Race12の延期が決まり、
ベースキャンプに帰るチームニュージーランドの<Ao te aroa >。
使えない携帯のカメラでしか撮れないが、
AC72クラスのヨットがサンフランシスコ湾を走るのは、
明日限りかもしれないからね。
松の木の枝の陰に、アルカトラズ。
朝、セントフランシスヨットクラブにほど近いホテルから、
ピア27にあるメディアセンターに歩いて向かう。
昨日はこの時間から風がビュービュー吹きつのって
寒いくらいだったのに、
今日は風もなく、ポカポカでTシャツ1枚の陽気。
道すがら、向こうから歩いて来た
ある種の匂いがする背の高いおじさんに
なにか意味ありげな視線を送られたような気がして、
それで初めて気が付いたのだけど、
慌てて日本でスーツケースに詰め込み、
寝坊して慌てて着て来た本日のTシャツは紫色。
ヘリーハンセンの、結構気に入っているやつ。
あの、ですね、紫色を着るのは、
例の方向に生きる男たちのお互いのサイン、
ってのは、まだ生きているんでしょうか?
いまは年老いて気にもしてなかったけど、
バリバリの頃はその種の人たちに言い寄って来られる
タイプだったからな、おいら。
そんなことはないとは思うんだけど、
本場サンフランシスコで、
今更そのような面倒に巻き込まれるのも嫌なので、
上からフリースのベストを着て、紫色を隠す。
暑い。
そんなこんなで、45分弱かけて
メディアセンターに到着。
まずはと向かったメディアセンターのトイレで、
この日最初の感激。
用を足している目の前に
故郷、北九州市小倉の誇り、TOTOのロゴが。
こんなところで会えるとは…。
頑張ってるなあ。
知らない人は知らないでしょうが、
TOTOは小倉ゆかりの企業。
こどもの頃は、
おばあちゃんの家の近くにあった
東洋陶器(現TOTO)本社工場の敷地に
うずたかく積まれていた出荷前の便器を見ながら遊んだものだ。
あまり大したものを見ながら遊んでないな。
あ、まずい。
こちらは夜の18時半近く。
そろそろ夕飯の買い出しにスーパーに行かなければ
閉まってしまう。
世紀のアメリカズカップ第11レースのレポートは
その後回しにして、行って来ます。