河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
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実行へのヒント-119

2007年02月24日 | Weblog
プロダクティブ・ルースネスの話し。

先日、虎ノ門の東京財団で中西輝政さんと斎藤健研究員の対談があった。
テーマは「官僚の失敗―歴史的視点からの検証」 ~転落の歴史に何を見るか?

斉藤研究員は日露戦争勝利からノモンハンでの失敗を本に書いていたので、この間の日本エリートの変遷を語った。

要するに、日露戦争で勝ったときは「明治の元勲」がピンピンしていたとき。
ノモンハンで負けたときは、その元勲が死んでしまった時代。
そのちょうど中間ころに日本の教育が「国際化」のもとに大転換があった。

斉藤さんについては、本をもう一度読んで改めてコメントしたい。

一方、中西輝政氏の説くところはずっしりして重みがある。

・ 真理を追い求めて地平線の向こうの端まで征服する~大陸なる狂気と戦う島国

という基本認識から、エリートの転落は「ペーパーテスト」に偏重して、実戦、実体験をはなれていった組織の論理優先の弱さを導いた。代表例は「平家、海軍、国際派」とする話しは面白かった。

「私は学生のときに酒屋で3年半アルバイトしたほかは何もなし。実戦はダメです」と正直におっしゃる姿にもしゃれたセンスを感じた。

さて、表題のプロダクティブ・ルースネスとはイギリスケンブリッジ大学の思い出話し。

学生=研究者は午後3時頃、おもむろにお茶を始める。
興が乗ると、夕方まで喋り続ける。
クリエイティブなもの、というのはそういうことがないとできない。
エリートも、そういう環境が無いと出来ない、という話で、そういうのを”生産的な怠惰(プロダクティブ・ルースネス)”と呼ぶのだそうだ。

思い当たるのは、身の回りでもすばらしい企画を出す集団はコレをやっている。
一方、大企業は効率優先で”ゆとり”がなくなった。
役所も忙しくなりすぎているらしい。

ということは、大きな組織からは従来ほどにはよいものが出ないということだ。
思ったのは、SOHO業者は工夫すればそれは出来る。
それはポスト工業化社会の時代に必要な経営の素(モト)で、私の体感ともぴったり合うものだ。
コメント
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