ボルボオーシャンレース中国三亜日記-6

2012年02月26日 | 風の旅人日乗
CANPER船内の、出し惜しみ写真、その2。

船内どこでも撮っていいとは言われたものの、
ライバルから性能分析に使われる可能性の少ないところ
を選んで、公開します。



ここは、キッチン。
マストの前、トイレの後ろに位置する。
ここで、一レグ約2週間ずっと、
11人のクルーの朝・昼・夕・夜食を
作る。

食事はすべて、フリーズドライ食品。
水はすべて、海の水から塩分を濾して作る清水を使う。

太平洋横断スピード記録航海のとき、
ボクも太平洋の海水から作った清水だけで
2週間の航海をした。

太平洋の水が自分の身体の中を流れる、
という不思議体験。

海で遭難して行方不明のままの
セーリング仲間の身体から溶け出した有機物も、
自分の身体の細胞に入り、自分の身体を形作る。

海水から直接作った水を飲んで暮らしていると、
例えば、そんなことをごく自然に考える。

自分は、地球そのものをはじめとして
いろんな人たちや、いろんな物に生かされている。
そんなことをすんなりと理解できる。

例えば放射性物質で汚染された水を
平気で海に流す大人にならないように、
次世代の日本を担う子どもたちには、
そんな航海を体験させてあげたいと考えている。



明日からの1週間は、
関西、東北、東北、横浜、横浜、相模湾、と国内移動が続く。

その合い間の夜の時間帯は、
原稿仕事に没頭しなければならぬ。

ちょっとの間、ブログさぼるかも。

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