2016年10月6日 小倉 ティラノサウルス 

2016年10月06日 | 風の旅人日乗



ここのところ読んでいた
恐竜とほ乳類の本を
大変楽しく読み終える

ほ乳類と恐竜が
1億5000万年もの間
同じ時代に生息していたことすら
知らんかったしなあ

その本の中でも
超興味深かったことを
自分の記憶固着のために
以下書き留めておく



羽毛をまとった恐竜化石が発見され
恐竜は温血動物だった
という学説を強固なものにした

温血動物として体温を保つために
少なくともティラノサウルスなどの獣脚類は
羽毛をまとっていた可能性が高い

そして恐竜の羽毛は
何日か前の日記に書いた
中空の骨と
その空間を利用した
高効率呼吸システムとともに
鳥類との共通点であり

このことから
恐竜が鳥類の祖先だという学説が
主流として認められるようになったのだった



さて
恐竜の羽毛

ティラノサウルスのような
大型の恐竜の場合は

成体になると身体の体積が増えて
つまり
体を作る細胞の数が増えて
ひいては
体温を発熱する大元である
各細胞内のミトコンドリアが増え
体温を維持するための
発熱量が充分になって

体温を保つ目的としては
羽毛をまとう必要がなくなるため

羽毛が生えていたのは子どもの頃だけだ
と考えられている

禿鷹とか禿鷲の
頭がハゲているのも
同じ理屈かなあ

ヒトの場合は
親になると禿げるところもあるけど
生えてくるところもあるし
ちょっと違うのかな

さて

化石の研究から
ティラノサウルスの親(成体)の
顎の力は驚異的なものだったと
判明しているが

その一方で
成体の足の骨格構造は脆弱で
それほど速く走れなかったはずだ
と考えられている

ところが
子どもの頃のティラノサウルスは
化石を見ると
かなり速く走れたと考えられている

ではあるものの
ティラノサウルス子どもの
顎の構造は小さく
かつその力も
当時たくさんいた
固い鎧をまとった獲物を倒すには
脆弱すぎた

このことから
ティラノサウルスは
親子でチームを組んで
狩りをしていたのではないかと
考えられている

つまり
子どものティラノサウルスが
群れになって
親が待ち伏せしている場所に
獲物を追い立てる

獲物が十分近づいたところで
親がやぶから飛び出して
大きな顎でガブリと噛みついて
絶命させる

そして親子で仲良く食事し
団欒する

家族によっては
多少の取り分の諍いは
あったかもしれない


ふーむ

化石を探し出し
研究所に持ち帰って
調べまくり
上に書いたようなことを
あれこれ想像して
論文にまとめて
それでもってご飯を食べる

かつジブンのような恐竜好きから
とても尊敬される

という仕事も
いいなあ
もう手遅れだけど
結構憧れちゃうなあ




本日夜は高校時代の友人たちと
飲み