大腸内視鏡検査で大変なことは腸を空にしなければいけないことです。私は直腸切除の後遺症で不規則で、便秘もありますので排便記録を毎日つけています。
検査3日前の晩は40数時間の便秘でしたので、緩下剤プリゼニドを1錠服用して寝みました。この薬はよく効くいい薬です。これで幸い翌日の検査前日の早朝に便意が来たのを初回に、夕刻まで8回の頻回を重ね、概ね腸を空にして検査に備えました。
検査前日は昼から指定された低残渣食を食すことになっています。消化の悪い種の多いもの、ネギ、海草、キノコ類は食べないように気をつけます。検査前の前処置は
(家で検査前の処置をして病院へ行くケース)
・大腸を手術した総合病院の例: 検査前夜、緩下剤プルゼニド3錠+ラキソベロン1本を服用し、当日検査の予定時間4時間前から下剤のニフレックバッグ2リットルを、10分置きに2時間かけて服用します。これで検査当日の午前中にだいたい腸が空になります。
(検査当日、医院や病院で処置をするケース)
・昨日受けた医院の場合は、前処理が不要な『日帰り検査法』が採用され、近年新築された建物の作りから、そのようにできています。
先ず、予約時間の9時に医院へ行くとすぐ専用患者休憩室に案内されます。この部屋は自動専用リクライニングベッドが2台あって、目の前にテレビや鍵付の貴重品等の物入れ棚と洗面台がある小綺麗な部屋です。
・ここで、ナースさんが検査の説明と下剤を服用し腸を空にする手順を説明され、排便の段階別態様を写真で示され、前の日の排便状況を問診されます。総合病院のように家で前処理すると、道中でお漏らしすることがあったり、気分が悪くなったりする危険があるので、全て医院へ来てから処置するとのことです。
・先ず、泡消しの薬をコップに1杯と下剤2リットルのニフレックバッグを10分置きに、コップに小分けして、約10回に分け服用します。これにいつも約1時間半かかります。目の前に目覚まし時計が置いてあります。これでもまだ便意は来ません。私は前回受けた2回の検査排便記録のメモを持って行きました。下剤服用後40分くらいで大体便意が来ます。そこで隣の綺麗な大きい専用トイレで排泄します。
・1回目は必ずボタンを押しナースさんに知らせて、4回か5回目くらいで便が透明の液体になったところで知らせ、便器を覗いて確認されます。今回は透明化する前に、水分が無くなりナースさんは少し動くよう促され外へ出て周りを散歩しました。
・時間は12時を過ぎ検査は昼過ぎを告げられましたが、12時半になり検査を告げられ、検査衣に着替えて検査室の検査台に上がりました。
・Drは、練達されたスキルを持っておられるので何の苦痛もなく、横行結腸入り口で少し体位を換え手際よくファイバースコープを盲腸まで挿入されました。検査はスコープを抜きながら検査し写真に撮られます。
・今回も少しところどころ宿便が残り、水で散らし吸い取り、ナースさんが始末し検査され迷惑をかけました。画像診断の途中で
・5センチくらいに拡大し注意して診るので、見落としは無いでしょう。
・憩室というクレーターがありますが心配ない。
・昨年同様5mmほどのポリープもあるが、残して置きます。年齢的に寿命との兼ね合いも。ポリープの悪性化は心配は要らない。
・ 吻合部に少し赤発があるが心配ない。
終わって診察室で数葉の写真を見せて異常なしと診断されました。カルテを写真付で総合病院宛て書類にして持たせて頂き大変お世話をかけました。