鹿沼市デジタル・コミュニティ推進協議会

“花と緑と笑顔のあふれる地域づくり”を目指して、身近な地域や生活に密着した情報を発信します。

板荷への春の訪れ

2014-03-05 | 板荷

 春を告げる板荷の伝統行事「アンバ様」が3月1日(土)~2日(日)の2日間に渡り行われました。

 初日は大杉神社で神事を行いました。佐藤市長も忙しい時間を割いて駆けつけてくれました。

 いつもの年は寒くても天気には恵まれていたのですが、残念ながら今年のアンバ様は両日とも雨にたたられてしまいました。おまけに先日の大雪がまだ残っていて、足元も悪く主催者・参加者とも最悪のコンディションです。

 神事の後は、板荷の地域を練り歩きます。初日は上板荷地区(板荷コミュニティセンターから小来川方面)、2日目は下板荷地区(板荷畑と板荷小から南の地区)を練り歩きます。

 伝統的な衣装を身に付けた猿田彦・大天狗・小天狗が各家を周り、「悪魔を払ってよい、よいのよい」という掛け声をかけて、悪魔払い・家内安全を祈願します。(上の写真は板荷5区:冨久田耕平市議のお宅です。次の写真は板荷4区:福田理一さんのお宅の様子です)

 

 一部のお宅では参加者にも食事を振る舞ってくれます。(ほとんどのお宅が振る舞っていただけるメニューが決まっているようです。とん汁・そば・おでん・ところてん etc)

 そして子供たちは手にビニール袋を持っていたりデイバッグをしょっていたり……。これは寄せてくれる(振る舞ってくれる)お宅で菓子類・果物・ジュース類を配ってくれるのです。但し子供たちの中でも「大杉大明神」と書かれたのぼり旗を持っている子に優先的に配られて、その後は他の子供たちや大人の人たちにも配ってくれます。このようなお祭りって「あんば様」だけかも……。かなり楽しめますしお腹もそれなりに一杯になありますよ~。

 初日はマスコミ各社も多数駆けつけてくれました。3月5日現在、NHK・下野新聞・東京新聞が取り上げてくれました。こちらの方は下野新聞にお名前が掲載された冨久田留美さんです。年齢まで載ってしまいちょっとショックだったようです。

 

 私たちの取材は2日間ともほんのさわりの部分だけでした。地元の皆さんは2日間とも早朝から夜の8時前後まで、雨の降る寒い中、お祭りに参加されておりました。景気の低迷もあり年々、寄せる家も少なくなってきたと主催する保存会代表の永井一廣さんもおっしゃっています。しかし、板荷の早春の伝統行事を絶やすことのないように頑張っていただきたいと思います。