4月某日 浜名湖

2010年04月22日 | 風の旅人日乗
逗子から大船で乗り換え、小田原まで行って、新幹線こだま。
浜松で降りて、浜名湖に向かう。

久し振りの浜名湖だ。

昔々、ヤマハが次々に新しいモデルのディンギーやクルーザーを開発・発表していた頃、
耐久セーリング・テストのアルバイトで、浜名湖にはずいぶんと通った。
自分のレーザーもここに置いて、テストとテストの間に乗ったりしていた。
今、思い出したけれど、レーザーはまだ知り合いのところに置きっぱなしだ。

マリーナに着くと、耐久テストの日々を思い出すような強い北西風が吹いていて、
湖面は白波で真っ白になっている。
冬季の浜名湖はこの風が当たり前なのだけど、この季節には珍しい。

厳しい耐久テストに合格して市場に出ているモデルを、改めて耐久テストすることもなかろう、
ということで、この日はセーリングを止めにして、
艇の整備に数時間を費やすことになる。

今回お邪魔したチームは、オーナーのリーダーシップの下、
素晴らしく楽しい面々が揃うチームだった。
翌日のレースが楽しみ。

翌日。
穏やかな南風、という天気予報は大きく外れて、前日よりは弱まったものの、
同じ風向の北西風が吹き続ける。
しかもとてもガスティーで、最大24ノット、最小8ノット。

こういうコンディションでは、変化する風に合わせて、
いかに素早くスムーズにギア・チェンジできるか、いかにスピードを維持できるかがキーになる。

つまり、セーリングのメカニズムを正確に理解できているか、
そして、艇が望んでいることを身体で感じ取ることができるか、
が、特にこのようなコンディションでは試されることになる。

そういう難しい風の中、オーナーのステアリングに率いられたチームは、
見事なクルーワークを見せて優勝。
おめでとうございます。

久し振りの浜名湖で、楽しいセーリングだった。
遠州灘の魚介も、浜名湖のうなぎも、プクプクに太ったあさりも、
とても美味しゅうございました。

4月某日 諸磯

2010年04月22日 | 風の旅人日乗
[photo K.Miyazaki/KAZI]

関西から帰った翌日は、三浦半島先端近くの諸磯から船を出す。
ヨーロッパでデビューしたJボート、J97でのセーリング。

[photo K.Miyazaki/KAZI]

関西行きの前に一度出そうとしたのだけれど、そのときは諸磯のすぐ前の海が真っ白になるほどの北東風が吹き荒れ、新艇に何かあってはいけないと、中止。

[photo K.Miyazaki/KAZI]

この日も雨混じりの寒い北東風が吹いていたけれど、風の強さ的には最高。
キャビンの天井が高いことと、クローズホールドの走りが特に気に入った。
船の造りもしっかりしている。
詳細は来月号のKAZI誌に書きました。