ブログ人 話の広場

日頃の生活のなかで見つけたことなどを写真もそえて

盆栽と癒し

2009-03-24 21:30:10 | 日記・エッセイ・コラム

 近年、一般家庭で園芸や盆栽を趣味にしている人が多くなったようにみえます。僕が所属するクラブに来てスピーチをしてくださったのは盆栽の専門家の方でした。手でつまめるような小さな盆栽から100万円もするような盆栽まで多種多様にあるのだなあと教えられました。そして結構盆栽ファンが多く、コツコツと盆栽に人生をかけている方も多いともしりました。

 我が家にも狭いながら、いろんな鉢植えがあり、また木々が所狭しと飾っています。日々変化が見られ、時には思いがけず、美しい花や実をつけた作品を見て、小躍りするほどの喜びが沸いてくるのです。盆栽を育てるには、毎朝盆栽の成長を見つけ、時には剪定や水やり、虫がついていないか、枯れていないか、など細かく神経を使ってじっと眺めることが大切で、そうした日々を続けていると盆栽も成長し、自分自身の健康にも繋がると話していました。

 そしてその盆栽を見つめていると、心が癒され、和み、愛でる気持ちが倍増されて行くという話です。やさしい園芸の作品が楚々と咲き誇っている姿を見ていると、自らの精神も安定していくという効果もあるそうです。「よし、自分もやってみよう」と衝動的に取り組むと、大失敗するそうですから、本気でやるなら最後までやり通す意志が必要です。”桃栗3年、柿8年”というほどですから。勉強になりました。

やさしいタイガー


男の反応、女の反応

2009-03-24 09:23:07 | 日記・エッセイ・コラム

 先日、週1回デイケアに行く親しくしている先輩から伺った話ですが、その施設では担当者が男女混合の小集団をつくり、企画したプログラムに沿って楽しくすごせるように進められるそうですが、そのプログラムへの参加度に男女の差があるという話です。女性は表情も豊かに楽しく過ごしていますが、男性は無表情でただ言われることをしているだけといった無味乾燥な態度だそうです。

 休憩時間でも話しかけても応答してくれないのは男性ばかり、と驚きと嘆きの話でした。だいたい老いを重ねていくうちに言葉数が少なくなっていくのは男性。時には寡黙にさえなっていきます。すべてがそうとはいえませんが、生来明るくておしゃべりなタイプの人は、何かショッキングなことがない限り、その陽気さは比較的保ちやすそうです。しかし重責を担った人が退職し、周囲から受けてきたお世話係がいなくなると、自分で何も出来ないことに気づきます。自立心のある方は切り替えも早いのですが、そうでない方は進んで他者に声をかけて"にっこり"などという態度をとりづらいでしょう。心にもないことをいうといった芸当は出来ないからです。

 多分、内面は自分の現実を受け入れていないか、全体を俯瞰的に見つめる習性が抜けていないか、異質な環境に積極的に享受する姿勢を持っていないかでしょう。またいちいち対応するのに面倒だし、億劫だと思っていて”ほっといてくれ”というのが本音かもしれませんね。パートナーから「あなたデイケアセンターにでも行ったら。家にじっといるばかりでは面白くないでしょ」とせっつかれていく人も居るようですから。どこにいても孤独感が抜けないのでしょうね。そのほうがよほど気が楽なのかもしれませんね。

やさしいタイガー