実行へのヒント-617

もっとジャブを

1970年代の終わりに、僕らは就職活動をしてそれぞれ会社に入って
一生懸命に働いた。
みんながエリートサラリーマンに憧れた。

まずは大会社で有名なところへ就職するのが一番で、そのランクは
成績とコネの力によるところが大きかった。

時代は変わり2013年。
既に社会も会社も変わってしまった。

大変化は工業社会中心の組織が、きしみを立てて崩れてきたことである。

大激変とリストラはまず銀行が最初で、製造業はあとだったが、私の友人
では子会社の社長になっているか、それが気に入らなくて他社へ転職する
人生を選んでいる、というケースも目立ってきた。

本社で主流の部署から外れる、という昔からのケースももちろんある。
役員で残ったのはいいが、大変すぎる人生を送っている人もいる。

悪いことばかりではないと思う。
転職もあれば、独立もある社会の方が豊かだと思うが、世間はそう
言わない。
恐らく、自分で経験していないからわからないのだろう。
わからないことは評価できない。

学生だって大企業に就職しなくても、好きなことをやって生きていこうと
思ったら、就職は有名大企業でもそうでなくても良い。
自分の目標にオンザライン（乗っている）なら構わない。
（社会人の基礎経験だけは、会社でしっかり積んでいたほうが有利だ）

時代は、自分で考え自分で売る時代が来たと思うが、そうならばこれからは
ジャブをたくさん出す会社や人が優位に立てる。

計画性がないと言われても、わからないものは仕方がない。

たくさん打つなら、ジャブには金をかけないほうがいい。
それは考えればいくつも出てくる。
出てくる人は、恐らく自分で何かを実際にやった人だろう。
成功でも失敗でもいいが、なにかやれば次のアイディアは自然に出てくる。

肩の力を抜いて、気軽にジャブを打ってみよう。
そんな時代がきている。