9月26日 ただの例えに過ぎないんだけど、

2010年09月26日 | 風の旅人日乗
例えば、まあ、ただのつまらない例えに過ぎないんだけど、例えば、アメリカスカップに日本から挑戦することを応援する企業を探すのに苦労するのは、恐らくこれは他のスポーツでも同じように苦しんでいるのだろうけど、詰まるところ、日本という国を大切に思う日本人がとても減ってきているということの、一つの表立った現象なのではないかと、2010年モス級全日本チャンピオン後藤君の外国人船長問題への政府の対処に関する激怒のツイートを読みながら思った。

つまり、政治家という立場で日本という国を動かしている人たちからして日本という国を大切に思っていないようなのだから、一般の日本人の人たちの間で、日本という国を大切に思う心が失われていくのは、ある意味当然かもしれないと思えてきたのだった。

もしかしたら、われわれ日本人の祖先たちが一生懸命守ってきた日本という国は、本当に抜き差しならないところまできているのかも知れない。

ワタクシたち日本人のように、自分たちの「心」と、自分たちが住んでいる土地の気候や風土がこれほどマッチしている国土に住むことができている人たちは、地球上にそんなに多くないと思う。
現代のワタクシたちが、祖先から受け継いだ「心」を、住んでいる国土の風景に重ね合わせて感じることができるのは、先祖の時代からワタクシたち民族が生きてきたこの国土を、他民族に追い出されることがなかったからだこそ、ではないだろうか。

その、自分たち日本人が当たり前のように保有しているものが、多くの他民族から見たら実は奇跡のようなもので、その素晴らしさや美しさや価値に、早く気が付いてほしいと願うのは、日本の国土と新旧の日本人たちが大好きであるが故の、ワタクシのただの日本依怙贔屓からなのだろうか。

餅は餅屋、というスタンスの取り方を昔から大切にしてきた。
だから、自分の専門以外の政治の世界には目をつぶろうつぶろうとしているのだけれど、
「私らにとってはなあ、一番大切なことは『日本という国を守ること』なんかじゃなくて、『自分たち個人の顔とテリトリーを守ること』なんである。あんたたち(国民の皆さん)まだ分からんのか」、という本音を幼稚に人前に曝して内輪もめしている老人たちを見ていると、こういう人たちに対する怒りを爆発させた人たち、あるいは愛想を尽かした人たち、あるいは彼らの能力のなさを見極めた人たちが、勝手にいろいろなことをやり始めて、日本という国が、「無政府状態」という状態の国になることも、決してあり得ないことではないなあ、とさえ思えてくる。

揺るがないものだと学校で教わった日本の三権分立が、なんだかここのところユラユラしているように見えるのは気のせいだろうか?

そんなことを考えて背中をゾクーっと凍らせつつ、一人黙々とパソコンに向かう夜明け前。

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3 コメント

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スポンサー (かとう)
2010-09-26 09:00:49
個人的には公妨の容疑者の起訴という地検判断に中央政府が介入してしまうことの方が怖いですけどね。それが当たり前になると、政府首脳が気にくわない国民は誰でも「転び公妨」で引っ張って起訴しちゃえるわけですから、そっちの方が100万倍怖ろしいです。例えば私や西村さんのように本名でネットで何か書いている人間が強力な政治家や官僚の悪口を書いたとして、中央政府が地検に「あいつ公妨で起訴しろ」と指示すれば出来ちゃう国で良いのかという問題にも、もうすこし気を遣った方が良いと思います。ま、地検の判断のタイミングはあと1日遅らせるべきだったですが。

それはともかくアメリカズカップのスポンサーという問題でしたら、国内企業で考えるより、これから日本でプレミアムブランド展開をしていきたい海外の有力企業に声をかけるというのも一つの手ではないですか? エミレーツ航空とかサムスンとか・・・・
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Unknown (kazu)
2010-09-27 10:04:15
かとうさま、

そういうことなんですか、まったくの勉強不足です。もう少し深く考察するようにします。

スポンサーの件、
ご指摘のような、発想の転換が必要かもしれませんね。
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検察 (かとう)
2010-09-27 23:48:39
起訴するしないを決定する権利は検察にしかないからこそ、田中角栄や小沢一郎のような超大物政治家が起訴されたり、起訴されかかったりしている、つまり政界の浄化機能が成立しているわけです。

那覇地検の判断の得失はこれからじっくり検討されるでしょうが、ともかく、外部からどんな意見が検察に寄せられようとも(新聞の社説やら匿名抗議電話やら有名人ブログやらもその種の意見です)、最終的に判断する権限は検察だけにあるということは、日本を北朝鮮や中華人民共和国やミャンマーのような国にしないために、とても大切なことなのです。
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