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ぞうさん ぞうさん

2009-11-23 09:58:17 | 日記・エッセイ・コラム

 ”おはなが ながいのね そうよ かあさんも ながいのよ”。ぞうさんでもどんな生き物でも誰が好きだといえば、きっと”かあさん”と答えるでしょう。今月100歳になった作詞家の「まど みちお」さんの作品は多くの子どもたちだけでなく、大人たちもどこかで口ずさんだ記憶があるでしょう。しみわたるような優しさを感じます。この曲は1951年の作だそうです。

 鼻が長くて大変だという声があっても、おかあさんも長いのだから、変ではないよ、この世にたったひとつっきりの像。あの巨体を子どもたちは大好きですね。詩は自分の思うように感じればいいのですよ、とまどさんは説いています。

 僕がかつて幼児たちを預かる園の園長をしていたとき、卒園式で先生のピアノにあわせて「一ねんせいになったら・・・」とわくわくする思いで大きな声で歌う園児の顔を見て思わず目頭が熱くなった事を思い出します。素直な表情でわからないけど、あふれるような希望を身体一杯に表現するまもなく一年生になる園児たち。そんな思いを踏みにじらないようにしてほしいものだと、いつもこころに祈っていたものです。この歌もまど みちおさんの低い目線で小さきものへの澄んだこころから生まれた素晴らしい詩です。

 もど ひろしの名前をあまりご存知でない方も「やぎさん ゆうびん」「ふしぎな ポケット」など聞いてみれば思い出されるに違いないでしょう。一度歌ってみてはいかが。

やさしいタイガー


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