所要でバスに乗った。いくつかのバス停に止まるのだが、勇気ある女性の姿を見た。 後ろの座席に座っていた女性が、降りる段になって前に進もうとしたが、通路には大きな バック・バッグを背負った若い男性がスマホをみて立っていた。
するとこの女性が掻き分けるように通りながら、男性のバッグをトントンとたたき、 「後ろはだめよ」と行って降りていった。男性は慌てたように足元に置き換えた。 何事もなくバスは発車した。
学生たちの多くはほとんどバック・バッグスタイルで乗り込んできて確かに邪魔ではあるが、 ぼくも含めてあまり注意しない。これが日本人の悪い所なのだ、と自覚しながらも前に行か ないのだ。
ぼくもいろんな道具が入ったバッグを背負って乗り込むことはあり、不注意なことも しばしばある。こんな情景をみていささか反省した。モラルは自分の心がけにあるが、 同時にモラルは他者のためにあるのだ、とこの女性の行為をみて確かめた思いがした。 ちょっと一こまの体験。
やさしいタイガー
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます