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北海道地震に思う

2018-09-15 07:47:29 | 社会・経済

 大きな揺れでした。6日深夜に襲った北海道胆振中部のM7の地震は、                                    北海道には大きな地震はあまり起らない、などと高を括っていた自分の                                     愚かさを打ち砕かれるものでした。新聞の報道はすべて地震で埋め尽く                                       されていたこともあって、朝明けから電話やメールが入っていたようでした。

 といっても一斉停電で通じず、パオコンもだめ。ケイタイも電池切れという                                最悪の状態になってしまい、見舞ってくださった方々にはご心配をかけて                                 しまいました。中にはもしかしてどこかに避難しているのではないか、とさえ                                  想像されていました。

 震源地の厚真町はぼくもよく知っているところで、かつて現役の時にこの                                町にキャンプ場を開き、子どもたちは楽しんだところでもありました。                                     後輩たちが何らかの形で支援してくれているだろうか、と気にに掛かって                                 いるのです。

 それにしても近年多発する台風や地震のために多くの人々が避難を余儀                               なくされていて、その避難場所は大抵近くの学校の体育館が指定されています。                            そしていつも同じ問題を抱えてしまっているのです。寒々として建物、必ずしも                               清潔ではない施設、整っていない設備、そんな冷たい床に見知らぬ人々と                                    隣り合わせの苦しい生活。食べ物やトイレなど一連の生活用品は最低にも                                備えられていないところで雑魚寝を強いられるのです。

 こうした非常事態の環境を整えておくのは自治体の責務だろうと思うのですが、                             全く整えられていない事で、たちまち食料不足、物不足、輸送力に陥ってしまう                              のです。病院との連携もうまくいかない。緊急事態ですから、多くの混乱が                                   生じるのは理解し得てもどこかで過去の教訓を学べないものか、と苛立ちを                             覚えます。

 自治体も懸命に支援活動をしていますが、ここは普段から、もっと専門家の                             意見や助言を基に研究し、最低限の備えを整えることが重要でしょう。                                それこそ体育館の一角を確保して備蓄する環境を作るような積極的な動きが                              ほしいものです。

 非常事態だから我慢しろ、という声もあるかもしれないけれど、何度も経験                              しているのだから、教訓はいっぱいあるはずだと思います。ずっと気になって                               いたことなのです。先日新聞に載っていましたが、建築家の阪茂さんが紙で                                 間仕切りを作り、すこしでもプライバシーを確保しようと普及活動をしているとの                           話です。

 しかし自治体からただの一件の依頼もありません、と話していました。                                  ダンボールでベッドを作る案も出ています。考案し、プライバシーに配慮した                                 清潔なトイレが安くレンタルする会社が生まれているにもかかわらず、                                  なかなか管理側は取り上げようとしないのは、なぜなのでしょうね。

 こんなときこそ、誰かの手を借りないと生きていけない人々に深い配慮と                                  優しさを示すのが、本当の行政の仕事であってほしいとの願いを持ちます。                               亡くなった方々には本当にお気の毒でした。

 もしマイナス10度以下のような凍てつく道、凍えそうな体育館、そんなところへ                          もし今回のような事態になったら、足の悪いぼくは逃げ場を失いかも知れません。                          北海道に住む人々はそのことがいちばん気にになっていることです。

 ”備えよ、常に” この言葉は若いころボーイスカウト運動の隊長になった                              時に教わった言葉です。ちっとも実行で来ていない自分を恥じ入りながら、                              やっぱり避難について考えてしまうのです。

やさしいタイガー


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