さかなの日

2007年07月25日 | 風の旅人日乗


7月24日。
京浜急行に乗り、家族全員で横須賀に魚を食べに行く。
目指すのは、京浜急行の横須賀中央駅すぐ近くの『市場食堂』。
最近、例の「思いっきりテレビ」でも詳しく紹介されたようだから、ご存知の方も多いかも。

御主人の松井さんの目利きで、地元神奈川産をはじめ、全国各地の旬の魚介類が揃う。御主人自らが料理するそれらの魚がまずいわけがない。しかも値段は超嬉しい庶民価格。
店の入り口にはそれらの新鮮な魚を小売しているスペースがあり、そちらのほうは美しい松井奥様が取り仕切っている。

ぼくは一度、松井さんの仕事にくっついて、マグロの競りを見に行ったことがある。
零下60度で真っ白に霜を噴いてカチンカチンに凍っているマグロの油の乗り具合を、この道のプロたちが素早い仕草で見分けている様子も興味深かったが、それ以上に、マグロが船倉から出されたとたん、普段穏やかな松井さんの目つきが、必殺ゴルゴ13のような鋭いプロフェッショナルな目に変わったことに、嬉しい驚きを覚えた。マグロを目利きしている松井さんの背中からは、話しかけるのがためらわれるほどのオーラさえ出ていた。
どんな世界であれ、本物のプロというのはこういう人を言うのだよ。

こんな松井さんの目利きで選ばれた魚だから、ここの店の物がまずいわけがない。
ご近所の人は是非行って自分の舌で確認すべきです。

さて、広くて、明るくて、清潔な店内のテーブルの一つに座り、家族3人で思いっきり美味しい魚たちを食べる。お魚さんありがとう。みんなで大満足。

子供が小さいので家族を先に帰して、本日の第2部は、仕事を終えた松井御主人と奥様とで、飲み。
松井さんの前には焼酎の1升ビンが立ち、ぼくの前には浦霞の一升瓶が立つ。この浦霞は、お店の開店祝いにお持ちしたもので、それを自分で飲んじゃっちゃあ、しょうがない。

その後場所を移してカラオケを思いっきり歌い込んで終電の時間も遥かに過ぎ、帰りのタクシーによろよろと乗り込んだところで、本日のメインテーマであったヨットの話をするのをすっかり忘れていたことに気が付いた。
でもいいぞ。またおいしい魚を食べに行く理由ができたからね。