ニュージーランド日記 例えばある夕方のウエンズデイナイトレース

2010年11月24日 | 風の旅人日乗
水曜日、夕方6時にスタートするレースに間に合うよう、車をホテルに置いて4時にウエストヘイブンのマリーナに向かって歩き始める。
レースの後はそのままビールとラムコークの宴会になり、車を運転して帰れなくなるからだ。

通り抜けるバイアダクト・ハーバーでは、KZ-1のマストにクリスマスのデコレーションが飾られている。




その手前に浮かぶ、観光客のセーリング体験に使われているアメリカズカップクラスは、今はNZL-41と呼ばれてチームニュージーランド・カラーに塗られているが、元は、1995年の日本のアメリカスカップ挑戦で建造された2隻のうちの1隻で、1999年まで三河湾でのトレーニングや新艇のテスティング・パートナーに使われていたJ-41だ。
草の根運動で日本のファンの方々から寄付していただいたお金の一部で造られた日本代表艇が、ここでチャチな観光に使われているのを見るたびに痛い思いがするのは、ワタクシの青い感傷に過ぎないのだろうけれど…。




今日のレースで乗るのは、52フィートのカンティングキール艇。




カンティングキール艇の風上側には、こんなふうにキールが水面近くまで持ち上がっている。マークを回るときには、この距離を開けておかないと、キールがアンカーロープを引っ掛けたりするから、要注意。




ステアリングの前にあるキールカンティング角度調節ボタンを操作して、風に合わせてヒール角度を調整したり、タッキングしたりする。




モノハル艇としてはあまりに速すぎて、周回遅れの艇を風下から追い抜い抜いたりする。




でも、70フィートのレーシング・トライマランには、風下から簡単に抜かれたりもする。




そんなこんなで、今日も楽しいレースを終え、艇を素早く片付けた後は、コクピットとキャビン内で、まずはビール、それから延々とラムコークでの宴会が続く。
ビールとラムコーク以外でみんなが口にするのはナッツ少々、チップス少々。ここでは、ほとんどつまみというものを食べない。

この宴会をどんなに早く抜け出しても夜10時を回る。
こちらの普通のレストランの営業時間はほとんどすべて終わっているから、毎週水曜日はいつも夕食抜きになる。
水曜の夜を空腹で過ごすのは、初めてここでウエンズデイナイトレースに乗せてもらった27年前から、まったく同じ。
そっか、あれからもう27年かぁ。

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