Dec.29 2005 斜面の魔術師

2005年12月30日 | 風の旅人日乗
12月29日 木曜日

午前中、来年のTeam Nishimura Projectの資料作り。

午後、大掃除。

夕方、鎌倉の豆腐屋さんYで、久し振りに会う、かつてのヨット仲間Yと忘年会。

Y とは、油壺のSというレース艇で一緒に活動した。
当時、ぼくがヨット雑誌のK誌の編集者になりたてで、YはN大を卒業したばかりだった。もう20年以上前のことになる。
シーズン中はレースや練習に没頭したが、シーズンオフになってクルーが集まりにくくなると、2人だけで33フィートのSを出して真冬の東京湾を渡って外房の布良に行き、銭湯に入って、艇に戻って飯を食って寝た。これも我々にとってはセーリング練習の一環だった。

相模湾に大西が吹いて艇を出せない日は、油壺湾を見降ろす合宿所の庭で、アジの干物などを焼いて酒を飲みながら、将来の夢を語り合った。

チームの先輩たちの陰からの支援を得て、Yがボースン、ぼくがスキッパーで出た小笠原レースに優勝した。ともに最年少のボースン、最年少のスキッパーだった。

そのYも、今は2人の子供を持つ、バリバリの建築デザイナーだ。
藤沢に住むYは、藤沢・鎌倉界隈では「斜面の魔術師」として有名な1級建築士で、傾斜地をうまく利用した住宅設計で人気を博し、テレビにもよく登場する。

豆腐屋さんYのカウンターで、昨今の話題なっている強度偽装マンション問題について、憤りを持って語るYからレクチャーを受ける。
言葉が専門用語ばかりでほとんど分からないが、いい加減な業者たちのしでかしたことに、Yがひどく怒っていることは理解できた。
僕の周りの人間はみんな偉くなってるなあ。

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