ニュージーランド日記 アオテアロアの南島で初対面の人々の温かい心に触れること

2010年11月23日 | 風の旅人日乗
今回アオテアロア南島で過ごした時間は、それがわずか足掛け3日だったとは思えないくらい密度の濃い、人々との触れ合いの時間だった。



こちらは将来のビジネスの可能性のひとつを探るつもりで訪問したのに、相手は、古くからの友人を迎えるかのように温かい笑顔で待っていてくれた。
その町に着くや否や、社員全員がファミリーのようなその会社の社長の誕生日を祝う、サプライズパーティーに連れて行かれた。
現代という時代にやすりを掛けられてギスギスしている日本人野郎には、正直それは少し面倒くさいような誘いだったが、行ってみると、町の公民館のような建物で催されたそのパーティーは、とても温かだった。
遠い昔、玄界灘に面した漁村の公民館で催されていた子ども会主催の、質素だったが母親たちの心のこもったお誕生会を唐突に思い出して、涙ぐんだりもした。

それから先の2日間は、常に彼らの笑顔と温かい気持ちに触れながら過ごした。

決して裕福ではないけれど、それほど惨めな生活でもなく、こんなに豊かな笑顔のままで生きることができている人たちが、セーリング業界の一隅にいる。
嘘もなく策略もなく、真面目に、真面目に仕事に取り組むことで、きちんとビジネスを成り立たせている。
こんな人たちと、持ちつ持たれつの関係で仕事ができれば幸せだ。



彼らとの仕事がうまく行って再訪できることを願いつつ、クック海峡を渡って北島に帰る。
窓越しの写真にするとよく見えないけど、手前が南島北端、ワインで名高いマルボロ地方。遠くの雲の下に、北島、ニュージーランドの首都ウエリントン。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。