東京湾でのセーリングのお仕事から
急いで帰り、
月食観察に備えて
小さな娘たちを無理やり昼寝させる。
夕方から空を覆った雲が、
午後10時過ぎ、
南のほうから切れ始める。
昼寝からそのまま
本格睡眠に入ってしまった娘どもを
いつ起こすか、タイミングを計っている中、
雲切れ、部分月食中の月現る!
急いで娘ども起こす。
眠気に勝てないでいるのを抱きかかえ、
毛布にくるんでテラスに出て
無理やり見せる。
いやいや片目を開いて空を見やり、
「あ、三日月になってる」。
そう見えるだろう?
でもそうではなくて、
今真後ろに太陽があって、
その光に当たっている地球の影がさあ、
と説明するまもなく、
敵たちは気持ち良さそうに
眠りに戻っている。
ま、いいか。
彼女たちにはこの先
何度も見るチャンスはあることだろう。
ま、こういう現象を見られることを
慈しむようになるには、
加齢しなきゃ分からないことだし。
加齢者1名、
泡盛を満たしたグラスを片手に、
欠けてゆく月を見ながら
一人思いを巡らす。
急いで帰り、
月食観察に備えて
小さな娘たちを無理やり昼寝させる。
夕方から空を覆った雲が、
午後10時過ぎ、
南のほうから切れ始める。
昼寝からそのまま
本格睡眠に入ってしまった娘どもを
いつ起こすか、タイミングを計っている中、
雲切れ、部分月食中の月現る!
急いで娘ども起こす。
眠気に勝てないでいるのを抱きかかえ、
毛布にくるんでテラスに出て
無理やり見せる。
いやいや片目を開いて空を見やり、
「あ、三日月になってる」。
そう見えるだろう?
でもそうではなくて、
今真後ろに太陽があって、
その光に当たっている地球の影がさあ、
と説明するまもなく、
敵たちは気持ち良さそうに
眠りに戻っている。
ま、いいか。
彼女たちにはこの先
何度も見るチャンスはあることだろう。
ま、こういう現象を見られることを
慈しむようになるには、
加齢しなきゃ分からないことだし。
加齢者1名、
泡盛を満たしたグラスを片手に、
欠けてゆく月を見ながら
一人思いを巡らす。