ブログ人 話の広場

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引き裂かれた親子

2009-03-14 10:31:04 | 日記・エッセイ・コラム

 ひとり取り残された「のり子」さんはどうなっていくのでしょうか。親子が別れても日本で学び、生活をしたいというけなげなのり子さんの心情を思うと、言葉では言い表せないほどの切なさや悲しさがこみ上げてきます。法務大臣は「子どもの周囲に面倒を見てくれる人がいるから問題はない」と決断を話していました。まるで木偶の棒のような表情で語る大臣は親子の絆がどんなに深いか、少しでも自分の心に問いかけてみたのでしょうか。子どもや孫はいないのでしょうか。16日両親はフィリピンに帰ります。

 これほど複雑になり、社会が疲弊し、親子が一緒に生きることさえ困難な状況の中で、信頼しきっていた親と別れるのり子さんはこれからの生活で、片時もおとうさん、おかあさんのことを忘れることはないでしょう。のり子さんのこれからの心身が健康であるようにと祈るばかりです。

 日本には昔からお母さんを歌った童謡や抒情歌が沢山あり、どんなに親の存在が子ども安心させてきたかを優しく歌っています。今の政治関係者もそんな中で育まれ、ご立派な議員になったのです。カネに無心することを親から教わってきたのでしょうか。他人を大切にと教わったのではなかったのでしょうか。心を失った人にはもう情などとっくに消え去ってしまったとしたら、日本社会どこか狂っているのではと思いたくなります。

やさしいタイガー