河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
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実行へのヒント-798

2023年10月22日 | Weblog


初めては怖い

課題解決には様々な困難がつきものだが、今回は私自身が新しいWebサイトサービスをつくるときの話だ。
関係者を巻き込んでの失態は誰でもまずいと思うだろう。
しかしひとりで何かを始める場合でも、このような状況は生じる。

実際「怖い」と感じるのだ。
こんな事だ。

私は久しぶりに動画プラットフォームのWebサイトをつくる作業に入った。
その再突入の時にその怖さを十二分に味わった。
特に追い込みをかけようとしていた2月からの半年は、その宿題を背中に背負ったまま何も進まず、酷暑の夏と熱帯夜を過ごしたのだが。
いったい人生においてどんな理由かはともかく、何も筆が進まない時があるものである。

この怖さについて、世界の名建築科の一人であるフランク・ゲーリーのケースについて「小さく賭けろ」という本の中で、その心情が紹介されている。

フランク・ゲーリーはビルバオのグッゲンハイム美術館や、ロサンジェルスのディズニー・コンサートホールなどを設計した建築家として有名だ。

(中略)
「何をしたらいいのか結局わからないままになるのではないかと、いつも怖くなる。それは恐怖の瞬間だ。それから仕事にかかるんだが、始めてみると『なんだ、そんなひどい事にはならなかったじゃないか』といつも驚く」

(中略)
あらゆる創造的プロセスには、失敗への不安がつきものだ。いかに数多く、大きな成功を収めてきた人間であっても、これを逃れることはできない。

(以下略)

私の場合は、自分のWebサービスの作業が一体どこまで済んで、今はどんな状態なのかをすっかり忘れてしまっていた。
同時に扱い方も、だ。

「どこをどういじればよかったんだっけ」
から始まって、
「これは何の印だ?」
とかをPCに向かって呟く。
「さっきのページ戻れなくなった。いったいどうしたんだ」
ボケがひどくなったわけではない(笑)。

初めて触った時よりも、その怖さが増大していたことは白状しておこう。
そしてしばらくすると、なあんだ、そうだったのかという具合に急にはかどりはじめる。

なんにしても初めての時、世の中にはそうなる人が多い、という事を伝えておきたい。

救われたのは、私のケースでは9月の末か10月のはじめ、突然アイディアがおりてきたことだ。
深層心理に置いておいたものが、動き出したらしい。
助かった!
さっそくノートに短い長方形を書き、その下にもう少し長方形を書いた。
そして三番目に、一番長い長方形をノートの左端から右の端まで書き上げたものだ。
このEラーニングの構成は、物語のように最初のページから最後まで時間軸を追って一気に話が進むのではない。
それはまずい、と自分で確認した。

先ずは、ほんの短い時間で全体の流れを説明し終えてしまう。
次はもう一回繰り返すが、要点と注意点を加え、全体の流れを再度確認してもらう。
復習で流れそのものを相手のアタマに焼き付ける試みだ。
そして次が本番だ。
ここでは各章を分けて、流れの中で要点と細部と両方を述べる。

これで大雑把だが私のつくるEラーニングの構成が決まった。
こんなことだが、ここに至るまでに6か月もかかってしまった。
だがこれは必要な時間だったらしい。
どうもそうだ。

顛末をその道の関係者に話したら、
「最初につくるときが一番苦労するもんだけどね、その時に僕に相談されてもアドヴァイス出来ることは何もないヨ。自分でうなって出すしかないんだ。まあよく頑張ったもんだ」
と半分笑われながら言われたが本当にそうだ。

私が言いたいのは、初めての時多くの人がこのような怖さに直面し手が止まってしまう、という事だ。
だから始めさえすればいい事にしよう、と言いたい。
始めたって? そりゃあ大したもんだ、という具合にだ。

では最後に同じ本から、モノを書く人の行動をお伝えして終わりたい。

作家のアン・ラモットは、「優れた作家は、必ずつまらない初稿を書く」という。
「私は最初に、本当にひどい初稿を書く。そうでないと何ひとつ書けない」と、ラモットは「バード・バイ・バード」というエッセイの中で書いている。
「とにかく何でもいいから紙に書いてごらん。子供が書くように、頭に浮かんだことをそのまま書き留めてみる。優れた作家はみんなそうしている。そうして第二稿は少し良くなり、三稿はもっとずっと良くなる」

ラモットはこうも言っている。
「何年もこの仕事を続けた後でも、私はよくパニックに陥りかける」
(以下略)

皆さん、ご安心あれ。

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