河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
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実行へのヒント-74

2006年08月25日 | Weblog
雑談・スローライフ考-(1)

残暑お見舞い申し上げます。

東京の暑さは朝方はまだしのげるものの、昼、夕、夜と暑く湿度も高くクーラーのリモコンが手放せません。

さて、世間は夏休みということで既に流行語になっている「スローライフ」を肴にして雑談。
まず「スローライフ」と聞いていくつかの事が関連性なく勝手に頭をよぎります。
ざっとこんな感じ。

1. ゆとりはいい。これからは「収入」と「時間」と「シアワセ」のバランスをとるようになる。
2. 日本人にはそもそも「スローライフ」が似合う。
3. スローだけでなく、ファーストやクイックもある(あわせ技)。
4. スイッチのONとOFF。自由自在。
5. ファーストだけの日本、ファーストだけの会社、ファーストだけの人生は卒業。
6. 子供の頃学校帰りの道草は楽しかった。道草人生というのもある。妙に懐かしい感じがする。
7. スローになっても経済効率が上がる仕事がある。

などで、わかりやすくするために逆から攻めると「ファースト」の方にもこんなのがあります。

・ ファーストフード。
・ 高度成長経済。
・ 新幹線やコンコルド。
・ 子供への「早く、早く」というお母さんの声。
・ 緊急手当。
・ クイックレスポンス。
・ 収入やある種の力。
・ 効率。作業効率。効率的経営。
・ ノルマ。
・ 疲労困憊。過労死。

戦後の高度経済成長で日本人は「経済的豊かさ」を手に入れましたが、日本人のDNAの反撃にあって「スローライフ」が出てきた、と僕は思っています。

例えば若い男女間ではこのごろ「浴衣」が流行していますが、そもそも着物という形態はファーストに動けない。着物を着ていた頃の日本は情緒あふれるスローライフの国だったろうにと。ただ、ぺルリが来てから自衛策として効率を追いかけるようになった。

でもそればっかりじゃないだろう、と若者が気付いたかどうかともかく浴衣が流行する。和モノの流行も根付きだしたようです。
「僕、結構日本物がすきなんです」
という人はこのごろ多い。
アメリカかぶれにならない。

戦後は焼け野原から経済でリターンマッチを仕掛け、これは成功。ただし経済以外のものが忘れられた。未だに大量生産、大量消費という社会構造もある。もちろん悪くはないが、既に飽きられ始めたと思う。
「マクドナルドより新しく出来たおにぎりやさんに行こう」とか。

それから日本人はそもそも情緒を好むし、気配りがある人を評価します。無い人もいるけれど、それは一般社会では評価されない。
「あいつには情緒が無い。気配りゼロ」
などと言われるとアウトです(笑)。

ただ会社では仕事上、効率派が評価される。
それはそれで結構だけれど、退職して一般社会に帰れば評価基準はほとんど逆。

だから団塊の世代が地域に帰る、というのは実はご本人にとって大変なことだと思っています(ご家族にとっても)。

その他色々と言われるが、僕は国民の生活意識というのは、世間で言われている以上に大きく変わってしまった、と思う。

例えば大会社が嫌われ始めている。あれほど子供の頃からバカみたいに勉強して世間的評価も高い会社に入ったのに、です。特に若い人、優秀な人ほど自分の所属する会社を問題にしなくなっている。
少数だけれど、次々にスピンアウトする。
中高年の会社人間から観ると意味不明です(笑)。

かれらの評価基準は自分の感性が「納得」するレベルで、それは「会社」の言うCSR(Corporate Social Responsibility) =企業の社会的責任の基準より数段高いから、というのも理由のひとつ。
しかも、そもそも会社は”言っているだけじゃないか(カタチだけだよな)”と内部から観ている。
だから辞めるのです。

独立すればもちろん一時的に収入は減るが、長期構想とダブルインカムなら家族も持てる。親の退職金もマルマル残っているとか(笑)。
彼らは納得する仕事をして人生を全うしたい、と哲学的に目覚めているので「世間体」は2の次、3の次。

単に金が手に入ればいい、というのはまさに浅はかな人生だと見破っている。
「納得」した仕事で財を成すのが若い世代の目指すところです。

しかし「納得」には深い考察や多様な経験が不可欠で、それはファースト思考、効率優先では無理というもの。

こうして時代の変化も後押しをして「経済最優先人生」から「納得活動人生」へと国民意識の軸が移った。そこから現れる諸現象を世間は例えば「スローライフ」と呼んだりする。

だから、実は情緒あり、気配りあり、のまっとうな思考回路を持つ人間と、そうでない人との棲み分けなどはもう社会の中で始まっている。
新しい歯車は既に動き出した。

僕はそう観ています。
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