たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

孫の修学旅行

2012年10月21日 | 日記

平湯温泉の秋

高2の真ん中の孫娘が修学旅行に行ってきました。火曜日から金曜日までの3泊4日の旅です。行く先は長崎と聞いていました。
月曜日に同窓会から帰って下の中1の孫娘にお土産を渡し、「お姉さんは確か修学旅行と言ってたけど、いつから」と聞くと、「明日から」というので、「お小遣いをやるから君から渡して」というと、「待っていたと思うよ」とヒットしました。
「2万円もやるかな?」、「多すぎ!」、「じゃあ1万円でもいいか」、「そんなに!すごい」と末孫の意見で1万円を、銀行封筒に入れ渡しました。

夜遅く塾へでも寄って帰るのか風呂に入っているとお礼にきました。「お土産は何がいい、カステラでいい?」と聞くので、「何も要らん、楽しんで来て」と風呂の中から答えました。

実家へ寄った際は同じ日程で甥の息子・高2が沖縄へ修学旅行だと、天気予報をテレビで見ては、家中の者がため息をついていました。沖縄は台風の予報になっていたからです。

やはり低気圧が来て久しぶりに火曜、水曜と雨になりました。二人とも不運だがどんな天気でも一生の思い出になる旅になるだろうと思いました。

金曜日の夕方帰って来てお土産は福岡太宰府天満宮の健康・長寿のお守りで、これは「梅守」とあり、長崎カステラを2切れ皿に載せて末孫と二人が持ってきてくれました。カステラはさすが口当たりのいい甘さでした。学業成就の梅守も買ったそうです。

お勝手をやっていた爺は後ろ向きに、二人の孫に「大宰府天満宮のご祭神は?」と質問すると「菅原道真、受験の神様」とここまでは正解でした。
「学問の神様と言ってほしいね、どういう人か知っている?」、「知らない」、「大昔、京都の朝廷で偉い人だったが、何かの事情で左遷され九州大宰府へ流刑になった人」、「有名な和歌を知っていますか」、「こち吹かば 匂いよこせよ梅の花、・・・なしとて 春な忘れそ」、こちは東風のことと歌の意味を解説しましたが、途中の語句が出てきません。

一日中電源が入りっぱなしの「パソコンで検索しWikiで調べてみて、有名な和歌が出てるやろ」、「あった、あった、なるほど!」
[東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ] 

孫は「 しゅでなく、あるじかぁ」、爺は「をこせよ、だったかぁ」という始末で、道理で梅、梅、梅のお宮さんだったとの感想でした。
高校は岐阜市内でも3、4番手の歴史ある県立高校ですが、今は修学旅行の予習はしないのでしょう。

哲学者梅原猛先生のご著書によると、菅原道真や聖徳太子を神と祀ったのは、怨霊封じのためとの論述だった。当時の人々は怨霊というものを恐れた。「隠された十字架」によれば法隆寺の金堂の正門の真ん中に柱があるのは、恨みを抱いて死んだ人の怨霊が迷い出ないためとありました。

この原稿を昨日土曜日の夕方打っていると宅配の配達があり、海外旅行並みの重い旅行バッグが配達されました。そういう時代なのですね。