーのような密閉タイプに
交換するのはご法度という事になる
不安定なチューニングや曖昧な音程が嫌だという人は
現代的なスペックのギターを手に入れれば良い
安ギターで形だけこのような真似事をするギターが多々ある
場合によるとかなり酷い状態に陥る事がある
格好が良いが・・
ギターとしては微妙・・・
というギターなのだ
結局、使い難く使用頻度が低いギターになってしまう
持ち腐れ・・なのだ
高級ギターでも安ギターでも使って何ぼ・・なのだ
恐れ多く使えないというのであれば高級ギターを買う意味がない
フレットの摩耗などが気になって仕方がないという人も微妙なのだ
フレットの摩耗が気になると言いながら状態を悪い中古ギターなどを買ってしまう現実がある
要するに購入価格なのだ
ギター購入のポイントが購入金額だという人はギター弾きとしては未成熟だといえる
良いギターならば思い切って大枚を叩ける・・という勢いが必要なのだ
ナットの調整と同時にネックの状態も再調整したのだ
エレキでも僅かに順反りが良い
アコギの場合にはネックの反りや弦高が即、出音に表れる
調整がツボにハマった時の感動がエレキの倍以上なのだ
まぁ、エレキでも自分の好みに調整が出来た時にはいまだに感動する
実は弦高なども流動的なのだ
その時に凝っている奏法によっても微妙に異なる
以前に速弾きに凝っていた頃はかなりベタベタに下げていた
最近は標準程度まで上げているのだ
ちなみにストラトマスターであるChar氏などはかなり高い弦高を好むようだ
レイヴォーンの弦高が高かった事も有名なのだ
巧みな演奏の為に弦高を下げるという発想は素人発想なのだ
弦高を下げれば、物理的に弦とフレット距離が近くなる
それ故に素早いフレーズの対応し易くなる
一方、弦高を下げたギターのテンションは低くなる
テンションが低い、張りが弱いギターの鳴りは弱くなる
ピンピンに張った弦は良く鳴る
しかしながら弾き難い・・・
この辺りのさじ加減がギターの最も難しい部分なのだ
上手い人と下手な人の差はここにある
今回の音源もマイク録りなのだ
イメージ画なのだ
距離が近ければ低音が増える
ブリッジに近ければ高音成分が増える
ネックの中央に近い部分を狙えばより丸い音になる
基本的には自分は耳で聴いている音に近づけるのが正しい
サウンドホールから出る音と実際の録り音が近いと感じるならばマイキングの達人なのだ
この部分もエレキは簡単なのだ
スタジオなどで実機の真空管アンプを上手く録るにはテクが必要だが・・
マルチエフェクターなどに直結する場合、特に苦労はない
問題があるとすれば、実機を知らない初心者が音作りする場合なのだ
『基本になる音』が分からないから迷うのだ
初心者が質問して脱初心者が答えるというシステムが構築されている
本当に上手い人はネットに首を突っ込んだりしない
理由は不明だが・・・
そういう流れがあるのだ
上手い人には自慢という概念がないようだ
本当に自分の音に酔い、ギターを心から楽しんでいるのだ
ギターを良く分からない輩に限り、
チョーキングが・・
ビブラートが・・・
などと分かった事を言ってみるのだ
奏法を言葉で説明する事で『先生』になった気分浸りたいのだ
音楽を言葉で説明する事は難しい
難しいというよりは意味がない
100の言葉よりも『一つの音』の方が説得力がある
今回はサドルを再調整した事による音程の良さを感じていただきたい
ハイポジとローポジのバランスに注目していていただきたい
ローポジだけで弾き語り系のかき鳴らしをするならばデフォルトで良いのだ
エレキも同様なのだ
ローポジを中心にコードプレイをするというスタイルならばシビアになる必要もない
3連サドルのテレでも十分に楽しめる
ある意味、テレキャスはアコギに近いエレキと言える
良い意味の雑な感じが男らしい
微妙な音程の狂いを指先で調整する辺りが醍醐味なのだ
ストラトもレスポールも満足に鳴らせない、調整も自分で出来ないという人が手を出すギターではない
プロでも燻銀のベテランが使うというパターンが多い
「ピッチが狂っているんじゃね?」
「も一回弾いてみて~ ダメじゃね?」
と周囲が言えないオーラを発している人だけが弾く事を許されるギターなのだ
ちなみにスタジオ系のギタリストがテレをメイン機にする事はない
ストラトを使うというのが御約束なのだ
ピッチの問題なのだ
アコギも曖昧な部類の楽器なのだ
そもそも、アコギでハイポジを使うという発想に無理がある
それでも調整次第で何とかなる
調整と演奏力によってハイポジの演奏を聴くに堪えるものに昇華させるのだ
伝わっているだろうか?
今回は曲ではない
サンプル音源なのだ
ハイポジの和音のバランスやサスティンなどを感じていただきたい
安ギターを馬鹿にする人がいる
結局は自分のメンテ力の無さを露呈している事に他ならない
匠はどんなギター(限界はあるが・・)でも調整できる
ちなみにこのギターのナットとサドルは『牛骨』を使用しているのだ
さらに加工が簡単で安価なプラスチックのパーツも多々あるが・・・
あえて牛骨を使う心意気に脱帽なのだ
次の弦交換でさらに音が良くなる予定なのだ
『ヤイリミニアコギサドル調整』